ゴルゴ13(漫画)

登録日:2014/05/09 Mon 12:05:12
更新日:2025/04/21 Mon 22:50:18
所要時間:約 18 分で読めます







超A級狙撃手(スナイパー)のスーパー・アクション!




「ゴルゴ13」とは、さいとう・たかを(さいとう・プロ)が1968年から「ビッグコミック」にて連載している漫画作品。

キャッチコピーは「超A級狙撃者のスーパー・アクション!」。


概要

フリーのスナイパー・ゴルゴ13の活躍を描く。
キャッチコピー等から、未読の人は「ゴルゴが襲い掛かる軍隊などの相手に無双する」「現実的にまず不可能な狙撃で厳重に守られたターゲットを暗殺する」話が基本と思うかもしれない。
確かにそういった話も多くあるものの、実際は世界の裏・表側の政府・科学・経済・歴史問題等を巡った人間ドラマを中心にしたテーマになっており、派手なアクションシーンなどは意外と少なめで、主人公のゴルゴもずっと出ずっぱりというわけではない。
ターゲットについても人間や建物のみならず美術品やバイオリンの絃、果てはワインボトルにコルクの弾丸を当ててわざと落とさせるなど、殺人や破壊工作に留まらないものも多い。
中には「終盤に依頼を受けたゴルゴが現れ、標的を狙撃して物語が終わる」という展開もあり、ゴルゴの出番がほとんどない話も割と多いため、
事前情報抜きで適当な話から読んだら戸惑ったという人も少なくない筈。

さらに、「真犯人を見つけ出す探偵役をゴルゴが引き受けて誰一人として傷付けずに終わる」「ゴルゴが1コマも登場せずに終わる」
「狙撃の技を活かしつつ誰も死なせずに仕事を達成する」といった、ゴルゴが狙撃や殺人を全くしない異色の話もある上、
政治事情の複雑なしがらみや一筋縄ではいかない人間関係に重点が置かれている話も多く、そういうのが苦手な人にとってはハードルが高いかもしれない。

とりあえず、「ゴルゴという超一流スナイパーが色々する話」という基本設定だけ覚えておけば、どのエピソードから読んだとしても十分理解できる。
床屋やコインランドリーなんかにはよく置いてるので、待ち時間中にでも適当に選んで読んでみるといい。
非常にリアルで完成度の高い作画も地味に高い評価を得ている。

青年向け漫画、さらに主人公が狙撃を専門とする殺し屋ということもあって凄惨な死体描写などのグロテスクなシーンが多いと思われる人もいるかもしれないが、
ほとんどの(ゴルゴによる)暗殺は急所を正確に一撃で撃ち抜くというものなので、そういったシーンは意外と少なめ。
とはいえ、話によっては綿密に描かれた虐殺や拷問シーンが平然と描写されているものがあるので注意。
また、グロテスクな描写は少なめだが、劇画故に女性の裸体や性行為、後ゴルゴの裸体などのアダルトな描写は割と多い。

なお、作品の舞台は世界各国*1だが、朝鮮半島(北朝鮮・韓国)については殆ど舞台とされていない。
これは「生々し過ぎる」「隣国で近所付き合いもあるので刺激的な事は控えた方がいい」という自主規制によるもの。
ただし、直接描写されないというだけでゴルゴが朝鮮半島でも活動している事を示す台詞がある他、1981年の作品で北朝鮮出身の殺し屋が登場している(舞台はロサンゼルス)。
2010年代以降は韓国での騒動が描かれる話(192巻「未病」)が執筆されるなど、韓国に関しての描写は解禁されつつある模様。

2021年9月29日発売のビッグコミックで、同年9月24日のさいとう・たかをの訃報が発表された。
しかし、さいとう氏の遺志もあり『ゴルゴ13』はさいとう・プロダクションとビックコミック編集部が協力し、連載を続けることが発表された。
「………だが、物語は続く。」


制作体制

この作品を手掛けるさいとう・たかを率いるさいとう・プロダクションは「完全分業制」を取っており、それは脚本も例外ではない。
プロダクションに所属する脚本家のみならず、各分野のスペシャリストから一般公募まで多彩な人物が脚本を担当しているために非常に多彩なジャンルが取り扱われており、
さらに連載の長期化により「ゴルゴを読んで育った世代が新しい脚本家として育ってきている」程で、さいとう氏も既にゴルゴ13を続けるか辞めるかを決める立場ではなくなったと表明している。
当分ネタ切れやら終刊の心配はないようで、1997年には「作家が自分が作った架空の工作員の仕業に見せる狂言暗殺を依頼する」という、本作の制作状況をメタ化した『HAPPY END』というエピソードも発表している程。

