馬車芽めめ

登録日:2025/08/18 Mon 23:18:08
更新日:2025/09/04 Thu 10:05:00
所要時間約 22 分で読めますよぉ





ばしゃめ シカとしてしっかり米育てます!

シカとは??



馬車芽(ばしゃめ) めめ(以下、ばしゃめ)とは、おしおしお原作の漫画『しかのこのこのここしたんたん』に登場するキャラクターである。

原作第18話にて初登場。アニメでは同話を元にした第3話から登場。アニメ第3話のタイトルも「ばしゃめ入学」である。
この回は作品の主人公である虎視 虎子(以下、こしたん)と鹿乃子 のこ(以下、のこたん)が2年生から3年生へと進級した話で、ばしゃめは新しく入学してきた新入生として登場した。

先に登場し、同話でばしゃめと同じく入学&入部した虎視 餡子(以下、こしあん)と共にシカ部結成後初の新入部員*1となる。
こしあん、ばしゃめが入部したことで部員も増え部活らしくなったことで、以降はこの4人でシカ部として本格的に活動していく。
部活動らしい活動って何かあったっけ? というツッコミは無しで

アニメ版では和泉風花が声を担当。中の人つながりで「魔法少女ではなく鹿にあこがれた」「綺麗なマジアベーゼ」と言われたりも。


●出会い


入学式での生徒会長挨拶を終えたこしたんはのこたんと共にいつものようにシカ部部室にやってきたが、そこには部室(敷地の隅の方にある元倉庫)の入口で横になり大量のよだれを垂らしながら気持ちよさそうに居眠りをするばしゃめの姿が。
のこたんの電線ぶら下がりや教室の入口クラッシュに負けずとも劣らないインパクト強めな初登場である。

2人に気が付き目を覚ましたばしゃめ。
入学式の前に校門の前で空腹のあまり行き倒れていた時、通りすがりののこたんにシカせんべいをもらったことで命が救われたため、こんなシカになりたいと考え、命の恩(シカ)であるのこたんに弟子にしてもらおうと会いに来たのだと2人に告げるのだった。
こしたん「シカせんべいで救われる命とは… 食ったの…?」*2

あと、こしたんはばしゃめが入学式で見かけた清楚で美しくて優等生な自分に憧れて会いに来たものだと思っていたが全くそんなことはなかったぜ!
??「かわいーーーーーッ!!!勘違いして滑っちゃうお姉ちゃんかわいーーーッ!!!」

そんなばしゃめに対しのこたんはシカ部への入部、さらには自分の飼い主(?)であるこしたんに「お世話してください」とお願いするよう勧める。
……が、どういうわけかばしゃめはこしたんを押し倒し、身体を近づけ「お世話をしてください」と懇願。
こしたんは戸惑いながらも、ちょっとまんざらでもない表情を見せるキマシカワーが……


その光景を偶然見かけてしまったこしあんがブチギレ、その顔面崩壊っぷり迫力にこしたんは悲鳴を上げるのだった。


●性格など


一人称は「ばしゃめ」*3。自分の名前を一人称にするキャラは多いが、ばしゃめはなぜか苗字呼び。
自分の持ち物を「ばしゃめ◯◯」と名付けることも。

眠たげな目元やだらっとした印象のカーディガン+ルーズソックスという見た目もあり、のほほんとした雰囲気をまとったマイペースキャラ。
が、その雰囲気とは裏腹に自分の意見ははっきり言う方で圧の強さを見せることも。また怒ったり興奮した時は普段の眠たげな目元とは打って変わってまぶたがグワッと開く。
先輩であるこしたんや鹿山田 シカ猫山田 根子(以下、ねこちゃん)に対しても割とふてぶてしい態度を取ったりと我の強さを見せる。

また、恩人でありシカとしての先輩であるのこたんの教えによるものか上下関係に厳しい体育会系のような一面があり、シカになった者には「上級生であってもシカとしては自分が先輩だ」と釘を刺したがる。
のこたんの先輩シカであるツノダさんがやってきた時はのこたんと一緒に押忍!ならぬ「のつ!」と挨拶した。

総じて行動力と適応力の塊みたいな性格。稲作を始め、思いついたら割と即実行に移る。
第38話にて唐突に始まった西遊記パロ回でも今までとは全く違うその展開に盛大に戸惑うこしたんと読者とは裏腹に、何も動ずることなくこしあん・つっちーと一緒に旅をしていた。
猪八戒役のハズがいつもと変わらない制服姿で登場し、広大な砂漠の中で田植えを敢行。
「他者や周囲の環境に流されずに自分というものを持って行動するのがポリシー」と言ってのける。
こしたん「すごいなお前… 作者すら意に介さないというのか…」

