混物語

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&font(#6495ED){登録日}:2016/08/29(月) 03:30:08 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 23 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 混物語とは2016年から2017年にかけて公開された劇場アニメ『[[傷物語]]』の特典として配布された小説。 [[物語シリーズ>物語シリーズ(西尾維新)]]の外伝にあたる。 著者:[[西尾維新]] 阿良々木暦が西尾維新の他シリーズからの登場人物と出会うコラボ小説。 西尾維新は作品間のリンクやクロスオーバーを行わないと宣言していたが、15年が経ち新しい試みに挑戦したくなったと語っている。 (もっともメタ発言として他シリーズの登場人物の名が挙がることは、これまでにも何度かあったのだが) 全15話。劇場版『傷物語』の特典として各篇4話ずつ12話までが配布された。 最後の3話は、2019年発売の単行本に収録される。 &font(b,21){収録話} #contents() **第忘話 きょうこバランス コラボ作品:忘却探偵シリーズ #center(){幸せになる覚悟} #center(){春休みの僕に足りなかったのは、きっとそういったあれこれだったのだろう&del(){  }} #center(){そしてそれは今もなお、忘れられたままだ} ■あらすじ 浪白公園で眠っていた白髪の美女・掟上今日子を発見した暦。 眠ると記憶を失う体質の探偵である今日子さんが忘れてしまった 事件の解決を、暦が手伝うことになり……? (劇場版『傷物語』公式サイトより) ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「いやあ、さっぱり思い当たりませんね。この町に犯罪者とロリコンはいません」 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。 浪白公園の読みを知らない頃の時系列からの出演。 ベンチの上で無防備に眠っていた今日子さんを見過ごせず白髪に手を突っ込んだ。 ・掟上今日子 「最近、この町で、おかしな出来事や変な事件は、起こっていませんか?」 眠るたびに記憶がリセットされる最速の探偵。原作の性質上、時系列は不明。 何らかの事件の調査途中に眠ってしまい、偶然居合わせた変態に協力を求める。 出会いが出会いなので、暦に対してはなかなかに辛辣。 ■余談 「掟上今日子の備忘録」の発売の際のTVCMでも物語シリーズとのコラボが行われており、 今日子さんの声優を[[堀江由衣]]が担当したため、一部のファンの間で、 「掟上今日子=[[羽川翼]]」説が囁かれていたが、これで否定される形となった。 **第強話 じゅんビルド コラボ作品:[[最強シリーズ>戯言シリーズ]] #center(){僕はそのとき身の程知らずにも、人類最強と戦うことになる} ■あらすじ 真紅のスーツに身を包んだ長身の美女。 阿良々木暦の住む町に颯爽と現れた真っ赤な彼女は、人類最強の請負人だった。 今回彼女が請け負ったのは『吸血鬼の退治』らしく……!? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「これだけは、誰にも請け負わすわけにもいかない、僕の役割なんです」 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。夏休み前の下校中からの出演。 平穏な下校途中に、ノイズくんばりの勢いで跳ね飛ばされる形で哀川潤と遭遇し、 根性を見せてしまったが為に、気に入られ吸血鬼退治に同行させられることとなり、 哀川潤と忍野忍を遭遇させないように裏工作を行う。 コラボ先の影響か、何度か[[ジョジョ>ジョジョの奇妙な冒険]]ネタを披露し、潤を[[DIO>ディオ・ブランドー]]に例えている。 潤を四国に追いやろうと目論んだことで四国人に会ったら優しくすることを決意するが… ・[[&font(#ff0000){哀川潤}>哀川潤]] &font(#ff0000){「へー。平和な世界観だね。くだらねーな。ま、郷に入っては郷に従っておくぜ」} 最強シリーズの主人公として出演するが、時系列的には最強シリーズ以前のようで尖りまくっており、 原作に関する台詞も「死なない研究」や[[口八丁で生きている友達>いーちゃん(戯言シリーズ)]]など[[戯言シリーズ]]に関するものの方が多い。 何者かの依頼を受け、吸血鬼退治に向かった途中で道に迷ったため、 偶然目の前を通り過ぎた、阿良々木暦をアクセル全開で轢き止め、情報収集を行った。 暦の反応を気に入り、吸血鬼退治に同行させる。 「いおりフーガ」や「しおぎレンジャー」でも名が挙げられている。前者ではそういう繋げ方ありなんだと暦が驚愕していた。 ・[[キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード]] 春休みの事件で力を失い、忍野忍となっているが、 当時彼女の影響下にあった学習塾跡の周辺に遺った意思が、 活性化した『よくないもの』によって、姿のない彼女として形成されることで登場した。 暦に与えたダメージは、哀川潤の救出活動>キスショットの攻撃 ・[[影縫余弦]] 「怪異が人の思いによって形成される存在であるならば、それを打ち砕くのが生きている人間の強い意志であるっちゅうのも、また真理や」 後日談に解説役として登場。 暦から潤とキスショットの対決の話を聞かされ、疑問点に答えた。 本物のキスショットと哀川潤が戦ったら、どちらが勝つのかという質問に、 専門家としてはキスショットが勝つと断言するも、人類としては哀川潤の勝利に期待している。 ■余談 本作の配布より以前に、西尾通信のインタビューにて最強のキャラクターを尋ねられた西尾は、 哀川潤が最強で、キスショットは意外と負けると述べている。また、影縫余弦なら潤と良い勝負ができるとも発言している。 その理由を、メンタルの強さが勝敗に直結する傾向が強いためとしているが、 本作では、余弦が怨念の前では信念も無意味と一蹴している。 『[[傾物語]]』の狂気に走ったキスショットを踏まえると一考かもしれない。 **第法話 のみルール コラボ作品:伝説シリーズ #center(){僕と彼女は、完全に、生きている世界が違う} #center(){あるいは} #center(){死にゆく世界が違うと言うべきなのか} ■あらすじ 直江津高校へ向かって飛行する謎の人影を目撃した阿良々木暦。 彼女は吸血鬼でも式神でもない、最悪の“魔法少女”だった……!? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「…………(怒りをこらえている)」 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。「おうぎフォーミュラ」以降の時系列より出演。 飛行する地濃の後を追った結果、再び存在しない教室に閉じ込められることとなった。 女性に優しい彼も、流石に地濃のウザさと理解できない世界観には辟易していた。 後の「りすかブラッド」では、四国の魔法少女の方が悪夢だったと今回の事件を振り返っている。 ・地濃鑿 「あなたには一生かかってもわからないに決まっていますけれど、四国じゃあ、こんなのは当たり前のことなんです」 対地球組織「絶対平和リーグ」に所属すると魔法少女。四国ゲームが行われる以前の時系列からの登場。 怪異現象を魔法に取り入れようと目論む絶対平和リーグにより、直江津高校で行われたゲームに派遣された。 原作では描写の少ない外見設定や、今は亡きチームメイト達からも嫌われていたらしいことが明かされた。 ゲームの性質上、絶対平和リーグも彼女を始末しようと目論んでいたようだ。 ■余談 『絶命』と『業火』の魔法から、五里恤と灯籠木四子の関与が示唆されている。 暦曰く『絶命』は、キスショットにも通用しうるもののようだ。 **第眼話 まゆみレッドアイ コラボ作品:美少年シリーズ #center(){正しさは時に美しくなく、美しさは必ずしも正しくはない&del(){  }} #center(){その見極めがどこにあるのか、} #center(){僕のような闇の眷属には、まるっきり想像もつかないのだけれど} ■あらすじ 北白蛇神社へ天体観測の下見に出かけた阿良々木暦。 しかし境内にはひとり、暗黒のように落ち込んでいる「美少年」が居て……? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「ほらほら、頬ずりしちゃうぞ!」 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。『&ruby(ゼロトレランス){寛容飽和}の&ruby(バターナイフ){柔軟刃物}』の異名を持つ。 [[戦場ヶ原ひたぎ]]の誕生日直前の時系列から登場。 戦場ヶ原の誕生日に天体観測を行う計画を立て、下見を行った際に眉美を発見した。 男装した彼女を男性と思い込み、少女しか助けない語り部という八九寺からの不名誉な言い掛かりを払拭するため、彼女に接触する。 男友達がいなかったことで距離感が掴めていない上に、[[神原駿河]]を参考にしたために眉美を恐怖させることとなった。 ・瞳島眉美 「は、犯罪者が自ら名乗った……、生かして帰すつもりはないってこと……?」 美少年探偵団の一員。