自分会議(漫画)

登録日:2011/06/04(土) 08:42:40
更新日:2018/11/18 Sun 20:11:06
所要時間:約 5 分で読めます




藤子・F・不二雄の短編の1つ。
成長して汚れていく人間の姿を描いたブラックユーモア作品である。


◆あらすじ
一人暮らしのためにボロアパートの一室を借りた「ぼく」。
ふと「ぼく」は、その部屋が子どものころに見た「4人のおじさんがもめている夢」に出てきた部屋とそっくりだと気付く。

不思議なこともあるものだと思っていると突如「9年2ヶ月後の未来から来たぼく」が現れ、
近いうちに「現代のぼく」が時価3億円の土地を相続することを伝えると同時に「現代のぼく」から資産を取り上げようとする。
さらにその直後に「23年後の未来から来たぼく」が止めに入り……


◆登場人物

  • ぼく(現代)
貧乏な学生だったが、近い将来に時価3億円の山林の相続人となることから、人生が大きく変わっていく。

  • 9年2ヶ月後のぼく
自分が開発したタイムマシンで「現代のぼく」のもとにやってきた。
「子どもが大金を持つとろくなことにならない」という理由で、すぐに山林を売って3億円を自分にあずけるように「現代のぼく」に迫った。

  • 23年後のぼく
タイムマシンで(ry
「23年後の時代では3億円が紙クズ同然になるほどの爆発的なインフレが起こっている」と知らせ、それまで山林を売らずに取っておくように「現代のぼく」に主張した。

  • 33年後のぼく
タイム(ry
「33年後の時代ではいっさいの土地が国有化された」と告げ、すぐに山林を売って得た3億円を宝石に替えて自分に預けるように「現代のぼく」に要求した。

  • 子どものころのぼく
山林をめぐる「現代のぼく」と3人の「未来のぼく」の議論の光景とよく似た夢を見たことがある。


以下ネタバレ注意。

















どこまでいっても自分の意見を譲ろうとしない「未来のぼく」達。
多数決を取ってみるが綺麗に真っ二つ。

そこで「現代のぼく」は「それぞれの年代が権利を主張するならば幼い年代にも発言権がある」と提案し、
過去から「子どものころのぼく」を連れてきて、最終的な決定権を彼に持たせることになった。

そう、幼い頃に見た「4人のおじさんがもめている夢」は現実にあったことだったのだ。

やがて議論は再開されるが、過去に見た夢とは様子が少し違っており、どうも以前の体験とは別の歴史のコースを辿っているらしいことに気付く「現代のぼく」。

3人の「未来のぼく」の言い争いはどんどんエスカレートし、彼らの醜さを目の当たりにした「現代のぼく」は思う。

「あれがぼくの将来の姿かと思うと生きるのがいやになっちゃう。」

そう思った次の瞬間、「子どものころのぼく」が立ち上がる。醜い「ぼく」に未来を悲嘆した「子どものころのぼく」は泣きながら窓から身を投げた。

驚く「現代のぼく」と「未来のぼく」


後には誰もいないアパートの部屋だけが残っていた…



追記・修正するかどうかはあなたの自由ですが、結果がどうなっても、過去や未来の自分と議論になるようなマネはしないでください。

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