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世界最強の魔女、始めました

登録日:2025/10/24 Fri 21:45:18
更新日:2026/06/27 Sat 22:02:01
所要時間:約 9 分で読めます





えっ、まさかインターネットをご存じでない!?


『世界最強の魔女、始めました ~私だけ『攻略サイト』を見れる世界で自由に生きます~』とは、2022年5月よりカクヨムで連載されているゲーム世界系のギャグ小説である。
著者は「坂木持丸」氏

2022年12月より書籍版が発売。絵師は「riritto」氏。

漫画版は2023年5月から講談社が運営する月マガ基地より連載。その他、マガポケでも閲覧可能。漫画の作画は「戸賀環」氏が担当している。
2026年10月からアニメ化が決定した。…いんたーねっとは…。…光……。

●目次

【概要】

元より坂木氏は主人公がゲームのキャラクターに転生するという「ラスボス、やめてみた」*1という作品を描いてコミカライズなどされた前歴があり、本作はそういった転生ものではなく、ゲームのキャラクターが現実世界のインターネットにアクセスできるスキルを手に入れ、その知識を使ってバグが多い本作をインターネットを妄信する少女が攻略していくという物語である(わりとシーケンスブレイクもやってる)

なおインターネットを使えるスキル(ウェブブラウザのスキル化)なので掲示板にアクセスすることもでき、主人公はヒントをくれる掲示板の住人を神々と認識している。
神々はいつも掲示板で低俗な煽り合いをしているが、主人公はあまり頭が良くないため、きっと高度なやりとりをしているのだろうと流している。

実際に読んでみるとわりとドラゴンクエストシリーズだとかFINAL FANTASYシリーズなど往年のロールプレイングゲームのパロディが見られ、小説版がスクウェア・エニックスノベルから発刊されているのも納得と言える。封印されしエクス=ディエス
一方で、作中キャラクターおよびインターネット世界住民のネタはブロリーMADなど絶妙に古く、インターネット老人会だの言われており、一部の層にブッ刺さっている模様。

漫画版では高い画力に加えて、そのパロディ元に近づける描き方がなされた。
作画の戸賀氏は以前にも雨の日も神様と相撲をという、相撲の強さが価値を持ち、蛙が喋るという奇天烈な世界の作画で好評だった。
そのため、書籍で読むよりニコニコでコメントをつけながら読んだ方が面白いなどという声もあったり…

【あらすじ】

少女ローナはSSSランクスキルのインターネットを発現させたが、SはAからアルファベット順で遥かに下なのでゴミスキルだと勘違いされ、お家から追放されてしまう。
※わりとAの上がSランクという感覚は日本以外ではそう一般的ではありません

しかし、ローナは案外ポジティブなタイプであったため、とりあえず近くの森のスライムをインターネット・キックで撃破するのだった。
なお追放した家は第1話の段階で、追放された森でローナが起こした焚火によって直後に突然の没落の危機を迎える。アデュー。

【登場人物】

主人公

ローナ・ハーミット
えへへ、きたない花火でしたね!
インターネット・キック!!
死ぬがよい(※エリミナの妄想のため、実際は言っていません)
今のはただの初期魔法ですが?
うん すごく…城です
主人公。”を育ててる農家
物語の開始早々にググレカース家という、いかにもググレカスと言いたげな家から追放される。
頭の中は常に大宇宙が広がっており、たまにノリノリの音楽で猫がダンスしているという意味がわからない少女。
インターネットによりバランスブレイカー級の装備を次々手に入れた結果ありえない強さになった。
「プチ◯◯」という初級呪文らしき魔法で戦うが、その威力は災害レベル。
そして、インターネットで仕入れたネットミームをこの世界に振りまいている。
致命的なまでにアホで空気が読めず、いつまで経ってもそれを自覚しない、正しく指摘できるキャラがいつまでも現れないことから、物語は混沌を極めていく。
ネットの便利さを理解してからは「インターネットに書いてあるのは、みんな正しい情報なんだ!」とその情報を妄信している。
またネットにアクセスできることで「そしゃげ」にハマって冒険よりもこちらを選ぶことを考える瞬間もある。
というか、なかなか誘惑に弱いところがあり、カジノで有り金を溶かして破産したりもしている。
なお有り金をすべて溶かした件についてはカジノを使えば簡単にお金を稼げるという、攻略サイトを信じた結果でもある。online kasinoは反則
邪竜を崇拝する怪しげな黒いローブの集団と『我らの絆は永遠だよ☆』というズッ友の関係を結ぶ。
相手の魔法を見てから反射するなど大魔王っぽいところがときどきある。
インターネットに嘘松だと書かれていたので、おばけの存在も信じてはいない。ゾンビは生物兵器なのでOK