反面、細かい説明などは苦手なのか、稲刈において鎌の使い方をこしたんに教える際は勢いだけで何も伝わらない説明をして「説明の下手な上司か」とツッコまれた。

マイペースな性格なためか興味のない事柄に対しては消極的。部活でも基本的にご飯を食べているかお米作りに勤しんでいる。
田植えを優先して体育祭に出なかったり、アニメではシカ生ゲームに参加しなかったり*4、シカの観察をすると言われた時はバレバレの仮病を使ってサボろうとした。
ただ、落ち込んだのこたんを心配したりと他の部員との絆を感じるシーンもちらほらあったりはする。

口癖は「ンハァ」
のこたんの「ヌン」同様喜びや驚き、怒りなど様々な感情を「ンハァ」で表現している。「ンハ」「ンハイッ!」「ンハハァ」「んはぁ~」などなどバリュエーションが豊富なのも「ヌン」と同様。
ちなみに炊飯器やばしゃめの持ってきたおはぎなども「ンハァ」と呟く(?)。喋るの?
「◯◯ですねぇ」「◯◯ですよぉ」など語尾を伸ばし気味のセリフも特徴的。アニメでもしっかり再現された。

大食い

部室でも炊飯器でご飯を炊き、茶碗の上に山のようにというか積まれすぎて柱になるくらいに盛られたご飯を食べている。
マンガではご飯がコマからはみ出したり、収まりきらないこともザラ。
ご飯は特に何もかけずに食べるが、4巻のおまけ4コマ(アニメ第6話)ではのこたんが鰹節のように削った角をご飯に乗せ、醤油をかけて食べていた。食べられるの……?*5
UMA SIKA UMA SIKA

第43話では部室に来る前からコマに収まりきらないほどご飯が盛られた茶碗を持って外を歩いていたので、もしかしたら教室でも炊いて食べているのかもしれない。
おいしそうな物を見つけると涎を垂らしたり、お腹が減ると身体がスライムのように溶け出してしまう姿も。
涙や鼻血などの液体がコマを跨いで他のコマに広がる描写が印象的なマンガだが、ばしゃめが出ると涎が広がることも。

好物もご飯やお米を使ったもの。アニメ第8話では部室で餅つきをしていた。
お米を使ってケーキを作ろうとしたり、スイーツバイキングでもおはぎやいちご大福などを食べたりと、スイーツもお米を使ったものが好物。
そしてスイーツバイキングでもやっぱり山盛りご飯を食べていた。
遠藤百合華(焼肉屋の食べ放題じゃないんだから米なんて家で炊いて食べなさいよ)
↑でもその話が掲載された時期は読者世界線では米の流通量が減り高騰していたしなぁ……


●外見


稲のような少し茶色みの入った薄い緑色の髪でショートヘアー。顔の両サイドだけ長めで肩のあたりまで垂れておりクワガタのハサミのような印象。また癖っ毛なのか数本横に飛び出している。
最大の特徴は頭頂部にある双葉のような形のアホ毛(?)。どういうわけか帽子を被ると帽子も同じ形になってしまう。そうはならんやろ
また、空腹のあまり液体のように溶け出したり、本人がボロボロになると虫食いの葉っぱのように欠けたりすることも。

制服はセーラー服の上に薄茶色のカーディガンをボタンを掛けずに羽織っている。また作中唯一ルーズソックスを履いている。
夏場はニットベストと、靴下も黒のハイソックスになる。
スカートの長さは他のキャラと同じくらいだが、ルーズソックスとスカートを隠す長さのカーディガンもあり、スカートが短めに感じることも。第33話にてボールを投げるシーンは必見。ナイス太もも。
農作業中は学校指定のジャージを着用。麦わら帽子を被り、襟元に白いタオルを巻いている。

