F-22(戦闘機)

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F-22(戦闘機) - (2013/11/10 (日) 12:07:05) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/06/20(土) 12:40:04
更新日:2023/03/20 Mon 22:09:43
所要時間:約 7 分で読めます





F-22 ラプター(Raptor:猛禽類の意)


乗員:1人
全長:18.92m
全高:5.08m
最大速度:M2.42、2575km/h
航続距離:2775km
レーダー:AN/APG-77


最近の米戦闘機は生物の名前などの愛称だったが、ラプターは異なる。
これは空の覇者となり、全ての戦闘機(生物)の頂点に君臨することを意識して、という。


F-22ラプターはロッキード・マーティン社、ボーイング社が共同開発した多用途戦術戦闘機かつ世界初の第5世代ジェット戦闘機である。

1980年後半当時のSu-27などの驚異および、今後登場するであろうSuシリーズなどの脅威にも対応出来るようにと開発され、F-15の後継機とされた。

冷戦時代、航空戦において「無敵の戦闘機を作るためなら費用を惜しまない」という開発コンセプト

しかし、戦争は変わった

F-22の開発に着手したのは資金が覚束ないようになった冷戦後の時代に入ってからだった。
そのため空軍は対地攻撃能力を付与し、機体開発の重要性を強めた。
また、批判的な議院を納得させるために、一時期F/A-22と呼ばれた。

F-22の特徴は
  • 高いステルス性能
  • 滑らかな機体
  • 他を凌駕する空戦能力
  • スーパークルーズ能力(AB無しで超音速飛行)

などを備えていることであろう。

外見は凹凸の無い滑らかな身体であり、F-15とF/A-18を足して2で割った外見と言われている。

F-22の外見は精密に計算された形状であり、F-117のとは異なったステルス構造である。
レーダーを色んな方向に反射するのではなく、レーダーを同じ方向へと反らすよう、平面整列構造になっている。
これは胴体表面のあらゆるパーツの角度を同じにすることでレーダーを同じ方向へ反らしながら、空力性能の高い設計を可能にした。
他にもレーダー波吸収素材も用いている。

空気取り入れ口ダクトも工夫されていて、ダクトは機内で持ち上げられると共に内側にカーブしているため、エンジン正面はレーダーから隠れるようになっている。

F-22の洗練された外見は激しい機動を取ってもステルス性は確保されていて、尚且つ高機動性を備える形状である。

F-22は9G、-3Gまで耐えられる。また6Gに耐えながらマッハ1.6で飛行可能。
だが最新のコンピューター制御により、機体に負荷のかかる機動ができないのである。
これは機体の寿命を保つ為であり、パイロットに対しての親切設計というわけではない。

F-22はプラット・アンド・ホイットニー社のF119-PW-100を二基を搭載した双発機(ツインテール)である。
このエンジンらによる推力と滑らかな機体構造により、アフターバーナーを使わずにスーパークルーズ能力を可能にした。
アフターバーナーを短時間使用すればマッハ2.25まで加速でき、低高度においてでもマッハ1.4で飛行できる。
さらに1万8000mから1万9800mまでの高度で飛行できる。
強力な推力によりこうした高高度へ一気に上昇できる。これは迎撃任務にて重要な要素である。
ただしそれらと引き換えに航続距離は短くなってしまっている。

F-22は推力偏向ノズルが装備されている。
上下方向に20度まで推力軸を傾けることができ、また開閉できる。
この推力偏向ノズルにより高機動、変態機動が実現できるのだ。

ステルス性を確保するため、従来の戦闘機とは異なり兵装は機体内部に納められている。
ウェポンベイ(兵器庫)は左右空気取り入れダクト側面に一つずつ、機体下面に一つの合計三つである。
左右のウェポンベイは短距離空対空ミサイル専用となっている。

ミサイル、機関銃を発射するときはウェポンベイを開けて発射する。
そのため発射するまでに若干のタイムラグがある。

機関砲はM61A2が装備されている。

左右ウェポンベイのミサイルは発射時、機体から遠ざけるようにミサイルの先は少し外側に向けている。

機体下面ウェポンベイからミサイルを発射する場合、秒速8mの速さでミサイルを外に放り出す。

左右ウェポンベイにはAIM-9M/Xサイドワインダーを1発ずつ、機体下面にはAIM-120A/Bアムラームを4発またはF-22専用に開発されたAIM-120Cを6発を搭載可能。

