1999年9月26日の大喜利3問目(笑点)

登録日:2015/12/26(土) 17:46:20
更新日:2018/11/26 Mon 12:43:58
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「はい、3問目!」

この項目では、1999年9月26日の『笑点』で放送された大喜利の3問目と、それに関連する大喜利の問題について紹介する。


【概要】

  馬頭と寄席若竹でお馴染み故・五代目三遊亭圓楽師匠が司会だった時代の『笑点』で放送された大喜利の1つ。
 問題自体は(良い意味で)普段どおり風刺あり罵倒ありの賑やかなものだが、『笑点』の与太郎(おバカキャラ)要員である林家木久蔵(現:木久扇)師匠があまりにも絶好調すぎてとんでもないオチとなった内容である。


【事の次第:1問目・2問目】

 時事ネタや風刺が冴え渡る桂歌丸師匠、相変わらずイケメン(笑)の三遊亭小遊三師匠などいつも通り賑やかなこの日の大喜利であったが、今回の木久蔵師匠は普段以上に絶好調であった。

○1問目「『○○泣かせ』の『○○』に当てはまる言葉を考える」

「はい、木久蔵さん」

「……え、私?」
「手ぇあげてんじゃん!」
「か、確認をしたんです」

「そうですよそうですよ…」

「シンシュンシャンソンショーの……えーとあれですよ……」
「もういいもういい!山田君、1枚持っていきなさい!

 その後も答えを言おうとしていた木久蔵師匠は山田君に突き飛ばされてしまい……
「バーカ!」


○2問目「古今東西の有名人の切手を考え、圓楽師匠の『特徴は?』の問いに答える」

「はい、木久蔵さん!」

「中国政府が発行する『孟子(もうし)』と『孔子(こうし)』の切手です」
「ほー、特徴は?」
「もうしこうしお待ちください」

「……でもねー、意外に物知りなんですよ。孟子や孔子……孟子や孔子はどういう人?」

小さい牛のこと」

 その答えを聞いた圓楽師匠や回答者の皆様は当然ずっこけ、座布団を全部没収される羽目に。

こん平「聞いちゃダメじゃない!」
好楽「聞いちゃダメですよー!」


【事の次第:3問目】

 そんな訳で木久蔵師匠のせいで何度もグダグダになりながらの3問目。
 回答者の皆様が「時代劇の斬られ役」となり、圓楽師匠が「えいっ!」と斬るのにあわせてさまざまな面白い演技をする、と言うのが内容である。

「大変だからね、演技力がいるんですよ!」

最初に手を上げたのは三遊亭楽太郎(現:六代目三遊亭円楽)師匠

「えいっ!」
「あぁっ……不況の時は、弱い者から斬り捨てられるんだ……!」

社会派の風刺で早速座布団を1枚獲得した。

続いては三遊亭好楽師匠

「えいっ!」
「ぐあぁっ……死体になってもこの辺が痛い(「遺体」と掛けてる)……なんつって……」

 当然座布団を1枚没収されたのであった。


その後も順調に回答が続き……

「えいっ!」
小遊三「んあっ、んん、ふんっ、あっ、ぶぅん……(見得を切るような動作をする)なるほどぉ、背中から斬られた方がよくカメラに映るんだな……→座布団1枚没収

「えいっ!」
こん平「んはっ……たあああっ……宴会のシーンだと言うのに食べる前に斬られるというのは残念無念……!」
「いかにもこん平さんらしいな、1枚やってください!」

「えいっ!」
歌丸「んんん……『肉を切らせて骨を切る』ったって俺肉ねーんだよな……」


 ……とうとうあの黄色い着物の木久蔵師匠の回答となった。

「えいっ!」

「(右肩を押さえながら)ごくろうさま」(※林家彦六師匠風に)

 現在でも大喜利で繰り出すフガフガ声の林家彦六師匠の物真似に、司会の圓楽師匠も含めたメンバー全員が微妙な顔で苦笑い、挙句の果てにずっこけると言う事態になってしまった。

「もう司会やんなっちゃった……」

そして歌丸師匠も「並び順変えようよー!」と愚痴を言い出すのであった。


 気を取り直して、楽太郎師匠の回答。

「えいっ!」
「あぁっ……蹴られるならともかく、馬に斬られるとは……!」
「山田君!5枚持っていきなさい!!!」

 続いてはこん平師匠の回答。

「えいっ!」
「(若干歌舞伎調に)やぁ……がはっ……かはははは……夜中に斬られても『袈裟(「今朝」と掛けてる)斬り』とはこれいかに……!」
「臭い芝居だねぇ……でも1枚やってください!」

 そして、歌丸師匠の回答。

「えいっ!」
「……(楽太郎に寄りかかるように倒れながら)あいつは、ひどい奴だ……ただ俺は、若竹の借金取りに来ただけなんだ……」
「それがいけないんだよ」
楽太郎「えいっ!(歌丸を背後から斬る動作)」

 『若竹』ネタながらも座布団は取られず、小遊三師匠の番に。

「えいっ!」
「ぐあっ……たっ……はっ……圓楽師匠……これからは……女王様と呼びますからもう1回やって♪」
「おい山田君!あっしはその趣味はないんだよ!!」

 そして山田君が座布団を没収しにやってきている間、いよいよ最後の回答となった。

「僕はね、期待してるのは決定打だね、木久蔵さんだ!」

 会場から笑い声が響き始め、回答者の皆様や山田君の視線もいっせいに注がれる中、ついに木久蔵師匠が動き出した!


「えい!」



「(両手で扇子を刀のように構えながら)……B!!」

 ……その瞬間、会場は大爆笑に包まれた。
 圓楽師匠山田君はずっこけ、好楽師匠は座布団から後ろに転げ落ち、歌丸師匠楽太郎師匠はあまりの単純明快さに「もうこいつの隣やだ~」と言わんばかりに呆れつつ席を立つ始末。そして見事に大トリを締めた木久蔵師匠は、座布団を3枚も獲得したのであった。

 なお、締めの挨拶の際、どさくさに紛れて山田君歌丸師匠の位置が入れ替わっている。


【余談】

  • 現在でもお馴染みである木久蔵師匠のやりたい放題ぶりは今回の内容も含めて昔からずっと続いており、圓楽師匠に「木久ちゃん黙ってて!」といわれてしまった事もある。
    だがこれはあくまで『大喜利』でのキャラクターであり、実際は非常に聡明かつ豊富な知識を有する名落語家である。2問目での圓楽師匠のフォローをはじめ、歴代司会者から「頭が良い」と言う発言も多い。
    それでも与太郎に徹するのは、『落語』の奥深い世界へと案内する宣伝マンの役割をしていくと言う決意の元だと語っている。



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