劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン

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&font(#6495ED){登録日}:2009/11/11 Wed 03:53:18 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &b(){&size(20){&font(#ff0000){最後の電王。}}} &font(#ff0000){これが俺達最後のクライマックス!行くぜ行くぜ行くぜぇ!!} } 『さらば仮面ライダー電王』とは、『[[仮面ライダー電王]]』の劇場版の一つ。 2008年10月4日に公開。 ●目次 #contents *【概要】 電王劇場版第三作目であり、実質上の第二作目であり、事実上の最終作。 というのは、劇場版として数えると第三作目なのだが、第二作目の『[[劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事]]』が[[キバ>仮面ライダーキバ]] の宣伝も兼ねたお遊びの番外編([[パラレルワールド]])の話だったのと違い、本作はTVシリーズの最終回から地続きの、正式な後日談なのである。 これは第一作目『俺、誕生!』が本編中の出来事としてがっつり扱われていたのと同じであり、よって「実質上の第二作目」。 そして、本作より後に公開された劇場版『超・電王シリーズ』は新たに始まった別物のため、矛盾なく繋がった作品は本作が最後。 なので「事実上の最終作」である。 まあ屁理屈だが、今振り返ってみるとマジでもある。 *【特徴】 他の『電王』劇場版と比べると画面が暗い。雰囲気も若干暗い。 &font(l){[[後に脚本家がやった作品の画面の彩度>仮面ライダーアマゾンズ]]を示唆していたのだろうか。} TVシリーズが良太郎の「現在」の時間軸を描いていたのに対し、本作は良太郎の「未来」の時間軸を描いている。 これは『俺、誕生!』が良太郎の「過去」の時間軸を描いているのと対照的で、本作によって良太郎の時間軸は完成する。 そのせいもあるのかもしれないが、良太郎役の佐藤健は『[[平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER]]』まで10年間出演することはなかった。 また、良太郎の象徴ともいえる専用フォームのライナーフォームも、[[ディケイド>仮面ライダーディケイド]]等による召喚体を除いて、本作を最後に登場しなくなってしまう。 そして、『超・電王シリーズ』の主人公は良太郎ではなくなる。 全くさらばなどしていないように見える『電王』だが、よく見ると確実に一つの何かが本作で終わりを迎えている。 ちなみに同時上映のイマジンあにめ『イマジン終着駅』は終わる終わる詐欺を題材にした内容である。   *【あらすじ】 ある日、世間を騒がせている謎の幽霊列車の調査に行ったモモタロス達。 久しぶりに良太郎達の時間まで来たのだから寄って行こうと話していると、目の前からその幽霊列車が走ってきた。 モモタロス達をすり抜け、走り去る幽霊列車。 だが幽霊列車が通り過ぎた後、謎のイマジンと、一人の青年が現れる。 不気味な黒いライダー「幽汽」に変身した青年はモモタロス達に襲いかかるが、その正体はなんとさらわれて身体を乗っ取られた良太郎だった。 侑斗が駆けつけるも幽汽の力はあまりに強く、ピンチに陥るモモタロス達。 しかしそこに、車体が青色に変わったデンライナーと、新たな時の戦士「NEW電王」がやってくる。 *【登場人物】 **◇デンライナー ◆&bold(){[[野上幸太郎/仮面ライダーNEW電王]]} 未来から来た良太郎の孫であり、新たな電王「NEW電王」に変身する青年。 良太郎に似ず腕が立ち、戦闘時にイマジンは憑かない。 戦う際に敵一体ずつにカウントを宣言し、そのカウントの終了と同時に止めを刺すという酔狂な戦い方をする。 精神面ではスタンドプレーなどの未熟さが目立つ。 性格はかなり生意気で、祖父の良太郎に反発心を抱いている。良太郎に恨みがあるらしいが……? 戦いを通し、モモタロス達から良太郎のことを教えられながら、次第に成長する。 作中では分からないが、良太郎と同じく特異点であるらしい。