Dr.リーガル(ロックマンエグゼ)

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Dr.リーガル(ロックマンエグゼ) - (2016/07/25 (月) 18:11:25) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2015/04/11 (土) 11:06:20
更新日:2024/03/04 Mon 12:17:06
所要時間:約 4 分で読めます





ロックマンエグゼ』の登場人物。

CV:中多和宏(アニメ版)


表の顔は軍事国家「Z国」の優秀な科学者だが、正体はダークチップシンジケート「ネビュラ」の首領。
知的な雰囲気が漂う男性だが、『4』と『5』では印象がだいぶ違って見える。
『4』ではアゴに無精髭を生やしたくらいで服装にも特に目立ったところはなかったが、『5』では口のまわりに髭を蓄えたいかにも悪役な面構えに加え紫を基調とした悪の首領っぽい服装に変わっている。

実はネット犯罪組織「WWW」の総帥・Dr.ワイリーの実の息子で、同じく右目に似たようなモノクルをつけている(義眼かどうかは不明)。
ワイリーの事は嫌っているようで、そのためかオペレーター付きのナビが多くいたWWWとは違いネビュラの幹部クラスのナビは人間のオペレーターを必要としない自立型ネットナビのみで構成されている。
この事に関しては、ワイリーとは違うやり方で世界を支配したかったからだとか自分以外の人間を信用していなかったからだとか様々な憶測が飛び交っている。

使用ナビはレーザーマンだが、『5』ではなぜか使用している素振りは無い(単に「大人の都合」だからかもしれないが……)。

父であるワイリーのことを嫌っているのはほぼ逆恨みで悪へと堕したからであり、そんな存在へと父を成り下げた切っ掛けになってしまったネットワーク社会への憎悪もかなり強い。


【本編での活躍】

  • ロックマンエグゼ4
ストーリーの序盤から登場。
小惑星の危機から地球を救うためにZ国の技術者として、祐一朗と一緒にANSAに協力していた。
調べていくうちに小惑星の正体は人工物で中に電脳世界が存在する事が判明すると、それを乗っ取り人々を恐怖で支配して完全なる悪の世界を作る事を思いつく。
レーザーマンを使ってレーザー発射装置を誤動作して小惑星の破壊を失敗させると、絶望している彼らに向かって「小惑星の電脳にナビを送り込んで軌道を逸らせる」方法を提案する。
すぐにレーザー発射装置をナビ転送装置に改造すると、世界中のインターネットを分断して本来送り込まれるはずだったロックマンをその事件に関わらせて始末しようとする。
その後は自ら代役を買って出て自然な形でレーザーマンを小惑星に送り込む事に成功するが、その時に熱斗が駆けつけた事により全てばらされてしまう。
正体を露にした後はレーザーマンに指示を出して小惑星のコントロール権を掌握しようとするが、小惑星の電脳にプラグインしてきたロックマンにレーザーマンとその奥にいた地球外のナビ「デューオ」を倒されて失敗に終わる。
自分のナビとオペレート技術には非常に自信があったようで、レーザーマンが倒された際は熱斗に対して「ナビ転送作戦は私のナビだからこそ成功するはずの作戦だった」と断言するほどだった。

ロックマンが軌道を逸らせるために奮闘していると、負荷に耐え切れずにケーブルの一部が断線してしまうが、その時に自らの身体を送電線代わりにするという強引な方法で、なぜかロックマンをサポートする側にまわっていた。
あくまでリーガルの目的は地球の消滅ではなく完全なる悪の世界を作るということなので地球を破壊されるわけにはいかず、小惑星の危機が去った後で自身の野望を成就させるためにこのような行動をとったものと思われる。

軌道が逸れた後は熱斗に自首を勧められるがそれを拒否し、「自分ではいい事をしたと思っていても実は誰かを傷つけている事が君達にもあるはずだ」と言い残してそのままANSAの屋上から身を投げた。
その後の捜査では彼の遺体は発見されず、生死不明のままネビュラの脅威は去ったと思われていたのだが……

  • ロックマンエグゼ5
この作品で生存が確認され、ネビュラも本格的に侵攻を開始する。
第1話で科学省に部下と共に潜入し、祐一朗を誘拐したついでにたまたま居合わせたメイル、デカオ、やいとのPETも奪っていく(熱斗は物陰にいたため気付かれなかった)。
同時にニホン中のインターネットを瞬く間に占拠して、そこに幹部クラスのダークロイドを配置する。
祐一朗を誘拐した理由は、かつて光正とワイリーが共同で開発に携わっていた人間の心をリンクさせるシステム「ココロネットワーク」を完成させようとしたからで、それを完成させるための理論「光レポート」を正が隠した場所を祐一朗から聞き出そうとしていた。(設計図はワイリーから受け継がれていた)
第7話で光レポートがパストビジョン内にいたガウという犬そのものである事が判明すると、それを強奪してとうとうココロネットワークを完成させる。

