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「異世界失格」(2025/03/10 (月) 19:20:29) の最新版変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2024/08/28 Wed 10:17:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----
#center(){&font(20,b){恥の多い第二の生涯がはじまる}}
『&bold(){異世界失格}』は、「やわらかスピリッツ」(小学館)にて、2019年より連載中の漫画作品である。
原作・作画は『[[人魚姫のごめんねごはん]]』『恋は世界征服のあとで』の野田宏・若松卓宏コンビ。
既刊11巻(2024年6月現在)
#openclose(show=●目次){
#contents()
}
*【概要】
「&font(b,#F54738){死にたがりな}」文豪が異世界転移して、異世界で冒険を繰り広げるファンタジー作品である。
&color(green){[[&font(green){そのタイトル}>人間失格]]、乱れた私生活、周りには女性が多い、常に錠剤を呑む(薬物中毒)、自殺を何度も試みる、玉川上水らしき場所で愛人と死のうとした}(が、その直後に異世界転移することになった)という設定から、主人公のモチーフは「&bold(){[[太宰治]]}」の可能性が高い。(一応明言されていないので、可能性ということでとどめておく&s(){それに太宰にしちゃうと妻との間に3人・愛人との間に1人の子供がいながら第三の彼女と心中した駄目父親になるし…})
主人公「&bold(){センセー}」は、執筆活動で培ってきた人間観察が得意なだけあり、異世界の住民や異世界に転移してきた者たちの心の変化・歪み・絶望・幸福などを「観察」し、小説に著そうとする。
それを面白おかしく描くところに、実際に太宰が異世界へ行ったらどのような生活を過ごすのか、どんな作品を生み出すのか、そんな想像を掻き立てる作品である。
併せて、昨今では数多くの異世界転生・異世界転移の作品がある中でそうしたキャラ(いわゆる勇者ポジションとして優遇されるキャラたち)へのアンチテーゼともとれる展開が用意されているのも特徴である。
本作は、月刊少年マガジンで連載されていた同作者コンビの『恋は世界征服のあとで』の第1巻と同時期に第1巻の単行本が発刊された。
また、2024年7月からテレビアニメが放送されている。
*【あらすじ】
とある文豪と、その愛人がこの世を去った。
憂い多き人生の如く渦を巻く激流へと身を投げ…るよりも早く、
猛スピードで突っ込んできた“例のトラック”によって。
文豪が目を覚ますとそこは、異世界の教会。
案内人は慈愛に満ちた瞳で微笑みかける。
「&color(#60EE3C){ようこそ冒険者よ、あなたは選ばれ、転移したのです。}」
御多分に洩れず、勇者の使命を背負わされてしまう文豪。
だが、彼は転移者の誰もが与えられる“あるもの”を持たなかった……。
「&color(purple){…ふふ。恥の多い生涯だ}」
この世でも、&ruby(あの世){異世界}でも
〈失格者〉の烙印を押された&ruby(センセー){文豪}の冒険が幕を開ける。
きっと、どこかにいるはずの「さっちゃん」を見つけ出し、
今度こそ、あの日の本懐――心中を遂げるために。
#right(){(アニメ公式HPより引用)}
*【キャラクター】
**(主要人物)
-&bold(){&size(18){&color(black,gold){センセー(先生)}}}
CV:[[神谷浩史]]
&bold(){&color(purple){「題して勇者失格、いや、“異世界失格”」}}
本作の主人公。
愛人である「さっちゃん」と共に入水自殺してこの世を去ろうとしたが(作中ではその後トラックがやってきて轢き殺されそうになる)、勇者として異世界転移させられた文豪。