500話以上、それを開始以来体調やスケジュール由来での一度も休載無し*2、単行本は200巻を超える長期連載となっている。
基本は一話完結でそれぞれが独立したエピソードのため、これまでゴルゴ13に触れたことがないという人も律儀に1巻から読む必要はなく、目についた適当な巻から読んでも問題なく楽しめるというとっつきやすい作品である。
1エピソードは1~4話で構成されるが、単行本の場合はこの話の切れ目を感じさせないように修正されている。
なのでニンジャスレイヤーよろしくどこからでも読み進めてOKなのだが、そもそも単行本自体「収録順が発表順通り」ではない。
1-2巻はそのままだが、3巻の時点で「12、 11 、13、14、 19 、20」という組み合わせである。
この収録順の変更についてはペーパーバック版の描き下ろし(現在は廃止)を挿入するためや、前後編などの複数話1エピソードの回が単行本を跨がないように収めるため、1エピソード1話となる短編の位置を調整する必要があるのも理由。

そんな高いクオリティーを維持しながら長期連載を続けている「ゴルゴ13」だが、実は単行本、書籍化のペースが全く追いついておらず、
2019年に発売された195巻収録のエピソードに2012年5月初出の物が混ざっているほど。
ペーパーバック版である「別冊ゴルゴ」→「増刷ゴルゴ」に収録されたあとに単行本に収録されるというのが理由。
発売は3ヶ月に1回で(4、7、9、12月)、本誌連載6回分=3ヶ月分なので1:1対応ではあるが、最初の単行本化がすでに5年遅れでスタートしていたのに加え、
ビックコミック増刊号に掲載された106話分を挿入する必要があり、現在は6-7年待ちになっている。
しかもゴルゴの場合、休載で調整という物も一切ないので余計に溜まっていく。
2020年12月の時点で55話=9冊分以上のストックがあり、スケジュール通りの年4冊発行を続けた結果、
2021年7月5日に201巻が発売されこち亀を抜いて 最も単行本の刊行巻数の多い漫画のギネス世界記録 を更新した。
というよりもこち亀が200巻を発売して連載終了とギネス認定を受けた時点で、ゴルゴは203巻くらい出せるだけの原稿ストックがあったのでそれをお蔵入りにしない限り追い抜かれることは確定していた。
もちろん当時からわかっていたこち亀作者の秋本治氏も「 椅子を温めてお待ちしてました 」という趣旨のコメントを出していた。

余談だがペーパーバック版には「ゴルゴさんち」→「Sさん一家」という4コマ漫画が長らく掲載されていた。作者はさいとうの前妻であるセツコ・山田で、実際のさいとう一家をモデルにした事実上のスピンオフ作品でもある。

主要登場人物


ゴルゴ13
この物語の主役。
…だが、前述した通り出番は意外と少なく、数コマだけでセリフ無しもザラ。あくまで狙撃屋としての登場。
中には「写真でしか登場しない」「名前だけで顔が全く出て来ない」「ストーリー的にゴルゴを出す必要はなかったが作品的な都合で最後だけ出した」話もある。
超一流の狙撃屋で、遠距離からの狙撃を主とするが、格闘技や様々な乗り物の操縦などにも精通しており、語学なども堪能と狙撃以外も悉くハイスペック。
但し、専門外のこと(コンピューターソフトや特殊な弾丸製作、変装など)はその筋の専門家に協力を求める。そして狙撃屋であって厳密には殺し屋ではない。
無口で冷徹だが、初期は割と多弁で人間臭い所やうっかり屋な所も多かった。
また、義理に篤い一面も持っており、受けた恩は必ず返す漢。

デイブ・マッカートニー
ゴルゴ御用達のガン・スミスで、アメリカでも五本の指に入るハンドメーカー。
無重力空間で発射できるM16からスープに溶ける銃まで様々な注文を受けては作り上げるプロフェッショナル。
しかも拉致同然の出張依頼でもやってくれる。
こんなレベルのハンドメーカーが本当にあと4人もアメリカにいるのかは恐らく永遠の謎。
特殊すぎる銃の注文をされたり、三日はかかる仕事を三時間でやれとか、無茶な注文に愚痴ることも多いが、なんだかんだで注文通りにこなすプロの檻。
また、ビジネスライクを徹底するゴルゴが「ありがとう」と言う数少ない人物。
詳細は項目参照。

