ゴジュウポーラー/熊手真白

登録日:2025/06/22 SUN 01:30:00
更新日:2025/07/12 Sat 20:18:39
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1万26歳 OP乗っ取り YOU BE ONE WINNER はちみつ ほぼ神 グーデバーン ゴジュウポーラー ゴッドネス熊手 シロクマ スーパー戦隊シリーズ センタイリング テガソードホワイトバーン ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー ベアックマ50 ホッキョクグマ ホワイトヒーロー ボクサー ボクシング ポーラーリング 上から目線 世直し 世直しゴッドネス 中田裕士 俺様 俺様系 俺様野郎 元チャンピオン 元レッド 元救世主 先代 冷気属性 子供に優しい 守銭奴 尊大 属性過多 戦隊個別 指輪 指輪の戦士 木村魁希 本当は優しい人 歴代ホワイト 氷属性 濃すぎるキャラクター性 熊手さん 熊手真白 白熊 真・救世主ナンバーワン! 神をも恐れぬ世直し人 追加戦士 金持ち




──ここからが、

本当(ほんとう)(はじ)まりだ


※推奨BGM:「YOU BE ONE WINNER」(インストゥルメンタル)


熊手真白、生きていたのか……

俺様が世界を救い直す!

俺様こそが!


16

真・救世主ナンバーワン!


“ゴジュウポーラー”。神の呼び名だ。







フッ、名乗るほどの……男だぜ!

俺様は熊手真白。人呼んで“ゴッドネス熊手”。神をも恐れぬ世直し人だ。
覚えておきな。



熊手(くまで)真白(ましろ)とは、スーパー戦隊シリーズ第49作『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』の登場人物である。

演:木村魁希
テーマソング:「YOU BE ONE WINNER」



◎概要◎

第16話「真・救世主ナンバーワン!」から登場する、本作の追加戦士枠。
本作の戦隊・ゴジュウジャーの一員であり、ゴジュウポーラーの変身者。
『ゴジュウジャー』の世界で行われている「指輪争奪戦」の前回のチャンピオンであり、遠野吠の前のゴジュウウルフの変身者でもある。
指輪争奪戦に優勝し、ユニバース大戦で巨神テガソードと力を合わせて「厄災」を退けた事で世界を再創造するが、その後に起きた時空の乱れの余波を受けて次元の狭間に飛ばされてしまい、そこで1万年もの間石化して眠りについていた。
しかし、そこに女王テガジューンの元から家出してきたテガナグールが衝突してきた事で眠りから目覚め、それと同時にセンタイリング ゴジュウポーラーを手にしてゴジュウジャー達の世界に舞い戻る。
そして今の世界に不満を持ち、「テガソードを超え、自分自身が新たな神となって、この世界を世直しする」事を目的に活動を開始した。


◎人物像◎

一人称は「俺様」
ゴジュウジャー達がテガソードに搭乗する際に着用するものとよく似た衣装を身に纏い、その上から背中にゴジュウジャーのエンブレムが描かれたガウンを羽織っている。
自らを「ゴッドネス熊手」「神をも恐れぬ世直し人」と称し、名前を聞かれた際には本項目冒頭のように「名乗るほどの……男だぜ!」と返して口上を述べるのがお約束。

武器兼相棒のベアックマ50曰く「金はジャンジャン稼いでドバドバ使う」がモットーであり、人々に配り歩くほどの莫大な資産を持ち、「弁当タイム」と称して高級フレンチをゴジュウジャーの面々にごちそうする*1など羽振りがいい。
しかし、ベアックマ50を通じて「世直し料」と称して法外な数百万〜数億円もの料金を助けた相手に請求する行為を同時に行っている。
その行為だけを見ると守銭奴としか言いようがないが、強制権のあるようなものではなく、明細を破って支払いを拒否しても特にペナルティはない為、一種のパフォーマンスのようなものかと思われる。

元々の性格なのかはたまた一度は世直しを経験した事による自信なのか、常に他者に対して上から目線で尊大な態度を取っているが、それと同時に他者への優しさも併せ持っており、第17話ではノーワン怪人(運動会ノーワン)との対決に巻き込まれた運動が苦手な飯島碧を敢えて対決に引き込み、
「運動なんて嫌いでもいい。だがな、人生はお前が思ってるよりずっと短けえ。だったら何でも楽しんで、毎日面白おかしく生きた方がいい。そうだろ?」と語って彼の心を開いたりしている。
おかげで癖が強いゴジュウジャーの男性メンバーの中では、一番正統派ヒーローをしている。