死にたがりで、何かにつけて死を望む。
勿論、勇者として大成しようとも考えていない。彼が求めるのは同じ世界に飛ばされたであろう愛人の「さっちゃん」の居場所と改めて自殺することである。
&color(red){催眠剤である「カルモチン」を常時服用している}ことから、体内には毒素が蓄積されており、センセーにかみついたモンスターは死に至るほどである。&footnote(実際の太宰も過去数回薬物の過剰摂取による自殺を図っている)
体力・攻撃力は皆無に近く、移動の際は[[ドラクエ>ドラゴンクエストシリーズ]]に出てきそうな棺桶の中に入って、仲間に引っ張ってもらっているほど。
HPに至っては最低値の1であるが、実際には&color(red){死にそうになると昂揚してHPが過剰に上昇する}ので中々死ねない。
ただ、小説家だけあって人間観察に秀でており、人物の本質を見抜くのに長けている。
そんな彼の持つスキルは「&bold(){(執筆)ストーリーテラー}」。これにより転移者を元いた世界に戻すことが出来る。悪質な転移者が跋扈しているこの世界においてセンセーのスキルは切り札ともされるが、このスキルの発動にはセンセーの執筆意欲を含めた「条件」もある模様なので、そう簡単には発生しない。&s(){(そもそも、メンタルがズタボロなセンセーを「コントロール」するのも難しい。)}
アニメ版では声が声ということもあり「[[絶望先生>糸色望]]みたい」という声が多数上がっている。&s(){そういえばこの人も太宰っぽい所があった}
-&bold(){&size(17){アネット}}
CV:[[大久保瑠美]]
&color(#60EE3C){&bold(){「私は、この方が来るのを待っていたんだ」}}
&bold(){&color(#60EE3C){「私にはこの聖職者としてこのか弱き転移者を守る義務があるのです!」}}
センセーが異世界に転移された際、最初に出会った神官。(中の人的に[[ギルドの受付嬢>俺だけ入れる隠しダンジョン]]ではないが、ある意味受付嬢といって良いか)
&color(green){人に尽くす純粋な性格}。一方で嫉妬深く、センセーに女性の影がちらつくと、涙を流して悔しがる。
自分勝手な転移者たちに不満を抱きつつも仕事に打ち込み続けるという、&s(){サービス業に務める人なら共感してしまうような}ストレスとの折り合いをつけながら仕事をしていたが、センセーの人柄を見て、自由に生きることを決め、一緒に旅をすることになる。
[[何も抵抗もなくセンセーに金を貢いでいる>ヒモ]]という、ダメ男に尽くす言動も見られる。恋は盲目とも言うが果たして彼女の恋は報われるのか…。
-&bold(){&size(17){タマ}}
CV:鈴代紗弓
&color(green){&bold(){「ちょっとセンセー元気出しなよ!大丈夫きっとどこかにいるって!」}}
猫耳の武闘家の少女。
デスツリーの触手に絡まれて身動き取れなかったところを、センセーに助けられた(?)ことが縁で旅に同行することになる。
本作のツッコミ枠。
「タマ」という名前はセンセーが付けたもの。(昔の日本の文豪出身であるセンセーらしい名前)
実際は&bold(){&color(#F54738){マチルダ}}という名前の武芸に秀でた亜人の種族の姫である。王である父親がいるが、折り合いがついていない。母親は故人。
彼女にまつわる過去はセンセーの執筆意欲を掻き立てる程に深く切ない。
&bold(){&color(purple){センセー「君の数奇な運命は期待どおり僕が書くに値するものだった」}}
-&bold(){&size(17){ニア}}
CV小市眞琴
&bold(){&color(coral){「言ったよね?勇敢な戦士を紹介するって」}}
ウィリディス村に住む少年。
勇敢な戦士を目指す剣士見習いだが、旅人から金をだまし取り、それを悪人に奪われる日々を過ごしていた。([[中の人が演じたキャラで似た境遇のキャラ>明神弥彦]]がいる)
悪人につかまっていたところをセンセーに助けられた(?)