ローナ画伯の作品

ただでさえ画力の天才なローナが、インターネットから得た知識で創造した個性豊かなキャラクター達である。正気を保てなくなる。
ちなみにゆるキャラとは、人類を嘲笑っているかのように口元がゆるんでいるキャラクター…!ではない。

💀 ふかきモン
港町アクアスの復興を目的として画伯が考えたキャラクター。内臓が透けた名状しがたい外見をしている…。
半魚人のゆるキャラであり、普段は深海で暮らしているが大好きな人間に会うために海の底からやってきた!!
『ネコォオオッ!!』という愛らしい声を放ち、「ふかっしー」という粘液を飛ばす子供がいるらしい!

💀むなっしー
“無”を畏れる人々に魅力を発信すべく画伯が考えたキャラクター。その姿は見る者の正気を打ち砕く!!
宇宙から飛来してきた侵略者(プレデター)を連想させる“無”の妖精だそうだ。
必殺の無汁(なしじる)は触れたものすべてを無に帰すという“無”への畏怖が高まるような設定だ!

エリミナさん

エリミナ・マナフレイム
“不合格”、“不合格”、“不合格”……ふん、どいつもこいつもエリートじゃないわね
――お、お前らぁああッ!ローナさんに謝れぇえええッ!
「人類が……人類が……」
焼滅の魔女と呼ばれる天才魔法使いのギルドマスター。
エリートを自称しており、魔法学院を圧倒的な主席で卒業するなど優れた実力を誇る。
ググレカース家のお抱えでローナを冒険者試験に合格させないよう指示されている。
しかしネットを活用したことでMPがおかしくなっていたローナを見て戦慄する。

本来のゲームではメインストーリーで死亡するキャラであり、それを知ったローナから純粋な善意で構われるようになる。
ローナから死の宣告を受けるなど度々現れてはその後も巻き込まれており、
ゲームキャラクターとしては二次創作のとある界隈では大人気、らしい。
なお、ローナからの好感度は高い。ラ波感…

ローナの実家

ブラウ・ググレカース
「いったい、この世界はどうなってしまうのだ……?」
ローナの父親であり、なろうファンタジーでは典型的な悪徳貴族
森の大霊脈を守護するためだけに、国家から大きな特権を与えられてきた。
その管理と防衛は金儲けのための投資を受け入れまくった反動でサボり気味だったらしい。
ローナを追放して早々、収入源である大霊脈をローナが見境なく魔法を乱射したことによって焼き払われ、取り潰しの危機に。
なんとか危機を脱そうと、ザリチェに命じてエルフの里を支配しようとするが…結果はお察しください。

エルフの隠れ里

エルナ
「どうかお母様を…エルフの里を救ってください!」
エルフの里の姫。なお130歳。
ローナが持つ伝説の杖から、彼女が救世主だと誤解し、彼女をエルフの里で起きている事件に介入させる。
なお、エルフたちはローナが初級魔術を乱発して森に天変地異を起こしていることをしっかり把握していたのだが、救世主ということで許された。

エルハゥル
「願わくはそなたの旅路が草まみれであらんことを――」
エルフの里の女王。
エルフの里全体を襲う謎の奇病にて弱っていたが、ローナが薬草「マボロリーフ」を無限栽培していたことによってあっさりと完治。
この一軒がローナの実家が引き起こしたものだと知るも、恩人である彼女を笑って許した。
そして娘のエルナととともに「いんたーねっと」を一晩触り続けた結果、古の神々の言葉にすっかり毒されてしまい…
ちなみに配下のエルフたちはエルフなのだが、どこか忍者っぽいところがあり、
ローナに助けられて以降は旅の助けになるよう影の者のごとくどこからかエルフが現れる…
「わらわは今、”激おこぷんぷん丸”である」
「”ググれカス”だ」

ザリチェ・ベノムガーデン
「らーッふふふふふふふッ どいつもこいつも愛おしいくらいに愚かですわぁ」
植物の花粉を使いこなす、ググレカース家に新たに雇われた魔導士。
エルフの里で毒花粉を撒き、その治療薬を売りつけて儲け、エルフの里で救世主として持て囃されていたが、
攻略wikiからネタバレを食らったローナによって治療薬を開発された挙句、証拠もないのに犯人扱いされて逃亡。
攻略不可能とされていたハメ技も攻略情報を持っていたローナに完封されて、敗北。
捕縛されてエルフの里へ引き渡された。

