タイタンボーイ/グレートタイタン

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タイタンボーイ/グレートタイタン - (2019/11/16 (土) 12:16:21) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2016/03/13 (日) 20:18:06
更新日:2023/11/07 Tue 22:43:01
所要時間:約 6 分で読めます






見ていてくれバラキ、英雄タイタン!フラッシュタイタン、発進!!



タイタンボーイ/グレートタイタンとは、『超新星フラッシュマン』に登場するロボ。

トラック形態のフラッシュタイタンからタイタンボーイ、そしてグレートタイタンに変形・合体する。
スーパー戦隊シリーズでは初となる2号ロボットで、ロボットアニメでは定石となっていた乗り換えイベントを行ったパターンが行われた例でもある。


【概要】

初登場は第17話「謎の巨大暴走車!」。

第15話「巨大ロボ敗れたり」にて宇宙最強の獣戦士ザ・ズコンダと相討ちとなり、サー・カウラーやナレーションからも「再起不能」と呼ばれる程の大ダメージを受けたフラッシュキング
最大の切り札を懸命に修理するジンたちフラッシュマンだが、思うようにいかない。
そんな彼らに追い打ちをかけるかのごとく、宿敵サー・カウラーが幼稚園バスを囮に獣戦士ザ・ジライカが仕掛けた地雷ゾーンへと誘い込む。
そこへ謎の巨大トラックが巨大なクラクションをあげて乱入、巨大化したザ・ジライカを退けた。
それこそが、フラッシュ星の英雄タイタンの遺産たるフラッシュタイタンであった。


【フラッシュタイタン】


全長:83.6m(コンテナ:48.8m)
全幅:21.2m
全高:27m
タイヤ幅:5.5m
重量:1133t
装甲:プリズモナイト製
速度:280km


英雄タイタンが宇宙を旅する際に操縦していたトレーラー型マシン。
100年前、地球に来訪した英雄タイタンは改造実験帝国メスの幹部レー・バラキを救い共に戦うが、メスの猛攻でその命を落とす。
彼の死後は、「自分の跡継ぎへと渡してほしい」という遺言を受けバラキが所有。
メスが再び地球を狙うだろうという彼の予想から再び地球に来訪し、フラッシュタイタン内に配置されていた冷凍睡眠カプセル内で共に地下深く眠りについていたが、フラッシュキング敗北と共に眠りから覚め、フラッシュマンの前に現れた。

コックピットはフラッシュキングに比べるとやや狭いが、計器類は同じフラッシュ星の技術が使われており、ジンたちも難なく操縦し、システムも理解できる。
タイヤ部分を収納し、コンテナ部から主翼と尾翼が展開されることで飛行形態に変形。宇宙空間航行も可能となる。*1
装備はフロント部に内蔵されている二連装ミサイル「タイタンミサイル」


某SF研究本では、元はフラッシュ星系ではない別な文明で造られたものではないかという説を採っている。

ジン「見ろ、このマニュアルを!」

ブン「すごいぞ!」

サラ「こんなシステムだったなんて…!」

ジン「フラッシュターン!タイタンボーイ!!


【タイタンボーイ】


全高:41.4m
重量:432t
歩幅:14.5m
走行速度:400km/h

初変形は第18話「大逆転!変身ロボ」。
レッドの「フラッシュターン!タイタンボーイ!」の掛け声とともに、フラッシュタイタンのキャブ車両がコンテナ部と分離し変形したロボ。
フラッシュキングよりも小型で、赤いシルエットが目を引く。
この変形機能は大博士リー・ケフレンですら知らなかったものだった。

フラッシュキングよりも高い機動力と敏捷性が特徴で、一度倒れてもすぐさま立ち上がる軽快さの持ち主。
スピーディな連続パンチ→ローキック→左右でワンツーパンチ・ダブルパンチといったコンボ攻撃をはじめ、
両肩のキャノン砲「ボーイキャノン」、車輪部を投擲する「ラジアルボンバー」、ラジアルボンバーから刃を出した手裏剣「ラジアルカッター」*2で巨大獣戦士を翻弄する。タイタンボーイジャンプで飛行も可能。

問題は馬力の少なさと決定的な必殺技がないこと。
巨大獣戦士を倒すにはグレートタイタンに合体する必要がある。


ブン「タイタンボーイでも勝てないのかよ~!?」

ジン「イエローフラッシュ、もっとシステムを探ってくれ!」

サラ「OK!……出たわ!グレートタイタン!!

