Batman: Knightfall

「Batman: Knightfall」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

Batman: Knightfall - (2019/03/03 (日) 18:55:47) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2019/03/01 (金) 21:18:05
更新日:2020/10/24 Sat 10:29:20
所要時間:約 25 分で読めます




『Batman: Knightfall』は1993年にDCコミックスで行われたクロスオーバーイベント。

+ 作品情報
『Knightfall: The Broken Bat』
バットマンとベインの戦いを描いたクロスオーバー。
『Batman Vol.1』#491~#497、『Detective Comics Vol.1』#659~#663で行われた。

クロスオーバーの順序は『B』→『DC』の順に交互。

『Knightfall: Who Rules the Night』
敗北したブルースのその後と新たなバットマンの誕生を描いたクロスオーバー。
『Detective Comics Vol.1』#664~#666、『Batman Vol.1』#498~#500、『Showcase '93』#7~#8、
『Batman: Shadow of the Bat』#16~#18で行われた。

クロスオーバーの順序は『DC』→『B』の順で、『DC』#664と『B』#498の間に『Showcase '93』#7~#8が挟まり、
『B』#498と『DC』#665の間に『Batman: Shadow of the Bat』#16~#18が挟まった。

『Knightquest: The Crusade』
新たなバットマンとなったジャンの活躍と変化を描いたクロスオーバー。エピソード形式で様々なタイトルで行われた。

『Knightquest: The Search』
負傷したブルースの戦いを描いたクロスオーバー。
『Justice League Task Force』#5~#6、『Batman: Shadow of the Bat』#21~#23、
『Batman: Legends of the Dark Knight』#59~#61で行われた。

クロスオーバーの順序は『JLTF』#5~#6→『SoB』#21~#23→『LoDK』#59~#61の順。

『KnightsEnd』
ブルースがバットマンに復帰するための修行と2人のバットマンの戦いを描いたクロスオーバー。
『Batman Vol.1』#509~#510、『Batman: Shadow of the Bat』#29~#30、『Detective Comics Vol.1』#676~#677、
『Batman: Legends of the Dark Knight』#62~#63、『Robin Vol.4』#8、『Catwoman Vol.2』#12で行われた。

クロスオーバーの順序は『B』→『SoB』→『DC』→『LoDK』の順で、『LoDK』#62と『B』#510の間に『R』#8→『C』#12が挟まった。

日本では未邦訳。

バットマンの敗北と新たなバットマンの誕生そして真のバットマンの復活を描いたクロスオーバー。1990年代前半の代表的イベントの1つ。

新興出版社Image Comicsの猛追を逃れるために行われたイベント『Doomsday/The Death of Superman』の成功を受けたDCコミックスは、
ヒーローの悲劇は読者をひきつける武器になると思い、その第2弾となったのがバットマンの敗北を描いたこのイベントだった。
2番煎じ的ながらより大規模に行われたことで注目を集め、この手のイベントの中では成功を収めた。

ストーリーは突然の展開だったスーパーマンと異なり、それまで行われていたバットマンのストーリーを引き継いでいる。
特に新たな仲間アズラエルと新たな強敵ベインにスポットが当てられ、この2人は後のバットマンにとっても重要な存在になっていった。
このイベント中に疎遠となっていたバットマンとナイトウィングの和解が進み、終了後にはかつての信頼関係を取り戻している。
また大型イベント『Bloodlines』とクロスオーバーしておりバットマンとなったアズラエルが異星生物と戦った他、
『Knightquest』に『Bloodlines』で登場した新キャラクターが登場している。
さらにMARVELのパニッシャーと新たなバットマンの共演を描いたコミックも発売されている。






Knightfall: The Broken Bat



【物語】

刑務所で生まれながら恐怖に打ち勝ち強靭な肉体と幅広い知識を得た男ベイン。
恐怖を武器とするバットマンの存在を知った彼は刑務所を脱走し、ゴッサムに向かいバットマンに戦いを挑もうとする。
ベインは確実な勝利のため観察を続け、完璧な存在と思われたバットマンが精神的・肉体的に弱くなっていると知る。
バットマンをさらに追いつけるため、ベインは『アーカム・アサイラム』から患者を逃がしゴッサムを混沌に包み込む。


