ドラグハート

登録日:2014/10/10 Fri 22:36:29
更新日:2024/03/21 Thu 21:12:00
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その剣が龍解せし時、新たなる伝説がはじまる。





ドラグハートはデュエル・マスターズの特殊タイプである。


概要

まずそもそも特殊タイプってなんぞやって人のために。
デュエル・マスターズには「クリーチャー」「呪文」「クロスギア」「城」というカードタイプの他に「進化」「サイキック」「スーパー」「エグザイル」というそのカードタイプの前についてそのカードの性質を表す語句が存在する。
「進化」ならかならず何かの上に重ねて場に出るし、「エグザイル」なら場に同一語句を持つクリーチャーは(センジュロックギミックを使わない限り)同時に存在できない。要はMTGで言うところの「伝説の〜」みたいなものである。

特殊タイプ「ドラグハート」はドラゴン・サーガで導入された。

ドラグハートを持つカードは以下の特徴を持つ。
  • メインデッキには投入されず、超次元ゾーンにサイキックと合わせて8枚まで置かれる。
  • バトルゾーン以外の場所に移動した時、そこから更に超次元ゾーンに移動する(戻る)。
  • 種族ドラグナーを持つクリーチャーの効果によって場に出る。
  • 両面にイラストが印刷されていて、いずれかの面に「龍解」という能力語を持つ。

すべての特殊タイプは基本的にクリーチャーについている(「進化」はクロスギアの一部、「サイキック」はセルにもついているが)が、ドラグハートはクリーチャーだけでなく「ウエポン」「フォートレス」というカードタイプのカードにも付いている。
また設定上、両面のカードタイプは同じではない。カードタイプが変化するとサイキックコストが3上昇するのも現時点での特徴。

設定

「ドラグハート・ウエポン」は各文明のドラグナーが操る武器である。
これを操ることができるものは内に眠る龍の魂を目覚めさせ、武器を龍に変化させる。これを「龍解」と呼んでいる。

火文明のように出処不明だったり光や闇のように何らかの儀式などで生み出されたり自然のように気まぐれで生み出されたりと思えば水は科学力によって人工的に生み出されたりだったりと文明ごとに扱いはことなるが、いずれにせよドラゴンが眠る武器であり、非ドラグナーは触ることすらできない(一説には、体が蒸発してしまうらしい)。

「ドラグハート・フォートレス」は各文明の本拠地や空母がウエポンのような性質を持ったもの。こちらはさすがに本拠地である都合上、その場にいるだけで非ドラグナーがどうこうなることはないようである。やはり龍が目覚める点は同じ。

「ドラグハート・クリーチャー」に関しては目覚めた後は普通の龍として(…といっても、大体が各文明の中心格で文明中でも随一の実力者だったりするのだが)扱われているようだ。

ドラグハート・ウエポン

上記の通り、龍の魂を宿している武器。
それぞれの文明ごとに形状が異なる。
槍状の刺突武器
銃を模した武器
死神の鎌を模した武器
刀剣類
自然 棍棒やハンマーといった打撃武器

ドラグハート・ウエポンの特徴はそのウエポンを出したクリーチャーに装備して出ることであり、龍解する前にドラグナーがやられると超次元ゾーンに戻ってしまう。
そのため、基本的には出したらすぐ龍解を狙いたいところ。
効果も装備したドラグナーに何らかの力を与えるものばかりであるが、ジュダイナのような例外もある。
とりあえずクロスギアのサイキック版と考えれば大体あってる。
銀河剣 プロトハート 火文明 (4)
ドラグハート・ウエポン
これを装備したクリーチャーが各ターンはじめてタップした時、アンタップする。
龍解:自分のターンの終わりに、そのターン、これを装備したクリーチャーが2度攻撃していた場合、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。(ゲーム開始時、ドラグハートは自身の超次元ゾーンに置き、ドラグハートまたはそれを装備したクリーチャーがバトルゾーンを離れた場合、そこに戻す)

始原塊(ジュラシック・ハンマー) ジュダイナ 自然文明 (4)
ドラグハート・ウエポン
自分のターン中、ドラゴンを1体、自分のマナゾーンから召喚してもよい。
龍解:自分のターンの終わりに、バトルゾーンに自分のドラゴンが3体以上あれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。


ドラグハート・フォートレス

本拠地や空母などを元にしたドラグハート。

ウエポンと違うのは自身を出したドラグナーとは独立している点であり、フォートレスという新カードタイプであることも相まって、有効な除去手段が《トンギヌスの槍》と《龍脈術 水霊の計》しかない、というこの上ない除去耐性を誇る。実際公式やコロコロでもフォートレス自体は除去手段がないことを理由に「場を離れない」(誇大広告だがほぼ正しい。救いは前述のカードがいずれも最近のカードで一線級の実力を持つ点であろうか)としている。

現時点ではフォートレスというカードの特性かどうかはわからないが、イラスト及びテキストは横向きになっているのも特徴。またカード名もそのせいか基本長いにもかかわらずゆったりと表記されている。

独立しているからかドラグナーに何かのメリットをもたらすというよりは場のクリーチャーやプレイヤーにメリットをもたらすものが多い。
「要塞(Fortress)」だが、似たような意味合いを持つ「城」より、《ノーブル・エンフォーサー》のような常在効果持ち「クロスギア」と考えたほうが近い。というより、ドラグハートというくくりじたいが「クロスギア」の問題点に対するウィザーズなりの解答であると考えられる。
龍波動空母 エビデゴラス 水文明 (4)
ドラグハート・フォートレス
自分のターンのはじめに、カードを1枚引いてもよい。
龍解:自分がカードを引いた時、それがそのターンに引く5枚目のカードであれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。(ゲーム開始時、ドラグハートは自身の超次元ゾーンに置き、バトルゾーンを離れた場合、そこに戻す)