正規メンバーとなっており信頼を寄せていることから『屋根裏の美少年』以降の時系列と思われる。 双頭院学の指示で、とある星の観測のために北白蛇神社を訪れていた。 眼鏡を失くし視力の制御が出来なくなったことと、ピラニアのような化け物に遭遇したことで途方に暮れていた。 暦に対してピラニア以上に恐怖を感じている。 ・ピラニア 眉美にだけ視える、町の上空を泳ぐ魚の化け物。 町が昔、[[湖だったり北白蛇神社と因縁を持つ>終物語(下)]]なんてありえないことから、 魚の怪異の存在を否定した暦によって、眉美の特殊な視力が見せた立体視のような現象として処理された。 [[臥煙伊豆湖]]の台詞を踏まえるなら本物の怪異だったとしても、科学で説明されたため滅びていると考えられる。 ■余談 西尾維新は、阿良々木暦が何らかの事件に巻き込まれた男性と関わっても、応援だけして見て見ぬ振りをすると述べたことがあるのだが……。 **第眼話 くろねこベッド コラボ作品:世界シリーズ #center(){もっとも、肉体が幼児と化した吸血鬼と} #center(){精神が幼児のままの女子高生では} #center(){壊れているところがまるで違うと言うしかなかろうが} ■あらすじ 直江津高校の保健室で、ベッドに横たわるブルマ姿の女子高生に絡まれた阿良々木暦。 「何でも知らない」と気が済まない、彼女の危うい目的とは……? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「あれは僕が、ケチャップを主食としていた頃……」 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。老倉育と再会して以降の時系列からの登場。 女性に優しい彼だが、壊れた世界からやってきたかのようなくろね子の横暴や、 見ず知らずの様刻の事情なんて知ったことじゃないことから苛々しながらも仕方なく協力していたが、 彼女の情報収集能力の真価を理解したことで、口止めのために本気で向かい合う。 ・病院坂黒猫 「きみのような豪傑は他にいないよ、暦くん&del(){  }さすがはキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードが眷属に選んだ男だ。人助けを嗜む吸血鬼なんて、少なくとも僕は、きみ以外には知らないんだがね?」 混物語レジェンド編の1人目。保健室を拠点とする永遠の天才児。 知らないことを解決出来ないままなら死んだ方がいいと考えるような危険人物。 情報能力の高さを原典以上に発揮し、怪異の存在や、春休みの事件、[[忍野メメ]]の存在まで把握している。 暦以外の吸血鬼の心当たりもあるらしいが、流石に忍野メメの現在の所在地は把握していなかった。 夜月にラブレターを送った人物を様刻の魔の手から守るために調査する中で、容疑者と推測した人物から返信された暗号の解読を暦に依頼する。 売春疑惑のある彼女だが、暦の変態的な欲求からは即座に撤退した。 **第血話 りすかブラッド コラボ作品:[[りすかシリーズ>新本格魔法少女りすか]] #center(){その夢はあるいは悪い魔法なのかもしれないが&del(){  }} #center(){彼女の父親である神類最強の大魔導士、今もって消息不明である『ニャルラトテップ』} #center(){水倉神檎が僕達の物語に施した、悪い魔法なのかもしれないが} ■あらすじ [[八九寺真宵]]と間違えて、阿良々木暦が抱きついた女の子。 不思議な話し方をする彼女は、髪も洋服もすべてが真っ赤で……? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「だがひとつだけ言っておく。きみの素肌に絶対でない領域などない」 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。老倉育と和解した後の時系列からの登場。 八九寺真宵と&del(){別人とほぼ確信しながら}勘違いして襲いかかったことで、りすかと交流を持った。 幼女のプロフェッショナルであることから魔法少女にも精通し、ほとんど説明になっていないりすかの台詞から、彼女の素性を完璧に言い当てた。 影谷蛇之(幼女を固定し殺害する変態)に似ていると評されたことで、名前しか知らない彼に同士としての共感を抱いている。 地球木霙との戦いに巻き込まれたことで、火憐直伝の格闘技を披露する。 女装が似合えば男性の魔法少女も許容範囲内。 ・&font(#ff0000){水倉りすか} &font(#ff0000){「やった! 死んだ! 違う! 大丈夫なの、コヨミ!?」} 『赤き時の魔女』の称号を持つ魔法少女。 ツナギが喰い損ねた地球木霙の『魔法狩り』を完遂するために暦の町まで追ってきたが、 突如現れた変態に抱き着かれ、遭遇した霙との戦闘も妨害された。 想像を超えるロリコンと関わったことでシリーズの根幹にも関わる「大人になりたくない」という信念に揺らぎが生じ、創貴への評価が上がった。 ・&font(#ff0000){水倉りすか(27歳ver.)} &font(#ff0000){「な つ か し や !」} 久々の登場過ぎて、本人も自分のキャラを忘れている。もっともキャラが代わるのが登場の度なのが彼女だが。 圧倒的な実力差を見せつけた上で地球木霙を処分した後に、暦をいたぶってから帰宅した。 変身直前に受けた影響で未来は可変だが、今回はいつにも増して高圧的で凶暴な性格。彼女を更生させられなかったことを暦は悔いている。 ・地球木霙 『六人の魔法使い』の一人。肉体を『増殖』させる魔法の使い手。 原作では見せ場もなくツナギに捕食され退場したが、右足が喰い損ねられていたらしく残渣として自律行動を取っている。本体から切り離された残滓でしかないためか魔法使いにとっての禁忌である海を越えることも可能。 これで原作では果たせなかった、りすかを成長させるためのかませ犬役を果たせたこととなる。 **第刀話 ひていクリア コラボ作品:[[刀語シリーズ>刀語]] #center(){伝説の吸血鬼が、数百年も前から飛来した吸血鬼であるように&del(){  }} #center(){否定姫もまた、数百年も前から飛来したお姫さまなのだった} #center(){これもまた、迂闊なことを言うと、あっさり否定されてしまう虚言なのかもしれないけれど} ■あらすじ 「暦くんはさあ&del(){  }未来予知って信じる?」 阿良々木暦に謎をかける金髪碧眼、和服の美女。 気品溢れるたたずまいはまるで、違う時代の姫君のようで……? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「了解しました、お姫さま&del(){  }その勝負、受けて立ちましょう」 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。「こよみティー」の直後の時系列からの登場。 8人目の部員事件の解決を確認するために栂の木二中の茶室に不法侵入した際に否定姫と遭遇した。 否定姫との刀比べに気乗りしていなかったが、透刀『鉄』の斬りたいものだけを斬れる性質から羽川の服だけを斬り裂くことを思い付き勝負を受けた。 ・[[否定姫]] 「お互いにお互いの刀を賭けて&del(){  }阿良々木暦くん。『いさ尋常に、始め』よ」 尾張幕府家鳴将軍家内部観察所総監督。 彼女自身には受け継がれていない四季崎一族の未来予知の技術を応用することで歴史を越え、阿良々木暦の前に現れた。 四季崎一族の先祖に予知されていた内容に従い、妖刀『心渡』の見聞を行うために来訪し、 見せることを躊躇う暦に対し、透刀『鉄』との刀比べを持ち掛けた。勝負内容に好敵手であり、嫌いじゃなくもなくはなかった[[とある人物>とがめ(刀語)]]を模倣した奇策を取り入れている。 火憐のスクール水着を着こなしたり、暦の携帯で戦国もののアプリゲームをダウンロードして即座にクリア(廃課金)するなど現代への順応性の高さを見せている。 彼女によると刀語と物語シリーズの世界は、&ruby(パラレル){平行}ではなく&ruby(ダブル){二重}の関係にあるらしい。 ■用語 ・透刀『鉄』 四季崎記紀の変体刀の一つ。「透徹」の特質を持ち、物体をすり抜け斬りたいものだけを斬ることができる。 妖刀「心渡」に釣り合う刀として否定姫が披露した。 未来で見聞された「心渡」が製作に繋がり、この刀もまた「心渡」の製作に繋がったのではないかと暦は推測している。 **第殺話 いおりフーガ コラボ作品:[[人間シリーズ>戯言シリーズ]] #center(){衝動のシリアルキラー・無桐伊織が兄から受け継いだ大ばさみ} #center(){『自殺志願』が、僕を裁ち切らないという保証は、どこにもないのだった} ■あらすじ 今にも崩れそうな廃屋の中で目覚めた阿良々木暦。 彼を昏倒させたのは、ニット帽にプリーツスカート、巨大な鋏を武器として口に銜える見知らぬ少女だった。 ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「スパッツのせいで、むちむち感が強調されているのがポイントだ」 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。『終物語(上)』の直後からの登場。 中学生時代の妖精との思い出を振り返るために、再び老倉邸を訪ね無桐伊織の人質となった。 彼女の住む世界観は理解しきれなかったものの、自身と同様に日常からいきなり非日常に突き落とされた彼女には共感を抱いていた。 ・[[無桐伊織]] 「それが、先代の持ち主である双識さんに対する、わたしからの礼儀なんです。