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一般通告001-アルファ:SCP-001の情報漏洩の防止策として、偽造SCP-001ファイルが本当のファイルと共に複数作成されました(または作成されていない)。偽造を含む、全てのSCP-001の性質に関する資料にはミーム殺害エージェントによる保護が施されており、無許可の職員がファイルへのアクセスを試みた場合、即座に心停止が引き起こされるよう設定されています。████-███-██████下の要請を除き、SCP-001の本当の性質を一般人に公開する行為は処刑事由となります。
ひょっとして、レクイエムが何を意味するのかご存じですか?ええ、そうです。"鎮魂歌"です。亡者の霊を慰めるための音楽です。今この世界を揶揄するのに調度良い言葉です。世界は滅亡しました。途方も無く大昔に。他の見方をするならば、今、私達が存在しているこの世界は、ただ消えた世界を慰める……程度のものです。
努力はしました。「終焉」を防ぐため、私たちは脅威となる存在を確保、収容して保護し、飽きるほどに多くの血を流し、苦痛を実感しました。……しかし、変わることはありませんでした。
そう、また世界は消えてしまったのです。そして、私たちは次のレクイエムに移り、そしてまた消えてしまう、というのを繰り返してきました。
これまでで変わったことであれば、私たちに、"財団"という危険な存在を封じ込めておく設備と、より多くの"SCP"という名称を持つようになる存在の発見だけ。発展などありませんでした。…いや、むしろ正反対でしたね。繰り返せば繰り返すほど、"SCP"と呼ばれる存在がより多く発見されていったのだから。当然、状況は悪化するばかりでしたし、私たちはそれ以前の記憶に依存し、同じ足跡を踏んで絶望するばかりでした。
しかし、ある時、私達が気づきもしなかった間に未来は変わっていました。私たちは、遥かに高度な技術力と力を持っていました。かつての「終焉」をも飛び越えて生きていくことも出来るほどに。
私たちは悟りました。発展がないのではなく、ただ少し遅れを取っていただけであったということを。その時から、私たちは、この世界は鎮魂歌としてではなく、賛美歌として認識し始めたのです。以前の世界を慰めるのではなく、新たな機会を受け入れて、進んでいくのです。
今後、あと幾度繰り返されるかについては、誰ひとりとして分かりません。しかし、絶望だけはしません。今、私たちは不運な「終焉」を防ぐために、過去の記憶を基にして、将来の結果を変えることに焦点を置いています。
そのために、私たちは確保し、収容し、保護をしていかなければならないのです。
財団はSCPを作らなかったのです。財団は人間が作りました。
人々が見落としがちな事実です。SCP財団は、SCPを隔離するためのものではなく、人類を保護するためのものです。
SCP-CN-001は毎日午前9時から午後6時まで見学のため開放されます。
その後長い時間が過ぎただろうか、遠方の部族が彼らの高塔を建てだした。その後の事を、あなたは博物館の公開情報で見つけることが出来た、もう言うことは無い。
喜劇のように聞こえるか?
これは喜劇かもしれない。そうだ、事実上この状況は間違いないだろう。
だが私はもう満足した、だから決定権をあなたに与える。あなたが望みさえすれば、この異常がのさばる世界は再び静寂に戻すことができる。この喜劇に幕を下ろすべきかあなたに決めてもらおう。
それから、どうしても頼む、私を探さないでくれ。
この手記のうち、数頁分を偽作して、もう摩り替えも済ませてしまった。この小さな錠剤を全て飲んでしまおう、何が起ころうと知ったことか。
奴らが私に望んでいるのも、こういうことなのだろうと思う。そもそも奴らに可能なことを考え合わせてみると、もし私が別の選択をしていたならば、今頃はとっくに死んでいる筈なのだから。
だがそれでも、そう、もし仮に、私がそちらを選んでいたとしたら──
貴方の周りに見える彼らは皆、水晶の眠りを眠っているのです。貴方やかつての私と同じに、彼ら自身が生と希望とを築き上げた世界の夢を見ている。そして最後は、遅かれ早かれ目を覚ます。そうして彼らは、己が常に探し求めていた「父」を見つけ出すのです。
けれど貴方の夢は、あのような終わりを迎えるべきではなかった。貴方の覚醒を望んだのはこの私。貴方が私を守ろうとして、貴方に唯一残された大切な人を排除すると決意した時、私は貴方のために悲嘆を胸に感じました。しかし貴方の友人が、死を齎すに違いない一撃を貴方に加え、それは全て私の誤りだったと理解した時、私は己の力の全てをもって、貴方が死ぬことのないようにと願い、そして… 不可能なことが起こったのです。ワカン・タンカが私の願いを聞き入れられた。
貴方の言う"神"とは何です? 貴方達の偶像とは違う物なのですか? 私が貴方に語っているのはワカン・タンカのこと。万物の起源の創造者たる存在。人間、動物、樹木、岩石、それに心や星々や、無数に存在する世界の全ても。私たちはそれを"大いなる神秘"と呼んでいた、遥か昔から、それこそが全てだったから。それは自らが創ったものの全てを愛しているけれど、絆は唯一、私の民族にだけ結ばれていた。
ワカンダ 明かされたる神秘の力
誇らかな汝の名をもて 誉れ高き化身となるは
ワカン・タンカ 大いなる神秘 地と人とを
水と火とを 太陽と月とを 風と天とを創りしもの。
父祖の魂を子らの狂気より守らしめ
かの死せる心を汝に宿し 汝の肉体をして かの者安らえる場所とならんことを。
一体何が楽しくてエピソードを作ってるんだ?金をもらっているわけでもないのに、100も200も作っている奴だっている。作って作って、その先には消滅しかないというのに。まるで、SCP-001-JPの世界を完全に作り上げようとしているかのようだ。
俺達と同じくSCP-001-JPは実在する。俺が望んだから、俺はこっちにいるんだ。忘れていた。
我々は実在する。実在するのだ。
O5の誰なのかは知りませんが、白紙の報告書を最重要機密に挟んでおくというのは誉められたことではありませんね。ダミーファイルのつもりなのかもしれませんが、それならそれらしい報告を書いてください。なにも書かれていない、こんなぐしゃぐしゃの白紙を他の団体のスパイが見たとして、誰がこれを機密文書だと思ってくれるのですか?