○ヒューム卿
MI6の部長で、個人依頼の回数最多記録を持つ(依頼人とは二度と会わないルールとは一体…?)。
様々な依頼を頼み、スパイを始末する為に自分の命すらゴルゴに預けて囮役を行ったり、人生の最期もゴルゴへの依頼の達成を待ちながら亡くなる形であった。
過去にゴルゴから「ヒューム…さん」とさん付けされた事もあった。
71年版アニメでは「ビーム」と名称が変更されている。

○マンディ・ワシントン
アメリカ人ジャーナリスト。「真実のためなら命を落としても構わない」と公言する強気な姿勢を見せていたが、親友である日本人がゴルゴの手によって狙撃されて以降は考えが大きく変わる。
2000年代でジャーナリストからは引退したが、その後も何らかの形でゴルゴと関わることが多い。

梶本
2000年代以降の作品に登場する日本人ジャーナリスト。
ゴルゴと数多くニアミスして命拾いする悪運の強さはもはやコメディリリーフ。
詳しくは当該項目を参照。


有名なエピソード


~60・70年代~

○ビッグ・セイフ作戦
記念すべき第1話。
ゴルゴ登場の1コマ目がブリーフ一丁で一服してるというのがなかなかシュール。

○南仏海岸(コートダジュール)
ゴルゴも認めた盲目のスナイパーイクシオンとの戦いを描いた。

AT PIN-HOLE!
最もわかりやすくゴルゴの凄さを示した初期の傑作。
デイブ・マッカートニーの無茶振り人生の始まり。

ザ・スーパースター
少年とゴルゴとの交流が見所。
詳しくは項目を参照。

○カリフォルニア軍団
モランド大佐率いる「カリフォルニア軍団」との激闘を繰り広げる。

○芹沢家殺人事件
記念すべき第100話。ゴルゴの出生の秘密に迫った話の一つ。
『THEゴルゴ学』の投票で1位に選ばれるなど、ゴルゴ最高傑作との声も高い。

○鬼畜の宴
ゴルゴ史上最高とも名高い好敵手のスパルタカスとの決闘が見所。


~80・90年代~

○ガリンペイロ
おそらくゴルゴ史上屈指の赤字回。

死闘 カット・アンド・ダイヤ
ゴルゴ、宝石職人に弟子入りする。

2万5000年の荒野
原子力発電をテーマにした話。
今だと「漫画(フィクション)だから」と全く笑えないから困る。

○見えない翼
当時存在が極秘裏扱いされていたステルス戦闘機を巡るエピソードだが、ベッド上でKGBの女スパイとのやり取りがなぜかシリアスな笑いを誘う。

静かなる記念日
とある片田舎の村とゴルゴとの意外な関係を描いた話。

○バイオニック・ソルジャー
ペンタゴンによる軍人の精子・陸上選手の卵子という最高の遺伝子同士を人工授精させることよって誕生したライリーとの対決。
その動きはゴルゴに「人間の動きじゃない」とまで言わせた。
アーケードゲーム「ゴルゴ13 銃声の鎮魂歌」では彼がラスボスを務める。

○呉越同舟
タワーマンションに住むターゲットを狙撃するため、なんと総武快速線を走るある電車を使う。
これだけでも鉄ヲタ大喜びだが、JRの在来線普通電車に乗っているゴルゴというのも珍しい描写だったり。

マークのリクエスト
連絡係の一人である終身刑の囚人マーカス・モンゴメリーとゴルゴの関係が掘り下げられたエピソードでもある。

○白龍昇り立つ
中国山岳部隊の隊長で登山家でもある燐隊長が登場。
高山でゴルゴと対決する。

○黄金の犬
ゴルゴととの交流が見所。
ゴルゴ屈指の切ない話としても有名。

○許された命
ゴルゴが己に課しているルールの一つ、「ターゲット以外の命には干渉をしない」
それを端的に、しかし深く描いたストーリーには彼のプロとしての矜持を強く感じられるだろう。


~2000・2010年代~

パッチワークの蜜蜂たち / 冥王の密約
前者はゴルゴがある事情によりとある事件の証拠集めに奔走する話で、
後者は地下核実験の事故に巻き込まれたゴルゴと原子力反対運動を行っている医師と、原子力を推奨する下衆どもとの戦いを描いた話。
…が、ぶっちゃけそんな事は二の次と言ってもよく、
本質は「冥王の密約」でノイマン医師に命を救われながらも、遂にノイマン医師の命を救う事は出来なかったゴルゴが、
15年の歳月を経て「パッチワークの蜜蜂たち」でノイマンの妻にゴルゴ史上空前絶後の敬意を以て借りを返す話。
時系列は「冥王の密約」→「パッチワークの蜜蜂たち」だが、連載順は逆。