また、良太郎に非常によく似たところも存在する。 ◆&bold(){[[野上良太郎]]}/&bold(){[[仮面ライダー電王>仮面ライダー電王(登場キャラクター)]]} かつて「電王」に変身して戦い、時間を守り抜いた青年。 本作ではいつの間にか誘拐されて「幽汽(スカルフォーム)」に変身し、モモタロス達と敵対する事に…。 敵地にいてなお屈しない強い心は健在。モモタロス達を深く信頼している。 佐藤健が特別出演扱いのため、生身の良太郎が画面に映る頻度自体は少なめだが、それでも侑斗に比べれば出番は多い。 本作の主軸に立っているのでその存在感は大きく、しっかり主人公している。 ◆&bold(){[[桜井侑斗]]}/&bold(){[[仮面ライダーゼロノス]]} おなじみ2号ライダー。 だが序盤で負傷し、終盤まで休んでいる。身体を張って未来の娘を庇うお父さん。 本作は本編最終回の後の話なので、ゼロフォームにしか変身出来ない。 中村優一も特別出演なので出番は少ない。ちなみに良太郎との共演シーンは合成である。 ◆&bold(){[[コハナ>ハナ(仮面ライダー電王)]]} 最強幼女。でも今回は戦わない。せいぜい敵を踏み付けた程度か。 終盤で大量のライダーパスを持ってくる。 また髪型はショートヘアになっている。かわいい。 身長も本編より少し伸びてる…気がする。 ◆&bold(){オーナー} チャーハン棒倒しは健在。 本編でもデンライナーと同速度で走ってたりしていたが、今回もとんでもない脚力を披露する。 笑顔が素晴らしい。 ◆&bold(){ナオミ} 態度の悪い幸太郎にもいつものテンションで接する。出番は少なめ。 **◇味方イマジン ◆&bold(){[[モモタロス]]} おなじみ赤い鬼イマジン。 相変わらずバカだが、今回は良太郎がさらわれてしまったことで険しさを見せる場面も多い。 良太郎を非常に強く信じており、死ぬ一歩手前まで幽汽の攻撃に耐え続ける。 ◆&bold(){[[ウラタロス]]} 幸太郎に憑いて情報収集を担当する。 良太郎以外の人物に憑いたのはこれで二回目。   ◆&bold(){[[キンタロス]]} 力担当。落ちてきたリュウタロスをナイスキャッチする。 しかし急に離す。クマちゃんのばか! 必殺技名を先に言っちゃった……。 ◆&bold(){[[リュウタロス]]} ちゃんと幽霊列車の調査をしたり、轢かれそうになった子供を助けたり、いい子になっている。 本編での良太郎との交流を鑑みてか、モモタロスに次いで良太郎への想いが強い。操られた良太郎に対して必死に訴えかける。 侑斗と背中を預けあう必殺技シーンは感動。 お姉ちゃんのそっくりさんを見つけた時はテンションアップした。 ◆&bold(){[[デネブ>デネブ(仮面ライダー電王)]]} 相変わらず世話焼き。 部屋の広さの関係で、手伝いに来てもすぐ追い返されそうになる。 ◆&bold(){[[ジーク>ジーク(仮面ライダー電王)]]} 何故かいる。でもやっぱり終盤まで戦わないサボり手羽野郎。 夜中にテディが敵にやられて負傷して帰って来ても寝たまま。 先に決め台詞を言ってしまったため、皆で揃って言うときの台詞は「私はもう言った」。 ◆&bold(){テディ} 幸太郎と共に戦うイマジン。モチーフはタロス達全員という噂。 後の劇場版で加えられた「派遣イマジン」という設定が本作にも有効かどうかは不明。 敬語を使うなど礼儀正しい性格で、対人関係において幸太郎のフォローをする。 戦闘時にはゼロフォーム時のデネブと同じように剣タイプの武器「マチェーテディ」に変化し、カウントダウン担当する。 憑依は出来ないようだ。 **◇敵勢力 ◆&bold(){死郎/仮面ライダー幽汽} 演:松村雄基 幽霊列車を操って何かをもくろむ謎の男。良太郎を誘拐したグループの中心人物。 「幽汽(ハイジャックフォーム)」に変身する。 ソラを大切に思うあまり視野が狭くなっている。 独楽の扱いが上手だが、中の人も上手。 ソラを悲しませる者は許さない、と考えているが、本当に悲しませているのは…… ◆&bold(){ソラ} 演:[[神田沙也加]] 死郎が過剰なまでに気を遣う女性。いつも無表情。 度々幽霊列車の窓から外を眺めながら歌を口ずさんでいる。 仮面ライダー図鑑では死郎の恋人と説明されている。 ◆&bold(){お雪} 演:松本若菜(二役) 江戸時代で暮らす、良太郎の姉・愛理にそっくりな女性。 愛理と同じく二人の男に求愛されている。 ◆&bold(){笠を深く被った武士} 演:岡野友信 まさかの[[“あの人”>桜井侑斗]]っぽい人物。 思いがけない嬉しい展開に思わず目から汗が……   ◆&bold(){ゴーストイマジン} 声:[[神谷浩史]] 良太郎に憑いて「幽汽(スカルフォーム)」に変身する今作の中ボス。 本編最終回の全消去を、モモタロス達と同じ方法で逃れたはぐれイマジンだと思われる。 かなり横暴な性格で戦いが好き。 後に、[[アメリカの仮面ライダーライア>KAMENRIDER DRAGON KNIGHT]]や[[宇宙戦隊の司令官>リュウコマンダー/ショウ・ロンポー]]になったらしい。 ◆&bold(){シャドウイマジン} 声:[[杉田智和]](友情出演) 序盤でNEW電王にやられる噛ませ犬その1。 劇場公開版ではセリフや出番が少なかったせいか、杉田氏が演じている事に気付かなかった人もいたらしい。 そんな彼だが、DC版ではセリフや出番が割と多めに追加されている。 当時[[キバ>仮面ライダーキバ]]が放送中ではあったが、「[[キバッて行くぜ!>キバットバットⅢ世]]」とも「[[まだまだキバッて…>仮面ライダーギンガ]]」とも言わない。 ◆&bold(){ファントムイマジン} 声:竹若拓磨 シャドウイマジンの後でNEW電王に倒される噛ませ犬その2。 ◆&bold(){その他のイマジン} 死郎がコマから生み出した大量のイマジン。 これは死郎が冥界から蘇らせた死体、つまり電王が本編で倒したイマジン達の[[再生体>再生怪人(特撮)]]である。 よって基本的に本編に登場したイマジンの使い回しだが、実は未登場の「&bold(){なぞのイマジン}」という奴が混ざっている。ダリナンダアンタイッタイ。 数体デンライナーに轢かれた。   *【劇場版用ライダー】 **◆&bold(){[[仮面ライダーNEW電王>野上幸太郎/仮面ライダーNEW電王]]} 幸太郎が変身する「新しい電王」。要は未来の電王。 ベースフォームは〈ストライクフォーム〉。 メインカラーは青で、アーマーは専用の物が新規に作られている。ベルトは形状こそ同じだが色違いで、変身時の待機音も異なる。 デンガッシャーを持っているが、基本的にマチェーテディで戦うため使用しない。 専用列車はNEWデンライナー。 **◆&bold(){[[仮面ライダー幽汽]]} 本作の敵ライダー。 ゴーストイマジンが憑いた良太郎が変身する〈スカルフォーム〉と、死郎が変身する〈ハイジャックフォーム〉の二形態を持つ。 スカルフォーム時にはイマジンが持つデフォルトの武器をそのまま使用。 ハイジャックフォーム時には死郎のムチとコマ、加えてデンガッシャーに似た専用武器・サヴェジガッシャーを使用する。 ザヴェジガッシャーはデンガッシャーを2つ組み合わせたような形をしているが、腰にももう1セットある謎。 スーツは『俺、誕生!』で登場した[[仮面ライダーガオウ]]のスーツを改造した物。 なので『ディケイド』などのオールライダー作品でもガオウが出ることはもうない。もうない。かも。   *【アイテム】 -NEW電王ベルト -マチェーテディ -幽汽ベルト -ゴーストイマジンの剣 -サヴェッジガッシャー *【主題歌】 『[[Climax Jump]] The Final』 AAA Den-O form クライマックスでファイナルな最後のテーマ曲。 *【余談】 終盤でライナーフォームが馬に乗る時にミスって落ちるシーンがあるが、本当にアクターさんがミスで落ちたものだったらしい。 危うく首が逝きかけたのだとか。恐ろしい… 下記にもある通りあまりの人気からいつ終わるかわからないという認識は&s(){やっぱり}どうやら役者の間でもあったらしく、とあるファンが偶然出会った出演者にこの作品のポスターへサインを描いてもらったら&bold(){『さらば』の文字の後ろに?を描き込まれた}らしい。 &s(){『さらば?仮面ライダー電王』} *【同時上映「イマジンあにめ『モモタロスよ永遠に −イマジン終着駅−/劇場版』」】 終わる終わる詐欺を題材にした自虐的な内容。 ウラタロス「[[『さらば』とか『完結編』とか言いながら、続きが作られる>宇宙戦艦ヤマト(作品)]]なんてありがちじゃない?」 