好物はハチミツで、高級フレンチだろうとおかまいなしに大量にかける。恐らくはクマモチーフからの連想と思われるが、実際のシロクマは肉食性である。
その熱意ははちみつ専門店でバイトしながらオススメ一つ紹介できない吠に、「ハチミツ舐めてんのか、てめぇ? ハチミツはなぁ、ハチさんがどの花から蜜を吸ったかによって全く味わいが違う。その年、その季節ごとに必ずオススメがあるんだよ!」「ハチさん」と敬称付きで説教する程。
そしてお得意様である真白に不敬を働いたせいで、バイト初日にもかかわらず吠はまたクビになった。

また、石化して眠っていたとはいえ1万年もの間姿が変わらず生き永らえている事、また他者の記憶を取り戻す特殊能力が使えるなどの描写からして、恐らく普通の人間ではない可能性がある。
故に本来の年齢は26歳だが、そういう事情もあってか「あるいは1万と26歳とも言う」と自称している。


◎人間関係◎

現在のゴジュウウルフの変身者。彼からは「熊手」と若干距離がある呼ばれ方をしている。
テガジューンとテガソードの婚姻によって改変されてしまった世界で、記憶を失って第1話のコンビニバイトに舞い戻っていたが、コンビニ強盗から真白に店長と客ともども助けられたのが始まり。
その後「世直し料」と称して法外な料金(一千百万円)を吹っ掛けられた事に激怒して追いかけられた際、「サービス」として何らかの特殊能力を使い、彼の記憶を呼び起こさせた。
その後は彼を「2代目」と呼んでおり、一応は共通の敵であるブライダンを倒す為に共闘するようになるが、当然吠はこの呼び方をよく思っていない。
ただし、真白自身はやる気を出させるべく敢えて焚き付けるような言動を取ったり、「2代目」と呼んで彼を新たなゴジュウウルフと認めるような発言をするなど、期待はしている模様。
そして第19話で心折れずにクオンに立ち向かう姿を見て、正式に彼を認めるようになった。

ゴジュウジャーのメンバー。
テガソードを強く信奉するが故に、テガソードに代わって神になり替わろうとする彼を敵対視しており、「思い上がりも甚だしい!! この世の神はテガソード様ただ一人!! お前などになり代われるはずがない!」と怒りを露わにしている。
さらに言えば「悲しみも苦しみもあっていい」真白と、「悲しみのない世界」を目指す竜儀では信条そのものが合っていない。
また、名家の生まれで礼儀作法を叩き込まれた事に加え、テガソードの里のオーナーとして料理をする事もあって、高級フレンチにハチミツをぶちまける行為を見て、料理に対する冒涜とばかりに愕然とする姿も見せた。

ゴジュウジャーのメンバー。
最初こそ彼のセレブっぷりに「なんてセレブでハイエンドなの……」と感動し、お近づきになろうとあざとい態度で接していたのだが、第18話のミステリナンバーワンバトルで「売れねえ貧乏へっぽこ探偵」呼ばわりされた事で激怒し、対立。
見事事件を解決し、自身の矜持を示した事で彼に一定の敬意を払わせた。
……のだが、結局「へっぽこ探偵」呼びは変わらなかった為、テガソードとグーデバーンの親子喧嘩にテガソードブラックで敵対するのだった。
その結果、「熊手さん」と若干距離がある呼び方をしている。

  • グーデバーン
旧名「テガナグール」
テガジューンとテガソードの間に「破滅の王子」として産まれるが、真白の説得によりブライダンを離反し、相棒兼巨大戦力となる。
相棒となるまでの流れはブライダンの項目を参照。

  • ベアックマ50
真白の武器兼もう一人の相棒を務めるシロクマのような姿の小さなメカ。
普段から彼と共に行動し、世直し料の請求役を担っている。
詳細は後述。

  • テガソード
かつて契約していた巨神だが、現在は彼を超える神になる事を目標としている。
一方テガソード側は彼が生きていた事に驚き、何故かグーデバーンに「奴は油断のならぬ男だ」と、彼から離れるよう説得しているが……?
とはいえゴジュウジャー5人には特に何も言っていない為、契約しているグーデバーンはともかく彼と関わる程度なら気にしていない模様。


◎ゴジュウポーラー◎



あの時、俺様が世界を救った。お前は俺様の代わりでしかなかったって事だよ、2代目。

ん…? それは……!

だから今の世界は、真の救世主たる俺様のもの。それを勝手にいじくられんのは面白くねえ……
世直しだ! エンゲージ!


♪♪♪ ♪♪♪


ゴジュウポーラー!!


神様、仏様、熊手様! 世界を救った俺様は!

世直しゴッドネス・ゴジュウポーラー! 貢ぎ物を忘れんな?