同時にセンセーの言葉で希望を持つことになった。
&bold(){&color(purple){センセー「大人とは裏切られた青年の姿である」}}
&bold(){&color(purple){「だが君はまだ少年。大人になるには少し早すぎる。今の君はそういう目をしているべきなのだ。」}}
それ以降センセーを慕って一緒に旅に同行する。ピッキングなどが得意。
-&bold(){&size(17){メロス}}
CV:木野日菜
変身能力を持つアネットの使い魔。
元々は名前は無かったが健気に頑張る姿を見たセンセーに名付けられた。
元ネタは[[友との友情を守り抜くために走りぬいた英雄>走れメロス]]。
**(世界教団)
-&bold(){イーシャ}
CV:[[中原麻衣]]
アネットの親友で彼女の身を案じている。
センセーの能力を目の当たりにして転移者の暴走を止める一手になりうると考える。&s(){(でもセンセーに期待するのは無理があるような…)}
-&bold(){ヴォルフ}
CV:[[島﨑信長]]
ドリッデン聖堂の司教。
ドワーフの住むゲルプを管轄する。世界最強の魔導士とも言われる神官で女性にもモテるとのこと。
**(転移者)
&bold(){・スズキ}
CV:[[岡本信彦]]
センセ―が旅をしていたヴェールの街に現れた転移者で、
傲慢な性格が目立つ。
転移者ということでスキル持ち。彼のスキルである「&bold(){(ペット)絶対服従}」は対象を支配してしまう。これによりアネットやタマも一時的に操られてしまった。
転移前は虐めにあっており、不遇な待遇を受けていた。転移直後も同様でこうした彼の厳しい境遇が暴走に走ってしまったとされる。
こうした彼の境遇はセンセ―の執筆意欲を大いに掻き立てることになった。
&bold(){&color(purple){センセ―「身に余る力を得た者が欲に溺れて堕落する。実に人間らしいその様に僕は興味があってね」}}
**(七堕天使)
-&bold(){カイバラ}
CV:[[小野大輔]]
「“暴食”の堕天使」と呼ばれる七堕天使の1人
あらゆるものを食らう「弱肉強食(グラトニー)」のスキルを持っている
転移前は裕福な家庭の出自であり、満ち足りた生活を送っていたが、満たされぬ気持ちがあった様子。最もセンセーからは「つまらぬ過去」と一刀両断されたが。
[[至高のメニューの発案者>海原雄山]]と同じ苗字だが関連性は不明
-&bold(){ユリコ}
CV:小原好美
「&bold(){“強欲”の堕天使}」と呼ばれる七堕天使の1人。
「大欲非道(グリード)」のギフテッドを持っている。女学生の姿をしている。
異世界転移前は病弱な妹のヒカリ(CV:高野麻里佳)にばかりに目を向けられてユリコ自身を構ってくれる家族がいなかった。普段は優しい姉であろうとしたが、やがて承認欲求を求める思いが限界を迎え、異世界転移することになった。
転移直後はヴォルフに様々スキルなどについて教授され、転移前に失われた青春を謳歌できるという思いもあった。しかし、その後、あろうことかヒカリも後を追うように異世界へ転移されてしまう。
再び自身の承認欲求が満たされなくなると思ったユリコはとんでもない方向へ力を行使する悲劇を起こすことになる。
&color(green){しかし、こうしたユリコの歪んだ感情の中に秘められたヒカリへの隠された愛情をセンセ―は見逃さなかった。}
&color(green){姉妹の美しい愛情とすれ違いの物語はセンセ―の小説の題材として打ってつけの美談だったのである。}
&bold(){&color(purple){センセ―「キミは"強欲"なんかじゃない。少し不器用なだけの心優しい少女だ」}}
&bold(){&color(purple){センセ―「こんな美しい物語は僕の手で完結させるべきではないだろう」}}
-&bold(){センゴク}
CV:[[杉田智和]]
「”憂鬱“の堕天使」と呼ばれる七堕天使の1人。
甲冑を着込んでいる。
-&bold(){さっちゃん}
CV:[[上田麗奈]]
センセーが愛しており、一緒に自殺を図ろうとした愛人。
センセーはさっちゃんも異世界に転移していると考えており、彼女の行方を捜している。
センセーと自殺を図ろうとした愛人ということから、元ネタは太宰と玉川上水で入水自殺を図った山﨑富栄でないかと推察される。((モデルと思しき山﨑も、太宰から「サッちゃん」のあだ名で呼ばれていた記録が残っている))
*【テレビアニメ】
2024年7月~9月より放送されている。
アニメ化に際して「[[文豪ストレイドッグス]]」の太宰治とのコラボ企画が展開されている。&s(){やっぱり元ネタは太宰じゃないですか~。}
監督は河合滋樹 シリーズ構成・脚本は中西やすひろ
アニメーション制作はAtelier Pontdarc
**(主題歌)
&bold(){OP:「修羅日記」}
伊藤歌詞太郎による[[オープニングテーマ]]。
&bold(){ED:「さよなら、素晴らしき世界よ」}