【登場人物】

  • バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。年齢からくる精神的・肉体的な不調に苦しんでおり、女医ションドラ・キンソルビングの力を借りている。
そんな中ベインの策略で脱走した『アーカム』の囚人たちの対処に追われる。
疲弊しながら多くのヴィランを倒し市長誘拐を解決して家に帰ると、そこにはベインが待っていた。

  • べイン
力と知性を兼ね備えた大男。強化薬『ヴェノム』を使用することでさらにパワーアップする。
恐怖を武器とするバットマンに敵愾心を抱き、彼を倒しゴッサムを自らのものにしようと企む。
勝利を確実なものとするための観察によってバットマンが弱っていることを知り、『アーカム』の患者でさらに追い詰める。
数多くのヴィランとの戦いでバットマンが弱りきったのを確認し、ウェイン邸に襲撃を仕掛けバットマンに挑む。


≪バットファミリー≫

  • ロビン(ティム・ドレイク)
自らの力でバットマンの正体を突き止めた3代目ロビン。不調のバットマンを懸命にサポートする。
その一方で正しいヴィジランテを目指すジャン・ポール・ヴァレーの教育も担当する。

  • アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。不調に苦しむバットマンをロビンと共にサポートする。

  • ジャン・ポール・ヴァレー
宗教集団『聖デュマ騎士団』の戦士アズラエルとして生きることを定められた青年。
現在は『聖デュマ騎士団』を離れゴッサムに身を寄せ、正しいヴィジランテになるための修行をしている。

  • ハントレス(ヘレナ・ベルティネリ)
紫色の過激なコスチュームに身を包みボウガンを武器とする女ヴィジランテ。
リドラーを追い出したチンピラによる強盗を防いだ。


≪ヴィラン≫

  • バード、トロッグ、ゾンビ
ベインの刑務所時代からの仲間。バードは鳥を操り、トロッグは機械に強く、ゾンビは科学の知識を持つ。
バットマンやヴィランの監視とベインのサポートを行い、準備を整えると市長誘拐を解決したバットマンに挑んだ。
敗北はするもヴィランとの戦いで弱っていたバットマンをさらに追い詰めた。

  • マッドハッター(ジャービス・テッチ)、フィルム・フリーク(バート・ウェストン)
不思議の国のアリスに異常な執着を見せる小男と映画をこよなく愛し利用する犯罪者。『アーカム』から逃げ出した患者。
マッドハッターは洗脳帽子を利用した犯罪を企むもバットマンとロビンに防がれた。
フィルム・フリークはマッドハッターに洗脳されベインのアジトの偵察に向かうも、ベインに殺された。

  • ベントリロクイスト(アーノルド・ウェスカー)、アミグダラ(アーロン・ヘルジンガー)
人形スカーフェイスと共に犯罪を繰り返した腹話術師と扁桃体を切除された怪力男。『アーカム』から逃げ出した患者。
ベントリロクイストは脱走の際にスカーフェイスを回収できなかったため、靴下人形とアミグダラを相棒にしている。
スカーフェイスを求め各地を荒らしていると、おもちゃ屋でバットマンと出会った。
アミグダラが敗れるもベントリロクイストは逃げ出し、自分の担当弁護士を脅してスカーフェイスを取り戻した。

  • ミスター・ザーズ(ビクター・ザーズ)
ナイフで人を殺し、殺しただけ自分の体に傷をつけるシリアルキラー。『アーカム』から逃げ出した患者。
女学院を襲撃しバットマンと戦い、彼と自分が同じ存在だと語り精神的に追い詰めるも敗れた。

  • キラークロック(ウェイロン・ジョーンズ)
特殊な皮膚病でワニのような外見を持つ犯罪者。『アーカム』から逃げ出した患者。一度ベインに敗れている。
下水道で偶然ロビンを捕らえたベインと遭遇、リベンジを挑むも再び敗北した。

  • ジョーカー、スケアクロウ(ジョナサン・クレイン)
犯罪の道化王子とも呼ばれるバットマンのライバルと恐怖に魅入られた元心理学者。『アーカム』から逃げ出した患者。
ジョーカーがゴードンの誘拐を企むも失敗し、そこにスケアクロウが現れ同盟を結び市長誘拐に乗り出す。
誘拐に成功させ街を更なる混乱に追い込み、最終的に市長はバットマンに助けられたが2人は姿を消した。