全くです。 次の電王映画と連動したイマジンあにめでその「さらば〜」って言ってた作品をネタにしていた。 ちなみにこの映画含め仮面ライダーでは三回もそんな感じのタイトルをやっている。 実はイマジンあにめDVDに別バージョンが存在する。 追記・修正のカウントがゼロになったらやり直しなので注意しよう。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,12) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 終わる終わる詐欺なら銀魂も同じ -- 名無しさん (2013-08-03 19:21:26) - ↑フェイトも同じ -- 名無しさん (2013-08-16 21:53:21) - 終わる終わる詐欺って言われてるけど「野上良太郎の物語としての電王」が完結したってことで割り切ってる。でも、ライナーフォームの映画出演がこれが最初で最後なのが残念。俺のお気に入りなのに… -- DCD (2013-10-20 17:17:51) - 電王の名を関した作品が続いているという面では終わる終わる詐欺なんだけど、TVの仮面ライダー電王としてはこの作品で本当に終わりなんだよなぁ。次回作は『超』電王だからとかそんな変な理屈抜きに -- 名無しさん (2013-11-02 12:32:50) - さらば・ファイナル詐欺・・・・。まぁいいけどさ↑4もそうだし(けっきょくは「またやって欲しい」と望んでいる) -- 名無しさん (2013-11-02 13:27:42) - フンフンフンフンやかましいコハナ -- 名無しさん (2013-11-26 00:13:39) - 「俺とソラの為にお前ら生きてる奴は全員死ねぇ!」とライダー失格の台詞を吐いてモモ達をドン引きさせる死郎には笑った。そーいや笛木も似たような発言して晴人をドン引きさせてたっけ…。 -- 名無しさん (2013-11-28 04:21:31) - 終わる終わる詐欺には完結編とかもあるよな。 -- 名無しさん (2014-02-17 15:52:48) - この後映画はまた作られるけど、『仮面ライダー電王』の『野上良太郎の物語』はこれでおしまいってことだ -- 名無しさん (2014-05-02 17:14:43) - 電王は個人的にさらばまで面白かった -- 名無しさん (2014-06-05 00:25:18) - 映画館で見たときEDのClimax jumpが歌詞変わっててちょっと驚いたのが懐かしいw -- 名無しさん (2015-02-24 20:58:10) - 正直これで止めとけば良かったのにっておもう -- 名無しさん (2015-10-12 15:40:10) - 何か無条件に叩いてる奴たまにいるけど、後の電王も面白いわ -- 名無しさん (2015-12-15 20:32:05) - △さらば電王 ◯さらば佐藤健 でもなんやかんやで野上良太郎の物語としての完結編だからなんか涙腺緩んじゃうわ -- 名無しさん (2016-02-07 09:05:56) - ソードとライナーで抑えて、幸太朗がトドメを刺すの好き。次世代にバトンタッチした感じが。 -- 名無しさん (2016-04-13 18:15:37) - 漫画版では、ソラが未登場だったことから死郎が単なる悪役にされて残念。 -- 名無しさん (2016-05-24 20:04:16) - 数年後、まさかのあの人が再登場するとは思わなかっただろうね。それだけにまた会えた喜びも一潮 -- 名無しさん (2019-10-08 23:33:21) - 因みに登場した亡霊イマジン軍団はアイビー、ホエール、ゲッコー、ニュート、コブラ、ワスプ、アルビノレオ(なぜか片手がクローハンド状態)、アルマジロ、モール( クローハンドを除く4種のハンド )、ゴーストとファントムとシャドウとなぞのイマジンの4体も加えた13体の複数の個体が登場した。個体の中にはクラストや、アントホッパーや、スコーピオン、モレク、デスイマジンの武器を所持している者たちや、さまざまな武器を所持(交換しあった?)した個体たちもいるよ。 -- 名無しさん (2019-11-19 00:38:00) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2009/11/11 Wed 03:53:18 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &b(){&size(20){&font(#ff0000){最後の電王。}}} &font(#ff0000){これが俺達最後のクライマックス!行くぜ行くぜ行くぜぇ!!} } 『さらば仮面ライダー電王』とは、『[[仮面ライダー電王]]』の劇場版の一つ。 2008年10月4日に公開。 ●目次 #contents *【概要】 電王劇場版第三作目であり、実質上の第二作目であり、事実上の最終作。 というのは、劇場版として数えると第三作目なのだが、第二作目の『[[劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事]]』が[[キバ>仮面ライダーキバ]] の宣伝も兼ねたお遊びの番外編([[パラレルワールド]])の話だったのと違い、本作はTVシリーズの最終回から地続きの、正式な後日談なのである。 これは第一作目『俺、誕生!』が本編中の出来事としてがっつり扱われていたのと同じであり、よって「実質上の第二作目」。 そして、本作より後に公開された劇場版『超・電王シリーズ』は新たに始まった別物のため、矛盾なく繋がった作品は本作が最後。 なので「事実上の最終作」である。 まあ屁理屈だが、今振り返ってみるとマジでもある。 *【特徴】 他の『電王』劇場版と比べると画面が暗い。雰囲気も若干暗い。 &font(l){[[後に脚本家がやった作品の画面の彩度>仮面ライダーアマゾンズ]]を示唆していたのだろうか。} TVシリーズが良太郎の「現在」の時間軸を描いていたのに対し、本作は良太郎の「未来」の時間軸を描いている。 これは『俺、誕生!』が良太郎の「過去」の時間軸を描いているのと対照的で、本作によって良太郎の時間軸は完成する。 そのせいもあるのかもしれないが、良太郎役の佐藤健は『[[平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER]]』まで10年間出演することはなかった。 また、良太郎の象徴ともいえる専用フォームのライナーフォームも、[[ディケイド>仮面ライダーディケイド]]等による召喚体を除いて、本作を最後に登場しなくなってしまう。 そして、『超・電王シリーズ』の主人公は良太郎ではなくなる。 全くさらばなどしていないように見える『電王』だが、よく見ると確実に一つの何かが本作で終わりを迎えている。 ちなみに同時上映のイマジンあにめ『イマジン終着駅』は終わる終わる詐欺を題材にした内容である。   *【あらすじ】 ある日、世間を騒がせている謎の幽霊列車の調査に行ったモモタロス達。 久しぶりに良太郎達の時間まで来たのだから寄って行こうと話していると、目の前からその幽霊列車が走ってきた。 モモタロス達をすり抜け、走り去る幽霊列車。 だが幽霊列車が通り過ぎた後、謎のイマジンと、一人の青年が現れる。 不気味な黒いライダー「幽汽」に変身した青年はモモタロス達に襲いかかるが、その正体はなんとさらわれて身体を乗っ取られた良太郎だった。 侑斗が駆けつけるも幽汽の力はあまりに強く、ピンチに陥るモモタロス達。 しかしそこに、車体が青色に変わったデンライナーと、新たな時の戦士「NEW電王」がやってくる。 *【登場人物】 **◇デンライナー ◆&bold(){[[野上幸太郎/仮面ライダーNEW電王]]} 未来から来た良太郎の孫であり、新たな電王「NEW電王」に変身する青年。 良太郎に似ず腕が立ち、戦闘時にイマジンは憑かない。 戦う際に敵一体ずつにカウントを宣言し、そのカウントの終了と同時に止めを刺すという酔狂な戦い方をする。 精神面ではスタンドプレーなどの未熟さが目立つ。 性格はかなり生意気で、祖父の良太郎に反発心を抱いている。良太郎に恨みがあるらしいが……? 戦いを通し、モモタロス達から良太郎のことを教えられながら、次第に成長する。 作中では分からないが、良太郎と同じく特異点であるらしい。また、良太郎に非常によく似たところも存在する。 ◆&bold(){[[野上良太郎]]}/&bold(){[[仮面ライダー電王>仮面ライダー電王(登場キャラクター)]]} かつて「電王」に変身して戦い、時間を守り抜いた青年。 