スーツアクター:中田裕士

真白がグーデバーンとセンタイリング ゴジュウポーラーを使ってエンゲージした姿。モチーフはシロクマ
変身時は全身が氷に包まれた後、幻想世界で砕かれた氷がスーツに変化して装着され、シロクマのような低い鳴き声と共に現実世界で再度氷を砕く事で行われる。
変身前から着ているガウンがスーツの上にそのまま残り、それを自ら脱ぎ捨てるというシリーズでも類を見ないプロセスを取る(恐らくボクシングのガウンのイメージ)。
第19話のガリュードとの対決では、このガウンを投げて投げ返されて……とお互いに目くらましに利用した。

固有能力は「一度限り、無機物に命を与える」というもので、これを用いてベアックマ50に命を与えた。
また、相手に触れて記憶を修復する事も可能。
戦闘スタイルは両拳から鋭いパンチを繰り出すボクシングスタイルがメインだが、ベアックマ50からの光線も併用する事で遠距離戦にも対応できる。
またモチーフがモチーフなだけあってか、冷気を操って相手を凍らせる事も可能。


■装備

  • ベアックマ50(ゴー)

ア~クマクマ! クマッ、クマッ、クマ~!

何だ、コイツ……!?

オイラは悪魔の取り立て人・べアックマ~!


CV:KENN

真白の武器兼相棒でもある、シロクマを模した光線銃。
他のゴジュウジャーの個人武器と同じく末尾に「50(ゴー)」が入るが、彼らの武器と違って自我を有しており、言葉を話す事が可能。
一人称は「オイラ」または「クマ」で、「~クマ」というこの手のキャラにありがちな語尾が口癖。
また真白が変身していない時でも、ロボットのように独立して活動する事ができる。
元々はクマの玩具だったが、真白が「無生物に生命を吹き込む」センタイリング ゴジュウポーラーの固有能力を使い、生命を与えてくれた事で現在の姿となった。

自らを「悪魔の取り立て人」と名乗っており、真白が行った善行の「世直し料」と称して、一方的に法外な金額の請求書を発行し取り立てを行う。
主人である真白以上に強引で金にがめつい性格の持ち主で、第16話では角乃からの真白への質問に対して「返答には課金が──」と言おうとして真白に止められたり、
第17話では子供である碧と太陽にまで法外な世直し料を請求しようとして逃げられ、請求書を真白自身に破られて「たまには、ただ働きもいいもんさ」返されるなどちょくちょく空気の読めない発言や行動が目立つが、
たった一度しか使えない能力を自分に使い、生命を与えてくれた事への恩義もあって真白との仲は非常に良好。
第18話におけるミステリノーワンの能力で「犯人役」を被せられた際の犯行動機も、あくまでも真白の為であったほど*2

戦闘時はゴジュウポーラーの左拳に装備され、地面を容易く切り裂く威力のある青色のビームを放って攻撃する。
また後述するが、巨大化してグーデバーンをその背中に乗せる事もできる。

保有センタイリング

  • センタイリング ニンニンジャー
手裏剣戦隊二ンニンジャーのセンタイリング。
吠が所持していたが、第16話ラストでいつの間にか掠め取っており、そのまま真白の力で色が金色から青色に変化した専用の「ポーラーリング」(俺様リング)となった。
だが、第19話でガリュードとの戦闘中に彼に奪われ、元のセンタイリングに戻った。

  • センタイリング ゲキレンジャー
獣拳戦隊ゲキレンジャーのセンタイリング。
クオンが所持していたが、第19話で戦闘中に手元から離れたところを奪い取り、俺様リングへと変化させた。


■必殺技

  • フィニッシュナックル

フィニッシュナックル!!

グーデバーンの前面に備わったスイッチを押し込む事で発動。
冷気を放って相手を氷漬けにした後、強烈なパンチをお見舞いして凍結粉砕する。
ノーワン怪人の素体にされた人間を救出する際には、アッパーカットでノーワン怪人だけを吹き飛ばして分離させる形になる。


◎巨神グーデバーン◎



出番だ、グーデバーン!


アウェイキング!


リングイン! 人神一体!

グーデバーン!


スーツアクター:森博嗣

全高:52.7m
全幅:29m
胸厚:19.3m
総重量:3200t
スピード:380km/h
出力:1600万馬力

ゴジュウポーラーが変形したグーデバーンと人神一体した、シロクマの巨神。
テガソードの各形態と異なり手持ち武器を所持していないが、代わりに搭乗者の真白と同じく、冷気と共に放たれるパンチ技のラッシュを持ち味とするボクシングスタイルで戦う。


■必殺技

  • 俺様鉄拳!ブリザードクラッシャー

グーデバーン、戦いの極意を教えてやろう。
たとえハートは燃えてても、(ここ)は…凍えるほどクールにな。

はい、熊手さん!

