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堀内武(ゴルゴ13)

登録日:2017/12/01 (金) 17:37:04
更新日:2026/05/30 Sat 12:19:19
所要時間:約 4 分で読めます


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ゴルゴ13 ゴルゴ13の登場人物 元エピソード項目 堀内武





…三十一年前、冬のオホーツク海に消えたあの男が……
まさか生きていたとは……




堀内武とは、ゴルゴ13の112巻に収録されたエピソード「50年目の亡霊」に登場するゲストキャラクター。

概要

「50年目の亡霊」の作中内にて影をちらつかせる、右目が存在しない男。

シベリア抑留の生還者だったが、昭和39年に北海道のオホーツク海で漁船での作業中に転落死。
その際の仲間の様子を見ると、かなり慕われていた人物だった様子。
ところが、堀内の死を確定させる遺体は発見されなかった。

戦時中では通訳官を務めていたが、反戦思想の持ち主だった所を巽が注目。
その反戦思想に洗脳を施されて「諜報活動こそ早期終戦に繋がる」とさせられ、ソ連側に通じる諜報活動に協力させられた。
しかし、ブルガリアにてソ連の満州侵攻と巽の発言を聞き、自身の活動が全て無駄だったと察する。

終戦後は唯一巽の諜報活動を知っていたことを恐れられ、抹殺目的でソ連に売られてシベリア送りとなった。
それでもシベリア抑留を生き延びることに成功し、その後の経緯は不明だが漁師として働いていた所で上述した通り死に至る。
ところが、数十年も経過した時に何故か彼の名前を名乗る手紙が巽の元に届き、国際恒久平和会議での殺害予告を行う。

部下

◇有木

巽に仕えている帝国物産の秘書の高齢の男性で、眼鏡を着用している容姿が特徴的。
口調も物静かで穏やかな人物で、国際恒久平和会議の準備も務めていた。
巽に手紙が届いた後に彼の自宅に呼ばれ、そこで巽の黒い過去を明かされることになる。

現在は巽の部下だが、戦時中は使い走りの部下として堀内に仕えていた。
そして戦犯の疑いをかけられた経験があり、そこを巽に救われてからは彼に仕えていた。
その働きっぷりを巽は評価しており、彼からは家族当然の存在と認識されている。
そこから巽に過去を告白されたと同時に、手紙の出し主を探る任務を任せられる。
後に新たに届いた手紙の差し出し主が堀内武だと知った際には、大きく動揺していた。

何故かゴルゴを知らなかった巽とは逆にゴルゴの存在を把握しており、連絡手段や評判も把握している。

劇中の活躍

巽が堀内の生存を確信し行動に動く中、都内のある廃墟内には巽の写真を壁に貼って恨み言を吐く謎の男がいた。
その廃墟内での独白によると、右目を失ったのはシベリア抑留の際に暴力を振るわれたことが原因らしい。
また、シベリア抑留期間直後もまだ巽を信じていたとの事で、その信じていた巽がゾルゲ級のスパイだと知ったことが心の傷な模様。

廃墟で恨み言を漏らし続ける堀内らしき男は、国際恒久平和会議が近づくにつれて気分を高めていた。
ところが、元部下である有木によって堀内抹殺の命を受けたゴルゴ13によって逆に射殺される運命となった。






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堀内が……。
本当に生きていると、思っているのか、シーザー?





登録日:2017/12/01 (金) 17:37:04
更新日:2026/05/30 Sat 12:19:19
所要時間:約 4 分で読めます






巽を殺せ!巽を殺せ!奴の過去を暴き、存分に恐怖を味わわせたうえで殺せ!





真の劇中の活躍

ついにやってきた1995年8月15日、終戦50周年記念の日―――。国際恒久平和会議には多くの人々や警備員が集まっていた。
ちょうどその頃、平和会議から離れた位置の建物には死神・ゴルゴ13が愛銃と共に待機していた……。

ついに司会に呼ばれて開会の挨拶を求められる巽。
盛大な拍手の中で席を立つ巽だが、体のバランスを崩したところを有木に支えられる。
自身を支えて共に歩く有木に感謝の意を伝えながら演台に向かう巽を、ゴルゴはライフル越しに眺めていた。