港町アクアス

アリエス・ティア・ブルームーン
「昼間から飲むお酒おいしいいっ!」
港町アクアスのギルドマスター。ローナ以上の異常者。
炎天覆う九つの円環(ロー・アクアス)の使い手であり、化身を用いることによって闇の野球スキルによる攻撃を防ぐことができる。
ハッキリ言ってロリコンであり、いつの間にかローナをよばわりしているなど危なすぎる女。
ときどき「わたしは少女を隠し撮りしました」のプラカードを首に掛けながら登場するなど罪がわかりやすい。
明らかに危険人物の雰囲気を放つが、権力者連中が逃げ出した中で町を見捨てずに水曜日と戦っているところは立派である。

一応は常識的なところもあり、当初はローナのような小さな女の子を水曜日との戦いに巻き込んではいけないと協力を拒否するが、
ローナがエレクの雷湿原を踏破した実力者であると知るとその態度が一変、アットホームなギルドへと彼女を熱烈に歓迎する。

ドワーゴ・ニコドー
「バレーボールの"気"をまとえるのは、アクアス人だけの特権だと思うなよ」
港町アクアスで日用品店を営むドワーフ。かつて地底王国ドンゴワで鍛冶師をしていた男。
神のみぞ知る時間(ゴッド・タイム)の使い手であり、バレーボールの時を止めて波動サーブによる直撃を回避することができる。
殺刀・斬一文字(キルイチモンジ)というSランク武器を作刀してみせた名工。
しかし当時のドンゴワに斬一文字を使えるだけの名手はおらず、Sランクの作刀によって追放というローナと似た過去を持つ。
その後は流れ者としてアクアスに住み着いたらしく、アリエスからは何度も頼まれているがトラウマから武器を作らない。

そこへローナが邪竜を崇拝する怪しげな黒いローブの集団を引き連れて襲来し、すべての過去を見透かすように斬一文字の修復を依頼。
ドワーゴのトラウマである剣を軽々と持ち上げて紅い刀身を一振り、その斬撃によりドワーゴの店は裂かれて崩壊するのだった…。

七女神

ラフィエール
「かぁ~~~っ!キンキンに冷えてやがるっ…!!」
七女神の一角、光の女神。
ネット上の掲示板の住人ではなく、このゲームの世界を司る神様の一柱。冷えたビールなど賄賂が有効である。
王都で信仰を集めており、女神像の前でキーワードを唱えることによって女神本人に会うことができる。
初対面ではぶいちゅーばーじゃなかったのでローナに失望された。

七女神が束になってようやく封印した怪物の消滅を知らず、ノリと勢いでローナを光女神の使徒にする。
そして、ローナが持ってきたスイーツに夢中で世界の危機を伝え忘れる…。
その後はカジノで借金を背負い、返済を終えてもギャンブルを続けるローナに思わずシャウトした。
酷いことしか書いていないがローナにお供え物をせびる善良な女神である。

テーラ
「おばけおるもん! 嘘じゃないもん!」
元・七女神の一角、地の女神。
貧しさに争う人間たちを満たすべく賢者の石を与えるが、やがては神々に牙を剥いた人間に失望して邪神になった。
偉大なる十冠の王、黙示録の獣などの名で呼ばれ、魔族が復活を願う黄金郷に封印された存在。
地上を滅ぼす脅威とされ、人型の第一形態や獣の姿をした第二形態を持つ。ちなみにジャージ姿が似合う。

いざ復活を予告して封印から解放されたものの、先にローナが魔族たちの信仰を集めて復活早々に旧・邪神となったことでOTLになる。
しかも魔族たちに実はそこまで慕われておらず、「邪神様と一緒に地上制覇するの息苦しそう」と言われて余計にOTLになる。
その後はローナと決闘するも回復魔法に弱かったり、第二形態を先に倒していたというローナの意味のわからない行動により完全に敗北。
そんなこんなでローナが唯一のズッ友になり、一緒にダンジョンへ行くが世界を滅ぼす邪神より強い雑魚が無限に出る地上に恐怖する。
なおローナの紹介でテーラもカジノへ行くが、ガンガン当たってローナが欲しかった景品までゲットしたので友情は危機を迎えた。

ロムルー
「m9(^Д^)プギャー」
七女神の一角、闇の女神。
千年前の大戦の元凶の地で、生物兵器などの禁忌の知識を封じるべくその最深部に潜む。
人間の思考を読むことができる神眼を持っており、死を司る神なので人気がないことを気にしている。
ローナには闇女神の使途の称号を与えよう、だがテーラは氏ね。