決めるぜ!

グーデバーンを武器形態に変形させて吹雪と共に直進し、凍結させた相手目がけて突撃した後、きりもみ回転と共に貫いて止めを刺す。
発動時にはテガソードの各形態の必殺技同様、「俺様鉄拳!ブリザードクラッシャー」のカットインが入る演出がある。ファイヤキャンドル『俺様鉄拳』だとぉッ!?」
なお、グーデバーン側の音声は「ポーラーグーデフィニッシュ」となる。


■グーデバーンベアックマ50



ベアックマ、さっきは悪かった。俺の相棒は……やっぱお前しかいねえ。
もう一度俺と戦ってくれないか?

熊手~! 一生ついてくクマ~!!


レッツ・ライドオンクマ!

グーデバーン!ベアックマ……50!!


おい、へっぽこ探偵! サンキューな。お前のおかげで、より神に近くなれたぜ。


グーデバーンが巨大化したベアックマ50の上にチャリオットのように騎乗した状態。
この状態になると、戦闘スタイルが疾走しながらベアックマの砲門で弾幕を張る形に変化する。
また「重量オーバー」と言いつつも、グーデバーンとテガソードデカクロウを同時に運べる程のパワーも備えており、その力を利用して相手を跳ね除ける事も可能。


◎テガソードホワイトバーン◎

テガソードレッドと巨神グーデバーンがゴッドネス合体し、吠と真白が「超人神一体」する事で完成する親子合体フォーメーション。
詳細はこちらを参照。


◎テーマソング◎

「YOU BE ONE WINNER」

作詞:マイクスギヤマ
作曲:沢田完
編曲:亀山耕一郎
歌:きただにひろし

真白=ゴジュウポーラーについて熱く歌い上げた挿入歌で、第16話では特殊オープニングテーマとしても使用された。
「YOU BE ONE」「See Load, Cool Max!」の箇所がそれぞれ空耳「指輪」「シロクマ」と聞こえるダブルミーニングとなっている。

特殊オープニングの内容は完全に真白が主役になったかのようなもの*3で、ブライダンやゴジュウジャーの登場シーンも通常のオープニングとは全く異なる。なんならクオンはこちらのOPの方が通常OPより出番が多かったりする。
ゴジュウウルフがゴジュウポーラーに敗れる衝撃シーンがある……と思いきやゲームの映像だったりと、一応初期メンバーの株を落とさない配慮はされている。
なお、『ゴジュウジャー補ジュウ計画 ナンバーワン懺悔室』No.13でネタにされている通り、ラストカットで真白が吠に被っている。
「こんな番組は認めねえし、こんなオープニングは認めねえよ!」「吠くん、意外と細かいところまで見てるんだね……」


◎余談◎

  • 名前の由来はモチーフである「白熊」のアナグラムと、「熊手」からと思われる。

  • シロクマは『百獣戦隊ガオレンジャー』のガオポーラーのように、今まで巨大戦力のモチーフに使われる事はあったが、戦士のモチーフとして使われるのは彼が初となる*4
    またシロクマというちょっとマニアックなところを突いたチョイスは、オオカミライオンをも凌ぐ現存する中で最大の肉食動物*5として選ばれたものと思われる。

  • かつてレッドの変身者だった追加戦士というポジションはシリーズ初。
    なお番外戦士ではあるが、『星獣戦隊ギンガマン』のヒュウガは当初ギンガレッドになるべきポジションではあったものの、ギンガレッドへの変身経験はない。





Wiki篭り、追記・修正の極意を教えてやろう。

たとえハートは燃えてても、(ここ)は…凍えるほどクールにな。


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最終更新:2025年07月12日 20:18

*1 正確には竜儀、禽次郎、角乃と碧を含めた4人。吠と陸王は二人三脚に出場する関係で不参加。

*2 もっとも、犯行自体はあくまでもミステリノーワンの能力によって行動を操られた結果であり、ベアックマ自体に被害者(役)の面々への殺意があったわけではない事には留意。

*3 キャストクレジットはそういかなかったのか、通常通り吠からで真白は6番目。

*4 クマの戦士自体は『宇宙戦隊キュウレンジャー』のコグマスカイブルー以来となる。もっとも、あちらは正確にはこぐま座モチーフだが。

*5 参考程度にシンリンオオカミの雄が1.6mほど、ライオンの雄は2.5m、そしてホッキョクグマが3mと、現在までに報告されている最大サイズとなっている。