前島真由による[[エンディングテーマ]]。
追記・修正は異世界で傑作を執筆できた時にお願いします。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,4)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- たぶん太宰 -- 名無しさん (2024-08-28 14:29:55)
- この作品の女キャラ地味に皆おっぱいがデカい -- 名無しさん (2024-08-28 14:44:33)
- エルフの耳を長いとか尖ってるとかじゃなく「きれいな形」と表現したのは流石は作家と言った所か -- 名無しさん (2024-08-28 15:44:02)
- 「太宰治、異世界転生して勇者になる ~チートの多い生涯を送って来ました~」とかいうよりド直球のなろう小説もあったり -- 名無しさん (2024-08-28 18:49:37)
- 項目にもあるけど正に絶望センセーみたいな声ね -- 名無しさん (2024-08-28 20:24:16)
- センセーのスキル説明文に某Fateの作家サーヴァントの宝具(偏屈作家の興味を引く題材×脱稿できれば強い効果)を思い出した -- 名無しさん (2024-08-28 21:24:04)
- エルフと黒猫の組み合わせで異世界魔王思い出した -- 名無しさん (2024-08-29 13:10:23)
- そもそも絶望先生の元ネタが太宰だからな。いいキャスティングだと思った -- 名無しさん (2024-08-29 15:45:18)
- タマたまらん。獣人系のキャラで初めて好きになったわ。 -- 名無しさん (2024-08-29 20:43:21)
- 粗製濫造されてる異世界モノの中でも本当におもしろいアニメ。神谷さんの演技もハマってるし、女性キャラもみんな魅力的 -- 名無しさん (2024-08-31 15:50:02)
- ゲ謎の沙代でパロしてんじゃねーよ!ドンピシャやで -- 名無しさん (2024-09-18 12:34:24)
- センセーはどうしようもない人だけど、やるべき時はやるので惹かれる気持ちもわかるよね。 -- 名無しさん (2024-09-18 13:16:15)
- そして例によって上田麗奈が黒幕してる -- 名無しさん (2024-09-18 13:23:51)
#comment
#areaedit(end)
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&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
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『&bold(){異世界失格}』は、「やわらかスピリッツ」(小学館)にて、2019年より連載中の漫画作品である。
原作・作画は『[[人魚姫のごめんねごはん]]』『恋は世界征服のあとで』の野田宏・若松卓宏コンビ。
既刊11巻(2024年6月現在)
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*【概要】
「&font(b,#F54738){死にたがりな}」文豪が異世界転移して、異世界で冒険を繰り広げるファンタジー作品である。
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主人公「&bold(){センセー}」は、執筆活動で培ってきた人間観察が得意なだけあり、異世界の住民や異世界に転移してきた者たちの心の変化・歪み・絶望・幸福などを「観察」し、小説に著そうとする。
それを面白おかしく描くところに、実際に太宰が異世界へ行ったらどのような生活を過ごすのか、どんな作品を生み出すのか、そんな想像を掻き立てる作品である。
併せて、昨今では数多くの異世界転生・異世界転移の作品がある中でそうしたキャラ(いわゆる勇者ポジションとして優遇されるキャラたち)へのアンチテーゼともとれる展開が用意されているのも特徴である。
本作は、月刊少年マガジンで連載されていた同作者コンビの『恋は世界征服のあとで』の第1巻と同時期に第1巻の単行本が発刊された。
また、2024年7月からテレビアニメが放送されている。
*【あらすじ】
とある文豪と、その愛人がこの世を去った。
憂い多き人生の如く渦を巻く激流へと身を投げ…るよりも早く、
猛スピードで突っ込んできた“例のトラック”によって。
文豪が目を覚ますとそこは、異世界の教会。
案内人は慈愛に満ちた瞳で微笑みかける。
「&color(#60EE3C){ようこそ冒険者よ、あなたは選ばれ、転移したのです。}」
御多分に洩れず、勇者の使命を背負わされてしまう文豪。
だが、彼は転移者の誰もが与えられる“あるもの”を持たなかった……。