いえ……、愛情なんです」 [[殺し名>殺し名(戯言シリーズ)]]序列3位・《[[零崎一賊]]》の殺人鬼。 『人間人間』の「クラッシュクラシックの面会」以降の時系列からの登場。人識が苦心し手に入れた義手は、面倒臭いから付け忘れている。 大地を殺害した濡れ衣により哀川潤に追われ、老倉邸に潜伏していた。 「『自殺志願』を紛失した時期があった」という嘘を吐けという暦の提案は、家族愛により拒んだ。 ・奇野大地 [[呪い名>呪い名(戯言シリーズ)]]序列三位・《奇野師団》の少年。 《零崎一賊》と《奇野師団》との抗争中に何者かに殺害され、遺体には『自殺志願』と一致する刃型が残っていた。 **第軍話 しおぎレンジャー コラボ作品:[[戯言シリーズ]] #center(){だったら僕は、ここでぽっくり、ここでぽっきり、} #center(){死ぬしかないようだった} ■あらすじ 春休み、ヴァンパイア・ハンターに襲われたあの三叉路で、今度は女子高生に命を狙われることになった阿良々木暦。 策師・曲絃師・狂戦士&del(){  }最強の3人から暦が助かるルートは? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。吸血鬼もどきとなった直後からの出演。 理由は不明だが、澄百合学園の三名に狙われ、『[[猫物語(黒)>猫物語]]』に繋がることなく命を落とす寸前まで追い詰められている。 三人の中で唯一凶器が見え見えだったことから、玉藻を突破することを目論むが、玉藻自身を軽視していたことで窮地に陥る。 ・[[西条玉藻]] 「ずたずた&del(){  }ずたずた&del(){  }ずた袋&del(){  }」 私立澄百合学園の1年生。 (吸血鬼もどきの視力により)ナイフを避けられることを不思議に感じるが、自身の体を死角に利用し、自身ごと刺し貫くことで暦を殺害した。 #size(20){&bold(){第軍話 しおぎレンジャー}} コラボ作品:[[戯言シリーズ]] #center(){僕のようなろくでもない人間の死にかたとしては、} #center(){存外、悪くないのかもしれなかった。} ■あらすじ 春休み、ヴァンパイア・ハンターに襲われたあの三叉路で、今度は女子高生に命を狙われることになった阿良々木暦。 策師・曲絃師・狂戦士&del(){  }最強の3人から暦が助かるルートは? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。吸血鬼もどきとなった直後からの出演。 理由は不明だが、澄百合学園の三名に狙われ、『[[猫物語(黒)>猫物語]]』に繋がることなく命を落とす寸前まで追い詰められている。 玉藻に挑む道を本物の馬鹿の選択と否定し、羽川級の知性の持ち主である子荻に挑む道も気が進まず、消去法で一姫に挑む道を選択した。 吸血鬼もどきの視力により見えない糸は回避したものの、束ねられた見える糸の壁に絡め取られた。 ・[[紫木一姫]] 「それではさようなら、阿良々木暦さん。あなたの意図は、ここで切れます」 私立澄百合学園の2年生。トレードマークのリボンは市井遊馬から贈られた宝物。 諺を間違える程度の能力は、物語シリーズの登場人物なら誰でも使える基本技能であるため暦からは嘗められていた。 曲弦糸による見えない糸を罠に暦を誘き寄せ、束ねた糸の壁で絡め取り、髪の毛を使い絞殺した。 #size(20){&bold(){第軍話 しおぎレンジャー}} コラボ作品:[[戯言シリーズ]] #center(){怪異にはそれに相応しい理由がある&del(){  }} #center(){怪異の専門家である忍野メメの言葉だ。} #center(){ならば人間の専門家である萩原子荻は、こう続けるだろう&del(){  }} #center(){人間には、相応しい理由なんてない。} ■あらすじ 春休み、ヴァンパイア・ハンターに襲われたあの三叉路で、今度は女子高生に命を狙われることになった阿良々木暦。 策師・曲絃師・狂戦士&del(){  }最強の3人から暦が助かるルートは? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「……お前は何にも知らないんだな」 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。吸血鬼もどきとなった直後からの出演。 理由は不明だが、澄百合学園の三名に狙われ、『[[猫物語(黒)>猫物語]]』に繋がることなく命を落とす寸前まで追い詰められている。 周囲を常に索敵している一姫に挑む道を有史以来の馬鹿の選択と否定し、子荻を突破することを決めた。 子荻を羽川に匹敵すると評していたが、戦闘行為を選択に含めている羽川にない弱さから突破も可能と看做していた。 ・萩原子荻 「知りたくもありません。知らないから戦えるんです」 私立澄百合学園の3年生。 フェイントをかけながら近付く暦を、拳銃をちらつかせることで降参させ、しばしの会話の後に射殺した。 末期の会話から、暦からは羽川の逆と評価を改められた。 #size(20){&bold(){第軍話 しおぎレンジャー}} コラボ作品:[[戯言シリーズ]] #center(){ずたずたにされても、心は折れない。} #center(){僕の意図は、ここでは切れない。} #center(){僕の名前は阿良々木暦。} #center(){あの春休みの地獄を命からがら生き延びた僕には、} #center(){不死身の吸血鬼だった頃よりもずっと、大切にしたい命があるのだから。} ■あらすじ 春休み、ヴァンパイア・ハンターに襲われたあの三叉路で、今度は女子高生に命を狙われることになった阿良々木暦。 策師・曲絃師・狂戦士&del(){  }最強の3人から暦が助かるルートは? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。吸血鬼もどきとなった直後からの出演。 理由は不明だが、澄百合学園の三名に狙われ、『[[猫物語(黒)>猫物語]]』に繋がることなく命を落とす寸前まで追い詰められている。 『結物語』のつまらない大人になる未来に繋げるために、楽しく遊ぶことになる彼女らと出会う未来に繋げるために、 無限ループを繰り返し、策士の前では通用しないと理解しながら三人を攻略するルートを施行し続けている。 **第招話 あかりトリプル コラボ作品:[[戯言シリーズ]] #center(){なんでもは知らないわよ、知ってることだけ。} #center(){そう言い続ける彼女が、どれだけ知って欲しがっているのか&del(){  }} #center(){僕は知っている。} #center(){僕は知っている。} ■あらすじ 阿良々木暦の前に現れた、まったく見分けのつかない三人のメイド。 鴉の濡れ羽島からの使者である彼女達の目的とは? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「はい。僕が羽川翼です。巨乳です」 &del(){羽川翼。高校3年生。巨乳。語尾に「はね」を付け連立方程式を連立させようとする天才。} 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。11月中からの登場。&del(){つまり撫子が蛇神化した真っ只中}。 羽川と人違いされるが訂正することなく羽川のふりを続けた。初めは怪しい島に羽川を行かせたくないという思いからだったが、 天才通しの交流が羽川のためになると理解してからも、自分のエゴを貫き試験に失敗しようとした。 ・千賀あかり ・千賀ひかり ・千賀てる子 「きっと楽しいと思いますよ、羽川さん」 「自分と同じレベルの天才と競えることは、羽川さんにとって」 鴉の濡れ羽島に追放された赤神財閥の令嬢・赤神イリアに使える三つ子メイド。 指紋や性格まで同一に作られており、フィクションでしかありえないような入れ替わりも行える。 イリアに目を付けられた羽川を招待するために学習塾跡の焼け野原を訪ね、羽川と人違いして暦に声をかけた。 自分達の体を使い、羽川が鴉の濡れ羽島に招待されるに値するかモンティ・ホール問題のような試験を行った。 羽川と匹敵する天才がいるのかという暦の問いにカラフルな天才達を思い返し、 周囲に「わかってもらえなかった」彼らが、互いにわかりあえたことで満たされていたように感じたことを答えた。 その際、うっかり口を滑らせ[[天才通しの殺し合い>クビキリサイクル(戯言シリーズ)]]があったことを洩らしかけている。 **第喰話 りずむロックン コラボ作品:[[戯言シリーズ]] #center(){掟上今日子が依頼を受けて事件を解決する職業探偵なのだとすれば、} #center(){匂宮理澄は、依頼を受けるまでもなく事件を解決する名探偵だということになるだろう。} #center(){事件を解決する?} #center(){違う。} #center(){むしろ逆で、匂宮理澄が調査を開始することで、事件は否応なく始まってしまうのだ&del(){  }} ■あらすじ 北白蛇神社に現れた、自称名探偵。 拘束具の上からマントを羽織った彼女は、ある誘拐事件の謎を解くためにこの地を訪れたと言い…? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「十六歳など無価値だ。ひとりで勝手に助かるがいい」 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。時系列は[[憑物語]]の数日後。 