堤無津川凧揚げ事件(名探偵コナン)

登録日:2020/01/14 (火) 06:28:50
更新日:2020/01/25 Sat 10:37:20
所要時間:約 8 分で読めます





そんなに知りたければ推理してみれば?

名探偵さん?


『堤無津川凧揚げ事件』とは、『名探偵コナン』において江戸川コナンが解決した事件の名称である。
単行本第84巻に収録。テレビアニメでは第765話・第766話として2015年1月24日と31日に放送された。
今回は灰原の意外な嗜好が明らかに…?


※以下ネタバレが含まれますので、未読・未視聴の方はご注意ください。


【ストーリー】
堤無津川凧揚げ大会に参加することにしたコナンたち少年探偵団。
賞を取れば市役所で1ヶ月間凧が飾られることとなっていたので、探偵団と阿笠ははりきりながら会場の堤無津川河川敷へと向かった。
凧を上げる順番を待つ間、歩美達は灰原が幸せそうに聴いている曲についてコナンに話す。
灰原本人に尋ねてもはぐらかされるらしく、それを聞いたコナンは「どーせ今流行りのチャラい曲」と予想するが、それを聞いていた灰原は「絶対教えない!」と機嫌を悪くした。
そこでコナンはスマホを使って灰原のハミングを盗み撮りしようと思いつき、細工をしたスマホを歩美に持たせ灰原に近づいてもらおうとする。
しかし歩美は罪悪感から灰原に盗み撮りしようとしたことを正直に打ち明け、コナンの計画はあっさり失敗した。
その後コナンたちが凧を上げていると、近くにいた参加者の廉野亮太が川へ転落してしまう。
川べりの杭のロープが切れていた箇所から廉野は転落したため、駆け付けた目暮は事件性はないと判断する。
しかしコナンは切れていたロープの長さが合わないことなどから、これは廉野を狙った殺人未遂事件だと見破った。


【事件関係者】
※名前の元ネタは「凧の種類」と「凧の材料」。

  • 廉野亮太(れんの りょうた)
CV:高橋広樹
大会参加者でカフェ「Renno」マスター。39歳。
八越と組んで凧揚げ大会に参加していた。
加倉の妹との不倫が敬実ににばれたばかりであり、凧揚げをしている最中もスマホで敬実と言い争っていた。
凧を持っていた時も敬実と電話をしながら後ずさりをしていたが、電話に気を取られてロープの切れていた杭の間から川へ転落してしまう。
すぐに助け出されるが、カナヅチだったので水を大量に飲んでしまい、意識不明のまま病院へ運ばれた。
名前の由来は「連凧」と「糊」。

  • 廉野敬実(れんの たかみ)
CV:引田有美
亮太の妻。35歳。
亮太が浮気をしていたことを知って以来、彼のことが信用できなくなっている。
亮太が凧揚げをしていた時も「切ったら即離婚」と脅してずっと電話をしていた。
亮太が転落していた頃は自宅の家電で亮太と話していたので、自分には彼を誘導することはできないと主張。
ちなみに電話をしていた時にはキャッチホンの保留音はしなかったが、亮太が2人で内緒話をしている声とずっと亮太がゴソゴソ何かをしている音は聞いていた。
名前の由来は「連凧」と「紙」。

  • 加倉由敏(かくら ゆいとし)
CV:宇垣秀成
大会参加者で加倉運送経営。41歳。
亮太と八越は高校の野球部の後輩で、卒業してからも野球部に顔を出して面倒を見ていた。
しかし亮太が妹と浮気をし、騙されたことに気づいた妹が昨夜自殺未遂をしたため、大会が終わり次第亮太とカタをつけようとしていた。
亮太が川に落ちるところを見ていたが、その時にはかなり離れたところにいた。
また亮太が小脇に空のペットボトルを抱えていたので、それをポイ捨てするために川に近づいたと思ったらしい。
名前の由来は「角凧」と「糸」。

  • 八越健(やつこし たけし)
CV:桜井敏治
大会参加者でカフェ「Renno」店員。34歳。
高校の頃から加倉の妹に惚れていた。
亮太と組んで大会に参加しており、ペットボトル飲料を飲みながら凧糸を持っていた。
亮太が川へ落ちそうになると大きな声で「危ない」と止めるが、かなり距離が離れていたので亮太に声が届かなかったらしい。
その時には声を出している以外は特に怪しい素振りをしていなかった。
名前の由来は「奴凧」と「竹」。


【レギュラー陣】

ご存知セクハラ探偵野郎主人公。
灰原が幸せそうに聴いている曲を知るために、スマホを使って彼女のハミングを盗聴しようと思いつく。
その方法は、スマホの録音アプリを起動したままで画面を暗くするというもの。
このスマホを歩美に持たせ、自分たちが凧揚げをしている間に灰原のハミングを録音しようとした。
しかし歩美が灰原に白状したことで計画は失敗し、スマホも歩美がトイレの前で落としてしまう。
その後はいくらトイレ前を探しても見つからなかったが、これが事件解決に大いに役立つことになる。

ご存知哀ちゃん。
最近“ある曲”を聴きながら幸せそうにハミングをしている。
沖野ヨーコの新曲のようだが、コナンの言葉で機嫌を悪くし何を聴いているのか誰にも教えなくなってしまう。
阿笠の話では、この前に比護の特番を何度も観ていたとのことなので、比護に関係する曲の可能性があるが…