そして演台に向かう巽だったが、口調と雰囲気が突如と変わった有木にかつてのコードネームで耳打ちされて動揺する。
「あんたに仕えて30年、この時を待っていた」と冷酷な表情を浮かべる有木。
「世界中が注目する平和会議で偽りと裏切りの人生を送った唾棄すべき老人として死んでいく」ことを宣告。
既に死刑執行の依頼は成されたと、有木はコードネームで巽を呼んだまま別れを告げた。

そんな超展開も知るはずがない司会が巽にマイクを勧めるが、突然の超展開と家族として見ていた有木の裏切りに巽は頭が追い付かない。
その時、窓ガラスを銃弾が貫通し、銃弾は巽の頭を一発で仕留め、彼を即死させた。

つまり、堀内武という人物はやはりこの世に存在はしていなかったのである。

真相

「実は生き延びていた堀内武」という人物の正体は堀木であり、一連の堀内武名義での脅迫は全て有木の自作自演である。

都内の廃墟にいた堀内らしき男もつまり有木である
有木は会長秘書としての仕事を行う傍ら、夜中に廃墟に立ち寄っていたという事が推測できる。
よく読めば、何故か巽の傍にいない堀内が彼が密かに怯えている事を知っているかのような発言があるので予想自体は付く。
また、有木が堀内の部下だったという経歴で話の展開的に予想が付いた読者もいるだろう。

ただ廃墟にいた堀内らしき男の顔はどう見ても有木とは別人なのでこの二人が同一人物とまでは察する事ができず、「生きていた堀内と繋がっているのでは」と編集者のように誤解した読者もいたかもしれない。
これは単にミスリードのためのイメージなだけか、有木がそれっぽいメイクをして廃墟に行っていたのかは不明

それにしても狂気的なのは、有木は完全に堀内になり切って独り言を漏らしていたという部分だろう。
自分を堀内だと思い込んでいる精神異常者」だった訳である。
一応、巽に「堀内が生きていると本当に思っているのか?」と言っているので堀内は死んだという認識はあるようだが……
そう考えると、シベリアで右目を失った時の回想などのシーンは堀内ではなく有木の妄想で描かれた場面ということになる。
「本物の堀内」が出てきたのはエピソード冒頭の死亡シーンだけであり、作中で述べられた巽に対する感情も実際には有木の妄想と言うことになるので堀内が実際にどう思っていたのかについては「戦後に疑念を抱いた」としか語られていない。

30年間で爪に火を灯すかのように必死に蓄えたという有木の貯金による依頼は、堀内の殺害ではなくて巽の殺害依頼だったのである。
依頼時の有木は右目が塞がれており、ゴルゴにそのことを質問された際には自身の今の心には堀内の心が宿っていると言い出した。

堀内と有木は同じ陸軍中野学校の出身者だった。
有木は堀内の手足として諜報部員として働いていたが、巽が堀内に伝えたことは全て巽の知らない所で有木にも届いていた。
戦後、巽への疑念を持ったという堀内は有木に調査を命じ、巽の正体を掴み始める。

堀内がシベリアに送られたのも巽の仕業ではと疑ったという有木は、堀内が巽殺害の命令を下す事を待ち続けた。
しかし、物語冒頭で分かるように堀内はオホーツクの海に消えた……それでも有木は待機していたという。
巽の秘書をしているのも、恩のためではなくて情報収集のためだった。

その通りだったようだが、それでも堀内の命令は有木に来なかったという。
だが、堀内のように右目をふさぐことで命令がやってきたという。


ほら、聞こえる……。
「巽を殺せ!巽を殺せ!奴の過去を暴き、存分に恐怖を味わわせたうえで殺せ!」とっ……!

妄想と怒りに取り付かれ、戦後の人生全て仇敵の秘書として牙を隠して過ごしていた有木は正に「50年目の亡霊」だろう。
こころなしかゴルゴも引き気味になってるように見えなくもない

余談

  • 有木はゴルゴを知らない巽に出鱈目な依頼内容を教えた際に「堀内が発砲する前にゴルゴが敵を発見して射殺する」と伝えているが、実際にこの架空の作戦は護衛の依頼を拒否するゴルゴに事実上の護衛をさせるための正しいやり方となっている。
    出鱈目な依頼内容ですらちゃんとゴルゴのルールに基づいた内容にする有木の細かさが良く分かるとも言える。







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最終更新:2026年05月30日 12:19