登録日:2015/06/08 (月) 21:22:36
更新日:2023/07/30 Sun 12:29:33
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アッシジとは、『
ゴルゴ13』の149巻に収録されたエピソード「ピンヘッド・シュート」に登場するゲストキャラクター。
概要
ウイグル自治区の教育部幹部の男で、本編の三年前にウイグル人としては初めて教育分の幹部となった。
どうやら留学先の北京の大学での成績が優秀だったため、特例として幹部になったらしい。
作中でのウイグル人の話から察するに、小さな村の校長のポジションも先代の校長が死去してから受け継いだとのこと。
ウイグルの土地のとある村で建設されている学校の建設作業を手伝うなど、その誠実な人柄がハーディアなどの一部の人間以外からは支持を集めていた。
首に持病があるようで作業中に首を痛めていたが、それを気にせずに建設作業を手伝っていたほど。
幹部と言う立場でありながらも校舎の建設を手伝うなど、その誠実な性格でウイグル人からとにかく感心され続けている。
中国共産党幹部の車に石を投げようとした村人を、コーランの教えを例に出して止めるなど、正に聖人君子。
貧困を救えるのは教育しかなく、近代的な教育を身に着けた子供こそがウイグルの未来を担うと考えている。
一方で中国共産党幹部はウイグル人の無差別テロが激しくなればアッシジに責任を負わせると村人の前で公言するなど、脅しの道具としても利用されている。
真の姿
……だが、そんな彼の姿は表向きの姿。本当は、中国共産党に操られている傀儡である。
彼が多くの人々から支持を集められたのは、どうやら人心掌握術を共産党の幹部に叩き込まれたからでもある。
一方で「アッシジに代わってウイグル人の心を掴むものはなかなかいない」と振り返られていることから、単純にカリスマ的な気質があったことは確かなようだ。
裏では教育部の方針を変えるように意見してきたウイグル人の上層部にも不満を述べていた。
民意をコントロールしてウイグルの子供達に共産主義を教え込んでいき、中国人の民間人を狙ったウイグル人の無差別テロを長期的に鎮火させていくという計画を託されていた。
実際にアッシジのウイグル人への言動を見ると「教育を受けた子供に将来を託す」ということを強調して述べる場面が多く、ある意味嘘は付いていないことが分かる。
仮面の姿を演じているのは、上手く計画がいけば一生贅沢三昧の生活を送れるという理由。
アメリカの9・11テロを『絶好のタイミング』だったと述べるなど、その本心はかなり下劣な性格である。
ただし、生まれもってウイグルの文化やイスラム教など信じていなかったのか、それとも北京への留学の中で思想が変貌したのかは不明。
共産党の幹部も、裏では親しげに話しながらもアッシジについては内心で『カスのような男』として見ていた。
幹部は利用価値は高騰しているから大事にするとも考えてはいるが、あくまで道具としてしか見ていないようである。
考えて見れば幹部は冷酷とは言えども中国の発展のために日々を費やしている身分な訳で、そんな彼からすれば私欲で同胞を積極的に売ろうとするアッシジがカスにしか見えないのは当然の反応と言える。
しかし、ウイグル人の全員が全員、アッシジの裏の顔を見抜けていないわけではなかった。
ハーディアは裏の顔を見抜いていたがそれは夫を失った精神的な不安定からの根拠のない罵倒程度だったが、村人からハーディアが咎められた際にハーディアのフォローをした男性の老人は完全に正体を把握していた。
そのアッシジが民衆の支持を得たのを見て放置しておくわけにはいかないと決意されたが、仮に同じウイグル人がアッシジを殺害したとしたら、ウイグル人の間で混乱が起きる。
それに中国政府が殺害や変死をさせればを口実により激しい弾圧に入るのは間違いなかったため、完全な事故死を求める老人によって依頼を受けたゴルゴ13の標的になってしまう。
劇中の活躍
アッシジは持病の治療を行うために、共産党幹部の紹介した鍼の専門医院に向かうが……。
彼が向かっていた医院の入り口で、養蜂家らしき男が病院の関係者と話していた。
その男が持っていた蜜蜂は鍼治療に効果が抜群ということで売り込みに来たようだが、病院では民間療法などを採用するわけもなく帰るように催促される。
ところが男は蜂も疲れているということで花一杯の庭先に巣箱を置かせてもらえるかを尋ね、金を渡された関係者は、明日までとして置くことを許可する。
昼までには回収するとして庭先に巣箱を置く男だが、『変な仕事だが、巣箱を置くだけでたっぷり金が貰えた』と満足な表情をしていた。
この男は蜂を売り込みに来たのが目的ではなく、これがアッシジの人生を終わらせる起点となる。
しばらくして、病院を訪れたアッシジは、医者である汎の手によって鍼治療を受けていた。
だが彼は、毎週通うことによって治療の効果を感じてはいたが、もっと効き目を良くしてもらえるように要求。
それほどまでに酷い凝りらしく、汎は鍼に電気を流す治療を行う。
一方その頃、病院から離れた建物で待機しているゴルゴはライフルを構え、部屋にいるアッシジを射撃する……
と思いきや、その下の庭先に会った巣箱を射撃して、穴を開けたのだった。