ご存知天才発明家。
探偵団の凧を使って自分のことも宣伝しようとしており、探偵団を宣伝する凧のシッポの他に自分の住所とHPアドレスを書いた凧のシッポも用意していた。

ご存知純真小学生。
コナンに盗聴の手伝いを頼まれるが、罪悪感から灰原に盗聴のことを正直に打ち明けた。
その後でコナンのスマホを落としていたことに気づき、落としたはずのトイレの前を探すもどこにも落ちていなかった。
その時に後ろで転んだ人がいたのを思い出したので、その人が間違えて持っていったと考えて電話をかけてみるが、最初に何回かコール音がした後で電源を切られてしまう。

ご存知探偵団団長。
灰原が聴いていた曲について、アニメの歌っぽかったと言う。

ご存知天才小学生。
灰原が聴いていた曲について、クラシック音楽に聞こえたと言う。

ご存知警視庁の面々。
最初は事件性はないと考え所轄に任せようとするが、コナンの意見を受けて殺人未遂事件として捜査を続行する。

  • 比護隆佑
ビッグ大阪のサッカー選手。
後輩想いであり、時間があれば今でも母校の試合を観に行っている。
ちなみに母校の港南高校は、現在は野球のほうが有名になっているらしい。

  • 真田貴大
ビッグ大阪のサッカー選手。今回が原作初登場。
比護の特番の中で比護の変わった趣味とかを色々暴露していた。

ご存知毛利親子。
エピローグに登場。


以下、事件の真相。さらなるネタバレにご注意ください


























地獄に堕ちろ…


  • 八越健
今回の事件の犯人。
亮太の転落時には声が届かないほど遠く離れていた場所に立っていたが、“ある物”を使って亮太を巧みに誘導していた。
その“ある物”とは糸電話。自分と相手を繋ぐ凧糸を受話器となる空のペットボトルに絡ませ、飲み物を飲むふりをして亮太に指示を出していた。
ちなみにこのトリックは元々これ以前に考えられたもので、凧揚げの際には毎回この方法で指示を出していたらしい。
簡単な合図もあらかじめ決めており、合図をしていつものように糸電話を作った後は、嘘の指示を与えていって亮太を川に落とした。

だが犯行直前にトイレ前で転んでしまい、傍にスマホが落ちているのに気づく。
それは歩美が落としたコナンのスマホであり、自分のスマホは持って来てなかったが、機種が同じだったのでそれを自分のものと勘違いしてつい拾ってしまった。
ボディーチェックを拒否した後のコナンたちの会話からそのことに気づき、スマホが録音中だったことと発信機が内蔵されていることも知る。
コナンの話からスマホの暗証番号を知り、トイレでロックを解除して録音データを隠滅しようとした。
しかし暗証番号であるはずの「4869」を入力してもロックは解除されず、仕方なく家に持って帰ってハンマーで粉々にしようとするが、
トイレから出るとそこには目暮が待ち構えていた。

実は発信機と暗証番号の話は嘘であり、録音データを隠滅しようとして電源を入れたことにより着信音あるいはGPSで居場所を特定されてしまったのである。
高木にコナンのスマホを持っていたことを指摘され糸電話のトリックを暴かれても、自分がやったという証拠がないととぼけ続ける。
しかしコナンに証拠の録音データを再生され、最後に彼の殺意を証明する「地獄に堕ちろ」という一言が流れると、犯行を認めて警察に逮捕された。

なお、彼が犯行に及んだ理由は作中で明かされていないが、動機は惚れていた加倉の妹絡みだと推測されている。

  • 廉野亮太
今回の大会でもいつもと同じように糸電話を作って八越の指示を受けていたが、それを利用されて川に転落してしまう。
事件解決後に意識が戻ったようなので、その後は警察に八越について色々訊かれたものと思われる

  • 灰原哀
彼女が幸せそうに聴いていた曲は、ヨーコの新曲「恋のダンデライオン」だった。
別にヨーコのファンというわけではないが、比護がアップする時によく聴いているということを彼の特番で知ったので、それに影響されて聴くようになったようだ。
エピローグでも満面の笑みを浮かべながらこの曲を聴いていた。

  • 比護隆佑
ヨーコと比護は同じ高校の出身で、ヨーコは比護の後輩である。
「ちょっと聴いてみよう」という感覚で「恋のダンデライオン」を聴いたとのことだが、
タンポポのような歌詞を聴くと元気が出てシュートのイメージが湧くような気がしたので、
そういった理由からハマってしまったのだという。
ちなみにこのことをインタビューで真田にばらされた時には、彼に「タンポポはダンデライオンやからダンディライオン…こらトンチが利いてまんなァ!」と茶化されていた。


【余談】
アニメ版では特別編『謹賀新年 毛利小五郎』にて、探偵団が凧揚げ大会への出場を決めるまでの様子が描かれている。
しかし大人の都合により、『謹賀新年 毛利小五郎』と本作の間に『コナンと平次 恋の暗号』が放送された。
詳細は『逃亡者』の項目を参照。





追記・修正は「恋のダンデライオン」を聴きながらお願いします。

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