1000ポンドのジェイダム(JDAM)はF-22が搭載出来る唯一の対地攻撃兵器である。
搭載量は2発と少なく感じるが、GPS誘導によって命中誤差は僅か数mである。さらに1万2千mを超える高度から投下すれば、射程距離は25km近くに及ぶ。

ジェイダムを2発搭載してもアムラームを2発搭載できる。

よくウェポンベイを開く時に「くぱぁ」の擬音が使われてエロい。

ステルス性を求めない任務なら主翼に合計四つのパイロンを装備でき、更にパイロン4つを装備した状態で、搭載するだけならミサイルを合計8発装備できる。


レーダーは感知されるのを防ぐために少し上向きに固定されている。
通常は角度60度コーンだが任務に応じてレーダー照射の範囲を絞ることができる。
約250km先の目標を探知でき、多様なモードとの組み合わせにより「ファーストルック・ファーストショット(先に見つけて、先に撃つ)」の最重要要素になっている。また相手の発するレーダーや通信電波を逆探知して方向を解析するESM(エレクトロ・サポート・メジャー)も備わっている。
近い将来ではレーダーはより強力なレーダーに改良されるらしい。
この新しいレーダーは出力を一点に集中させることができ、これにより巡航ミサイルなどの回路をノックアウトできるようになるとか。

最新のアビオニクスにより、ネットワーク機能も充実しており、F-22は互いにデータリンクにより戦闘情報を交換でき、連携して戦闘行動を行うこと可能である。また索敵範囲外の敵機または友軍機の情報を司令部や早期警戒管制機から受信することもできる。

さらにパイロットがレッドアウト、ブラックアウトなど起こしたり平衡感覚が狂った時は、操縦桿を手放せば自動で機体を水平状態に戻すことができる。

F-22は高いステルス性を持っているが、レーダーには全く映らないというわけではない。
だがレーダーに映る大きさは小鳥程度であり、その小さな目標にミサイルを当てることは非常に難しいのだ。

F-22は高性能の分、開発当初より高コストになってしまった。1機辺り約1億4200万ドル。
それにより生産予定機数は183機となった。
F-22の最大の敵は議会とも言える。

実戦経験はないが、F-22のその性能はF-15を5機同時に相手にし、無傷で勝利するなどF-15の後継機として恥じない実力。「航空支配戦闘機」の名は伊達でない。
他にも「F-15を相手として100戦以上行われた模擬戦闘で無敗」「目視しているのに(F-15の)レーダーに映らない」などまさに最強戦闘機。
しかし、F/A-18相手に撃墜された記録やF-15とF-16の2機相手に負けたりしているため、常勝無敵って訳ではないのだ。(もっとも、交戦回数を考えれば十二分に常勝無敗の域だが)


彼女には機密が多く、箱入り娘なので他国には輸出しないことになっている。
一時期、北朝鮮の核などの問題から安全保障専門家は「日本へのF-22輸出を検討する時期だ」と日本にF-22が輸出される話が上がっていた。
が、輸出の話は中止に。
また不景気の煽りを食らい、高コストなF-22は生産中止になった。
さらに何名ものパイロットが原因不明の体調不良を訴え、現在配備されている全機の長期飛行停止命令が下された。

外の世界を知らない箱入り娘。
凹凸の無いツルペタな身体にスク水を纏い、大きなツインテールを下げた彼女は恥ずかしがり屋で、すばしっこくレーダーに映るのが大嫌い。
けれど激しい機動で人の目を引き付け、自分のアソコ(ウェポンベイ)をくぱぁしたりと中々の変態っ娘なのではないだろうか。
妄想乙って言うな。



F-22の映画デビュー作品は実写版「トランスフォーマー
この映画ではF-22を撮影するために、わざわざ軍からF-22を借りてきたらしい。
F-22好きなら、スタースクリームとの市街地戦は見る価値あり。
まぁ次々と落とされていくF-22を見るのは心が痛むが。


《メビウス1、追記・修正(エンゲージ)》




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  • zeroバーサーカーが、これ宝具化すると面白いかも。 -- 名無しさん (2013-07-27 02:38:48)
  • 項目にもチョロっとあるが、むしろメイビウス1の搭乗機ってイメージ。ワイバーンよりもコイツの方が似合う。 -- 名無しさん (2013-07-27 02:40:32)
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