貝木の仕事ぶりを疑い、[[撫子の一件>恋物語(物語シリーズ)]]がちゃんと解決しているか確認するため北白蛇神社を訪ね、理澄と出会った。 伊織との接触で時宮病院や零崎一賊については把握しているものの戯言シリーズの世界観は詳しくは知らない。しかし、メタ的に理澄も自覚していない出夢との関係や出自は認識している。 混物語も11話目なので奇人変人の扱いにもなれ、多少のことでは瞳島眉美。お役所勤めの育を見習い、流れ作業で追い返そうとする。 ・[[匂宮理澄>匂宮理澄・出夢]] 「ははーん! さてはお兄さんが犯人なんだねっ!」 [[殺し名>殺し名(戯言シリーズ)]]序列一位・《匂宮雑技団》のエースであり、『[[十三階段>十三階段(戯言シリーズ)]]』の七段目。『&ruby(カーニバル){人喰い}』の理澄。 闇口崩子誘拐事件の真相を突き止めるため、身代金の引き渡し現場となった北白蛇神社を調べていた。 満を持して登場したが、暦からはあっさりと流されてしまった。 ・[[匂宮出夢>匂宮理澄・出夢]] 「殺戮は一日一時間だぜ。で、教えろやお兄さん。僕という殺し屋は、いったい誰を殺せばいい?」 [[殺し名>殺し名(戯言シリーズ)]]序列一位・《匂宮雑技団》のエースであり、『[[十三階段>十三階段(戯言シリーズ)]]』の八段目。『&ruby(マンイーター){人喰い}』の出夢。 トリックが解明したタイミングで理澄と入れ替わるように現れた。 暦からトリックを聞き出し、犯人を殺戮し身代金を取り戻すために跳び去った。 跳躍力は『例外の方が多い規則』に匹敵すると喩えられている。 ・六何我樹丸 被害者の父親。生涯無敗の《&ruby(クリスタルカイザー){結晶皇帝}》。事件の概要説明で存在が触れられている。 時宮病院分家の娘を傷物にしたことで恨みを買い、崩子が誘拐されるきっかけを作った。 ・闇口崩子 誘拐事件の被害者。13歳の少女。暗殺者。事件の概要説明で存在が触れられている。 時宮病院のプレイヤーに誘拐され、5千万の身代金を要求された。 相変わらず周囲から溺愛されており、骨董アパートの住人を始めとする約20名が事件解決のために動き、 とある住人が、友人の[[青髪の少女>玖渚友]]に頼んだことで身代金は用意され解放されている。 衆人環視の取引現場で、誰も触れていないのに身代金と入れ替わる形でアタッシュケースの中から発見されたことから不気味さが残り、トリックの解明が理澄に依頼された。 ・[[お金持ちのご令嬢とねんごろなクールな住人>いーちゃん(戯言シリーズ)]] 事件の概要説明で存在が触れられている。 指定時間が過ぎても犯人が現れなかったことで痺れを切らしアタッシュケースに駆け寄り、崩子を発見した。 前述の行動や、本当にクールならば容易く気付けたであろうトリックから、暦からは自分と違って芯の部分は熱い人物だと推測されている。 **第大話 みここコミュニティ コラボ作品:[[戯言シリーズ]] #center(){彼は別に何かを伝えたかったわけではないし、} #center(){何かを言いたかったわけでもないのだろう&del(){  }} #center(){彼自身が身も心も擦り切れるまで自己を削り切ったからこそ口にできる戯言であり、} #center(){だから今の彼は、いないも同然なのだから。} ■あらすじ 大学生になり、友達をつくるために合コンに参加した暦・ひたぎ・育。 現れたのは蒼井巫女子・江本智恵・貴宮むいみの3人組と、物静かな男子学生で……? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「ほほう。よもやここでドストエフスキーの門下に会えようとはね」 主人公。国立曲直瀬大学1年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。時系列は[[続・終物語]]以降。 大学に入って以降、友達の少なさが加速し、ひたぎと育と3人でつるんでいた。友達を作るため、彼女持ちなのに合コンに参加。 二次会で女子大生3人組と交流することになるが、高尚なことを言おうとして滑るパターンを構築。 3人の会話から見えた戯言遣いの本質を伝えるべきか迷うが、承知の上で受け入れているのだと推測し沈黙を貫いた。 ・葵井 巫女子 「『不死身の吸血鬼、ただし自殺志願』みたいなっ!」 ・江本智絵 「そうだね。死にかけたときこそ、生きてることを実感できるって言うもんね」 ・貴宮むいみ 「生きるってことは変わるってことだろ、阿良々木くん」 暦の周りにはいなかった、常識的で普通な女子大生達。 暦がコミュ障なため、ほぼ三人で会話を回すことになるが、話題を振り続け、 変わりたいと悩んでいた巫女子が戯言遣いから聞いたという、変化する彫刻の話を披露した。 ・戦場ヶ原ひたぎ 「駄目でしょ、これ。私達、こんなんじゃ高校時代と何も変わっていないわ」 駄目な現状に気付き、合コンのきっかけを作った人。彼氏持ちで合コンに参加。 ・老倉育 大学で再会した、暦とひたぎの友人。この時期は和気藹々としていたらしい。 二次会では、明るい声でメドレーを一人で熱唱し続けており暦達の部屋まで響いていた。 暦曰く、セイレーンのような歌声とのこと。 ・羽川翼 暦の第二の母親。彼からはマムと呼ばれている。 暦に泣きつかれ、人脈を活かし合コンを企画した。 ・宇佐美秋春 合コンの参加者。空気。公式のあらすじからも省かれてる。 ・[[戯言遣い>いーちゃん(戯言シリーズ)]] 「変わりたいだなんて、変わってるね」 合コンの参加者。 一次会では、ほとんど喋っていなかった。その際の暦からの印象は心配になる程暗い奴。 変化すべきか変わらないべきか悩む巫女子を見て、 自発的な変化などなく、ただ周囲に変えられ自分を失うだけという戯言を零していた。 暦からの最終的な評価は、不死身でもないのに身を削り『何もない』闇。忍野扇と同一。 追記・修正は異世界と混ざり合ってからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,13) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - アララギさん大活躍だなあ -- 名無しさん (2016-08-29 03:37:42) - 来週刀語だから観に行く予定だけど、パンフのこってるかなぁ -- 名無しさん (2016-08-29 06:22:46) - りすかと世界シリーズの新作はまだですかね・・・ -- 名無しさん (2016-08-29 12:33:08) - こんなにたくさんコラボしてたのか、これ化物から入って西尾作品遡り中の人わかんないだろ -- 名無しさん (2016-08-29 12:57:55) - 身内だから許されてたセクハラを他者にぶつけたらなあ -- 名無しさん (2016-08-29 17:43:55) - めだかちゃんにも会ってほしいけど出版社違う上にそもそも小説じゃないから無理かなぁ -- 名無しさん (2016-08-29 18:50:07) - あと何が残ってるっけ?刀語に戯言と人間とめだか、ニンギョウはともかくロザンゼルスBBは流石に無いか -- 名無しさん (2016-08-29 20:56:46) - 安心院なら夢の中でいつでも会えるな・・・ -- 名無しさん (2016-08-29 21:14:00) - 元の作品の世界観がどんななのか書いたらわかりやすいかもね -- 名無しさん (2016-08-30 17:52:17) - 小説ならグッドルーザーがワンチャン -- 名無しさん (2016-08-30 18:17:42) - しきおりまででるのか、いつか一冊にまとめてくれないかな -- 名無しさん (2016-09-10 12:36:29) - 次回は澄百合学園組らしい。楽しみ -- 名無しさん (2016-09-12 19:13:51) - しおぎレンジャーの記述が四回繰り返されることで無限ループっぽさが出てる -- 名無しさん (2017-01-08 21:50:13) - 子荻ちゃんの生前の百戦錬磨っぷりを見ると口八丁であっさり篭絡したいーちゃんが凄いように思えてくる。 -- 名無しさん (2017-01-09 20:45:24) - 凄いようにっていうかいーちゃんは普通に化け物だと思う。あれだけの顔ぶれと関わって存命なばかりかそれぞれ事態を打開してる時点で尋常じゃないしな -- 名無しさん (2017-01-21 13:32:30) - いーちゃん出たってマジか…。よりにもよって唯一もらい損ねたやつに -- 名無しさん (2017-02-01 11:49:37) - 『忍物語』で当たり前のように、ここでの出会いについても触れられてるな -- 名無しさん (2017-07-26 15:19:15) - 「大地を殺害した濡れ衣により哀川潤に追われ」…一瞬濡衣さんが真犯人なのかと思った。 -- 名無しさん (2017-09-30 02:04:48) - 纏めて単行本出すと思ってたんだけど出ないな。……ところで残り三話は? -- 名無しさん (2018-03-30 11:14:29) - 単行本化決定。真心出るのか -- 名無しさん (2018-12-10 19:06:32) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2016/08/29(月) 03:30:08 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 23 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 混物語とは2016年から2017年にかけて公開された劇場アニメ『[[傷物語]]』の特典として配布された小説。 [[物語シリーズ>物語シリーズ(西尾維新)]]の外伝にあたる。 著者:[[西尾維新]] [[阿良々木暦]]が[[西尾維新]]の他シリーズからの登場人物と出会うコラボ小説。 [[西尾維新]]は作品間のリンクやクロスオーバーを行わないと宣言していたが、15年が経ち新しい試みに挑戦したくなったと語っている。 (もっとも[[メタ発言]]として他シリーズの登場人物の名が挙がることは、これまでにも何度かあったのだが) 全15話。劇場版『[[傷物語]]』の特典として各篇4話ずつ12話までが配布された。 最後の3話は、2019年発売の単行本に収録される。 &font(b,21){収録話} #contents() **第忘話 きょうこバランス コラボ作品:忘却探偵シリーズ #center(){幸せになる覚悟} #center(){春休みの僕に足りなかったのは、きっとそういったあれこれだったのだろう&del(){  }} #center(){そしてそれは今もなお、忘れられたままだ} ■[[あらすじ]] 浪白公園で眠っていた白髪の美女・掟上今日子を発見した暦。 眠ると記憶を失う体質の探偵である今日子さんが忘れてしまった 事件の解決を、暦が手伝うことになり……? (劇場版『[[傷物語]]』公式サイトより) ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「いやあ、さっぱり思い当たりませんね。この町に犯罪者とロリコンはいません」 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。 浪白公園の読みを知らない頃の時系列からの出演。 ベンチの上で無防備に眠っていた今日子さんを見過ごせず白髪に手を突っ込んだ。 ・掟上今日子 「最近、この町で、おかしな出来事や変な事件は、起こっていませんか?」 眠るたびに記憶がリセットされる最速の探偵。原作の性質上、時系列は不明。 何らかの事件の調査途中に眠ってしまい、偶然居合わせた変態に協力を求める。 出会いが出会いなので、暦に対してはなかなかに辛辣。 ■余談 「掟上今日子の備忘録」の発売の際のTVCMでも物語シリーズとのコラボが行われており、 今日子さんの声優を[[堀江由衣]]が担当したため、一部のファンの間で、 「掟上今日子=[[羽川翼]]」説が囁かれていたが、これで否定される形となった。 **第強話 じゅんビルド コラボ作品:[[最強シリーズ>戯言シリーズ]] #center(){僕はそのとき身の程知らずにも、人類最強と戦うことになる} ■[[あらすじ]] 真紅のスーツに身を包んだ長身の美女。 [[阿良々木暦]]の住む町に颯爽と現れた真っ赤な彼女は、人類最強の請負人だった。 今回彼女が請け負ったのは『[[吸血鬼]]の退治』らしく……!? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「これだけは、誰にも請け負わすわけにもいかない、僕の役割なんです」 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。[[夏休み]]前の下校中からの出演。 平穏な下校途中に、ノイズくんばりの勢いで跳ね飛ばされる形で[[哀川潤]]と遭遇し、 根性を見せてしまったが為に、気に入られ[[吸血鬼]]退治に同行させられることとなり、 [[哀川潤]]と忍野忍を遭遇させないように裏工作を行う。 コラボ先の影響か、何度か[[ジョジョ>ジョジョの奇妙な冒険]]ネタを披露し、潤を[[DIO>ディオ・ブランドー]]に例えている。 潤を四国に追いやろうと目論んだことで四国人に会ったら優しくすることを決意するが… ・[[&font(#ff0000){哀川潤}>哀川潤]] &font(#ff0000){「へー。平和な世界観だね。くだらねーな。ま、郷に入っては郷に従っておくぜ」} 最強シリーズの主人公として出演するが、時系列的には最強シリーズ以前のようで尖りまくっており、 原作に関する台詞も「死なない研究」や[[口八丁で生きている友達>いーちゃん(戯言シリーズ)]]など[[戯言シリーズ]]に関するものの方が多い。 何者かの依頼を受け、[[吸血鬼]]退治に向かった途中で道に迷ったため、 偶然目の前を通り過ぎた、[[阿良々木暦]]をアクセル全開で轢き止め、情報収集を行った。 暦の反応を気に入り、[[吸血鬼]]退治に同行させる。 「いおりフーガ」や「しおぎレンジャー」でも名が挙げられている。前者ではそういう繋げ方ありなんだと暦が驚愕していた。 ・[[キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード]] [[春休み]]の事件で力を失い、忍野忍となっているが、 当時彼女の影響下にあった学習塾跡の周辺に遺った意思が、 活性化した『よくないもの』によって、姿のない彼女として形成されることで登場した。 暦に与えたダメージは、[[哀川潤]]の救出活動>キスショットの攻撃 ・[[影縫余弦]] 「怪異が人の思いによって形成される存在であるならば、それを打ち砕くのが生きている人間の強い意志であるっちゅうのも、また真理や」 後日談に解説役として登場。 暦から潤とキスショットの対決の話を聞かされ、疑問点に答えた。 本物のキスショットと[[哀川潤]]が戦ったら、どちらが勝つのかという質問に、 専門家としてはキスショットが勝つと断言するも、人類としては[[哀川潤]]の勝利に期待している。 ■余談 本作の配布より以前に、西尾通信のインタビューにて最強のキャラクターを尋ねられた西尾は、 [[哀川潤]]が最強で、キスショットは意外と負けると述べている。また、[[影縫余弦]]なら潤と良い勝負ができるとも発言している。 その理由を、メンタルの強さが勝敗に直結する傾向が強いためとしているが、 本作では、余弦が怨念の前では信念も無意味と一蹴している。 『[[傾物語]]』の狂気に走ったキスショットを踏まえると一考かもしれない。 **第法話 のみルール コラボ作品:伝説シリーズ #center(){僕と彼女は、完全に、生きている世界が違う} #center(){あるいは} #center(){死にゆく世界が違うと言うべきなのか} ■[[あらすじ]] 直江津高校へ向かって飛行する謎の人影を目撃した[[阿良々木暦]]。 彼女は[[吸血鬼]]でも式神でもない、最悪の“[[魔法少女]]”だった……!? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「…………(怒りをこらえている)」 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。「おうぎフォーミュラ」以降の時系列より出演。 飛行する地濃の後を追った結果、再び存在しない教室に閉じ込められることとなった。 女性に優しい彼も、流石に地濃のウザさと理解できない世界観には辟易していた。 後の「りすかブラッド」では、四国の[[魔法少女]]の方が悪夢だったと今回の事件を振り返っている。 ・地濃鑿 「あなたには一生かかってもわからないに決まっていますけれど、四国じゃあ、こんなのは当たり前のことなんです」 対地球組織「絶対平和リーグ」に所属すると[[魔法少女]]。四国[[ゲーム]]が行われる以前の時系列からの登場。 怪異現象を魔法に取り入れようと目論む絶対平和リーグにより、直江津高校で行われた[[ゲーム]]に派遣された。 原作では描写の少ない外見設定や、今は亡きチームメイト達からも嫌われていたらしいことが明かされた。 [[ゲーム]]の性質上、絶対平和リーグも彼女を始末しようと目論んでいたようだ。 ■余談 『絶命』と『業火』の魔法から、五里恤と灯籠木四子の関与が示唆されている。 暦曰く『絶命』は、キスショットにも通用しうるもののようだ。 **第眼話 まゆみレッドアイ コラボ作品:美少年シリーズ #center(){正しさは時に美しくなく、美しさは必ずしも正しくはない&del(){  }} #center(){その見極めがどこにあるのか、} #center(){僕のような闇の眷属には、まるっきり想像もつかないのだけれど} ■[[あらすじ]] 北白蛇神社へ天体観測の下見に出かけた[[阿良々木暦]]。 しかし境内にはひとり、暗黒のように落ち込んでいる「美少年」が居て……? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「ほらほら、頬ずりしちゃうぞ!」 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。『&ruby(ゼロトレランス){寛容飽和}の&ruby(バターナイフ){柔軟刃物}』の異名を持つ。 [[戦場ヶ原ひたぎ]]の誕生日直前の時系列から登場。 戦場ヶ原の誕生日に天体観測を行う計画を立て、下見を行った際に眉美を発見した。 男装した彼女を男性と思い込み、少女しか助けない語り部という八九寺からの不名誉な言い掛かりを払拭するため、彼女に接触する。 男友達がいなかったことで距離感が掴めていない上に、[[神原駿河]]を参考にしたために眉美を恐怖させることとなった。 ・瞳島眉美 「は、犯罪者が自ら名乗った……、生かして帰すつもりはないってこと……?」 美少年探偵団の一員。正規メンバーとなっており信頼を寄せていることから『屋根裏の美少年』以降の時系列と思われる。 双頭院学の指示で、とある星の観測のために北白蛇神社を訪れていた。 眼鏡を失くし視力の制御が出来なくなったことと、[[ピラニア]]のような化け物に遭遇したことで途方に暮れていた。 