美咲輝学院

登録日:2025/08/17 Sun 23:50:01
更新日:2025/08/23 Sat 21:31:43
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学校法人(がっこうほうじん) 美咲輝(みさき)学院(がくいん)

それは東京湾につくられた人工の島にある非常識な規模の超巨大学院都市である。
東京都の第24特別区「美咲輝区」として存在し、数十万の人口が島内に生活している。

美咲(みさき)輝学院(がくいん)とは、漫画『ティンクルセイバーシリーズ』に登場する架空の学校。

概要



勉学においては自由に学べ
部活においては全力を尽せ
通学においては青春を謳歌せよ

東京都第24特別区として東京湾に造られた人工島「美咲輝区」に建てられた学院都市で、本作の舞台。

敷地内には高等部をはじめ、幼等部や初等部、中等部、大学部などの多種多様な教育施設が存在し、他にも図書館、体育館、音楽堂、区民館などの公共施設や開発施設も備え、中央の地区は学院星徒が住む寮棟や学生関係者の住居が存在する居住区となっており、さらに私鉄やモノレール、リニアカーなどの移動設備も充実している他、果てにはレジャー施設までもあるという非常識極まりない規模を誇る超巨大学院都市であり、その暴走っぷりから「最強の学院」として日本各地より広く星徒*1を集めている。

だが、そんな施設の充実度を超える人この学院の最大の特徴は「自由自在」という校風である。
星徒の「自由な意志」を重点に置き、夢を持つ星徒にはあらゆる援助を惜しまず、無意味な規律で束縛をしない本当の意味での「自由」ある教育を実現させるべく理想高く掲げられたその方針は、未来に希望を抱く若人たちの冒険や挑戦の後ろ盾となり、多くの夢を実現させており、特に部活動がその校風の表れが顕著であり、特待制度や各部専用設備なども多く、中には世界オリンピックに出場できるレベルの選手が育つなんてこともザラであり、まさに「自由自在」が一番反映されている部門と言っても過言ではなく、こうした部活内で特筆すべき成績を修めた星徒は、学院管理組織星徒会から極星と呼ばれる称号が授与される。
だがその自由さ故に時には特異とも言うべき「自由」を主張する風変わりな部活も生まれることもままあり、中でも学院を足掛かりに世界征服を目論む部活世界征服部と変身ヒーローとなって彼らの活動を阻止する部活正義の味方部がその例であり、学院のあちこちの施設を征服して回る征服部とそれを阻止する味方部の繰り広げられる馴れ合い対決が本作の物語の主軸となる。

学院内には学食を中心にレストランやカフェテリアなどの飲食店が充実しているが、その多くが何かと征服部の征服活動の被害に晒されており、利用者である星徒や教師たちついでに経営者にとって彼らの活動は悩みの種となっている模様。

敷地

中心部分が五角形の星の形をしており*2、外観部の推定直径約17km、敷地総面積は概算約227km²と大阪市に匹敵する広さを誇る。

また、学院周囲には湾岸を結ぶ五つの橋が架かっており、それぞれ羽田空港、浦安市、習志野市、千葉港、袖ヶ浦市に繋がっている。都心部と学院を繋ぐ美咲輝ハイウェイもその一つ。

主な施設

教育施設

  • 高等部
島の南東部にある主人公鈴鳴はやなが通う学部で、本作の物語の舞台。

本学部に在学する星徒が着用する制服は、男子は春服の萩と夏服の水仙の計2種、女子は春服は蓮華と菫の2種と夏服の桔梗の計3種。私服での通学も可能だが、入学式や終業式などの全校行事がある場合は全員制服の着用を義務づけられている。
クラスは各学年毎に24クラス存在し、これは極星の種類と掛けている。

  • 中等部
高等部北部(島の北東部)に隣接する学部。
規模は高等部と同じくらい大きいが、学区の制度があるため星徒の数は外部からの編入者が多くなる高等部より少なめ。また、高等部にそのまま進学する者は99%だという。