制服やジャージ以外の私服類を着ているシーンは他のキャラに比べて少なめ。
第47話ではクリスマスを盛り上げるために雪だるまの着ぐるみを着ていた(作中は9月だけど)。すごく暑そう。
恥ずかしがってクリスマスツリーの着ぐるみを早々に脱いだこしたんと違い最後まで着ていた。読者世界線への配慮のためのプロ根性か?
デフォルメされた雪だるまというデザインの着ぐるみながらも、「どんな服でも着こなしてしまう」と自信満々。嫌そうな様子だった元ヤンと異なり格の違いを見せた。
第50話では結婚式ということもあり、他のキャラと同様フォーマルなワンピースと思われる衣装を着て参列していた。結婚したのはシカのカップルだけど。
アニメでは初詣の際にコートやロングスカートの私服姿が描かれた。*6


●ばしゃめ田んぼ


部室の脇に田んぼを作って稲作をしている。稲作を始めた理由は「シカとしてこの現代社会というサバンナを生き抜くために必要なのは自給自足だと気がついたから」らしい。
アニメ第6話によると「DASH」を観ているらしく、稲作に関する情報もTOKIOの皆さんから学んだのかもしれない。

学校の敷地の隅の方(校庭の一部?)にあるが日当たりは悪くないのか、はたまたばしゃめの手入れが行き届いているのか、生育状態もよい様子。
原作ではなんか気がついたら田んぼが出来上がっていたが、アニメでは田んぼが出来上がるまでの様子が描かれた。
夏に草むしりをし、秋に土を耕し、何も作業が出来ない冬を挟んだものの1年近い時間がかかっており、次の春に田植えが行われた。でも進級はしてない。
具体的な面積は不明だが部室が小さく見えるくらいの大きさで描かれているコマもあるのでなかなかの広さがあるのかもしれない。アニメでは複数の田んぼが描かれている。

第28話(アニメ10話)にて田植えが行われた。念願の田植えなのか自作の田植え歌を歌いながら嬉しそうに苗を植えていた。
ばしゃめの米は日野市の名物らしい。この田植え歌もアニメでは原作からさらに歌詞が追加されている。

アニメでは描かれなかったがアニメ終了後に掲載された第48話でついに稲刈りも行われた。
稲刈りはさすがに大変だからか、つっちーの他にシカ部と生徒会総出で行われた。そして日曜日の朝7時に部員や先輩たちを呼び出しその場で稲刈りをすることを伝えた上、嫌がるこしたんたちをンハァな無言の圧力で默まらせ参加させた。

やはりというか、アニメによると田んぼは学校に無許可で作ったものらしい。
ナレーション「犯罪案件である」
……まあ、学校内にシカがいてもこしたん以外誰も気にする様子のない学校だし、田んぼが1つ2つ増えても気にしないのかも。
マンガでは稲刈りの話でシカ部顧問の鵜飼先生が様子を見に来ているので部のものとして認められていると思われる。
他にもクリスマスプレゼントが貰えると聞いた時は「コンバインですか?」と聞き返す姿も。コンバインを欲しがるJK……。コンバインって小型でも200万円近くするけど。

一見、精一杯シカになるという入部当初の目的とは関係ないようにも見えるが、脱穀した際に出る米ぬかはのこたんの大好物でもあるシカせんべいの原材料としても使われている。
第40話ではシカ部らしい活動は無いのか探すこしたんにシカせんべい作りを提案をする姿も。
こしたん(ハッ……!! もしや ばしゃめの田植えって… 一つの正解だったのでは…?)
……ばしゃめの稲作は作中ある意味一番シカ部らしい活動なのかもしれない。

田植え後は「ご飯に合うように梅干しを漬ける」「卵かけご飯を食べるのを目指してニワトリを飼ってみる」というアイデアが出ていたがこちらは今のところどうなっているのかは不明。
ばしゃめのことだから部室の脇で梅を干したりしていてもこれっぽっちも不思議ではなさそうだが。
アニメでは最終回でヒヨコを育てる場面が描かれ、傍らには梅干しを漬けた壺も置かれていた。

また、アニメだと日本の食料自給率の低下を心配したり、マンガ第44話では自分の作る米を「生き物」として認識していたりとお米や米作りに対してはかなり真摯に向き合っている。
独学で田んぼを作り収穫まで行ってしまえるのもばしゃめのお米に対する愛の賜物なのかもしれない。あとDASH。


●他のキャラクターとの関係など


  • 鹿乃子 のこ
(シカとして)尊敬する先輩。
初登場時は鹿乃子先輩と呼んでいたが、以降はのこたん先輩と呼んでいる。
第21話では戦場(奈良公園)のつもりでシカせんべいを食す訓練などの「シカ練」なる活動を共に行っていた。
4人でいることは多いが自分のやりたいことを優先する性格からかのこたんと2人同士でのやりとりは意外と少なめ。

