RPC-686

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RPC-686 - (2019/04/07 (日) 21:10:56) の編集履歴(バックアップ)


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更新日:2021/05/04 Tue 17:19:59
所要時間:約 6 分で読めます




RPC-686は、シェアード・ワールドRPC Authorityに登場するオブジェクトの一つ。
オブジェクトクラスはBeta-Orangeで、登録されているハザードタイプは人型(Sapient)、時系列に対する危機(Chronological Hazard)。
Betaは某財団流に言うならEuclidで、Orangeは中程度の危険性を有するということである。
ただしこのオブジェクトはまず基本Alpha(=Safe)にはなりえない。理由は後述。
項目名は『"La Femme Immortelle"/"不死の女兵士"』。




概要

ということで、詳しく見ていきたい。

まず項目名が表すとおり、このオブジェクトは兵士。人形実体というやつである。
某財団では人形実体は基本Euclidであり、クソザコポンコツサボテンヒーローみたいに脅威でないとみなせてはじめてSafeだった。
で、今回のオブジェクトは兵士。ということは、どうあがいても向こうではEuclid以上にしかならない。武器持ってるし。
こちらでも人形実体はまずAlphaにはならないわけである。
人形実体は意思を持つ以上、一度機構に反感を持てば場合によってはさっきまで命だったものがあたり一面に転がる事態になりかねない。

そのうえで、このオブジェクトは女兵士である。175cm、66kg。海の向こうでは身長はそこそこくらいなんだろう。
本名:ナディア・バロトン。フランス語と英語に堪能だが、英語には訛りがある。
Betaとはいえ、現状は機構に敵意などなく部隊員に突如襲いかかるようなこともしない。
それどころか、機構職員の危機を守ろうと行動したことすらある。

解剖学的には23歳から27歳くらいの女性。平均的な人間の女性と比較して、より顕著な強度、敏捷性、耐久性を持っている。
兵士としてはこれ以上ない優秀な人材である。がここは機構世界、それだけでは終わらない。

彼女が何らかの事由で死亡すると、そこに死んだ時の状態でリスポーンする。
これは限定的なタイムループを経由することで成り立っていると考えられている。
なおこの異常性に由来するのか、老化しない。ずっとピッチピチやぞ。

1999年、彼女はフランス陸軍の軍事演習中に、たまたま致命的な銃撃を受けたことで発見されたという。ようは誤射。
死んだ彼女はその5秒後に完全に無傷の状態で発見された。
フランス陸軍はこれを財団…ではなく機構に連絡。彼女も抵抗しなかったので無事収容された。

MST隊長アドリアン・モリヌーは彼女をテストにかけたあと、入隊してほしいと考えた。

はい、ということでMSTってなんやねんってところも解説。
某財団には機動部隊(Moblie Task Force、英語略称MTF)というのがあるが、RPCでは「Mobile Specialized Team」と呼称される。
ただしRPC機構はこの呼称を定めるまでに二転三転しており、当初はMoblie Specialized Forceであった。
日本支部は現在旧訳を載せているため日本支部では「MSF」表記になっている。
訳出するなら機動特殊部隊といったところか。まあ機構が財団っぽさを消すために作った語彙なのでどっちも機動部隊でいいと思うけど

アドリアン・モリヌーが率いるのはMSTエコー-07 "L'Infanterie"(歩兵)。
モリヌーは彼女にテストを試みた。

1つ目の実験はMST CQBオペレーションコースの走破。
このコースには複数の戦闘シミュレーションが含まれるが、彼女は的確にターゲットを撃ち抜いている。
この際モリヌーはディミトロフ首席研究者に無装填状態のUSPサービス拳銃を突き付けたDクラス職員をけしかけたが、
RPC-686は無事Dを射殺。このことを理由に、「RPC-686は危機的状況から職員を守る」とモリヌーに評価された。
こっちでもDクラスの扱いってこんなんなんすね

2つ目の実験は標準チャンバー内でひたすら座り続けろという指示。
彼女の異常性を確認するための実験である。

…うん、彼女の異常性って要は死んだらリスポーンすることでしょ?
なので、彼女はまず銃撃され、ナイフで刺され、爆破され、重火器、毒ガス、火炎放射器と一通り殺された。
いやあのさ、女の子やぞ
なお結果としてはすべてのケースで5~45秒後にはリスポーンしている。

なおこんな倫理的にやべー実験を行われたにもかかわらず、RPC-686は『俺のそばに近寄るな』といった某ラスボスみたいなことはいわず、
入隊書類に笑顔でサインしている。さすが軍人、肝が座っている。

再生能力

RPC-686には、もう一つ異常性がある。それは、死ぬとき持っていたものをリスポーン時に再生するというものである。

例えばその場で殺したネズミをもって彼女が死ぬと、ネズミは無事また動き出すというわけである。
ただし自然要因で死んだネズミは再活性後20分で破裂しており、あくまで人為的である必要があるようである。
エコー-07部隊員はとりあえずリスポーンできそうですね。

なお無機物の場合はうまくいかないらしく、拳銃はコピーしたと思ったら砂になり、その後粘土製の拳銃のコピーに変質。
カートリッジも5つ中精巧に再現されたのは1つだけで、あとは材質が変わったり不良を起こして爆発したりしている。

…ってことはだよ?
この子が死んだとき、リスポーンしたら服がミニになってたりすっぽんぽんで再生したりするのか!?
若い女の子なのに前途多難である…。


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