暦に対して[[ピラニア]]以上に恐怖を感じている。 ・[[ピラニア]] 眉美にだけ視える、町の上空を泳ぐ魚の化け物。 町が昔、[[湖だったり北白蛇神社と因縁を持つ>終物語(下)]]なんてありえないことから、 魚の怪異の存在を否定した暦によって、眉美の特殊な視力が見せた[[立体視]]のような現象として処理された。 [[臥煙伊豆湖]]の台詞を踏まえるなら本物の怪異だったとしても、科学で説明されたため滅びていると考えられる。 ■余談 [[西尾維新]]は、[[阿良々木暦]]が何らかの事件に巻き込まれた男性と関わっても、応援だけして見て見ぬ振りをすると述べたことがあるのだが……。 **第眼話 くろねこベッド コラボ作品:世界シリーズ #center(){もっとも、肉体が幼児と化した吸血鬼と} #center(){精神が幼児のままの女子高生では} #center(){壊れているところがまるで違うと言うしかなかろうが} ■[[あらすじ]] 直江津高校の[[保健室]]で、ベッドに横たわるブルマ姿の女子高生に絡まれた[[阿良々木暦]]。 「何でも知らない」と気が済まない、彼女の危うい目的とは……? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「あれは僕が、ケチャップを主食としていた頃……」 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。[[老倉育]]と再会して以降の時系列からの登場。 女性に優しい彼だが、壊れた世界からやってきたかのようなくろね子の横暴や、 見ず知らずの様刻の事情なんて知ったことじゃないことから苛々しながらも仕方なく協力していたが、 彼女の情報収集能力の真価を理解したことで、口止めのために本気で向かい合う。 ・病院坂黒猫 「きみのような豪傑は他にいないよ、暦くん&del(){  }さすがはキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードが眷属に選んだ男だ。人助けを嗜む吸血鬼なんて、少なくとも僕は、きみ以外には知らないんだがね?」 混物語レジェンド編の1人目。[[保健室]]を拠点とする永遠の天才児。 知らないことを解決出来ないままなら死んだ方がいいと考えるような危険人物。 情報能力の高さを原典以上に発揮し、怪異の存在や、[[春休み]]の事件、[[忍野メメ]]の存在まで把握している。 暦以外の[[吸血鬼]]の心当たりもあるらしいが、流石に[[忍野メメ]]の現在の所在地は把握していなかった。 夜月にラブレターを送った人物を様刻の魔の手から守るために調査する中で、容疑者と推測した人物から返信された暗号の解読を暦に依頼する。 売春疑惑のある彼女だが、暦の変態的な欲求からは即座に撤退した。 **第血話 りすかブラッド コラボ作品:[[りすかシリーズ>新本格魔法少女りすか]] #center(){その夢はあるいは悪い魔法なのかもしれないが&del(){  }} #center(){彼女の父親である神類最強の大魔導士、今もって消息不明である『ニャルラトテップ』} #center(){水倉神檎が僕達の物語に施した、悪い魔法なのかもしれないが} ■[[あらすじ]] [[八九寺真宵]]と間違えて、[[阿良々木暦]]が抱きついた女の子。 不思議な話し方をする彼女は、髪も洋服もすべてが真っ赤で……? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「だがひとつだけ言っておく。きみの素肌に絶対でない領域などない」 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。[[老倉育]]と和解した後の時系列からの登場。 八九寺真宵と&del(){別人とほぼ確信しながら}勘違いして襲いかかったことで、りすかと交流を持った。 幼女のプロフェッショナルであることから[[魔法少女]]にも精通し、ほとんど説明になっていないりすかの台詞から、彼女の素性を完璧に言い当てた。 影谷蛇之(幼女を固定し殺害する変態)に似ていると評されたことで、名前しか知らない彼に同士としての共感を抱いている。 地球木霙との戦いに巻き込まれたことで、火憐直伝の格闘技を披露する。 女装が似合えば男性の[[魔法少女]]も許容範囲内。 ・&font(#ff0000){水倉りすか} &font(#ff0000){「やった! 死んだ! 違う! 大丈夫なの、コヨミ!?」} 『赤き時の魔女』の称号を持つ[[魔法少女]]。 ツナギが喰い損ねた地球木霙の『魔法狩り』を完遂するために暦の町まで追ってきたが、 突如現れた変態に抱き着かれ、遭遇した霙との戦闘も妨害された。 想像を超えるロリコンと関わったことでシリーズの根幹にも関わる「大人になりたくない」という信念に揺らぎが生じ、創貴への評価が上がった。 ・&font(#ff0000){水倉りすか(27歳ver.)} &font(#ff0000){「な つ か し や !」} 久々の登場過ぎて、本人も自分のキャラを忘れている。もっともキャラが代わるのが登場の度なのが彼女だが。 圧倒的な実力差を見せつけた上で地球木霙を処分した後に、暦をいたぶってから帰宅した。 変身直前に受けた影響で未来は可変だが、今回はいつにも増して高圧的で凶暴な性格。彼女を更生させられなかったことを暦は悔いている。 ・地球木霙 『六人の魔法使い』の一人。肉体を『増殖』させる魔法の使い手。 原作では見せ場もなくツナギに捕食され退場したが、右足が喰い損ねられていたらしく残渣として自律行動を取っている。本体から切り離された残滓でしかないためか魔法使いにとっての禁忌である海を越えることも可能。 これで原作では果たせなかった、りすかを成長させるための[[かませ犬]]役を果たせたこととなる。 **第刀話 ひていクリア コラボ作品:[[刀語シリーズ>刀語]] #center(){伝説の吸血鬼が、数百年も前から飛来した吸血鬼であるように&del(){  }} #center(){否定姫もまた、数百年も前から飛来したお姫さまなのだった} #center(){これもまた、迂闊なことを言うと、あっさり否定されてしまう虚言なのかもしれないけれど} ■[[あらすじ]] 「暦くんはさあ&del(){  }未来予知って信じる?」 [[阿良々木暦]]に謎をかける金髪碧眼、和服の美女。 気品溢れるたたずまいはまるで、違う時代の姫君のようで……? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「了解しました、お姫さま&del(){  }その勝負、受けて立ちましょう」 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。「こよみティー」の直後の時系列からの登場。 8人目の部員事件の解決を確認するために栂の木二中の茶室に不法侵入した際に[[否定姫]]と遭遇した。 [[否定姫]]との刀比べに気乗りしていなかったが、透刀『鉄』の斬りたいものだけを斬れる性質から羽川の服だけを斬り裂くことを思い付き勝負を受けた。 ・[[否定姫]] 「お互いにお互いの刀を賭けて&del(){  }阿良々木暦くん。『いさ尋常に、始め』よ」 尾張幕府家鳴将軍家内部観察所総監督。 彼女自身には受け継がれていない四季崎一族の未来予知の技術を応用することで歴史を越え、[[阿良々木暦]]の前に現れた。 四季崎一族の先祖に予知されていた内容に従い、妖刀『心渡』の見聞を行うために来訪し、 見せることを躊躇う暦に対し、透刀『鉄』との刀比べを持ち掛けた。勝負内容に好敵手であり、嫌いじゃなくもなくはなかった[[とある人物>とがめ(刀語)]]を模倣した奇策を取り入れている。 火憐の[[スクール水着]]を着こなしたり、暦の携帯で戦国もののアプリゲームをダウンロードして即座にクリア(廃課金)するなど現代への順応性の高さを見せている。 彼女によると刀語と物語シリーズの世界は、&ruby(パラレル){平行}ではなく&ruby(ダブル){二重}の関係にあるらしい。 ■用語 ・透刀『鉄』 四季崎記紀の変体刀の一つ。「透徹」の特質を持ち、物体をすり抜け斬りたいものだけを斬ることができる。 妖刀「心渡」に釣り合う刀として[[否定姫]]が披露した。 未来で見聞された「心渡」が製作に繋がり、この刀もまた「心渡」の製作に繋がったのではないかと暦は推測している。 **第殺話 いおりフーガ コラボ作品:[[人間シリーズ>戯言シリーズ]] #center(){衝動のシリアルキラー・無桐伊織が兄から受け継いだ大ばさみ} #center(){『自殺志願』が、僕を裁ち切らないという保証は、どこにもないのだった} ■[[あらすじ]] 今にも崩れそうな廃屋の中で目覚めた[[阿良々木暦]]。 彼を昏倒させたのは、ニット帽にプリーツスカート、巨大な鋏を武器として口に銜える見知らぬ少女だった。 ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「[[スパッツ]]のせいで、むちむち感が強調されているのがポイントだ」 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。『終物語(上)』の直後からの登場。 中学生時代の妖精との思い出を振り返るために、再び老倉邸を訪ね[[無桐伊織]]の人質となった。 彼女の住む世界観は理解しきれなかったものの、自身と同様に日常からいきなり非日常に突き落とされた彼女には共感を抱いていた。 ・[[無桐伊織]] 「それが、先代の持ち主である双識さんに対する、わたしからの礼儀なんです。いえ……、愛情なんです」 [[殺し名>殺し名(戯言シリーズ)]]序列3位・《[[零崎一賊]]》の[[殺人鬼]]。 『人間人間』の「クラッシュクラシックの面会」以降の時系列からの登場。人識が苦心し手に入れた義手は、面倒臭いから付け忘れている。 大地を殺害した濡れ衣により[[哀川潤]]に追われ、老倉邸に潜伏していた。 「『自殺志願』を紛失した時期があった」という嘘を吐けという暦の提案は、家族愛により拒んだ。 ・奇野大地 [[呪い名>呪い名(戯言シリーズ)]]序列三位・《奇野師団》の少年。 《[[零崎一賊]]》と《奇野師団》との抗争中に何者かに殺害され、遺体には『自殺志願』と一致する刃型が残っていた。 **第軍話 しおぎレンジャー コラボ作品:[[戯言シリーズ]] #center(){だったら僕は、ここでぽっくり、ここでぽっきり、} #center(){死ぬしかないようだった} ■[[あらすじ]] [[春休み]]、ヴァンパイア・ハンターに襲われたあの三叉路で、今度は女子高生に命を狙われることになった[[阿良々木暦]]。 策師・曲絃師・狂戦士&del(){  }最強の3人から暦が助かるルートは? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。[[吸血鬼]]もどきとなった直後からの出演。 理由は不明だが、澄百合学園の三名に狙われ、『[[猫物語(黒)>猫物語]]』に繋がることなく命を落とす寸前まで追い詰められている。 三人の中で唯一凶器が見え見えだったことから、玉藻を突破することを目論むが、玉藻自身を軽視していたことで窮地に陥る。 ・[[西条玉藻]] 「ずたずた&del(){  }ずたずた&del(){  }ずた袋&del(){  }」 私立澄百合学園の1年生。 ([[吸血鬼]]もどきの視力により)ナイフを避けられることを不思議に感じるが、自身の体を死角に利用し、自身ごと刺し貫くことで暦を殺害した。 #size(20){&bold(){第軍話 しおぎレンジャー}} コラボ作品:[[戯言シリーズ]] #center(){僕のようなろくでもない人間の死にかたとしては、} #center(){存外、悪くないのかもしれなかった。} ■[[あらすじ]] [[春休み]]、ヴァンパイア・ハンターに襲われたあの三叉路で、今度は女子高生に命を狙われることになった[[阿良々木暦]]。 策師・曲絃師・狂戦士&del(){  }最強の3人から暦が助かるルートは? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。[[吸血鬼]]もどきとなった直後からの出演。 理由は不明だが、澄百合学園の三名に狙われ、『[[猫物語(黒)>猫物語]]』に繋がることなく命を落とす寸前まで追い詰められている。 玉藻に挑む道を本物の馬鹿の選択と否定し、羽川級の知性の持ち主である子荻に挑む道も気が進まず、消去法で一姫に挑む道を選択した。 [[吸血鬼]]もどきの視力により見えない糸は回避したものの、束ねられた見える糸の壁に絡め取られた。 ・[[紫木一姫]] 「それではさようなら、[[阿良々木暦]]さん。あなたの意図は、ここで切れます」 私立澄百合学園の2年生。トレードマークの[[リボン]]は市井遊馬から贈られた宝物。 諺を間違える程度の能力は、物語シリーズの登場人物なら誰でも使える基本技能であるため暦からは嘗められていた。 曲弦糸による見えない糸を罠に暦を誘き寄せ、束ねた糸の壁で絡め取り、髪の毛を使い絞殺した。 #size(20){&bold(){第軍話 しおぎレンジャー}} コラボ作品:[[戯言シリーズ]] #center(){怪異にはそれに相応しい理由がある&del(){  }} #center(){怪異の専門家である忍野メメの言葉だ。} #center(){ならば人間の専門家である萩原子荻は、こう続けるだろう&del(){  }} #center(){人間には、相応しい理由なんてない。} ■[[あらすじ]] [[春休み]]、ヴァンパイア・ハンターに襲われたあの三叉路で、今度は女子高生に命を狙われることになった[[阿良々木暦]]。 策師・曲絃師・狂戦士&del(){  }最強の3人から暦が助かるルートは? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「……お前は何にも知らないんだな」 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。[[吸血鬼]]もどきとなった直後からの出演。 理由は不明だが、澄百合学園の三名に狙われ、『[[猫物語(黒)>猫物語]]』に繋がることなく命を落とす寸前まで追い詰められている。 周囲を常に索敵している一姫に挑む道を有史以来の馬鹿の選択と否定し、子荻を突破することを決めた。 子荻を羽川に匹敵すると評していたが、戦闘行為を選択に含めている羽川にない弱さから突破も可能と看做していた。 ・萩原子荻 「知りたくもありません。知らないから戦えるんです」 私立澄百合学園の3年生。 フェイントをかけながら近付く暦を、拳銃をちらつかせることで降参させ、しばしの会話の後に射殺した。 末期の会話から、暦からは羽川の逆と評価を改められた。 #size(20){&bold(){第軍話 しおぎレンジャー}} コラボ作品:[[戯言シリーズ]] #center(){ずたずたにされても、心は折れない。} #center(){僕の意図は、ここでは切れない。} #center(){僕の名前は阿良々木暦。} #center(){あの春休みの地獄を命からがら生き延びた僕には、} #center(){不死身の吸血鬼だった頃よりもずっと、大切にしたい命があるのだから。} ■[[あらすじ]] [[春休み]]、ヴァンパイア・ハンターに襲われたあの三叉路で、今度は女子高生に命を狙われることになった[[阿良々木暦]]。 策師・曲絃師・狂戦士&del(){  }最強の3人から暦が助かるルートは? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。[[吸血鬼]]もどきとなった直後からの出演。 理由は不明だが、澄百合学園の三名に狙われ、『[[猫物語(黒)>猫物語]]』に繋がることなく命を落とす寸前まで追い詰められている。 『[[結物語]]』のつまらない大人になる未来に繋げるために、楽しく遊ぶことになる彼女らと出会う未来に繋げるために、 [[無限ループ]]を繰り返し、策士の前では通用しないと理解しながら三人を攻略するルートを施行し続けている。 **第招話 あかりトリプル コラボ作品:[[戯言シリーズ]] #center(){なんでもは知らないわよ、知ってることだけ。} #center(){そう言い続ける彼女が、どれだけ知って欲しがっているのか&del(){  }} #center(){僕は知っている。} #center(){僕は知っている。} ■[[あらすじ]] [[阿良々木暦]]の前に現れた、まったく見分けのつかない三人の[[メイド]]。 鴉の濡れ羽島からの使者である彼女達の目的とは? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「はい。僕が[[羽川翼]]です。巨乳です」 &del(){羽川翼。高校3年生。巨乳。語尾に「はね」を付け連立方程式を連立させようとする天才。} 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。11月中からの登場。&del(){つまり撫子が蛇神化した真っ只中}。 羽川と人違いされるが訂正することなく羽川のふりを続けた。初めは怪しい島に羽川を行かせたくないという思いからだったが、 天才通しの交流が羽川のためになると理解してからも、自分のエゴを貫き試験に失敗しようとした。 ・千賀あかり ・千賀ひかり ・千賀てる子 「きっと楽しいと思いますよ、羽川さん」 「自分と同じレベルの天才と競えることは、羽川さんにとって」 鴉の濡れ羽島に追放された赤神財閥の令嬢・赤神イリアに使える三つ子[[メイド]]。 指紋や性格まで同一に作られており、フィクションでしかありえないような入れ替わりも行える。 イリアに目を付けられた羽川を招待するために学習塾跡の焼け野原を訪ね、羽川と人違いして暦に声をかけた。 自分達の体を使い、羽川が鴉の濡れ羽島に招待されるに値するか[[モンティ・ホール問題]]のような試験を行った。 羽川と匹敵する天才がいるのかという暦の問いにカラフルな天才達を思い返し、 周囲に「わかってもらえなかった」彼らが、互いにわかりあえたことで満たされていたように感じたことを答えた。 その際、うっかり口を滑らせ[[天才通しの殺し合い>クビキリサイクル(戯言シリーズ)]]があったことを洩らしかけている。 **第喰話 りずむロックン コラボ作品:[[戯言シリーズ]] #center(){掟上今日子が依頼を受けて事件を解決する職業探偵なのだとすれば、} #center(){匂宮理澄は、依頼を受けるまでもなく事件を解決する名探偵だということになるだろう。} #center(){事件を解決する?} #center(){違う。} #center(){むしろ逆で、匂宮理澄が調査を開始することで、事件は否応なく始まってしまうのだ&del(){  }} ■[[あらすじ]] 北白蛇神社に現れた、自称名探偵。 [[拘束具]]の上から[[マント]]を羽織った彼女は、ある誘拐事件の謎を解くためにこの地を訪れたと言い…? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「十六歳など無価値だ。ひとりで勝手に助かるがいい」 主人公。高校3年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。時系列は[[憑物語]]の数日後。 貝木の仕事ぶりを疑い、[[撫子の一件>恋物語(物語シリーズ)]]がちゃんと解決しているか確認するため北白蛇神社を訪ね、理澄と出会った。 伊織との接触で時宮病院や[[零崎一賊]]については把握しているものの[[戯言シリーズ]]の世界観は詳しくは知らない。しかし、メタ的に理澄も自覚していない出夢との関係や出自は認識している。 混物語も11話目なので奇人変人の扱いにもなれ、多少のことでは瞳島眉美。お役所勤めの育を見習い、流れ作業で追い返そうとする。 ・[[匂宮理澄>匂宮理澄・出夢]] 「ははーん! さてはお兄さんが犯人なんだねっ!」 [[殺し名>殺し名(戯言シリーズ)]]序列一位・《匂宮雑技団》のエースであり、『[[十三階段>十三階段(戯言シリーズ)]]』の七段目。『&ruby(カーニバル){人喰い}』の理澄。 闇口崩子誘拐事件の真相を突き止めるため、身代金の引き渡し現場となった北白蛇神社を調べていた。 満を持して登場したが、暦からはあっさりと流されてしまった。 ・[[匂宮出夢>匂宮理澄・出夢]] 「殺戮は一日一時間だぜ。で、教えろやお兄さん。僕という殺し屋は、いったい誰を殺せばいい?」 [[殺し名>殺し名(戯言シリーズ)]]序列一位・《匂宮雑技団》のエースであり、『[[十三階段>十三階段(戯言シリーズ)]]』の八段目。『&ruby(マンイーター){人喰い}』の出夢。 トリックが解明したタイミングで理澄と入れ替わるように現れた。 暦からトリックを聞き出し、犯人を殺戮し身代金を取り戻すために跳び去った。 跳躍力は『例外の方が多い規則』に匹敵すると喩えられている。 ・六何我樹丸 被害者の父親。生涯無敗の《&ruby(クリスタルカイザー){結晶皇帝}》。事件の概要説明で存在が触れられている。 時宮病院分家の娘を傷物にしたことで恨みを買い、崩子が誘拐されるきっかけを作った。 ・闇口崩子 誘拐事件の被害者。13歳の少女。暗殺者。事件の概要説明で存在が触れられている。 時宮病院のプレイヤーに誘拐され、5千万の身代金を要求された。 相変わらず周囲から溺愛されており、骨董アパートの住人を始めとする約20名が事件解決のために動き、 とある住人が、友人の[[青髪の少女>玖渚友]]に頼んだことで身代金は用意され解放されている。 衆人環視の取引現場で、誰も触れていないのに身代金と入れ替わる形でアタッシュケースの中から発見されたことから不気味さが残り、トリックの解明が理澄に依頼された。 ・[[お金持ちのご令嬢とねんごろなクールな住人>いーちゃん(戯言シリーズ)]] 事件の概要説明で存在が触れられている。 指定時間が過ぎても犯人が現れなかったことで痺れを切らしアタッシュケースに駆け寄り、崩子を発見した。 前述の行動や、本当にクールならば容易く気付けたであろうトリックから、暦からは自分と違って芯の部分は熱い人物だと推測されている。 **第大話 みここコミュニティ コラボ作品:[[戯言シリーズ]] #center(){彼は別に何かを伝えたかったわけではないし、} #center(){何かを言いたかったわけでもないのだろう&del(){  }} #center(){彼自身が身も心も擦り切れるまで自己を削り切ったからこそ口にできる戯言であり、} #center(){だから今の彼は、いないも同然なのだから。} ■[[あらすじ]] 大学生になり、友達をつくるために合コンに参加した暦・ひたぎ・育。 現れたのは蒼井巫女子・江本智恵・貴宮むいみの3人組と、物静かな男子学生で……? ■登場人物 ・[[阿良々木暦]] 「ほほう。よもやここでドストエフスキーの門下に会えようとはね」 主人公。国立曲直瀬大学1年生。[[吸血鬼]]もどきの人間。時系列は[[続・終物語]]以降。 大学に入って以降、友達の少なさが加速し、ひたぎと育と3人でつるんでいた。友達を作るため、彼女持ちなのに合コンに参加。 二次会で女子大生3人組と交流することになるが、高尚なことを言おうとして滑るパターンを構築。 3人の会話から見えた戯言遣いの本質を伝えるべきか迷うが、承知の上で受け入れているのだと推測し沈黙を貫いた。 ・葵井 巫女子 「『不死身の[[吸血鬼]]、ただし自殺志願』みたいなっ!」 ・江本智絵 「そうだね。死にかけたときこそ、生きてることを実感できるって言うもんね」 ・貴宮むいみ 「生きるってことは変わるってことだろ、阿良々木くん」 暦の周りにはいなかった、常識的で普通な女子大生達。 暦がコミュ障なため、ほぼ三人で会話を回すことになるが、話題を振り続け、 変わりたいと悩んでいた巫女子が戯言遣いから聞いたという、変化する彫刻の話を披露した。 ・[[戦場ヶ原ひたぎ]] 「駄目でしょ、これ。私達、こんなんじゃ高校時代と何も変わっていないわ」 駄目な現状に気付き、合コンのきっかけを作った人。彼氏持ちで合コンに参加。 ・[[老倉育]] 大学で再会した、暦とひたぎの友人。この時期は和気藹々としていたらしい。 二次会では、明るい声でメドレーを一人で熱唱し続けており暦達の部屋まで響いていた。 暦曰く、セイレーンのような歌声とのこと。 ・[[羽川翼]] 暦の第二の母親。彼からはマムと呼ばれている。 暦に泣きつかれ、人脈を活かし合コンを企画した。 ・宇佐美秋春 合コンの参加者。空気。公式の[[あらすじ]]からも省かれてる。 ・[[戯言遣い>いーちゃん(戯言シリーズ)]] 「変わりたいだなんて、変わってるね」 合コンの参加者。 一次会では、ほとんど喋っていなかった。その際の暦からの印象は心配になる程暗い奴。 変化すべきか変わらないべきか悩む巫女子を見て、 自発的な変化などなく、ただ周囲に変えられ自分を失うだけという戯言を零していた。 暦からの最終的な評価は、不死身でもないのに身を削り『何もない』闇。忍野扇と同一。 追記・修正は異世界と混ざり合ってからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,13) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - アララギさん大活躍だなあ -- 名無しさん (2016-08-29 03:37:42) - 来週刀語だから観に行く予定だけど、パンフのこってるかなぁ -- 名無しさん (2016-08-29 06:22:46) - りすかと世界シリーズの新作はまだですかね・・・ -- 名無しさん (2016-08-29 12:33:08) - こんなにたくさんコラボしてたのか、これ化物から入って西尾作品遡り中の人わかんないだろ -- 名無しさん (2016-08-29 12:57:55) - 身内だから許されてたセクハラを他者にぶつけたらなあ -- 名無しさん (2016-08-29 17:43:55) - めだかちゃんにも会ってほしいけど出版社違う上にそもそも小説じゃないから無理かなぁ -- 名無しさん (2016-08-29 18:50:07) - あと何が残ってるっけ?刀語に戯言と人間とめだか、ニンギョウはともかくロザンゼルスBBは流石に無いか -- 名無しさん (2016-08-29 20:56:46) - 安心院なら夢の中でいつでも会えるな・・・ -- 名無しさん (2016-08-29 21:14:00) - 元の作品の世界観がどんななのか書いたらわかりやすいかもね -- 名無しさん (2016-08-30 17:52:17) - 小説ならグッドルーザーがワンチャン -- 名無しさん (2016-08-30 18:17:42) - しきおりまででるのか、いつか一冊にまとめてくれないかな -- 名無しさん (2016-09-10 12:36:29) - 次回は澄百合学園組らしい。楽しみ -- 名無しさん (2016-09-12 19:13:51) - しおぎレンジャーの記述が四回繰り返されることで無限ループっぽさが出てる -- 名無しさん (2017-01-08 21:50:13) - 子荻ちゃんの生前の百戦錬磨っぷりを見ると口八丁であっさり篭絡したいーちゃんが凄いように思えてくる。 -- 名無しさん (2017-01-09 20:45:24) - 凄いようにっていうかいーちゃんは普通に化け物だと思う。あれだけの顔ぶれと関わって存命なばかりかそれぞれ事態を打開してる時点で尋常じゃないしな -- 名無しさん (2017-01-21 13:32:30) - いーちゃん出たってマジか…。よりにもよって唯一もらい損ねたやつに -- 名無しさん (2017-02-01 11:49:37) - 『忍物語』で当たり前のように、ここでの出会いについても触れられてるな -- 名無しさん (2017-07-26 15:19:15) - 「大地を殺害した濡れ衣により哀川潤に追われ」…一瞬濡衣さんが真犯人なのかと思った。 -- 名無しさん (2017-09-30 02:04:48) - 纏めて単行本出すと思ってたんだけど出ないな。……ところで残り三話は? -- 名無しさん (2018-03-30 11:14:29) - 単行本化決定。真心出るのか -- 名無しさん (2018-12-10 19:06:32) #comment #areaedit(end) }

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