  • ファイヤーフライ(テッド・カーソン)
ジェットパックと火炎放射器を操る放火魔。『アーカム』から逃げ出した患者。
各地で大規模放火を繰り返す。B級ヴィランとも呼ばれる存在だが、不調なバットマンは苦戦し3度目の戦いでようやく捕まえた。

  • リドラー(エドワード・ニグマ)
なぞなぞをこよなく愛する犯罪者。『アーカム』から逃げ出した患者。
なぞなぞを使った事件を起こそうとして失敗するも、テレビ番組を襲撃し注目を集めようとした。
大騒動になるかと思いきやロビン一人にあっさり解決されてしまう。

  • ポイズン・アイビー(パメラ・アイズリー)
植物を操る力と人を操る毒を体に宿す悪女。『アーカム』から逃げ出した患者。
ブルースも参加したチャリティーを襲撃するもバットマンに防がれた。この事件でベインはバットマンがブルースだと確信した。


≪その他≫

  • ジェームズ・ゴードン
ゴッサム市警本部長でバットマンの良き理解者。市長に叩かれながらも、部下と共に『アーカム』の患者の対処に当たる。

  • ションドラ・キンソルビング
ティムの父ジャックの足の治療に協力している女医。その縁もありブルースの治療も担当し、彼に惹かれ始める。
精神的ケアと肉体的治療を両立して行うことで高い成果を出している。

  • Simpson Flanders
『アーカム』にも協力していた心理学者。脱走事件を特集する多くのテレビ番組に出演し、持論を展開しながら本の宣伝をする。



Knightfall: Who Rules the Night



【物語】

ベインとの戦いに敗れ背骨を折られたブルースはリハビリを余儀なくされ、ジャンを新たなバットマンに任命する。
しかしジャンは『聖デュマ騎士団』の洗脳『システム』によって徐々に暴力的になり過度な武装化を開始する。
ブルースが街を離れたことで暴走は加速し、ジャンはロビンを拒絶するとベインとの戦いに臨む。


【登場人物】

  • ブルース・ウェイン
バットマンとして戦った大富豪。ベインとの戦いで背骨を折られ敗北し、公衆の面前で投げ捨てられてしまう。
アルフレッドたちの手で『バットケイブ』に運ばれ、警察の力も借りて何とか意識を取り戻した。
そして事故を偽装してションドラと共に精神的・肉体的リハビリを進める一方、ジャンに代役としてバットマンを任せる。
その後謎の集団に誘拐されたションドラを助けるためにサンタ・プリスカに飛び立った。

  • バットマン(ジャン・ポール・ヴァレー)
宗教集団『聖デュマ騎士団』の戦士アズラエルとして生きることを定められた青年。
アルフレッドたちによるブルースの治療をサポートし、ブルースからバットマンの代役を任された。
修行中は冷静さを保ち活動できていたが、バットマンとして活動を開始すると徐々に暴力的な一面を見せていく。
さらに『聖デュマ騎士団』によって仕掛けられた洗脳『システム』によって過度な武装化を進めていく。
そんな中ベインと戦うも撤退に追い込まれたため、更なる武装化を施したスーツを身に着け再戦に挑む。


≪バットファミリー≫

  • ロビン(ティム・ドレイク)
自らの力でバットマンの正体を突き止めた3代目ロビン。アルフレッドと共にブルースの治療を行った。
その後代役を任されたジャンをサポートしていくが、徐々に暴走する彼に心を痛めていく。
さらに父の誘拐やブルースが自分に黙って街を離れるなどショックなことが続くが、それでもジャンのことを気にかけ続ける。
そして彼がベインとの再戦に向かったことを知ると援護に向かう。

  • アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。軍医の経験を活かしてブルースの治療を担当し、何とか意識を回復させた。
その後リハビリを行うブルースをサポートし、サンタ・プリスカにも同行する。