本作ではいつの間にか誘拐されて「幽汽(スカルフォーム)」に変身し、モモタロス達と敵対する事に…。 敵地にいてなお屈しない強い心は健在。モモタロス達を深く信頼している。 佐藤健が特別出演扱いのため、生身の良太郎が画面に映る頻度自体は少なめだが、それでも侑斗に比べれば出番は多い。 本作の主軸に立っているのでその存在感は大きく、しっかり主人公している。 ◆&bold(){[[桜井侑斗]]}/&bold(){[[仮面ライダーゼロノス]]} おなじみ2号ライダー。 だが序盤で負傷し、終盤まで休んでいる。身体を張って未来の娘を庇うお父さん。 本作は本編最終回の後の話なので、ゼロフォームにしか変身出来ない。 中村優一も特別出演なので出番は少ない。ちなみに良太郎との共演シーンは合成である。 ◆&bold(){[[コハナ>ハナ(仮面ライダー電王)]]} 最強幼女。でも今回は戦わない。せいぜい敵を踏み付けた程度か。 終盤で大量のライダーパスを持ってくる。 また髪型はショートヘアになっている。かわいい。 身長も本編より少し伸びてる…気がする。 ◆&bold(){オーナー} チャーハン棒倒しは健在。 本編でもデンライナーと同速度で走ってたりしていたが、今回もとんでもない脚力を披露する。 笑顔が素晴らしい。 ◆&bold(){ナオミ} 態度の悪い幸太郎にもいつものテンションで接する。出番は少なめ。 **◇味方イマジン ◆&bold(){[[モモタロス]]} おなじみ赤い鬼イマジン。 相変わらずバカだが、今回は良太郎がさらわれてしまったことで険しさを見せる場面も多い。 良太郎を非常に強く信じており、死ぬ一歩手前まで幽汽の攻撃に耐え続ける。 ◆&bold(){[[ウラタロス]]} 幸太郎に憑いて情報収集を担当する。 良太郎以外の人物に憑いたのはこれで二回目。   ◆&bold(){[[キンタロス]]} 力担当。落ちてきたリュウタロスをナイスキャッチする。 しかし急に離す。クマちゃんのばか! 必殺技名を先に言っちゃった……。 ◆&bold(){[[リュウタロス]]} ちゃんと幽霊列車の調査をしたり、轢かれそうになった子供を助けたり、いい子になっている。 本編での良太郎との交流を鑑みてか、モモタロスに次いで良太郎への想いが強い。操られた良太郎に対して必死に訴えかける。 侑斗と背中を預けあう必殺技シーンは感動。 お姉ちゃんのそっくりさんを見つけた時はテンションアップした。 ◆&bold(){[[デネブ>デネブ(仮面ライダー電王)]]} 相変わらず世話焼き。 部屋の広さの関係で、手伝いに来てもすぐ追い返されそうになる。 ◆&bold(){[[ジーク>ジーク(仮面ライダー電王)]]} 何故かいる。でもやっぱり終盤まで戦わないサボり手羽野郎。 夜中にテディが敵にやられて負傷して帰って来ても寝たまま。 先に決め台詞を言ってしまったため、皆で揃って言うときの台詞は「私はもう言った」。 ◆&bold(){テディ} 幸太郎と共に戦うイマジン。モチーフはタロス達全員という噂。 後の劇場版で加えられた「派遣イマジン」という設定が本作にも有効かどうかは不明。 敬語を使うなど礼儀正しい性格で、対人関係において幸太郎のフォローをする。 戦闘時にはゼロフォーム時のデネブと同じように剣タイプの武器「マチェーテディ」に変化し、カウントダウン担当する。 憑依は出来ないようだ。 **◇敵勢力 ◆&bold(){死郎/仮面ライダー幽汽} 演:松村雄基 幽霊列車を操って何かをもくろむ謎の男。良太郎を誘拐したグループの中心人物。 「幽汽(ハイジャックフォーム)」に変身する。 ソラを大切に思うあまり視野が狭くなっている。 独楽の扱いが上手だが、中の人も上手。 ソラを悲しませる者は許さない、と考えているが、本当に悲しませているのは…… ◆&bold(){ソラ} 演:[[神田沙也加]] 死郎が過剰なまでに気を遣う女性。いつも無表情。 度々幽霊列車の窓から外を眺めながら歌を口ずさんでいる。 仮面ライダー図鑑では死郎の恋人と説明されている。 ◆&bold(){お雪} 演:松本若菜(二役) 江戸時代で暮らす、良太郎の姉・愛理にそっくりな女性。 愛理と同じく二人の男に求愛されている。 ◆&bold(){笠を深く被った武士} 演:岡野友信 まさかの[[“あの人”>桜井侑斗]]っぽい人物。 