第39話でばしゃめが訪れたラーメン屋にはどう見てものこたんにしか見えない店主がいたが、ばしゃめは全く気にする様子はなかった。それどころか店主は「親父」だと思っていた。どこから突っ込めばいいのだろうか……*7
ちなみに同話のラストには「『ばしゃめのグルメ』つづく…?」というテロップも。某グルメドラマのBGMが脳裏をよぎった読者は少なくはないかもしれない。

第44話ではのこたんが拾ってきた謎の巨大な卵を「卵かけご飯何杯分ですかね?」と興味津々そうに見つめた。
また、のこたんが卵を育てたいとお母さん…もといこしたんに必死にお願いする傍らで、巨大なゆで卵にロマンを馳せながら涎を垂らしていた。そして涎は下のコマのこしたんの手の平に垂れた。

稲刈りの際は駄々をこねるのこたんに「脱穀し精米する際に出る米ぬかがシカせんべいの材料になるから、稲刈りすればシカせんべい食べ放題」と説明することでその気にさせた。
ばしゃめの人心…もとい鹿心掌握術の巧みさが伺えるかも。ばしゃめ最強説浮上。

  • 虎視 虎子
のこたんと違い一度も苗字で呼んだことはない。実はこしたんの本名をちゃんと覚えていないのだろうか?
その経歴から「命の取り合いをしてきた」と語るが、のせられやすく押しに弱いためか、それともばしゃめの圧が強いのかばしゃめにたじろぐ姿も多い。
一度こしたんがツノを付けシカ体験(?)をした時は自分の方が先輩だとドアップで圧をかけた。シカもヤンキーも上下関係に厳しいからね。仕方ないね。

アニメではのこたんが燕谷千春(以下、つばめ)にシカ部の活動の紹介という名目であの伝説となった自作の黒歴史ソング『それゆけ元ヤンこしたん』をノリノリで歌う映像を観せる場面に加わる。*8
なのでこしあんとばしゃめにもこの黒歴史を見られてしまうことに……。
ばしゃめ「ふむふむ、人に黒歴史ありとは、さすがこしたん先輩」
もうやめて、こしたんのライフは0よ!

  • 虎視 餡子
同じ日に入部した間柄。クラスメートかは不明だがばしゃめに言伝している様子もあるので部活外でも交流があるのかもしれない。
最愛の姉を押し倒していたという最悪の初対面を果たしたものの、ばしゃめがこしたん自身に全く興味がないからか以降は気にしている様子はない。
第28話でばしゃめに田植えに誘われた際は汚れたくないからと拒否するも、お腹を空かせているであろうばしゃめのためにおにぎりを作って差し入れをした。
今までのクレイジーサイコシスコンっぷりから打って変わった意外な一面に驚いた読者&視聴者も多かったはず。
この2人の組み合わせも人気で動画サイトなどではめめあんあんばしゃなどと呼ばれることも。

餌付けが効いたのか第48話では現場監督という名目で稲刈りをサボってくつろいでいた。
が、同話ではこしたんも近くにいるのに休憩するばしゃめの横にわざわざ腰掛け一緒にアイスを食べながら談笑していた。ああ~めめあん てえてえんじゃ~!!

  • つっちー
シカ部のマスコットのツチノコ。どう見てもツチノコには見えないけどツチノコ。
なぜか名前を「津田山」だと思っており、訂正されても数ページ後には津田山呼びに戻っている。
南武線の駅や徳島県にある山とは無関係と思われる。

田植えでは乗り気でないこしあんの代わりに参加。1本の角(触手?)で苗の束を持ちながら、2本の角で2本の苗を掴んで植えるという機械のような正確さと速さで田植えをこなしていた。マジで何者なんだこのツチノコ……。
ばしゃめ「おお~、やりますねぇ!津田山」

以降も何かと一緒にいることが多い。作中では飼い主(?)であるねこちゃんよりも一緒にいる姿が目立つような。
第33話ではつっちーに首輪とリードをつけて散歩に連れ出していたが、つっちーは終始不貞腐れた様子だった。とはいえ、偶然助けた迷子の男の子と交流したりといった姿も見られた。
なお、ばしゃめはつっちーを犬だと思っていた。
ばしゃめ「ねこちゃん知らないんですか?犬は散歩した方がいいんですよ」
ねこちゃん「あんた つっちーのどこを見て犬だと思ってんの!? つっちーはツチノコなの!!」
どこをどう見ても犬にもツチノコにも見えないのだが。