  • オラクル(バーバラ・ゴードン)
初代バットガールとして活躍したジェームズ・ゴードンの義理の娘。車椅子生活を送りながらヒーローを情報面でサポートしている。
ブルースの依頼で調査を行い、ションドラの誘拐犯がサンタ・プリスカ出身であることを報告した。
またブルースから知らされていなかったが、彼がリハビリ中であることを見抜き元気づけた。

  • ハロルド・オールナット、エース
障害で口がきけず小柄な体格ながら発明の才を持つバットマンの仲間とブルースの飼い犬。
『バットケイブ』で暮らしているが暴力的なジャンを恐れてか彼と距離を置く。

  • ナイトウィング(ディック・グレイソン)
初代ロビンで現在はバットマンから独立して活動している。オラクルからブルースのことを知らされゴッサムにやって来た。
バットマンの代役になる気は無かったが、ブルースが自分をバットマンに指名しなかったことを不満に思っている。
ジャンの暴走を自分のせいだと思うロビンを元気づけゴッサムを離れた。


≪ヴィラン≫

  • べイン
力と知性を兼ね備えた大男。強化薬『ヴェノム』を使用することでさらにパワーアップする。
バットマンに勝利しゴッサム支配に向け動き出すが、バットマン復活の情報に苛立ちを隠せずにいる。
そしてバットマンと直接対決となり、一度は退けるが互角な勝負となったため全ての『ヴェノム』を用意し再戦に臨む。

  • バード、トロッグ、ゾンビ
ベインの刑務所時代からの仲間。バードは鳥を操り、トロッグは機械に強く、ゾンビは科学の知識を持つ。
ベインと共にゴッサム支配に動くも、復活したバットマンの襲撃に敗れ警察に逮捕された。

  • ジョーカー
犯罪の道化王子とも呼ばれるバットマンのライバル。スケアクロウとの同盟に飽き、彼の元を出ていった。

  • スケアクロウ(ジョナサン・クレイン)
恐怖に魅入られた元心理学者。ジョーカーとの同盟を解消し、自身の恐怖に関する実験を開始する。
恐怖ガスで学生を洗脳し大規模テロを企てるも、バットマンとアナーキーの介入で失敗した。

  • ベントリロクイスト(アーノルド・ウェスカー)
人形スカーフェイスと共に犯罪を繰り返した腹話術師。ホテルの一室でスカーフェイスと靴下人形が喧嘩をし、自分で自分を撃ち倒れた。


≪その他≫

  • ジェームズ・ゴードン
ゴッサム市警本部長でバットマンの良き理解者。バットマンの復活を受け入れていたが、徐々に暴力的になる彼の姿に動揺しショックを受ける。

  • ションドラ・キンソルビング
不調のブルースの治療を担当していた女医。アルフレッドの連絡を受けブルースのリハビリを任された。
しかしティムの父ジャックの治療中、彼と共に謎の集団に誘拐されてしまう。

猫のようなコスチュームに身を包んだ女盗賊。盗みの腕を買われベインと同盟を結んだ。
しかしベインの策略で暗殺者の襲撃を受けたため、復讐のためにブルースのサンタ・プリスカ行きの飛行機に同乗する。

  • アナーキー(ロニー・マチン)
金色の仮面と赤い服を身に着けた無政府主義者。少年院から脱走し、混沌としたゴッサムを救うため再びアナーキーとなった。
混乱の原因はバットマンだと決めつけ、時を同じくして事件を起こしたスケアクロウ共々倒そうとする。
2人の戦いに割って入り漁夫の利を得ようとするが失敗。それでも事件に利用された少年を救うがバットマンには認められなかった。



Knightquest: The Crusade



【物語】

ベインを倒したバットマン(ジャン・ポール・ヴァレー)は、ゴッサムの守護者として犯罪者との戦いに没頭する。
様々なヴィランとの戦いの中、聖デュマと父親の幻に惑わされんとしながら無意識のうちに従い危険性を増していく。
そして狂気的な殺人鬼Abattoirとの戦いでバットマンとしての一線を越えてしまう。


