オーフェン(魔術士オーフェン)

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オーフェン(魔術士オーフェン) - (2013/07/08 (月) 12:30:21) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/09/11(日) 22:05:10
更新日:2024/03/13 Wed 15:12:42
所要時間:約 6 分で読めます







「我は放つ、光の白刃!」


ライトノベル、魔術士オーフェンの登場人物。
本作品の主人公。


年齢:20歳
身長:171cm
体重:61kg
血液型:O型
趣味:日曜大工
特技:ピアノ 
CV:森久保祥太郎(アニメ)


黒髪黒目、黒いシャツにズボンにジャケット……と黒ずくめの青年。
赤いバンダナと皮肉げに釣り上がった目、胸にかけた銀色のドラゴンのペンダントが特徴。

作中の舞台である唯一の大陸・キエサルヒマ大陸でも黒魔術士の頂点と言われる《牙の塔》出身の黒魔術士。
しかし紆余曲折の内に《塔》を出奔、流れ流れて現在は大陸五大都市のひとつ、トトカンタ市に在住……否、棲息している。


性格は、一言で言って凶暴。
モグリ(非合法)の金貸しという黒い職業をしており(というか自称)、その優れた黒魔術士としての手腕を借金の取り立てストレス発散にのみ使用している。

しかし貸した相手が悪いのかそれとも商売が下手なのか、一切の利潤が取れずに極貧生活を送るハメに。
現在は水を主食に取りつつ、裏路地にある人が滅多に入らない宿屋《バグアップズ・イン》に(勝手に)居候中。
店主の息子マジクに勉強と魔術を教える事で宿代をごまかしている。
好きな物は桃缶、月一の楽しみは缶詰めのセール。


ぶっちゃけ人格はかなり最悪で、気に入らなければ女だろうと平気で殴るし蹴る。
曰く、「俺は性差廃絶主義者(フェミニスト)だ」。
……間違ってないんだが、何か間違えている気がしてならない……

また魔術の腕は卓越しているが、それらによる被害が大きい為、トトカンタ市ではオーフェンの魔術に対して特別予算が組まれている程である。


こんな彼だが、実はオーフェン(孤児)という名前は偽名。
本名はキリランシェロといい、《牙の塔》時代は大陸最強の黒魔術士と謳われた男、チャイルドマン・パウダーフィールドの愛弟子だった。

黒魔術士として、そして暗殺技能者(ソーサラス・スタッバー)としての技術をチャイルドマンから受け継いだ彼は、《鋼の後継(サクセサー・オブ・レザーエッジ)》と呼ばれ、『キリランシェロ』の名は大陸中の黒魔術士の間で噂になっている。


……しかし本編の5年前、姉と慕っていた同じチャイルドマンの弟子、アザリーが魔術に失敗し《塔》を出奔。
彼女を『汚点』として排除する事を決めた《塔》上層部に反発し、『キリランシェロ』という名前も、《塔》の主席という立場も捨ててアザリーを探す旅に出た。

その後は武装盗賊(強盗団)等の後ろ暗い職業を渡り歩き、本編の数年前にトトカンタ市に流れ着いた。

ちなみにキリランシェロ時代の彼は一人称が『僕』で性格も良い少年だったのだが、放浪の旅で徐々に性格が荒み、人類最低辺に落ちぶれてしまった……という経緯がある。
顔つきも5年間でかなり変わってしまった為に、キリランシェロの写真を見てもオーフェンと合致しないという人間が続出していた。

本人としては『キリランシェロ』と呼ばれるのは好まないが、やはり別人と断定されるとそれはそれで納得がいかないらしい。
ちなみに性格がかなり変わったとはいえ根が真面目なので、基本的にツッコミ役。

ついでに結構お人好しな部分もあり、一度関わったら面倒を見るタイプ。


大陸最強の男の愛弟子だっただけはあり、戦闘能力は極めて高い。
暗殺技術は「人を殺す技」と嫌って使おうとしないが、単純な格闘技術だけでも相当なもの。
特に、チャイルドマンから伝授された超至近距離でのカウンター『寸打』を得意とする。
使える魔術のレパートリーもかなり多く、自分で構成をアレンジしたり、自己流で魔術を作った事もある。

