アレルヤ・ハプティズム

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アレルヤ・ハプティズム - (2016/06/22 (水) 17:46:35) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/05/27(水) 17:19:04
更新日:2024/03/02 Sat 19:56:18
所要時間:約 9 分で読めます




機動戦士ガンダム00』の登場人物。


性別:♂
年齢:19→20(1st)→24歳(2nd)→26歳(劇場版)
本名:不明
ロシア系中国人

ソレスタルビーイングに所属するガンダムマイスターである。またの名をGN電池。

幼少期にカザフスタンから避難していたところ、親とはぐれ拉致された。
人革連の超兵機関という超法規的部署にて被験体として改造され、それで脳を弄られて以降もう一人分、凶暴な人格が発現する。
後に数名の仲間と共に脱走するが、その際に脱出艇に全員分の酸素が無いことに気付く。
仲間と共に死ぬことも考えたが、結局ハレルヤが出現して仲間を全員射殺。彼一人だけが生き延びた。
それ以後は紆余曲折を経てCBに参加する。


アニメ本編では機関施設の非道さは殆んど描かれていないが、
小説版で補完されしっかり描写されている(まあ、主に脳味噌の手術等人体実験の解説なので、地上波でやれる訳もないが)。

温厚な性格で礼儀正しく、任務とはいえ人の命を奪うには抵抗を感じる事もある。
「ハレルヤ」というアレルヤとは正反対の性格の交戦的な人格が存在し、こちらが表に出ているときは普段髪で隠れていた右目が出る。

右目:黄色(ハレルヤ)
左目:灰色(アレルヤ)

アレルヤは遊撃機としての機体特性を活かした一撃離脱。ハレルヤは近接格闘装備を好んで使うなど、それぞれ戦闘スタイルも異なる。

10話でのなぶり殺しは視聴者にハレルヤの残虐性を印象付けた。

とは言え、ハレルヤが残虐性を極度に発揮するのは「そうしないと自分(アレルヤ)が生存出来ない時」。
上記の脱走の件や1期11話の「自分では面倒見切れずどうしようもない、将来敵となって自分を脅かすだろう幼い超兵候補の子供達を虐殺」等、
アレルヤ自身が心の底ではやらねばならないと思っていることを代行している存在であり、アレルヤにとっては逃避先かつ免罪符、依存対象である。


超人機関時代の呼称は被験体E-57。
本人も度重なる脳量子波実験で本名を忘れてしまったが、超人機関で出会った少女マリーから神様の贈り物という意味のアレルヤの名前を貰う。
ちなみに、ハレルヤの名もアレルヤの中にいた存在に気付いたマリーによって名付けられた。


  • ファーストシーズン

5話でのハレルヤ登場と人命救助。11話の超人機関施設破壊など前半はなかなか目立っていたが、後半は状況の変化と本人の性格もあり空気化。
5話で脳量子波の干渉によって知り合ったソーマ・ピーリスを、アレルヤは脳量子波の干渉で強烈な頭痛がするからと正体を知らないまま避け、
ハレルヤは正体に気付いて、アレルヤがソーマが記憶を消されたマリーだっと知って戦えなくなる前に早く殺そうと躍起になっている。

刹那ロックオンティエリアが和解する場面でも、一人だけトレミーに残ったままだった。
一応、トレミーは武装がないので守るために一応貢献はしており、超兵機関施設破壊による同胞虐殺の件もあって、
積極的にチームトリニティに戦いを挑むのもおかしいのだが。

最終決戦ではアルヴァトーレのビームを受け機体が中破。
右腕・右足が破壊された状態で敵の襲撃を受けるが、戦う決意を固めたアレルヤとハレルヤが人格を統合して真の超兵となり、ソーマとセルゲイ・スミルノフを圧倒。

終始優勢に戦っていたが、セルゲイの命懸けの行動で生まれた隙を突かれ機体は大破。アレルヤも頭部を負傷しこの傷が元でハレルヤの人格が消失。
その後太陽炉を半壊状態のキュリオスから射出し、連合軍の捕虜となった。

この際、アレルヤもソーマの正体がマリーだと知って愕然とし、戦意を失う。

因みにこの人格統合は多用するとハレルヤの側に人格を引っ張られるらしく、
アレルヤの状態でも人の命に対する意識が薄れてしまう為、アレルヤは最後の手段としている。

余談だが、アレルヤが酷い頭痛で気絶すらしたソーマとの脳量子波の干渉は、 CBの技術であれば容易に解決出来る問題だったが、
監視者達の判断もあって終始放置されていた。
これは別にハブラレた訳ではなく、アレルヤの潜在能力なら自力で難なく解決出来る障害だったので、彼の成長の為にも放置しただけのこと。