【登場人物】

  • バットマン(ジャン・ポール・ヴァレー)
ブルースの跡を継いだ新たなバットマン。ベインを破り、今度は街を正常な状態に戻すため様々な犯罪者との戦いに臨む。
『バットモービル』を手に入れ活動の範囲を広げる一方、聖デュマと父親の幻を見るなど精神がさらに不安定になっていく。
当初は幻を振り払おうとしていたが、戦いの中で徐々に受け入れブルースとの関係を断ち切り更なる武装の強化を進める。
そして殺人鬼Abattoirを追い詰めた際、幻に惑わされ彼を見殺しにしさらに人質も犠牲となってしまう。
この事件とゴードンとの関係が破談になったことでタガが外れ、更なる強化を施したスーツを開発した。


≪ヒーロー≫

  • ロビン(ティム・ドレイク)
自らの力でバットマンの正体を突き止めた3代目ロビン。『バットケイブ』を閉鎖されるなどジャンから完全に拒絶され、
運転免許を取得したこともあり、自分だけのビークル『レッドバード』と共に単独での活動を開始する。
それでもジャンのことは見捨てずAbattoirの行方を追いジャンに合流しようとするが、彼がAbattoirを見捨てる瞬間を目撃する。

  • Joe Public
異星生物の襲撃で近くの人間の力を奪う能力を得た元体操教師。ゴッサムでの自警活動中にバットマンと遭遇し警告を送られる。
その後Corrosive Manと戦うバットマンをその能力でサポートするも認められなかった。

  • バリスティック(ケルビン・マオ)
異星生物の襲撃で身体能力が強化された元ゴッサム市警刑事で現在は暗殺者。殺人鬼Abattoirの抹殺を依頼された。
同じくAbattoirを追うバットマンと危険な三人組Malevolent Maniaxeと三つ巴になりかけるが、
Malevolent Maniaxeの危険性からバットマンと組み彼らを倒した。その後依頼主を警察に引き渡しAbattoirをバットマンに任せ街を離れた。


≪ヴィラン≫

犯罪の道化王子とも呼ばれるバットマンのライバル。バットマンを使って『The Death of Batman』という映画を撮ろうと企む。
彼の戦いをゲリラ撮影して映画作成を進めるが、スタジオにおびき寄せた際の戦いで彼が別人だと気づき取り止めてしまう。
方針を変更してスタジオセットで戦い敗れるが、バットマンをからかい続け腕をひねられてしまう。
その後救急車での移送中に脱走して笑いと共に消えていった。

  • Abattoir(Arnold Etchinson)
自分の先祖が悪魔だと信じる殺人鬼。親族を食べることで力を吸収すると思い込んでいる。
従兄弟のGrahamの命を狙うも、バットマンに防がれ姿を消した。
その後クレイフェイス夫妻を利用し再びGrahamを狙い、クレイフェイスとバットマンの攻撃を受けるがGrahamの確保に成功した。
そしてGrahamを拷問装置で手にかけようとするがバットマンに居場所がばれ、最後は追い詰められた溶鉱炉で命を落とした。

  • クレイフェイス(プレストン・ペイトン)、レディ・クレイ(サンドラ・フラー)
泥のような体をして様々な物に変形できる男女。人間社会から距離を置き、人里離れた山で夫婦として生きている。
一人息子カシアスがAbattoirにさらわれたためレディ・クレイはバットマンの陽動、クレイフェイスはGrahamの誘拐を行った。
作戦は成功するも息子に酷い行いをした怒りからクレイフェイスはAbattoirに襲い掛かり、現れたバットマンと三つ巴となった。
最終的にAbattoirはGrahamを連れ姿を消し、一家は警察に確保された。

  • ミスター・フリーズ(ビクター・フリーズ)
低温下でしか生きられず特殊なスーツに身を包み冷凍銃を操る科学者。
氷の塊に包まれ川に沈んでいたが、警察に引き上げられ遺体安置所に送られた。
氷が解け目覚めると寒い場所を求め施設を歩き回った末、偶然出会ったバットマンと戦い倒れた。

  • ペンギン(オズワルド・コブルポット)
鉤鼻と小柄な体格が特徴的なギャング。現在のバットマンを認めず彼が偽物だと証明するためゴードンの妻サラを誘拐した。
警察署でゴードンと語らいバットマンが救出に失敗する時を待っていたが、ゴードンを怒らせてしまい屋上で彼女の居場所を脅し聞かれてしまう。
ギリギリのところでバットマンに救出されたサラが現れ計画は失敗した。