その時のアッシジは電気治療によって気分を良くしていたが首の状態が良くなかったらしく、首に劇的に効くツボが無いかを汎に尋ねた。
汎は、首に劇的に効果がある「瘂門」というツボがうなじにあると答える。
アッシジは首の痛みに耐えかねて、そのツボを刺すようにお願いする。
瘂門は神経が集中していて危険な場所だが、その代わりに軽く刺す程度なら効果も高いツボでもあった。
アッシジの首に針を刺した後、痒くなったりしても動かさないように忠告するし、刺した後は効果があったようでアッシジはリラックスした表情となった。
一方、スコープからその様子を見て狙い通りになったことを悟るゴルゴはアッシジの首元で微かに揺れる針を除く。
距離は508メートル・針は0・8秒の周期で揺れていると瞬時に計算して弾丸を撃ち放し、アッシジの首元の針の頭部を微かに触れる。
すると、何らかのショックをアッシジは感じて、顔をベッドに落とした。
アッシジが治療を受けていた部屋に入り込む助手の女性はすぐにアッシジの存在の違和感に気が付く。
そう、アッシジは死んでいたのだった。
死んでいることを聞いた汎がアッシジの近くに行くと、彼の首に瘂門が深く刺さっていることを確認する。
瘂門が刺されたことで神経が切断されて、呼吸停止に陥り即死状態になったとのこと。
誰がこのようなことをしたのか疑問に感じる助手だが、部屋には誰も侵入はできない。
すると、窓の外で蜂が飛んでいることを助手が確認する。
そこから汎は、アッシジが蜂を追い払おうとして、思わず首を叩いてしまったのだと推測する。
医院にやってきた共産党の幹部や救急隊員達は、誰がどう見ても事故死のように見えるアッシジの状態で暗殺による弾圧の口実などを作るのは不可能と悟る。
アッシジのようにウイグル人の心を掴める男はなかなかいないため、共産党幹部は時間をかけてウイグルの独立の芽を摘み取っていく作戦への変更を決意した。
アッシジの死後、共産党幹部によってアッシジの代わりの人間がいないか確認されることになった。
そんな彼らと一緒にいた汎を尋ねる助手の女性はアッシジの首に刺さっていた針の頭の部分が少しだけ潰れていたことを述べる。
その針を見せてもらって確認する共産党幹部とその部下の男は銃で撃たれたのではないかと推測する。
しかし、かなり本体が細く首元で微かに動く針を狙うことや軍隊の経験を理由に不可能だと述べる汎だったが、幹部のみがこの事件の犯人の姿を察した様子だった。
真犯人がいるという発言に驚きを見せる部下や汎は、針を返却して去っていく共産党幹部を見送りながら困惑の表情で汎は呟いた。
「い……居るものかっ!!……そんなことの出来る人間、なんてっ……!!」
余談
- 後にアッシジの死は中国共産党内部でゴルゴに痛手を負わされた事件の一つとして作中で言及されており、アッシジの死が実際には事故死ではないことは少なくとも中国共産党内部では周知の事実とされているようだ。
追記・修正は、鍼治療の最中に死んでしまった後でお願いします。
- アッシジを殺す時に撃った銃弾ってどこ行ったんだろう?描写的にはアッシジ死んだ部屋の中にありそうだが -- 名無しさん (2015-06-08 22:27:08)
- ↑両方の窓が空いていたから、外のどこかへ飛んでいった。個人的にはアッシジと依頼者の老人は親子だったのかな…と思ってしまう。 -- 名無しさん (2015-06-08 23:24:54)
- 医学にも精通してるゴルゴだからできた殺害方法。でも医者が瘂門に刺さなかったらどうする気だったんだろう。ゴルゴのことだから別の方法も用意してあったとは思うけど。 -- 名無しさん (2015-06-09 09:00:58)
- ↑3 針のへこみ方から見る限り外に出たんだろ -- 名無しさん (2015-08-28 00:10:44)
- 後のエピソードで共産党側の人物が「ゴルゴのせいで中国共産党が痛手を被った事例」の一つとしてこの件の事を挙げてたけど、共産党にとってはこの件は事故死じゃなくてゴルゴの仕業として扱われてるんだろうか -- 名無しさん (2019-03-30 01:11:33)
- 別のエピソードであの事件は表向き事故だけどGが関わってるとのウワサみたいなセリフがあるから組織内では確信はないけどGの仕業、それを表立って言ったら命はないみたいになってるんだろう -- 名無しさん (2021-10-26 19:45:28)
- ↑2ゴルゴの仕業だと裏では承知しているけど、そんな頭おかしいレベルのスナイパーに暗殺されたからウイグル弾圧する、なんて言ったら共産党の方が頭おかしい扱い受けるだけだから公言できない。「物理的には可能かもしれないけれど、現実的には不可能だから表向きは事故死扱いするしかない」っていうパターン。 -- 名無しさん (2022-11-18 17:59:15)
- 著作権保護のため、項目名を「ピンヘッド・シュート(ゴルゴ13)」からエピソードのゲストキャラクターである「アッシジ(ゴルゴ13)」への変更を行いました。エピソード項目からキャラクター項目にする都合上、内容をエピソードの記述からキャラクターに主眼を置いた内容にするために一部記述の削除や内容の変更もしております。 -- 名無しさん (2023-07-30 12:29:33)
最終更新:2023年07月30日 12:29