ハブラレルヤ発言については、本意ではないと水島監督から吉野氏に謝罪があった。


  • セカンドシーズン

いきなり拘束されて登場(シバラレルヤ)。
捕まってから初めの一年は厳しい拷問を受け続け、その後三年間拘束されていた。
にも関わらず拘束具が外れた途端にすくっと立ち上がり、銃弾を掻い潜って猛然とダッシュ、華麗にアリオスに飛び乗りそのまま戦闘。
ブランクを感じさせない活躍で超兵の肉体の規格外さを見せつけた。

今まで主に止むを得ない汚れ仕事をする時には拠り所となっていた半身、ハレルヤが不在になったことでヘタレルヤとなっていたが、
何としてもマリーは取り戻して、戦いの場から引き離すと決意。
その後、再三の呼びかけによって記憶と人格を取り戻したソーマことマリー・パーファシーと恋人関係になれたが、
セルゲイの死を切っ掛けに再びソーマの人格が表に出てきたため、自分達(ソレスタルビーイング)に敵意を持ったままの彼女に手を焼いていた。
ただ、後に『ソーマもマリーである』という、よく考えれば当たり前のことを実感を持って理解し、ソーマの人格も受け入れている。

消滅したと思われたハレルヤは、10話でのダブルオーライザーの性能テストでばらまかれたGN粒子の影響で再び覚醒。
じつはシバラレルヤされてアレルヤが寝ているときに、イノベイドの脳量子波を感知して一度起きていた。
更に、ハレルヤはこの後に19話ではトランザムライザーの起動と同時に暴れまわる。
…ちなみにノベライズ版ではその場面がカットされてるので、2巻のラストで出てきたかと思ったら最終巻まで再登場しないというハブラレっぷりを喰らった。

セルゲイの死で心を閉ざし、最後ソーマとしての人格のみとなって戦場に戻ったマリーに戸惑いもしたが、
「ハレルヤが居なくともマリーだけは何としても守る」
と確固たる決意を固め、ソーマと共にイノベイドとの最終決戦に向かう。

その後、決意の下戦い続けるアレルヤの下へトランザムバーストの影響もあってハレルヤが完全に復活。
最終回では再び人格統合を果たし、ヒリング・ケアのガラッゾを手玉に取り容易く撃破。

しかし、リボーンズガンダムGNフィンファングには対応出来ず、直撃して退場となった。
ヒリング戦で損傷せずにアリオスに変形機能が残っていれば、飛行形態でGNフィンファングを回避するくらいは出来た
と後にスタッフにも言及されているが、損傷に加えて人生初のファングがそれまでとは次元が違う高度なものでは、
流石の覚醒状態のアレルヤでも対処し切れなかったらしい。

再び額から流血する怪我を負うが、今度はハレルヤも健在。

最終決戦後はヴェーダと一体化したティエリアがアレルヤの故郷のデータを送った事によりトレミーを降り、
マリーと共に難民に混じり世界を旅し、自分のルーツと贖罪の方法を探している。
ハレルヤは夫婦の旅行に茶々を入れながらも、肉体を乗っ取る等の行為はせずに基本見守るスタンス。


  • 劇場版
マリーと共に贖罪の方法を探す巡礼の旅を続けていたのだが、旅の途中でELSによる襲撃に遭遇。
ここでELSが操縦するトラックを避けるアクションがすごい。その後デュナメスリペアに乗ったロックオンに救助してもらった。
合流後は、ガンダムハルートに乗り、ELSと交戦。
特に最終決戦では、アレルヤとハレルヤ、マリーの三人分の力を合わせたハルートの本領、マルートモードで戦場を縦横無尽に駆け巡り、
凄まじいまでの戦闘能力を見せつけた。

かつてはハレルヤに論破されて半狂乱になりながら超兵機関を爆撃したアレルヤだったが、ELS戦では不毛とも思える人命救助をしながら戦い、
「偽善だろうが善行だ。自分はもう命を見捨てたりはしない」
と、かつては碌に言い返せず追従するのみだったハレルヤに対しても、強く生き方を主張出来る、確かな成長を見せている。



ドラマCDでは本編同様な扱いの感じであったがおまけシナリオ「ハレルヤの日」でメインを貰った。ハレルヤが。そう、ハレルヤが

スメラギさんを手込めにしたりおっぱい呼ばわりしたりティエリアを泣き虫メガネ呼ばわりしたりミッションを勝手に書き換えたり、
とそれ以外にもやりたい放題で本編での鬱憤を晴らしたのであった。


◆ゲームでの活躍あれこれ


  • Zシリーズ
第2次Zから参戦。
破界篇ではキュリオスの性能とABが微妙なため使い辛い印象があったが、再世篇でまさかの大化け。
特殊技能「融合」(更にハレルヤ復活が原作より前倒しされているので、習得時期も早い)やアリオスの機体ボーナスで手が付けられない程に強化された。
また、乗機であるキュリオス、アリオスの戦闘アニメはやたらと力が入っており、そのパイロット能力も含めて「ムクワレルヤ」と言われることも。

