犬の十戒

登録日:2018/06/02 (土) 02:42:00
更新日:2023/09/22 Fri 10:12:02
所要時間:約 3 分で読めます





【概要】
作者不詳のまま世界中に伝わっている英文の詞…とされているが、実際には原典があり、ノルウェーのMrit Teigenというブリーダーが犬の買い手に渡している「犬からご主人への11のお願い」が元になっている。
犬を飼う上での心構えや、犬と人間の理想的な関係を犬が主人に語りかけると言う手法で綴るというもの。

日本では2008年に「犬と私の10の約束」というタイトルで、この詞をベースにした映画も公開されている。


【原文及び和訳】

1.
My life is likely to last ten to fifteen years. Any separation from you will be painful for me. Remember that before you get along with me.

私の一生は10~15年くらいしかありません。
ほんのわずかな時間でもあなたと離れていることは辛いのです。
私のことを飼う前にどうかそのことを考えてください。

2.
Give me time to understand what you want of me.

私が「あなたが私に望んでいること」を理解できるようになるまで、少し時間をください。

3.
Place your trust in me- it's crucial to my Well-being.

私を信頼して下さい…それだけで私は幸せです。

4.
Don't be angry at me for long and don't lock me up as punishment. You have your work, your entertainment and your friends. I have only you.

私を長時間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。
あなたには仕事や楽しみがありますし、友達だっているでしょう。
でも…私にはあなたしかいないのです。

5.
Talk to me. Even if I don't understand your words, I understand your voice when it's speaking to me.

時には私に話しかけて下さい。たとえあなたの言葉そのものはわからなくても、
私に話しかけているあなたの声で理解しています。

6.
Be aware that however you treat me, I'll never forget it.

あなたが私のことをどんな風に扱っているのか気づいて下さい。
私はそのことを決して忘れません。

7.
Remember before you hit me that l have teeth that could easily crush the bones of your hand but that I choose not to bite you.

私を叩く前に思い出して下さい。
私にはあなたの手の骨を簡単に噛み砕くことができる歯があるけれど、
私はあなたを噛まないようにしているということを。

8.
Before you scold me for being uncooperative, obstinate, or lazy, ask yourself if something might be bothering me. Perhaps I'm not getting the right food or I've been out in the sun too long or my heart is getting old and weak.

私のことを言うことをきかない、頑固だ、怠け者だとしかる前に私がそうなる原因が
何かないかとあなた自身考えてみて下さい。
適切な食餌をあげなかったのでは?
日中太陽が照りつけている外に長時間放置していたのかも?
心臓が年をとるにつれて弱ってはいないだろうか?と。

9.
Take care of me when I get old ; you, too, will grow old.

私が年をとってもどうか世話をして下さい。
あなたも同じように年をとるのです。

10.
Go with me on difficult journeys. Never say, "I can't bear to watch it ." or " Let it happen in my absence." Everything is easier for me if you are there. Remember I love you.

最期の旅立ちの時には、そばにいて私を見送ってください。
「見ているのがつらいから」とか「私のいないところで逝かせてあげて」なんて言わないでほしいのです。
あなたがそばにいてくれるだけで、私にはどんなことでも安らかに受け入れられます。
そして…どうか忘れないで下さい。私があなたを愛していることを。



多くの人が一度くらいは、ペットショップ等で仔犬を見て「可愛い」「欲しい」と思ったことがあるだろう。それ自体が必ずしも悪いとは言えないが、仔犬はいつまでも可愛い仔犬ではない。飼いたいと思うならば、何があろうとも犬への愛情を忘れず、一生責任を負うだけの覚悟が必要となる。

だが現実において、「育ちすぎて可愛くないから」「引っ越し先がペット禁止だから」程度の理由で犬を捨てたり、去勢・避妊手術を怠った結果、増えすぎて多頭飼育崩壊を起こしたという無責任な飼い主の話を耳にしたことがあるだろう。

我々は忘れてはいけない。ペットとは、人間の都合のいいように動く玩具ではない。彼・彼女たちは言葉が喋れないだけで、自分たちと同じ心を持った命であるということを。



追記・修正はペットを生涯大切に出来る人がお願いします。


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最終更新:2023年09月22日 10:12