本学部の女子が着用する杏湊は高等部女子の菫に似ているが、こちらは若々しさを感じさせるセーラー型のデザインとなっている。

  • 大学部
高等部西部(島の南西部)に隣接する不和久遠と九行律が通う学部。また、専門学校もここに存在する。

他の学部と異なり、クラスは存在しない模様。

校内設備

  • 高等部第4保健室「湊」
高等部に多数存在する保健室のうち一つで、担当者は藤代霧瀬。また、正義の味方部の部室も兼ねている。
元々は何の変哲もない普通の保健室だったが、特撮マニアの霧瀬センセが上層部には無断で味方部部室として改造、その結果保健室としての利用率が下がってしまっている。病弱な星徒の皆さんは他の保健室を使ってると信じたい。遊様だって訳あって第3保健室を使ってたんだし…。
これだと理事長や学院長とか学院の教師陣に怒られやしないか?って心配になりそうだが、実際のところは大目玉を通り越して黙認されている(…というか匙を投げられている)ためどやされる心配はない模様。

公共施設

  • 高等部武道場
高等部にある大型施設。
高等部の各種大会などの舞台としてよく使用される施設だが、各部活が専用の専用の施設を持つため実は使われる機会はそんな多くないものの、その膨大なキャパシティで一万人以上も収容できるため美咲輝以外の団体などが使用することがある。

  • 星徒会棟「天励底(てんれいてい)
星徒会専用の業務施設で、校舎棟より少し離れた位置に存在する。
会議室や視聴覚室なども備えており、一般星徒でも申請すれば設備の使用が可能。
また、世界征服部の部室もここにあるが、明確な場所までは不明。

学食、飲食店

  • 喫茶室Q・J
沙島弓鶴が経営する喫茶店で、高等部食窓街に構えている
葵の母・都が経営するファッションブランドの一つである「Q・J」がプロデュースしている関係で料理以外にも小物などの雑貨も取り扱っている。

  • 高等部食堂「十月」*3
高等部第1校舎1階にある学生食堂。
学院設立当初から存在し、星徒たちの昼食を支えてきた老舗の食堂であり、100人以上は入る店内の厨房をたった5人で仕切るおばちゃん達が星徒の人気を与えているんだとか。

居住区

  • 鈴鳴邸
居住エリア「空域」に構えているはやなとその家族が暮らす家。

  • 天宮流薙刀道場
天宮さつきの実家である薙刀道場。
作中の時代時代は武芸を嗜む女子が少ないため、門下生は多くないが道場としての質は高く、また場内は一度改築されているためモダンな内装となっている。

  • 藤代邸
藤代霧瀬が住んでいる家。
その一室である書斎…なのだが、図鑑などの書籍よりもプラモやフィギュアなどのホビーが大量に溢れている書斎とは名ばかりの部屋で、実際霧瀬の趣味の部屋と化している。霧瀬センセの言い分では「正義の味方をよく理解するための資料」とのことだが、果たしてどこまでが真実なのやら…。

余談

作者の藤枝雅は『無印』執筆当初、美咲輝学院の設定作成において本校の所在地は「西東京周辺を美咲輝区にする」という構想を考えていたが、諸々の事情により現在の「東京湾に浮かぶ人工島に建てられた学院都市」という設定に落ち着いたと語っている。
『NOVA』5話で美咲輝市*4という市名が登場しているのはその名残。

また、藤枝作品の一つ『飴色紅茶館歓談』5話で主人公のさらさが通う高校には附属の大学が存在し、またさらさたちの担任教師が言及した「自由に在る」という美咲輝のとよく似た校風、そしてさらさたちが着用する制服が美咲輝に通う女子高生が着る蓮華と(細部の違いはあれど)ほぼ同形だったりと美咲輝と類似する部分が見受けられ、この高校が美咲輝学院の走りではないかと思われるが詳しい関連性は不明。


追記・修正は、美咲輝学院に入学し、極星を授与されてからお願いします。

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最終更新:2025年08月23日 21:31

*1 作中における本校に通う生徒の呼称

*2 この形状は本校の校章としても使われている

*3 店名の読みは『無印』では「とつき」、『NOVA』では「じゅうがつ」となっている

*4 現実世界での三鷹市にあたる架空の市で、藤枝作品で度々登場する紫野市(こちらは武蔵野市がモデル)の北部に存在する