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〈失格者〉の烙印を押された&ruby(センセー){文豪}の冒険が幕を開ける。
きっと、どこかにいるはずの「さっちゃん」を見つけ出し、
今度こそ、あの日の本懐――心中を遂げるために。
#right(){(アニメ公式HPより引用)}
*【キャラクター】
**(主要人物)
-&bold(){&size(18){&color(black,gold){センセー(先生)}}}
CV:[[神谷浩史]]
&bold(){&color(purple){「題して勇者失格、いや、“異世界失格”」}}
本作の主人公。
愛人である「さっちゃん」と共に入水自殺してこの世を去ろうとしたが(作中ではその後トラックがやってきて轢き殺されそうになる)、勇者として異世界転移させられた文豪。
死にたがりで、何かにつけて死を望む。
勿論、勇者として大成しようとも考えていない。彼が求めるのは同じ世界に飛ばされたであろう愛人の「さっちゃん」の居場所と改めて自殺することである。
&color(red){催眠剤である「カルモチン」を常時服用している}ことから、体内には毒素が蓄積されており、センセーにかみついたモンスターは死に至るほどである。&footnote(実際の太宰も過去数回薬物の過剰摂取による自殺を図っている)
体力・攻撃力は皆無に近く、移動の際は[[ドラクエ>ドラゴンクエストシリーズ]]に出てきそうな棺桶の中に入って、仲間に引っ張ってもらっているほど。
HPに至っては最低値の1であるが、実際には&color(red){死にそうになると昂揚してHPが過剰に上昇する}ので中々死ねない。
ただ、小説家だけあって人間観察に秀でており、人物の本質を見抜くのに長けている。
そんな彼の持つスキルは「&bold(){(執筆)ストーリーテラー}」。これにより転移者を元いた世界に戻すことが出来る。悪質な転移者が跋扈しているこの世界においてセンセーのスキルは切り札ともされるが、このスキルの発動にはセンセーの執筆意欲を含めた「条件」もある模様なので、そう簡単には発生しない。&s(){(そもそも、メンタルがズタボロなセンセーを「コントロール」するのも難しい。)}
アニメ版では声が声ということもあり「[[絶望先生>糸色望]]みたい」という声が多数上がっている。&s(){そういえばこの人も太宰っぽい所があった}
-&bold(){&size(17){アネット}}
CV:[[大久保瑠美]]
&color(#60EE3C){&bold(){「私は、この方が来るのを待っていたんだ」}}
&bold(){&color(#60EE3C){「私にはこの聖職者としてこのか弱き転移者を守る義務があるのです!」}}
センセーが異世界に転移された際、最初に出会った神官。(中の人的に[[ギルドの受付嬢>俺だけ入れる隠しダンジョン]]ではないが、ある意味受付嬢といって良いか)
&color(green){人に尽くす純粋な性格}。一方で嫉妬深く、センセーに女性の影がちらつくと、涙を流して悔しがる。
自分勝手な転移者たちに不満を抱きつつも仕事に打ち込み続けるという、&s(){サービス業に務める人なら共感してしまうような}ストレスとの折り合いをつけながら仕事をしていたが、センセーの人柄を見て、自由に生きることを決め、一緒に旅をすることになる。
[[何も抵抗もなくセンセーに金を貢いでいる>ヒモ]]という、ダメ男に尽くす言動も見られる。恋は盲目とも言うが果たして彼女の恋は報われるのか…。
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CV:[[鈴代紗弓]]
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猫耳の武闘家の少女。
デスツリーの触手に絡まれて身動き取れなかったところを、センセーに助けられた(?)ことが縁で旅に同行することになる。
本作のツッコミ枠。
「タマ」という名前はセンセーが付けたもの。(昔の日本の文豪出身であるセンセーらしい名前)
実際は&bold(){&color(#F54738){マチルダ}}という名前の武芸に秀でた亜人の種族の姫である。王である父親がいるが、折り合いがついていない。母親は故人。
彼女にまつわる過去はセンセーの執筆意欲を掻き立てる程に深く切ない。
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CV小市眞琴
&bold(){&color(coral){「言ったよね?勇敢な戦士を紹介するって」}}
ウィリディス村に住む少年。
勇敢な戦士を目指す剣士見習いだが、旅人から金をだまし取り、それを悪人に奪われる日々を過ごしていた。([[中の人が演じたキャラで似た境遇のキャラ>明神弥彦]]がいる)
悪人につかまっていたところをセンセーに助けられた(?)