第49話のスイーツバイキングでもばしゃめに抱きかかえられる形で鎮座していた。
犬にしろツチノコにしろ入店OKらしい。まあ街中に当たり前のようにシカがいるし今更か。

  • 猫山田 根子
こしたんをライバル視する生徒会副会長。
シカ部を偵察するため体験入部と偽ってやってきたねこちゃんに「シカとしては自分が先輩だから」と圧をかけ、上下関係を重んじるシカのあり方を教え込んだ。
また「ねこちゃんにはツノ練(伸びろとイメージすることでのこたんの角を動かす訓練)は早いのでは?」とのこたんに意見したり、ツノ練を成功させた時はねこちゃんを褒めるなどただ厳しいだけではない先輩シカとしての懐の広さも見せる。
小柄だからなのか、シカとしては自分が先輩だからなのかこしたんと違い先輩呼びすらされていない。

第33話ではつっちーの扱いを巡って口論になるも、第47話ではつっちーに稲刈りをさせることを否定したりはせず、むしろ一生懸命に仕事をこなすつっちーの姿を見て嫌々稲刈りをしていた自分を改める姿もあった。
シカ部をライバル視をしているが、つっちーがシカ部と一緒にいることを咎めたりする様子はない。なんだかんだいってお互いの仲の良さとつっちーの自主性を尊重していることの表れかもしれない。

  • 燕谷 千春
生徒会会計担当の2年生。のこたん推しのガチオタ。
原作ではほとんど絡みがなかったが、アニメではつばめがシカ部に遊びに来る話でつばめにあきたこまち派かゆめぴりか派か尋ねていた。ひとめぼれやななつぼしなども忘れないであげてください。
稲刈りの際も相変わらずのこたんの写真ばかり撮りまくっており全然作業をしている様子はないが、サボろうとしたのこたんと違いばしゃめが気にする様子はなかった。撮影係という認識なのだろうか……?

つばめの幼馴染の狸小路 絹とは現在まで特に絡みはないが、稲刈りの際はやっぱり参加させられていた。
現場監督のこしあんが自分の作業が遅いと睨んでいると勝手に勘違いし、稲刈りの勉強のために鉄腕D◯SH(原作では伏せ字あり)を観に行こうとしていたがばしゃめは気にしている様子はなかった。
とはいえ、現場監督という名目で姉をガン見しているだけのこしあんや、写真撮っているだけのつばめよりは稲刈りに対してまだ意欲的なのがなんとも……。


●アニメ版での活躍など


主要なキャラを掘り下げるためにシカ部と生徒会メンバーは早めに登場させるという制作方針もあり3話目という早い段階に登場。
ほぼアニオリの第6話(DASH回)ではあの「素人は黙っとれ──」を彷彿させるドヤ顔を披露した。
また、その知識を活かしのこたんがいもち病を罹ったのではないかと疑った。いもち病って稲の病気なんだけど。
のこたん「私……シカじゃなくてイネだった……?」

最終回ではのこたんとシカ部のピンチという状況の中、のこたんを応援する……わけでもなくマイペースに田んぼの手入れをしていた。
Aパートの終盤に戻ってきたが次の刺客があのせんとくんだとのこたんの口から明かされた際、鵜飼先生や生徒会メンバー、こしたんが盛大に驚くシーンには映らず。
こしあんもだが、適応力の鬼コンビなのでせんとくんが来ると知っても驚かなかったのだろうか。それともアニメ開始当初から公式HPにせんとくんのコメントが掲載されたくらいだし予想通りだと思ったのか。
また、BパートののこたんVSせんとくんの試合会場でも、せんとくんの入場シーンのインパクトに呆気にとられたのこたん&こしたんと違い、こしあん共々全く動じていなかった。
ばしゃめ「なんか、入場の盛り上がりは負けていますねぇ」
こしあん「さすが全国区ゆるキャラね」

他にもアニメ版公式ホームページのスペシャルビジュアルのコーナーではアニメ6話終了後に『やってしまいました──』というイラストが公開された。
自作と思われる木組みの小屋の中で途方に暮れているばしゃめ。それもそのはずで小屋は四方とも壁と窓枠のみでドアが無かった。
「まな板にしようぜ!!!」というテロップがあり、作中同様DASHネタである。
なお、どういう経緯があったのかは全く不明。DASH島ならぬBASYAME島か?
まあ、ばしゃめのバイタリティなら無人島でもコメを作って生活していけそうだが。
DASHネタはアニメ版のみだったがおしおしお先生にも好評だったのか先述のように原作の稲刈りの話でも登場した。