思いがけない嬉しい展開に思わず目から汗が……   ◆&bold(){ゴーストイマジン} 声:[[神谷浩史]] 良太郎に憑いて「幽汽(スカルフォーム)」に変身する今作の中ボス。 本編最終回の全消去を、モモタロス達と同じ方法で逃れたはぐれイマジンだと思われる。 かなり横暴な性格で戦いが好き。 後に、[[アメリカの仮面ライダーライア>KAMENRIDER DRAGON KNIGHT]]や[[宇宙戦隊の司令官>リュウコマンダー/ショウ・ロンポー]]になったらしい。 ◆&bold(){シャドウイマジン} 声:[[杉田智和]](友情出演) 序盤でNEW電王にやられる噛ませ犬その1。 劇場公開版ではセリフや出番が少なかったせいか、杉田氏が演じている事に気付かなかった人もいたらしい。 そんな彼だが、DC版ではセリフや出番が割と多めに追加されている。 当時[[キバ>仮面ライダーキバ]]が放送中ではあったが、「[[キバッて行くぜ!>キバットバットⅢ世]]」とも「[[まだまだキバッて…>仮面ライダーギンガ]]」とも言わない。 ◆&bold(){ファントムイマジン} 声:竹若拓磨 シャドウイマジンの後でNEW電王に倒される噛ませ犬その2。 ◆&bold(){その他のイマジン} 死郎がコマから生み出した大量のイマジン。 これは死郎が冥界から蘇らせた死体、つまり電王が本編で倒したイマジン達の[[再生体>再生怪人(特撮)]]である。 よって基本的に本編に登場したイマジンの使い回しだが、実は未登場の「&bold(){なぞのイマジン}」という奴が混ざっている。ダリナンダアンタイッタイ。 数体デンライナーに轢かれた。   *【劇場版用ライダー】 **◆&bold(){[[仮面ライダーNEW電王>野上幸太郎/仮面ライダーNEW電王]]} 幸太郎が変身する「新しい電王」。要は未来の電王。 ベースフォームは〈ストライクフォーム〉。 メインカラーは青で、アーマーは専用の物が新規に作られている。ベルトは形状こそ同じだが色違いで、変身時の待機音も異なる。 デンガッシャーを持っているが、基本的にマチェーテディで戦うため使用しない。 専用列車はNEWデンライナー。 **◆&bold(){[[仮面ライダー幽汽]]} 本作の敵ライダー。 ゴーストイマジンが憑いた良太郎が変身する〈スカルフォーム〉と、死郎が変身する〈ハイジャックフォーム〉の二形態を持つ。 スカルフォーム時にはイマジンが持つデフォルトの武器をそのまま使用。 ハイジャックフォーム時には死郎のムチとコマ、加えてデンガッシャーに似た専用武器・サヴェジガッシャーを使用する。 ザヴェジガッシャーはデンガッシャーを2つ組み合わせたような形をしているが、腰にももう1セットある謎。 スーツは『俺、誕生!』で登場した[[仮面ライダーガオウ]]のスーツを改造した物。 なので『ディケイド』などのオールライダー作品でもガオウが出ることはもうない。もうない。かも。   *【アイテム】 -NEW電王ベルト -マチェーテディ -幽汽ベルト -ゴーストイマジンの剣 -サヴェッジガッシャー *【主題歌】 『[[Climax Jump]] The Final』 AAA Den-O form クライマックスでファイナルな最後のテーマ曲。 *【余談】 終盤でライナーフォームが馬に乗る時にミスって落ちるシーンがあるが、本当にアクターさんがミスで落ちたものだったらしい。 危うく首が逝きかけたのだとか。恐ろしい… 下記にもある通りあまりの人気からいつ終わるかわからないという認識は&s(){やっぱり}どうやら役者の間でもあったらしく、とあるファンが偶然出会った出演者にこの作品のポスターへサインを描いてもらったら&bold(){『さらば』の文字の後ろに?を描き込まれた}らしい。 &s(){『さらば?仮面ライダー電王』} *【同時上映「イマジンあにめ『モモタロスよ永遠に −イマジン終着駅−/劇場版』」】 終わる終わる詐欺を題材にした自虐的な内容。 ウラタロス「[[『さらば』とか『完結編』とか言いながら、続きが作られる>宇宙戦艦ヤマト(作品)]]なんてありがちじゃない?」 全くです。 次の電王映画と連動したイマジンあにめでその「さらば〜」って言ってた作品をネタにしていた。 ちなみにこの映画含め仮面ライダーでは三回もそんな感じのタイトルをやっている。 実はイマジンあにめDVDに別バージョンが存在する。 