  • トリガー・ツインズ(トム・トリガー、タド・トリガー)
生き別れになっていた双子のガンマン。偶然再会しコンビで活動を開始した。
ギャングの元で活動した後、列車強盗に挑むも新たな『バットモービル』を駆るバットマンに敗れた。

  • タリーマン
様々な銃器を操る暗殺者。借金取りが原因で家族を亡くし、そのショックで精神を崩し犯罪者になった。
仕事の最中にバットマンと戦いとなり、互角の戦いを繰り広げるも敗れた。

  • Mekros
アーマーに身を包み自己催眠によって強化された暗殺者。バットマンに脅されたギャングに雇われた。
期せずしてバットマンの望み通りギャングを殺して回るも、催眠によって暴走しバットマンに敗れた。

  • Corrosive Man(Derek Mitchell)
事故で体から酸のようなものを出す肉体に変化した暗殺者。『STARラボ』の施設で研究されていたが脱走した。
その途中でバットマンと遭遇し一度は退けるも、Joe Publicの援護受けた彼に敗れた。
この戦いでバットマンはスーツを損傷し、新たなスーツを使用するようになった。

  • Gunhawk(Liam Hawkleigh)、Gunbunny
狙撃銃で仕事を行う暗殺者カップル。仕事のためゴッサムに現れるも、バットマンの介入でGunbunnyが負傷する。
彼女のために病院を占拠するもバットマンに防がれた。


≪その他≫

  • ジェームズ・ゴードン
ゴッサム市警本部長でバットマンの良き理解者。変わり果てたバットマンを不安に思いながらも、共に犯罪と戦っていく。
暴力的ながら悪と戦う姿を信じようとしていたがAbattoirの事件で限界に達し、バットマンを糾弾し『バットシグナル』を破壊した。

  • キャットウーマン(セリーナ・カイル)
猫のようなコスチュームに身を包んだ女盗賊。サンタ・プリスカからゴッサムに戻って来た。
環境破壊を目論む貿易委員会と彼らの抹殺を目論むテロリストを巡る毒ガス事件でバットマンと遭遇する。
彼が以前と別人と見抜き対立するも、最終的に彼を騙して事件を解決した。

  • レスリー・トンプキンス
ホームレスなど経済的に困窮している人たちを治療している街医者。両親を失った直後のブルースを支えた恩人で彼がバットマンだと知っている。
孤児の支援を通じてGrahamと出会い、彼からAbattoirの危険性を知って孤児院の警備を警察に依頼した。



Knightquest: The Search



【物語】

ションドラとジャック救出のためにゴッサムを離れたブルースとアルフレッドは、ヒーローの力を借りながら彼女の行方を捜す。
ブルースたちはサンタ・プリスカそしてイギリスのMonkleighでションドラを発見するも、救出は失敗に終わってしまう。
そんな中Monkleighで起きた大量虐殺にションドラが関わっている可能性を知ったブルースは、アメリカに帰国し真実を追い求める。


【登場人物】

  • ブルース・ウェイン
バットマンとして戦った大富豪。ティムの父ジャックと愛するションドラを救うためサンタ・プリスカとイギリスに向かう。
背骨へのダメージが原因で歩けないため、ハロルドが作った様々な機能を持つ車椅子や杖を使用する。
当初誘拐はジャックが本命と思っていたが、サンタ・プリスカでの救出失敗から考えを変えションドラを調査していく。
その結果彼女の過去に深く関わるBenedict Aspに狙いを絞り、Hemingford Grayを名乗って彼に接触しションドラを発見する。
そしてジャックの救出に成功するも、ションドラを逃しただけでなく彼女が大量虐殺に力を貸した可能性に直面する。
イギリスでの戦いで傷が悪化しながらも真実を求めアメリカの彼女の母親に接触、さらにティムからBenedictの過去を知る。
直後Benedictの攻撃でさらにダメージを追うも、彼が各国の首脳に狙いを定めたため無理を押してBenedictとの戦いに挑む。