「あんたの目的など俺には興味のない事だが……あんたは危険を冒して俺を救った……借りは返す……俺に、出来る事があれば、いつでも呼んでくれ……」

「ドクター・ノイマンは……十五年前に私の命を救ってくれたのです……その時にお約束したのですよ、“私に出来ることがあったら、いつでも呼んでくれ”と……」

装甲兵SDR2
オーバーテクノロジーのパワードスーツと、ゴルゴとテロリストとの戦いを描いた話。
戦いよりも人間の狂気に注目。

○史上初の狙撃者 ザ・ファーストスナイパー
記念すべき第500話。狙撃のシチュエーションは戦国時代。


未収録エピソード

500話以上ある中で、諸事情により単行本未収録となった話が4つ(文庫版含めると5つ)ある。

○第237話「幻(ダミー)の栽培」(ビッグコミック1986年4月10日号・4月25日号)
当時のイランの指導者ホメイニ師(実在)が影武者を使っている、という展開にイラン大使館から抗議がなされ、未収録に。

○第245話「スワップ・捕虜交換」(ビッグコミック1986年12月10日号・12月25日号)
実在の「PLO情報部」を過激なテロ組織として描いたため、未収録に。
ただし2007年になって、組織の名称を「パレスチナ解放武力同盟情報部」に変更することによりビッグコミック増刊号に再録された。

○第266話「バチカン・セット」(ビッグコミック1988年8月25日号・9月10日号)
バチカン司教の権力闘争、小児性愛といった暗部を描いたが、ストーリーが生々しいということで自主封印。
2018年1月30日発売の『改訂版『ゴルゴ13』リーダーズ・チョイス』において初収録がなされた。

○増刊20話「疫病神の道標」(ビッグコミック1989年8月増刊号)
エイズに悩むハリウッドスターの苦悩を描いた回。
他の話と違い単行本(SPコミックス)には収録されているのだが文庫版に収録されていない。

○増刊32話「告発の鉄十字」(ビッグコミック1993年2月22日増刊号)
ネオナチを描いた回。理由は不明だが自主封印と思われる。
1996年に別冊ビッグコミックに再録されたことはある。

その他、1982年に雑誌掲載された「アメリカン・ドリーム」が17年後の1999年に単行本に収録された例もある。
この作品に限らずゴルゴ13のエピソードが単行本化されるのは雑誌掲載から6~7年ほど待つ形となる。
これはさいとう・たかをプロが他社で連載している漫画でも単行本化は自社系列の出版社で行うという特殊なスタンスを取っているため。

メディアミックス

長期連載の有名作品ということで数多くの媒体化がなされている。

アニメ

  • 1971年版
TBSテレビで1971年3月から放送。制作はTBS映画社(現:TBSスパークル)。
最初期のアニメ化のため初期エピソードを原作にしたものが多い。
原作の静止画を彩色し音声を入れた「スチールアニメ」で、城達也によるナレーションが本編の大半を占めるラジオドラマに近い雰囲気となっている。
1つのエピソードを2~5話程度に分割し、平日23時帯の10分枠で放送する同時期の児童向けアニメと同じ構成を取っていた。
音楽は山下毅雄が担当。テーマ曲は同じ山下の手による「ルパン三世(1stシリーズ)」「アタック25」にも似た明るい曲調となっている。
また、ゲスト声優にちあきなおみや大原麗子など当時の人気芸能人が起用されている回もある。
長らく再放送もされない幻の作品となっていたが、2023年に突如フィルムが発掘され一部のエピソードがBS-TBSで放送。好評だったことから発掘された40話分が動画サイト各社から配信されるようになった。

  • 1983年版
劇場映画で、「帝王の罠」を原作としている。世界初の3D動画が劇中で使われた映画で、監督の出崎統によるゴルゴのキャラクターのアレンジはあるものの、後述する実写の出来もあってか比較も含めて評価は結構良い方。

  • 1990年版
「ストップモーション・アニメ」と銘打ったビデオ作品で、基本構成は71年版と同じ。
全10巻で発売後、2001年に新作を追加し全5巻で発売され直したが、この際には「ROOM No.909」のみカットされている。
このシリーズは読売テレビやBS日テレで放送実績がある。