同時にセンセーの言葉で希望を持つことになった。
&bold(){&color(purple){センセー「大人とは裏切られた青年の姿である」}}
&bold(){&color(purple){「だが君はまだ少年。大人になるには少し早すぎる。今の君はそういう目をしているべきなのだ。」}}
それ以降センセーを慕って一緒に旅に同行する。ピッキングなどが得意。
-&bold(){&size(17){メロス}}
CV:木野日菜
変身能力を持つアネットの使い魔。
元々は名前は無かったが健気に頑張る姿を見たセンセーに名付けられた。
元ネタは[[友との友情を守り抜くために走りぬいた英雄>走れメロス]]。
**(世界教団)
-&bold(){イーシャ}
CV:[[中原麻衣]]
アネットの親友で彼女の身を案じている。
センセーの能力を目の当たりにして転移者の暴走を止める一手になりうると考える。&s(){(でもセンセーに期待するのは無理があるような…)}
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CV:[[島﨑信長]]
ドリッデン聖堂の司教。
ドワーフの住むゲルプを管轄する。世界最強の魔導士とも言われる神官で女性にもモテるとのこと。
**(転移者)
&bold(){・スズキ}
CV:[[岡本信彦]]
センセ―が旅をしていたヴェールの街に現れた転移者で、
傲慢な性格が目立つ。
転移者ということでスキル持ち。彼のスキルである「&bold(){(ペット)絶対服従}」は対象を支配してしまう。これによりアネットやタマも一時的に操られてしまった。
転移前は虐めにあっており、不遇な待遇を受けていた。転移直後も同様でこうした彼の厳しい境遇が暴走に走ってしまったとされる。
こうした彼の境遇はセンセ―の執筆意欲を大いに掻き立てることになった。
&bold(){&color(purple){センセ―「身に余る力を得た者が欲に溺れて堕落する。実に人間らしいその様に僕は興味があってね」}}
**(七堕天使)
-&bold(){カイバラ}
CV:[[小野大輔]]
「“暴食”の堕天使」と呼ばれる七堕天使の1人
あらゆるものを食らう「弱肉強食(グラトニー)」のスキルを持っている
転移前は裕福な家庭の出自であり、満ち足りた生活を送っていたが、満たされぬ気持ちがあった様子。最もセンセーからは「つまらぬ過去」と一刀両断されたが。
[[至高のメニューの発案者>海原雄山]]と同じ苗字だが関連性は不明
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CV:小原好美
「&bold(){“強欲”の堕天使}」と呼ばれる七堕天使の1人。
「大欲非道(グリード)」のギフテッドを持っている。女学生の姿をしている。
異世界転移前は病弱な妹のヒカリ(CV:高野麻里佳)にばかりに目を向けられてユリコ自身を構ってくれる家族がいなかった。普段は優しい姉であろうとしたが、やがて承認欲求を求める思いが限界を迎え、異世界転移することになった。
転移直後はヴォルフに様々スキルなどについて教授され、転移前に失われた青春を謳歌できるという思いもあった。しかし、その後、あろうことかヒカリも後を追うように異世界へ転移されてしまう。
再び自身の承認欲求が満たされなくなると思ったユリコはとんでもない方向へ力を行使する悲劇を起こすことになる。
&color(green){しかし、こうしたユリコの歪んだ感情の中に秘められたヒカリへの隠された愛情をセンセ―は見逃さなかった。}
&color(green){姉妹の美しい愛情とすれ違いの物語はセンセ―の小説の題材として打ってつけの美談だったのである。}
&bold(){&color(purple){センセ―「キミは"強欲"なんかじゃない。少し不器用なだけの心優しい少女だ」}}