ココロネットワークに人間の憎しみや怒りをデータ化した「ネビュラグレイ」をインストールし、フジ山頂のネビュラ本拠地でネットワークを起動して世界を悪の心で染めようとする。
拉致した祐一郎に己の持論を誇示し正に我が世の春到来と言わんばかりであったが、祐一郎からある点を指摘されて言葉に詰まるほど動揺してしまう。
祐一郎が指摘したこと、それは「設計図を持っていたのにワイリーは、何故ココロネットワークを悪用しなかったのか?」、この一点である。
前述の通りワイリーはココロネットワークの設計図を所持していたので、容易に悪用できる立場であり実際にそうすればWWW抜きでもネットワーク社会への復讐を完遂できた可能性は極めて高い。
にも拘らずワイリーはココロネットワークを悪用しなかったのである。
この一点がリーガルの主義主張の致命的な弱点でもあったのだ。
そして反論に続ける形で祐一郎が発した、ココロネットワークは自分達の親が次の世代に想いを託す橋渡しのために作られたものだという言葉を受けてワイリーの意志に気付く。
このやり取りと前後して目論見の方もネビュラ討伐部隊に邪魔され、熱斗とロックマンの手によってネビュラグレイがデリートされた事でその野望は打ち砕かれてしまう。
直後、フジ山の火山活動が始まり、避難する討伐部隊を尻目に溶岩に飲み込まれるネビュラの本拠地と運命を共にしようとする。

共に脱出しようと説得を受けて心が揺らぐも、数々の所業に手を染めたことへの罪の意識もあって、自分は既に悪の道に堕ちたため後戻りは出来ないと呟く。
カーネル版ではそこにバレルと共にワイリーが現れ、ワイリーがココロネットワークを操作した事によって10年近くの記憶を全て失ってしまう(因みにブルース版だとワイリーは声のみの登場のため誰がココロネットワークを操作したのか曖昧になっている)。
その後は無事に生存が確認され、一科学者としてやり直すためにニホンの科学省の職員として祐一朗に迎え入れられた。
ちなみに5DSでは新たな顔グラフィックが用意されていて、記憶喪失時には服装はそのままだが穏やかな表情となっていた。


【本編以外の活躍】

ネビュラグレイ編から登場。
ここでは表向きではアメロッパ軍兵器開発局局長の職に就いている。
この作品のワイリーは序盤のドリームウイルス編で生死不明になり、物語から退場しているので彼の息子であるかは明かされていない。
登場当初は『4』の風貌だったが、彼にアメロッパ軍の反逆者の疑いが掛かった時には『5』の容姿になっていた。
僅かの期間でどうやって口髭を蓄えたのかというツッコミどころがあるが気にしてはいけない。
ダークロイドにパワーアップを施し、ロックマンを捕らえて闇に染めあげてネビュラに引き込もうとした。
彼を餌にしてネビュラグレイを成長させ、フォルテの闇の力も吸収させてより強大な力を得ようとするが、フォルテクロスロックマンによって大ダメージを受けて劣勢になる。
最後には獣化したロックマンにネビュラグレイをデリートされるが、潜水艦を使って逃走し今度はロックマンの獣化の力を得ようと企む。
だがそこに潜水艦の電脳に侵入したフォルテが現れ、彼に命を持って罪滅ぼしをしてもらうと言われて潜水艦を爆破され死亡した。

リーガルが死亡してしまった為、上記の通り生存が確定しているゲーム版との辻褄が合わなくなってしまっているのはご愛嬌。

AXESSとStreamに登場しAXESSでは『4』、Streamでは『5』の容姿になっている。
15年ほど前に飛行機事故に巻き込まれるがデューオによって地球を観察するためのプローブとして大園ゆりこと共に蘇生させられ、浜辺に流れ着いた所をワイリーに拾われた。
そのためこの作品ではワイリーの実子ではなく養子のような扱いで、ワイリーはプローブになったゆりことリーガルの遺伝子を解析することで驚異的な科学力を得たという設定になっている。
ゆりこと一緒にワイリーから離反して、彼女と共にネビュラを結成し世界を闇に染めようと画策する。
巨大CFレーザーマンで科学省に侵攻した時に熱斗とロックマンに破れ、一時は死亡したものと思われた。
だがStreamで肉体を失いながらも電脳世界の存在として生きながらえていた事が判明。
劇場版『光と闇の遺産』ではネビュラグレイを使って復活し、大規模な非物質化現象(地球上の物質が電子データに分解されて消滅する現象)を引き起こすが、その企てもフォルテクロスロックマンによって阻止され消滅したかに見えた。
だがまたしても生き延び、シェードマンがロックマンに埋め込んだダークロイド因子をもとにダークロックマンを生み出し、彼を操りデューオの力を狙ってデューオの紋章を手に入れるために暗躍した。
13の紋章を全てコピーして熱斗達を出し抜き、デューオの彗星の力を手にしたと豪語してろくろ首のような姿へと変貌して熱斗達に襲い掛かるが、そんな暴挙をデューオが許すはずも無く直後に制裁を受けて死亡。
熱斗達が彗星にたどり着いたときにはミイラ化した亡骸という変わり果てた姿になっていた…

Beastではビヨンダートのリーガルがディメンショナルエリア研究所の所長をつとめていた。
ビヨンダートのワイリーが極悪人だったのとは逆にこちらのリーガルは人類とネットナビの発展に貢献しようとする善人だったが、
そのワイリーが仕組んだ獣化因子によって、ディメンショナルエリア実験は失敗し、その影響による天変地異に巻き込まれ消息を絶った。


リーガル「君達にもあるはずだ、自分では完全な項目を作ったと思っていても実は後で誰かが追記・修正してくれているという事が」


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