  • ションドラ・キンソルビング/Sandra Asplin
ブルースの治療を行っている女医。ブルースとは相思相愛の仲だが、互いに打ち明けられぬままBenedict Aspに誘拐されてしまう。
本名はSandra Asplin。Benedict AspことBenjamin Asplinの義姉。子供の頃に人格者として知られるAmos Asplinの養女となった。
しかし彼の本性はレイシストで虐待を受けていた。ある日自分をかばった義弟に触れた際に、自分は治癒能力を義弟は能力強化能力を得た。
その能力で街の人々を助けていたが、それを気に入らず躾けようとした父親に治癒能力を変化させた遠隔殺人能力を使用し殺してしまう。
この事件でショックを受けた彼女は、家を出て名前も変え能力のことを秘密にして医師として生きるようになった。
しかし遠隔殺人能力を利用しようと考えたBenedictに誘拐されたのだった。
Benedictと再会するとジャックを人質に取られ能力を鍛えるようになり、ついには遠隔殺人能力で大量虐殺に力を貸してしまう。
その直後ブルースと再会するも、彼が変装していたため気づけないままBenedictと共にイギリスを脱出する。
その後は薬で操られBenedictの計画に利用され、精神と肉体を疲弊させていき最後には……。

  • Benedict Asp(Benjamin Asplin)
ションドラ誘拐の黒幕。その正体はションドラことSandra Asplinの義弟。他者の能力を強化し変化させる力を持つ。
義姉が家を出てからは医学を志すも臓器売買で逮捕され転落し、ドラッグの密売人やフリーのエージェントとして生きるようになった。
そんな中ロシアに流れ着いた彼は自身と義姉の能力の利用法を思いつき、『MI5』の力を借りて遠隔殺人能力を強化する装置の開発を進めていた。
そして装置が完成するとションドラを誘拐し、能力と装置の力で大量虐殺を成功させた。
その後Hemingford Grayことブルースが自分を追っていることを知ると仲間と共にイギリスを脱出、
遠隔殺人能力で母親の殺害とHemingfordへの攻撃にに成功させ、その能力で各国の首脳を人質に取り身代金を要求する。
しかし遠隔殺人能力で殺したと思ったHemingfordが生きていたと知り、彼との決着をつけるためアジトに連れ去った。


≪バットファミリー≫

  • アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。ブルースに付き添いサンタ・プリスカとイギリスに向かう。
イギリス出身だが嫌な思い出が多いのかイギリスの変化した部分と変化しない部分の両方に愚痴をこぼしている。
懸命にブルースをサポートしていたが、自分の体より悪との戦いを優先する彼の姿を見てられず先にウェイン邸に戻ってしまう。
それでもブルースのことを心配しておりジャンにブルースの援護を頼む。

  • ロビン(ティム・ドレイク)
自らの力でバットマンの正体を突き止めた3代目ロビン。父のことを心配し何度かブルースと連絡を取る。
父の救出に成功後もブルースのサポートのために、ションドラやBenedictの情報を提供する。

  • バットマン(ジャン・ポール・ヴァレー)
ブルースの跡を継いだ新たなバットマン。ウェイン邸に戻ったアルフレッドからブルースのことを任されしぶしぶ了承する。
ブルースのことを監視しチンピラに捕まった彼を救出するが、そのブルースは本物が独りで戦いに挑むために用意した別人だった。


≪ヒーロー≫

  • ジャスティス・リーグ・タスクフォース
様々な任務に対処するヒーローチーム。リーダーのマーシャン・マンハンター以外のメンバーは任務に応じて変動する。
今回のメンバーは
暗殺者としての経験も持つ凄腕の格闘家ブロンズタイガー(ベン・ターナー)
カモフラージュ能力を得意とするジプシー(シンディ・レイノルズ)
スターシティを守護するエメラルドの射手グリーンアロー(オリバー・クイーン)

ブルースに依頼されたマーシャン・マンハンターの指示で、サンタ・プリスカにおけるションドラ救出に協力する。
敵のアジトを襲撃しションドラとの接触に成功するが、彼女が囚われたままのジャックに付き添ったため失敗に終わった。
ちなみにブルースがバットマンだと全員知らなかったが、その行動力から只者ではないと見抜いていた。