追記・修正のカウントがゼロになったらやり直しなので注意しよう。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,12) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 終わる終わる詐欺なら銀魂も同じ -- 名無しさん (2013-08-03 19:21:26) - ↑フェイトも同じ -- 名無しさん (2013-08-16 21:53:21) - 終わる終わる詐欺って言われてるけど「野上良太郎の物語としての電王」が完結したってことで割り切ってる。でも、ライナーフォームの映画出演がこれが最初で最後なのが残念。俺のお気に入りなのに… -- DCD (2013-10-20 17:17:51) - 電王の名を関した作品が続いているという面では終わる終わる詐欺なんだけど、TVの仮面ライダー電王としてはこの作品で本当に終わりなんだよなぁ。次回作は『超』電王だからとかそんな変な理屈抜きに -- 名無しさん (2013-11-02 12:32:50) - さらば・ファイナル詐欺・・・・。まぁいいけどさ↑4もそうだし(けっきょくは「またやって欲しい」と望んでいる) -- 名無しさん (2013-11-02 13:27:42) - フンフンフンフンやかましいコハナ -- 名無しさん (2013-11-26 00:13:39) - 「俺とソラの為にお前ら生きてる奴は全員死ねぇ!」とライダー失格の台詞を吐いてモモ達をドン引きさせる死郎には笑った。そーいや笛木も似たような発言して晴人をドン引きさせてたっけ…。 -- 名無しさん (2013-11-28 04:21:31) - 終わる終わる詐欺には完結編とかもあるよな。 -- 名無しさん (2014-02-17 15:52:48) - この後映画はまた作られるけど、『仮面ライダー電王』の『野上良太郎の物語』はこれでおしまいってことだ -- 名無しさん (2014-05-02 17:14:43) - 電王は個人的にさらばまで面白かった -- 名無しさん (2014-06-05 00:25:18) - 映画館で見たときEDのClimax jumpが歌詞変わっててちょっと驚いたのが懐かしいw -- 名無しさん (2015-02-24 20:58:10) - 正直これで止めとけば良かったのにっておもう -- 名無しさん (2015-10-12 15:40:10) - 何か無条件に叩いてる奴たまにいるけど、後の電王も面白いわ -- 名無しさん (2015-12-15 20:32:05) - △さらば電王 ◯さらば佐藤健 でもなんやかんやで野上良太郎の物語としての完結編だからなんか涙腺緩んじゃうわ -- 名無しさん (2016-02-07 09:05:56) - ソードとライナーで抑えて、幸太朗がトドメを刺すの好き。次世代にバトンタッチした感じが。 -- 名無しさん (2016-04-13 18:15:37) - 漫画版では、ソラが未登場だったことから死郎が単なる悪役にされて残念。 -- 名無しさん (2016-05-24 20:04:16) - 数年後、まさかのあの人が再登場するとは思わなかっただろうね。それだけにまた会えた喜びも一潮 -- 名無しさん (2019-10-08 23:33:21) - 因みに登場した亡霊イマジン軍団はアイビー、ホエール、ゲッコー、ニュート、コブラ、ワスプ、アルビノレオ(なぜか片手がクローハンド状態)、アルマジロ、モール( クローハンドを除く4種のハンド )、ゴーストとファントムとシャドウとなぞのイマジンの4体も加えた13体の複数の個体が登場した。個体の中にはクラストや、アントホッパーや、スコーピオン、モレク、デスイマジンの武器を所持している者たちや、さまざまな武器を所持(交換しあった?)した個体たちもいるよ。 -- 名無しさん (2019-11-19 00:38:00) - スケジュールの都合で死郎とソラのシーンってほぼ別撮りで一緒のシーンは最期の場面だけだったとか聞いた -- 名無しさん (2025-01-15 11:53:25) #comment #areaedit(end) }

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