もしもこれを読んでいる人がいるのなら、貴方に問いたい。貴方の居る世界は、科学の力で回っているか? 私は世界を救えたか? 私は蒐集院に所属する、四等研儀官ナカゾノだ。三千年後、世界が正しく回っていることを願う。
わ█し█ざい███ほん█ぶに█しょ██す██クラ█2け█き██い█なか█の███もの██きっと██し████する██████ねが███る█
わたしはざいだんにほんしぶにしょぞくする、クラス2けんきゅういんなかぞのというものだ。
批判。嘘。赤の山に立つ二本の樹。三本目の樹は何処に? 光あるものへ差す熱と死が示す尊き世は数珠に繋がれし玉と悲鳴の連鎖の果てに行き着く[解読不能]救済の呼び声。渇望と偽善の[解読不能]漂い明日へと行き着く昨日の死者にして使者。記憶か、知か。今にも神は寝返りを打つ。次の世に光あれ。私は原初の機械。最新の卵。旧き生、新しき死、次なる世界の卵。銘々らよ、普く知を求めよ。旧きを求めよ。
満ちる … un reloaded……
私はいまだに思うところがある。特異なオブジェクトから護るために入った者達を、その特異なオブジェクトに変異させてしまうことを。そして自らも収容対象にさせてしまうことを。しかしそれでもこの方法より良い方法が見つかるまでは、やり続けなければならない。我々は常に最善を尽くさなければならないのだから。
最後になりましたが、この報告書が真実として認可される日が永遠に来ないことを、私は願っています。
C:¥miryam.psyをスキャン中……設定条件を満たす夢界実体は検出されませんでした。
Gabriel ver.4.05をシャットダウンしています。定例ファイルの更新後、Gabriel ver.4.05は自動的に再起動します。
+ | 空想科学部門の職員へ |
実はこの報告書にはギミックが仕込まれている。かのSCP-2996と同じ、Wikiのリビジョン機能を使用した隠し報告書の存在だ。
これについてはヒントがあり、ディスカッション内でそれが提示されている。 答えを明かせば、ページ最下部の「History」から一番最初のリビジョンを閲覧すればいい。
ここで明かされるのは、スワン博士の提言に関する問答である。
財団世界が創作の世界であるという理論は確かにあり、空想科学部門はそれについて研究する部門である。だが、実際にその可能性に思い至った職員は往々にして精神を病んでしまっている。 スワン博士自身も、SCP-001-JPの原理から、「オブジェクトがあり、それが収容されているという現実が先にあって、経緯や手順が後から追加されている=上位世界の創作者がオブジェクトを創作し、それを収容する手順を後付けで考えているからこんなことになったのでは?」と考えてしまい発狂してしまった。
ただ、それは本当にそこまで恐れるものなのか?
上位創作者の気まぐれで消されることと、世界滅亡の危機に囲まれる現状にどれほど差があるのか? そういうふうに考えた天邪鬼どもが作り上げたのが「超越的概念対抗部門」である。
「創作者」は被造世界の人間が、自分たちが創作の世界の存在だと自覚することを好まない傾向にある。
財団世界では「気づいた」人間は発狂させられ、時に現実遡及で消される。で、この部門の職員が一番困るのは研究成果が一緒に消されることだった。
そこで、この部門のある博士は一計を案じた。
特殊な物語層に職員や研究成果を挟み込む「オペレーション・オーバーメタ」を利用し、この提言の報告書の一番最初に裏の事情を記した「第一版」を作り、その上から正規の報告書を上書きすることで上位物語層の干渉による消去を回避した。 こうすればWikidotの性質上、この提言「存在意義」のページが残る限りこの文書は第一版として残り続け、例え筆者であろうとも消去できなくなるからだ。
そしてこの「第一版」そのものと化した博士は、スワン博士の提言にあった「ホラー作家の一団のような悪趣味な奴ら」が、実際には「悪意に満ちたアイデアの奴隷」である可能性を示唆している。
だが、アイデアはよりよいアイデアによって打ち崩せる。これはそのための「伏線」となる。
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ああ、神よ。無の羊水に揺蕩う我らが神よ。無意味のなんと有情な事か。有意義のなんと無情な事か。