尚、音声魔術の鍵となる呪文は「我は放つ光の白刃」のように、「我は〜」というものが多い。
これは兄弟子のユイス・コルゴンも同じなので、もしかしたら彼のものを真似たのかもしれない。

およそ大陸最強のひとりだが、本人は「必要な時に必要な事が出来れば後は余分」と語っている。

また、ファンタジー作品のキャラにしては珍しく拳銃の訓練も受けていた。
世界観的にも拳銃は対魔術士の側面が強いので特殊な事例らしい(そもそも狙撃式拳銃そのものが珍しい)。



こんなにバリバリな武闘派である彼の特技はピアn「ストップ!黒魔術士殿!」……趣味は日曜大工である。

中でもトトカンタの警察部長であるダイアンの依頼から、無能警官コギーを痛め付ける『ボンバー君シリーズ』に力を入れているとか何とか。


余談だが、実は女性に結構モテるフラグ体質。
が、それは同時に女難も呼び込むのが悲しい所。
少なくともまっとうな女性に好かれた事はあんまない。
まともなのは多分クリーオウの姉貴くらい。

弟気質な為か年上の女性には言いように翻弄される傾向がある。
ただし作者によるとはぐれ旅時点ではコギー以外とは誰と付き合っても破綻するらしい……

本人はあまりに強烈な女性と関わり続けたせいか、若干女性不信の気がある。


【原作での活躍(ネタバレ注意!)】

◆西部編(1巻〜10巻)

いつものよーにいつものごとくバグアップズ・インでたむろしていたが、金を貸した『地人』ボルカン兄弟が持ってきた結婚詐欺から事態は急展開する。
トトカンタの富豪・エバーラスティン家で探していたアザリーを発見した事を皮切りに、エバーラスティン家の次女クリーオウ、正式に弟子になったマジクを連れて旅に出た。

そして《牙の塔》を含む様々な事件に巻き込まれながらも、魔術士廃絶を教理とする《キムラック教団》の本拠地に突入。
キムラックの《死の教師》達との死闘の末、《女神》や《始祖魔術士》といった大陸の秘密を知る。

教団との戦いが終わった後は、大陸を救う為に大陸外に出たアザリーを探す為、再び旅に出た。


◆東部編(11〜20巻)

アザリーを探す旅の途中、大陸を実質的に支配するドラゴン種族、そしてドラゴン種族と戦う《領主》なる人物から目を付けられ、大陸を滅ぼそうとする《女神》との戦いに身を投じる事になる。

激しい戦いの末に、遂に師であるチャイルドマンを超えた魔術士となり、同じくチャイルドマンを超えた兄弟子コルゴンと《魔王術者》としての座を賭けた戦いに勝利(正確には戦ったとは言い難いが……)。
万能の《魔王》の力を用いて、《女神》から大陸を隠蔽していた《アイルマンカー結界》を消去し、再び外界と大陸を繋げた。

これは、「結界さえなければ女神はいちいちこんな大陸には来ない」という考えに基づいての事。
「絶対の安全」を求める結界は突き詰めれば世界を終わらすため決して完成しないという矛盾と、その可能性がある限り女神はそれを察知して追いかけてくると言うバランスがあるらしい。 

アザリーも消え、全てが終わった後は、クリーオウやマジクと別れ、再び一人旅に戻った。


◆無謀編

本編の一年前が舞台。
無能警官コギーとその妹ボニー、執事のキースなどといった濃すぎる面々に振り回される可哀想な生活を送っている。


【後日談】

作者のHPとBOXに収録された後日談では、大陸を勝手に解放した事で王権反逆罪となり、キムラック教団を巻き込んで大陸外に出た事が語られている。

そこで追い掛けてきたクリーオウと結婚して子供を三人ほどもうけており、『無謀編』13巻の書き下ろしに登場する主人公は彼の娘である。






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  • 一応青年期も顔自体は整ってるらしい(ただし目つきが悪すぎる) -- 名無しさん (2013-07-08 02:51:14)
  • 残念!クリーオウの姉もまったくもって、まともじゃなかった。 -- 名無しさん (2013-07-08 12:30:21)
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