ジン「それだ!フラッシュターン!グレートタイタン!!


【グレートタイタン】


全高:67.1m
重量:1133t
足サイズ:23.6m
移動速度:140km/h


初合体はタイタンボーイと同じく第18話。
タイタンボーイがフラッシュタイタン後部のコンテナ部と合体した姿。
レッドの「フラッシュターン!グレートタイタン!」の掛け声とともに、コンテナ部が両脚部と両腕部を展開、胸部と側面に「F」のマークが刻まれたメット部をせり上げた後助走をつけ跳躍したタイタンボーイが収納されることで完成する。

フラッシュキングより二回り大きな白い巨体で巨大獣戦士を圧倒、ホバー走行で押し迫った後、胸部のプリズムから放つ必殺光線「タイタンノバ」で破壊する。手足の意味があるのかとつっこんではいけない。そのでかさだけで怪人を圧倒することも多いほか、タイタンノバは強力で劇中では無敗。
このタイタンノバは最終回「さらば!故郷の星」にてフラッシュキングをも破壊したデウス獣戦士ザ・デーモスをも二発で破壊するほど強力だった。(一発目の発射ではエネルギーを吸われて決定打にはならなかった。)

コンテナ部へと跳躍する際、無防備になるのが最大の弱点で第20話「復活!巨大ロボ!」では獣戦士ザ・ブルザスにその隙を突かれ窮地に陥るが、マグが修復したフラッシュキングにより救われた。

以後、フラッシュマンはフラッシュキングと使い分ける形で巨大戦を行うことになる。
最終的にフラッシュマン達はメスに勝利し、英雄タイタンの命をも奪った反フラッシュ反応の影響で残り5分の命を過ぎた際にマグが操縦するスターコンドルに彼らは収容されフラッシュ星に旅立って行ったが、グレートタイタンはその場で乗り捨てられた状態になっている。


専用BGM:フラッシュターン!タイタンボーイ


【余談】


その独特の形状とカラーリングのせいか、タイタンボーイは「郵便ポスト」、グレートタイタンは「冷蔵庫」というあだ名がつけられている。特に後者はあまりに動けない構造や、ブロップ造形のため、余計そのあだ名が際立っている。

タイタンボーイは、本来は『マシンロボ』シリーズの玩具としてラインナップされていたものだったが、当時市場を競合していた『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』の対抗馬としてこれを戦隊ロボに転用、結果として商業的にヒットを収めた。それ以降、戦隊のロボは複数制が定番となっている。
後にタイタンボーイは成型色・頭部の型を変更し胸部のミサイル発射ギミックを排除されて「タフトレーラー」として発売。設計段階がタイタンボーイより前だったのか、フラッシュタイタンのコンテナを牽引することも可能だが、頭部が異なるのと、タイタンボーイにある首が伸びるギミックが無いためグレートタイタンには合体できない。

また、タフトレーラーの兄として「プロトラックレーサー」も登場。金型・変形ギミックもタフトレーラーの流用だが、成型色・一回り大きなタイヤ部分・頭部&脚部パーツにエンジンボンネット部分、そしてゼンマイ駆動でBB弾を発射するビッグブレーザーカノンの追加・タイヤ部分の収納など、さらにタフトレーラーと大きく異なる使用となっている。

タフトレーラーとプロトラックレーサーはアニメ『マシンロボ クロノスの大逆襲』に準レギュラーとして登場、プロトラックレーサーも続編の『マシンロボ ぶっちぎりバトルハッカーズ』のレギュラーとして登場している。

そして2015年秋、KIRINの缶コーヒー「SUPER FIRE」のCM。
ザ・ブルーハーツの名曲「リンダリンダ」をBGMに映画やアニメで両目を見開くシーンのつなぎ合わせが流れる中、なぜか変形後に両目が光るタイタンボーイのアップシーンが映った。もちろん、その画面の右下にはご丁寧に「©東映」の版権表記が記されている。
この場面をチョイスした際、フラッシュマン世代のリクエストがあったのだろうか?謎である。
なおCM名は「一瞬で、冴える。」篇との事。

追記・修正ターン!グレートタイタン!!

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