大いなる銀河 巨星城 火文明 (4)
ドラグハート・フォートレス
自分の火のクリーチャーがバトルに勝った時、カードを1枚引いてもよい。
龍解-自分のターンのはじめに、バトルゾーンに火のクリーチャーが2体以上あれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップしてもよい。
(ゲーム開始時、ドラグハートは自身の超次元ゾーンに置き、バトルゾーンを離れた場合、そこに戻す)
なお独立して存在できるためか、エビデゴラスはクリーチャー面に「龍回避」(サイキックで言うところの「解除」)を持つため、置換効果持ちでないとクリーチャー状態からでも除去できないという特性を持つ。


ドラグハート・クリーチャー

ドラグハート・ウエポンまたはドラグハート・フォートレスが龍解するとみんなおなじみのカードタイプ、クリーチャーになる。
ドラゴン・サーガの背景設定上現時点では登場するすべてのドラグハート・クリーチャーがドラゴン(より正確に言うならばコマンド・ドラゴン)である。

他のカードタイプを経由する都合上、特に高コストのクリーチャーは強い…はずなんだがなあ。ザウルピオは龍解しないほうが強いとか言われたりも。
熱血星龍 ガイギンガ 火文明 (7)
ドラグハート・クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 9000+
スピードアタッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーが龍解した時、相手のパワー7000以下のクリーチャーを1体破壊する。
バトル中、このクリーチャーのパワーは+4000される。
相手がこのクリーチャーを選んだ時、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。

最終龍理 Q.E.D.+ 水文明 (7)
ドラグハート・クリーチャー:クリスタル・コマンド・ドラゴン 11000
自分のターンのはじめに自分の山札の上から5枚を見る。そのうちの1枚を山札の上に戻し、残りを好きな順序で山札の一番下に置く。その後、カードを1枚引いてもよい。
自分の水のドラゴンはブロックされない。
W・ブレイカー
龍回避-このクリーチャーがバトルゾーンを離れるとき、バトルゾーンを離れるかわりに、フォートレス側に裏返す。

余談

  • この時期に販売されたコロコロコミックのふろくのジャンボカードは、かつてのジャンボカードと異なり「公式戦使用可能」。さすがデュエル・マスターズ…なのだが、カレーの香りとか金属板とかとはまた違う意味で問題を抱えており、非公式戦ではジャンボカードを使用するのは見送りたい(ダイギンガ以外は現時点で通常サイズが存在している)。
    • ジャンボカードである問題点はただひとつ。「でかい」ことである。ゴッド・リンクやサイキック・リンクにもいえるが、やはり盤面を制圧してしまうのが難点。相手のカードに被さったりと割と洒落にならない問題を抱える(公開情報を隠したり相手のカードに触れてしまうなどによるトラブル)。ただし許容できる友人同士の勝負や、公式大会では堂々と使って良い(わざわざ公式でも使えると書いているのだから)。

  • 今までのメタルカードや匂い付きカード、ジャンボカードはカードの性能自体に影響を与えるものではなかったが、「3D龍解カード」なる仕様のカードも登場が予告されている。この仕様のカードは通常の3倍の横幅のカードを3つ折りした形状になっており、普通のドラグハートが「ウエポン」→「クリーチャー」ないし「フォートレス」→「クリーチャー」なのに対して3つ折りを活かして「ウエポン」→「フォートレス」→「クリーチャー」と3段変形する。

  • ドラグナーは現時点では出せるドラグハートの条件としてサイキックコストと文明を指定しているがカードタイプは指定していない。そのため、必ずウエポンやフォートレス状態で出す必要はなく、出そうと思えばクリーチャーを素で出すことも可能ではある。最も現時点ではコストの噛み合い上ウエポンまたはフォートレスで場に出すしかないものばかりだが。
    • 当初フォートレスの登場は予告されていなかったため、あくまでウエポンという特殊なカードタイプのために用意した裁定と思われていたが、フォートレス登場以後も既存ドラグナーで出せるという方向の裁定であった。だが今でもコストによってはクリーチャー直出しもありえるため新規カードに注目が集まる。

  • 新要素であるにもかかわらず、毎回初回は主役が使っていないとネタにされる。ウエポンおよびフォートレスの最初の使用者はべんちゃんであり、ウエポン自体はそのあとコジローが使用した後にガイギンガを手に入れたため作中で勝太は3人目にドラグハートを使用したことになる。また3D龍解カードはギョウとでこちゃんが使用しており、その間主役は包帯にくるまれながら観戦。前年度のオラクルのトライ・G・リンクなどは主役サイドと敵で違うカードを使用しているという理由もあるため問題なかった(アウトレイジはエグザイルのドロン・ゴー)が、今回は全文明に振り分けられているためネタになってしまっている。
    • もっとも、今作の勝太は「デュエマから一時離れていた」という設定であり、おそらくデュエマを一度やめたプレイヤーも対象にしたアニメであるため、この描写自体は変なものではない。むしろ主役の立場から「なんじゃありゃあ!?」っとなることで、プレイヤーとの共感が狙えるよい構成である。

  • また、主人公が使用しているドラグハートはたいがい貰い物である。最初のガイギンガはでこちゃんが自分の店から掘り出して彼に渡したものであり、ガイバーンは土瓶マスクが卒業記念に与えたもの。そしてバトライ武神はルシファーが正義(まさよし)とヨーデルを介して与えたものである。

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最終更新:2024年03月21日 21:12