  • 1998年版
OVA作品で、83年版と同じく出崎統が監督を担当。

  • 2008年版
連載40周年を記念し、テレビ東京系列でシリーズ初の動画テレビアニメとして放送。
全50話でゴルゴ13役を演じたのは舘ひろし。
アニメ版『名探偵コナン』のストーリーエディター担当である飯岡順一がシナリオコーディネーターとして参加しており、扇澤延男や大川俊道など担当脚本家(アニメ脚色)が『コナン』と一部共通している*3
エピソードは初期から2000年代まで幅広く選択されているが、時代設定は全て放送時点の現代(2008年)のものにしたほか、一部構成やオチが変更された*4ほか、喫煙シーンは全編でカットされている。
原作では名前の設定されていないゲストキャラクターにもすべて名前が追加された。
舘のゴルゴは、後年外務省のPR動画でも採用されている。


実写化

  • 高倉健・千葉真一主演による実写映画が何回か公開されたが、いずれも興行としては散々だった。
    さいとう氏にとっても相当不本意なものになったとのこと。なお当時のSPコミックス単行本には実写映画のスチール写真が掲載されている。

音声媒体

  • 1977年にNHK-FMで『ステレオ劇画「ゴルゴ13」』として放送され、79年にレコード化されている。
  • 1994年にニッポン放送40周年記念としてドラマCDが発売された。「ビッグ・セイフ作戦」「ラ・カルナバル*5」「狙撃のGT」「河豚の季節」が夫々端折られながらだが収録されている。
    こちらはさいとう氏は快諾し、本人も「ラ・カルナバル」で似顔絵描きとして出演している。*6チョイ役だがかなりの演技である。
    • こちらでのゴルゴは中期以降の寡黙なキャラで統一されており、それによりビッグ・セイフ作戦での台詞がかなり減らさている。台詞自体も粛々とした内容や口調に変えられておりだいぶ印象が異なる。

ゲーム化

  • アーケードのガンシューが2作ほど出ているが、いずれもゴルゴしかクリアできないレベルの超難易度。
    筐体に本物の狙撃用スコープを使うという思い切ったデザインが売りだが、スコープが経年劣化しやすいため、一定期間がたつと狙いがズレる。
    「長期間放置されている間…何度も手に取られた銃をゼロ・インできる自信はない…」
    現在は田舎のラウンド○ンなどにおいてあったりするが、まともにプレイできる筐体はザリガニと天野以外ほぼ無いのでは。
    天野の筐体も「自分のとこでは修理できないから」という理由で押し付けられた物だとか…。
    • 新作アーケードゲームのロケテスト版として本編で登場したこともあり、ゴルゴが観覧車から狙撃する際の射撃音のカモフラージュとしての役目を果たした。
  • ツッコミどころ満載のFC版ゲームも出ている。
  • PS版は完全なボイスドラマ。
  • DS版ゲームも出ている。これは比較的まともなアドベンチャー。
    ただし、ボリュームが薄いのと、「ゴルゴのゲームなのに狙撃ができない」という致命的な難点が……(主人公がゴルゴじゃなくてゴルゴを追うジャーナリストだから仕方ないのだが)。


余談

  • 第184話「クリスマス・24アワーズ」はさいとう氏の漫画『ホテル探偵DOLL』の主人公であるドールが登場しており、2008年に放送されたアニメでは、推理漫画『名探偵コナン』の主人公である江戸川コナンを演じている高山みなみ氏がドールを演じている。
    • なお、このエピソードのアニメ脚色を担当したのは、ドラマ『相棒』のメインライターである輿水泰弘氏である。

  • 爆笑問題の太田光が作中から4コマを抜き出してギャグ漫画化するコーナーがあった。さいとうプロダクションの許諾は得ているとはいえ、かなりはっちゃけてるので評価は分かれる。


追記・修正は、ゴルゴ13を倒してからお願いします。

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  • 分業制
  • 謀略
  • 陰謀
  • 日本版007
  • 叙事詩
最終更新:2025年04月21日 22:50

*1 稀に東ヨーロッパやアフリカで架空の国家が舞台になることもある。

*2 2020年に新型コロナウイルスの感染拡大に伴う作画体制の見直しから、同年5月から7月まで初の休載となった。

*3 主題歌担当も一部共通している。

*4 殺さなかった相手を殺したり、ゴルゴの息子らしき子供を祝福する台詞が追加されたり。

*5 本来これは『アラスカ工作員』からはじまる中編なのだが、『リオの葬送』相当から単体で成立するよう改変されている

*6 ブックレットでの制作秘話曰く、さいとう氏にチョイ役でも出演して貰う事は当初から決めていたそうだ