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ボビー(ゴルゴ13)

登録日:2015/06/13 (土) 21:46:11
更新日:2023/07/30 Sun 12:20:37
所要時間:約 4 分で読めます







ぼ、僕には、”人間”とは思えない……
きっとあの人は……




ボビーとは、『ゴルゴ13』の145巻に収録されたエピソード「ストレンジャー」に登場するゲストキャラクター。

概要

「ストレンジャー」における事実上の主人公ポジションの少年。
父親が政府関係者とのこと裕福な生活をしており、その身分は地域の同級生達にも知られている。

実の母親を何らかの理由で亡くし、父親も家に帰ってくることは滅多にない環境にいた。
若い継母とは状況が状況なだけに、どうやら上手く関係が築けていない様子。
彼は実の母親を亡くし、その後再婚した父親に対して激しく怒りを覚えていた。
父親の大事にしている酒を勝手に飲もうとしており、家政婦からも軽く咎められているが、ほとんど効果は無かった。

自分から仲間を作ろうともしなかったらしく、学校などにおいても友人はいない。
そのことから、周りからは『ひとりぼっちのボビー』と呼ばれ、陰口を叩かれていた。
実際に作中の行動を見る限りではスポーツをしている同級生達の間を自転車でわざとらしく妨害するかのように横切るなど自業自得な面が強く、裕福な身柄もあって孤独に同情する同級生はいなかった。

ボビーの家に務めている高齢の女性の家政婦の言うことも聞いていないが、彼女のみはボビーの荒れた心境について深い理解を示し、同情していた。
この家政婦のみこそが唯一ボビーに完全に理解を示しており、下手すれば父親よりも理解できていたのかもしれない。

劇中の活躍

実の母親が死んだことを機に、人生の全てに絶望を感じたボビーは思い出の場所で自殺しようと、家を出て山に向かう。
かつての思い出の場所である山の頂上で死のうとしたが、その途中で追われているゴルゴを発見。
追手を避けるゴルゴの技術や知恵に感心したボビーは、ゴルゴを見届けてから死のうと思い彼を追跡する。

川に潜ったり、腐肉を使って犬の嗅覚を混乱させたりして、必死に逃亡を図るゴルゴ。
捜索隊も殺人者の追跡、それもかなり知恵が働く人間だという事を察して、捜索のやる気をなくして中断をチーフに進言。
チーフは彼らのそんな話を聞いてベースキャンプへと引き返し、見事に逃亡に成功したゴルゴの姿を望遠鏡から見て、自殺という目的を後回しにして追跡するボビー。

しかしゴルゴに近づきすぎたので少し距離を置こうした時に山の中を逃げるかのように走る動物たちを見かける。
いつの間にか山火事が起きてしまったことに気が付くボビーだったが、それに気が付くと同時にゴルゴにも見つかってしまい、睨むかのような眼差しを向けられる。

そうしている間にも、どんどん周りの木々が燃えていき、ボビーとゴルゴは火に囲まれる形と化してしまったのだった。

もう駄目だと嘆くボビーの一方で木を掘り起こすゴルゴだったが、そんなゴルゴに対しても何をやっても無駄だと忠告するボビー。
しかし、彼を無視するようにゴルゴは何らかの作業を進めていく。
ついに火がボビーの目の前まで迫ってきていたが、体を落としてついに死にたくないとこう叫んだ。


い、いやだ……こんな死に方なんて嫌だっ!!
し、死にたくないっ!!


泣きながら叫ぶボビーの姿を見るゴルゴだったが、ボビーはゴルゴの作業の様子を真似することにする。
ナイフを使って草のネットを作ったり、地面に穴を掘っていく二人。
ゴルゴは、ボビーに作業のコツや空気の確保の仕方などを助言し、火が迫ってきたことを確認した二人は穴の中に入ってネットを被せる。

山の動物や木々を襲うかのように燃え上がる火の熱さに、苦しみながら両親に助けを願うボビー。
やがて火は山一帯を激しく覆っていったが、しばらくして山火事が収まった。
目を瞑っていたボビーは目が覚め、生存に成功していたのだった。

ゴルゴの行った作業は米レスキュー隊員も使った避難手段であり、自殺志願の少年は、ゴルゴの生き延びるための手段で皮肉にも生存できたのだった。

助かったことに喜びを見せるボビーはゴルゴの潜っていた穴の方も確認するが、ゴルゴは既に立ち去っていたようだった。
ゴルゴはいったい何者だったのかと考え始め、ゴルゴの立ち去った後の穴の中をただただ眺めていたのだった。

一方その頃、燃え尽きた山の中を犬を引き連れながら歩く捜索隊と警官の群れの中にはボビーの父親がいた。
ボビーの父親は息子が自殺しようとしていることを知って山にやって来たのだが、山火事の勢いから捜索隊の男性達は生存の可能性を諦めていたが、きっとその後には感動の再会を果たせたことだろう。

余談

  • ボビーの登場したエピソード「ストレンジャー」は、ゴルゴ作品としては珍しい最終的に悲惨な状況になる登場人物はいなかったという安心感のあるお話という異色的なエピソードである。
    依頼など関係なく単純にゴルゴが人助けをした点も珍しい。





追記・修正は、山火事から生き延びてからお願いします。

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最終更新:2023年07月30日 12:20