  • フード(ジョージ・クロス)
ロビンフッドのように強きから盗み弱きを助けるイギリスのバットマン。ブルースに依頼され『MI5』への侵入しBenedictの情報を入手した。
その後Benedict Aspに興味を持ち彼の居場所に向かい、ブルースと互いにピンチを助け合った。


≪その他≫

  • ジャック・ドレイク)
ティムの父親。ある事件が原因で車椅子生活を送っており、ションドラの力を借りて治療を進めている。
ションドラのついでにさらわれ、彼女を従わせるための脅迫材料になってしまう。
過酷な環境で体力をすり減らすも、Monkleighで救出された。



KnightsEnd



【物語】

ションドラの力によって再び歩けるようになったブルースは、勘を取り戻すために格闘家レディ・シヴァの協力を仰ぐ。
一方バットマン(ジャン・ポール・ヴァレー)は、幻に追い詰められ居もしない父親の仇を探しゴッサムの犯罪者を襲撃する。
ジャンの狂気が頂点に達する中、バットマンに戻る決意を固めたブルースは再びコスチュームに身を通す。
そしてついに相対した2人はバットマン同士の決戦を開始するのだった。


【登場人物】

  • バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。暴走するジャンを止めるため、レディ・シヴァの元でバットマンに戻るための修行を開始する。
修行の最終段階として蝙蝠の仮面を着け暗殺者と戦うことになるが、その戦いの中で迷いが生じバットマンに戻る一歩を中々踏み出せなくなってしまう。
それでも自分を見つめ直すとレディ・シヴァの策略を防ぎバットマンに戻る決意を固めた。
そしてある会社を襲撃するジャンにナイトウィングたちと挑み、一度は退けたものの『バットモービル』に仕掛けられた爆弾で吹き飛ばされてしまう。
何とか立ち上がるとジャンを止める方法を思いつき、ウェイン邸でジャンの前に立ちふさがる。

  • バットマン(ジャン・ポール・ヴァレー)
ブルースの跡を継いだ新たなバットマン。自分を責め立てる聖デュマの幻に苦しむ中、
父親の仇で死んだはずのレハーの名を耳にしさらに自分の洗脳に使われたメダルを目にしたことで、
レハーの生存を信じ犯罪者を襲撃し始める。そしてある船上での戦いでついに『システム』に飲まれてしまう。
その怒りのままレハーと関係していた会社を襲撃しバットマンたちと戦闘になる。
戦いは橋の上に移行し、自身の火炎放射器を利用され敗北するが、『バットモービル』の罠でバットマンを倒し新たなスーツを身に着け復活した。
ナイトウィングを退け『バットケイブ』に戻ると、ウェイン邸にいるバットマンを発見し最後の戦いに臨む。


≪バットファミリー≫

  • ナイトウィング(ディック・グレイソン)、ロビン(ティム・ドレイク)
バットマンの初代相棒と3代目相棒。ブルースの頼みで彼が修行している間、ジャンの監視や情報収集を行う。
ジャンの異常性を確信するとブルースに報告に向かい、その際にブルースがレディ・シヴァを騙すのに協力した。
ジャンとの決戦でもバットマンのサポートに徹していたが、バットマンが罠で吹き飛ばされた際にはナイトウィングがジャンに挑み敗北した。

  • ハロルド・オールナット
障害で口がきけず小柄な体格ながら発明の才を持つバットマンの仲間。
ジャンが不在の『バットケイブ』に現れたロビンたちに安心して姿を見せた。


≪その他≫

  • レディ・シヴァ(サンドラ・ウーサン)
世界トップクラスの格闘家。ブルースの依頼で彼の勘取り戻す手伝いをする。
その修行の最後を利用して、差し向けた暗殺者をブルースに殺させ彼を変えようと企んでいた。
そして彼が暗殺者を殺したと思い満足し姿を消したが、実際は暗殺者の死は偽装されたものだった。

  • キャットウーマン(セリーナ・カイル)
猫のようなコスチュームに身を包んだ女盗賊。友人のためにある機械を盗みに向かい捕まってしまうが、
その会社がジャンの襲撃を受けバットマンたちの戦いに巻き込まれた。



追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/