ボイスが実装されていないので喋ることができず、筆談で会話をしていたがローナよりこぴぺを学んで解決。\(^0^)/
それからは先に書いておいた顔文字などのページを開くことでスムーズに会話が可能になった。⊂二二二( ^ω^)二二⊃ブーン
これによってただでさえ人気がなかったのに邪神堕ちで信者を奪ったテーラを素早く煽れるようになった。m9(^Д^)プギャーww
オウフwwwなどだいぶイタい人のイメージになってしまったが、本人はローナのスキルについて考察するなどかなり真面目。
一方でロムルーたんかわいいよぅ!!などのファンの声を聞いた際にはやはり人間は怖いと戦慄した。(;゚Д゚)))))

【世界観】

インフレとバグが酷い世界観をしており、掲示板でも「おまえらまだこのゲームにバランスなんて求めてるの?」と呆れられている。
スイカにスイカを合成することで“無”が誕生するなど、明らかにバグを隠しきれていない。

またこの世界のダンジョンは基本的に誰にも攻略されておらず、そこはプレイヤーが攻略するまでダンジョンは攻略されていない
……的なリアリティを出している(のだと思われる)。
そもそもスーツをビシッと決めたビジネスマンが出てきたり本当にファンタジーなのか?

  • イプルの森
ローナが最初に捨てられた森、冷静になればゴブリンキングなど結構エグいレベルのモンスターが生息している。
罠も仕掛けられているなどレベル1で歩くには危険な魔境の森だが、ローナの焚火で惨劇が起こる。

  • イフォネの町
イプルの森から近い人里で、ローナの焚火によって町中では世界滅亡の空気と化している。
イプルパイやイプルジュースが名物となっており、ラインハルテエリミナなど人材にも恵まれている。
ただし、ギルドではエリミナが調子に乗っている。わからせ

  • 黄昏の地下神殿
初心者向けのチュートリアルダンジョン。黄金で構成されている。
9層で構成されているなど階層も浅いが、古代の文字が解読できずダンジョンとしては2層すら攻略された記録がない。
最奥には天さえも我が物にしようとした強欲な王が、その成れの果てが待ち受けている。

  • エルフの隠れ里
エルフたちが住まう隠れ里。イプルの森でも迷いの森と呼ばれる霧が濃くなる地点を正しく進むと到達できる。
奇病が蔓延しており、女王も床に臥せるなどあまり状態がよろしくない。
なんとか延命させるべくエルフの薬師が薬を用意しているが、ソイツが黒幕だ!

雷獅子エレオンの縄張りとなる雷鳴とどろく湿原。
非常に雷が多く、空を飛んでも落雷が直撃するなど明らかな危険地帯。
休憩地点として黄昏の古代教会がある。

  • 港町アクアス
王都行きの船が出る序盤の港町。釣り大会のようなミニゲームもある。
水曜日を極端に恐れており、水曜日を憎んで水曜日のために故郷を捨てる住民も出現。
そのため、町のギルドマスターは心臓をささげよとの文句で冒険者を募っている。

  • 海底王国アトラン
水竜族が住まう王国。最初の生命体クリスタル・イヴが封印されている。
水竜の旋律と唄がアトランへの道を切り開くとされ、多くのイベント攻略が必要になる。
ローナは爆弾バグによって海面をすり抜けることで楽々侵入した。

  • 王都ウェブンヘイム
金の都と言われる首都。屋台コンテスト、カジノとミニゲームも多数。
中央広場には光の女神像があり、キーワードを述べることで光の女神ラフィエールに会える。
カジノではわくわくトイチプランにより実質無料でスロットを回すことも可能。

  • 黄金郷エーテルニア
賢者の石によって繁栄した古代都市。魔族の住処で邪神が眠っている。
黄金の建物に石畳のように敷き詰められた宝石、一方で強力な古代兵器も徘徊している。
そんな黄金郷へは長く険しい旅路になるが、ローナは謎の空間バグで日帰りした。

入ってしまうと死ぬか攻略するまで出られなくなり、邪神より強い雑魚が出てくるなど明らかな欠陥を感じる恐怖の館。
カジノの景品だが、古代の生物兵器研究所でアンデッドの巣窟になっている。景品の家が千年前の禁忌を煮詰めた空間ってどうなの。
最奥には神殺しの兵器がつながれた状態で待ち受けており、内部では死神に追い掛け回されるという祝われた家

【余談】

序盤は基本的にローナの一人旅のような感じで物語が進んでおり、現地のキャラクターと関連して話が進む。
王都編突入から拠点となる家ができたり七女神とカジノが登場することで、借金返済になるのでそこから読むのも良いかもしれない。


追記・修正は、回復魔法で何度も味方を倒してレベルアップしてからお願いします。

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最終更新:2026年06月27日 22:02

*1 「オーバーロード」とか「魔王様、リトライ!」とか「野生のラスボスが現れた!」とかの系統。