&bold(){&color(purple){センセ―「こんな美しい物語は僕の手で完結させるべきではないだろう」}}
-&bold(){センゴク}
CV:[[杉田智和]]
「”憂鬱“の堕天使」と呼ばれる七堕天使の1人。
甲冑を着込んでいる。
-&bold(){さっちゃん}
CV:[[上田麗奈]]
センセーが愛しており、一緒に自殺を図ろうとした愛人。
センセーはさっちゃんも異世界に転移していると考えており、彼女の行方を捜している。
センセーと自殺を図ろうとした愛人ということから、元ネタは太宰と玉川上水で入水自殺を図った山﨑富栄でないかと推察される。((モデルと思しき山﨑も、太宰から「サッちゃん」のあだ名で呼ばれていた記録が残っている))
*【テレビアニメ】
2024年7月~9月より放送されている。
アニメ化に際して「[[文豪ストレイドッグス]]」の太宰治とのコラボ企画が展開されている。&s(){やっぱり元ネタは太宰じゃないですか~。}
監督は河合滋樹 シリーズ構成・脚本は中西やすひろ
アニメーション制作はAtelier Pontdarc
**(主題歌)
&bold(){OP:「修羅日記」}
伊藤歌詞太郎による[[オープニングテーマ]]。
&bold(){ED:「さよなら、素晴らしき世界よ」}
前島真由による[[エンディングテーマ]]。
追記・修正は異世界で傑作を執筆できた時にお願いします。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,4)
}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- たぶん太宰 -- 名無しさん (2024-08-28 14:29:55)
- この作品の女キャラ地味に皆おっぱいがデカい -- 名無しさん (2024-08-28 14:44:33)
- エルフの耳を長いとか尖ってるとかじゃなく「きれいな形」と表現したのは流石は作家と言った所か -- 名無しさん (2024-08-28 15:44:02)
- 「太宰治、異世界転生して勇者になる ~チートの多い生涯を送って来ました~」とかいうよりド直球のなろう小説もあったり -- 名無しさん (2024-08-28 18:49:37)
- 項目にもあるけど正に絶望センセーみたいな声ね -- 名無しさん (2024-08-28 20:24:16)
- センセーのスキル説明文に某Fateの作家サーヴァントの宝具(偏屈作家の興味を引く題材×脱稿できれば強い効果)を思い出した -- 名無しさん (2024-08-28 21:24:04)
- エルフと黒猫の組み合わせで異世界魔王思い出した -- 名無しさん (2024-08-29 13:10:23)
- そもそも絶望先生の元ネタが太宰だからな。いいキャスティングだと思った -- 名無しさん (2024-08-29 15:45:18)
- タマたまらん。獣人系のキャラで初めて好きになったわ。 -- 名無しさん (2024-08-29 20:43:21)
- 粗製濫造されてる異世界モノの中でも本当におもしろいアニメ。神谷さんの演技もハマってるし、女性キャラもみんな魅力的 -- 名無しさん (2024-08-31 15:50:02)
- ゲ謎の沙代でパロしてんじゃねーよ!ドンピシャやで -- 名無しさん (2024-09-18 12:34:24)
- センセーはどうしようもない人だけど、やるべき時はやるので惹かれる気持ちもわかるよね。 -- 名無しさん (2024-09-18 13:16:15)
- そして例によって上田麗奈が黒幕してる -- 名無しさん (2024-09-18 13:23:51)
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