●余談


  • 原作は連載が始まってからしばらくのこたんとこしたんが中心で、アニメのオープニングテーマの歌詞のような「のこたんが巻き起こす破天荒な騒動にこしたんがツッコむ」という展開が続いていた(こしあんは中学生ということもあり出番はまだ少なかった。インパクトは絶大だったけど
    おしおしお先生も当初はのこたんこしたんコンビくらいしか考えていなかった様子(こしあんはうっすら出したいと考えていたとか*9
    ばしゃめの登場後は同話にこしあんが入部し出番が増えたし、しばらくしてねこちゃんを始め生徒会キャラも登場し賑やかになり、様々なキャラ同士のつながりも描かれるようになった。
    そういった意味ではばしゃめの登場は作品の方向性の転換の象徴かもしれない。

  • おしおしお先生の中でシカ部メンバーの中で最も動かしやすいキャラはばしゃめとのこと。
    動かしやすいというよりも、のこたんとはまた違った自由さが持ち味なので、急に何か脈絡のないことをしたり、無言のタイミングがあっても許されるし間が持つので助かる……
    と公式アニメブックのおしおしお先生へのQ&Aコーナーで回答されていた。

  • その自由なキャラゆえか、ばしゃめが中心となる話では本来の主人公コンビであるこしたん・のこたんの出番が少なかったり(第39話のようにのこたん本人だと明言されないパターンも)、登場しないことも。
    第28話(田植え回)に至ってはのこたん・こしたん共にまったく登場しない。2人とも未登場なのは今のところ第28話のみ。
    こしたんがいないことで姉が絡まなければこしあんは常識人だということを改めて認識させてくれた。

  • 公式アニメブックではのこたんの「ヌン」を始め、各キャラの口癖などがアニメ中どれだけ使われたのかをカウントするコーナーがあったが、ばしゃめの「ンハァ」は25回とのこと。
    のこたんの「ヌン」の70回、こしたんが悲鳴を上げた回数の38回に続き堂々の3位となっている。

  • アニメ化が決まって以降、TVアニメ公式でオープニングテーマの出だし部分をBGMにこしたんが1時間踊り続ける動画を始め、本編のインパクトに負けない様々な動画を定期的に動画サイトなどにアップしてきていたが、
    のこたんの「ヌン」をまとめた動画に続き、ばしゃめの「ンハァ」な場面をまとめた動画も公開された。
    「ヌン」まとめ動画が公開された時点で「ンハァ」まとめを期待したばしゃめファンも少なくはなかった様子。

    19秒と短い動画だが、おいしそうにご飯を頬張る姿、嬉しそうに苗に水をあげる姿、こしあんにほっぺについたご飯粒を取ってもらうてえてえな姿など、ばしゃめの様々な一面が見られンハァな魅力が凝縮されている。
    アニメも終了してしまい「ンハァ」不足で元気が出ない時はこの動画を観てンハァ成分の補給がおすすめかもしれない。


追記修正は山盛りに盛られたご飯を食べながらお願いします。んはぁ~

この項目が面白かったなら……\ンハァ/

最終更新:2025年09月04日 10:05

*1 こしたんは部長、のこたんはシカ部所有のシカ、こしあんは初登場時中学生だったので部長以外の部員がいなかった。

*2 「食ったの?」の部分は原作のみ。アニメでは入学式の最中にシカせんべいを食べる姿が描かれていた。

*3 初登場の際、一度だけ「私」を使っている。

*4 脇で餅を作っていた。マンガではばしゃめ登場前の話だった都合もあるかもしれない。

*5 のこたん曰く食べられるが無味無臭でとても固い。あと鹿の角は読者世界線でも実際に漢方薬として使われている

*6 マンガではばしゃめ登場前の話だった。マンガではその話ではいなかったこしあんも同様。

*7 この話ではこしたんが不在。このマンガにおけるツッコミ役が不在になることの恐ろしさ(?)がよく出ている話かと。

*8 原作ではこの場面でばしゃめたちは不在。また観せていた映像も別のもの。こしたんにとってはやっぱり黒歴史だろうが……。

*9 公式アニメブックより。