続く第3次Zには乗機をハルートに変えて参戦。原作通りマリーが同乗している上に「信頼」や「愛」を会得してくれているのでお得なユニットになっている。
しかし劇場版展開が天獄編になってしまったため乗機がまだ未完成という扱いになっており、能力面は全体的にややマイルドで攻撃もあまり強くなく、
シザースビットや劇場版ラストのマルートモード無双も再現されていない。
しかし天獄篇では遂に本領発揮を果たし、ハルートのアニメーションも一新されてとんでもないことになった。

シナリオ面ではクロウに辛辣なツッコミをよく入れるので、印象に残ったプレイヤーも多い。
他にも超能力者を体術でフルボッコしたりマリーと超兵流の追いかけっこをしたり。

  • UX
劇場版設定での参戦。
マリーと二人乗りのハルートが強く、精神面も優秀。機体ボーナスを強化させることで、PU運用にも役立つ。
欠点としては第三部終盤までMAP兵器がないことか。

モルドヴァ基地でELSやフェストゥムと遭遇し、洋治の依頼で囚われていた一騎を救出したことでCBに復帰した。
(このとき、チャムにハレルヤのことがバレた。彼女曰く「オーラがふたつある」とのこと)

ハレルヤの出番も多く、地獄コンビと並んで「三人目のデスカプリース」と呼ぶプレイヤーも多し。
というか地獄コンビが何か喋ると同時に出てくるもんだからほとんど違和感がない。
とはいえ、イドゥンに乗っ取られたニヒトの凶行には流石に戦慄していた。

エピローグではマリーやアーニー達と共に地球に残り、恵まれない子供達への支援施設設立に参加したことが描かれる。
かつて孤児であった境遇から、自分のような悲劇を繰り返したくないという願いから選んだ道と言えよう。
ちなみにスタッフロール後に出てくるので、オリジナル勢と絡む形で物語を締める…という珍しい形になった。

  • BX
劇場版設定で登場。
今回もハルートが強いが、マイスターの中で唯一新録がないのが残念。

当初はマリーと共にオウストラル島のゲリラに参加していたが、激戦の最中に惑星アーストに飛ばされてしまう。
そこで自軍部隊と合流し、中盤からハルートに乗り込む。

なおハレルヤは、S.M.S救出作戦で宝の館に忍び込んだ際に覚醒。あっという間に見張り兵をフルボッコにした。


◇搭乗機



「これで稀代の殺人者……けどね!それがソレスタルビーイングだ!」

『そいつは命乞いってヤツだな?最後はなんだ、ママか?恋人か?いまごろ走馬灯で子供の頃からやり直してる最中か、ああ!?』

『ぎゃーははははははははははっ、楽しいよなァ、アレルヤ!――アレルヤァァァァッ!!』

『引き金くらい感情で引け!己のエゴで引け!無慈悲なまでに!!』

『……ソーマ・ピーリスか……いい名前だ……殺し甲斐がある!』

『なら、あの女に見せつけてやろうぜ。本物の、超兵ってヤツをな!!』

「直撃コース…」『避けてみせろよ!』

「軸線を合わせて!」『足と!!』「同時攻撃を!」『シールドニードル!』

『いままでのようにはいかねぇぞ!』
「そうだろ、ハレルヤ!」

「自ら引き金を引こうとしないなんて…!罪の意識を持つ気すらないのかァァァッ!!」

「マリィーーーー!!!」

「トランザム…」

『この加速粒子…!!俺らの脳量子波に、ビン♂ビン♂来るぜぇ!!』

『ははははっ、はーっはははははぁっ!超兵復活と行こうぜぇ!』
「戦うさ!ぼくたちの行動に、未来がかかっている!」

『ヴェーダに依存しっぱなしでぇ……俺達に勝てるわけねぇだろぉ!』

『ぱぁぁぁぱぁぁぁぱぁぁぁぱぁぁぁぱぁぁぁぱぁぁぁぱぁぁぁぱぁぁぁぱぁぁぁ!』

『逮捕だ逮捕!そんでもっててめぇは豚箱だぁー!』

『だーんだだーん!だだだだーんだだだーん!武力介入ぅ~!』

「僕の話も聞いてください」

「どうして僕にはニックネームがないんですか?」

『ふぅ~たりだかぁ~らぁ、しんじられるぅ~のぉっ、はなっさっないでぇぇっ!!』

「いいさ、たまには寄り道も悪くない」

『いいかぁ! 反射と思考の融合だァ!』
「わかってる!」
「了解!」

『てめぇの行為は偽善だ!』
「それでも善だ! 僕はもう、命を見捨てたりはしない!」

『これが、超兵の力だァァァ!!』
「違う! 未来を切り開く力だ!!」

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