R・Pパチンコ!?の巻(こち亀)

登録日:2022/01/24(月) 21:47:56
更新日:2022/02/06 Sun 16:59:01
所要時間:約 10 分で読めます




こち亀のエピソードのひとつ。単行本第97巻に収録されている。

タイトルの「R・P」は「ロール・プレイング」と読む。


◆ストーリー

両さんが派出所に帰ってくると、両さん当ての荷物が一つ届いていた。
喜び勇んで両さんが封を破ると出てきたのは、「SUPER超(10乗)リアルパチンコ」というパチンコゲームのソフトであった。


両津「部長に怒られてパチンコ屋に出入りできなくなってしまったからな! だからこうして隠れてパチンコをする訳だ!」

中川「制服でパチンコするからですよ!」


呆れる中川だが、両さんの買ってきたソフトを見ると「通販のみ」という一文があり、そこが引っかかる。両さん曰く、このソフトには何か秘密があるとのこと。


両津「なにしろ三万円もするソフトだからな!」

麗子「そんなに高いの!」

両津「三万円といったらわしがパチンコ一回で遣う金額だ。一回分で毎回出来る訳だ!得だろ!」

中川「先輩みたいなお客さんが多いからパチンコ店が儲かるのか…」


ゲームを始めると、パチンコ店のリアルな映像に加え、一台一台の台も選べるという細かさに中川は驚く。その上台をズームアップしたり、横から立体的に見て天釘を確認したりも出来るという。
両さんが打つべき台を決めた後、持ち金で台を打つためにカードを買って席に戻ると、なんと両さんが決めた席が別の客に取られてしまっていた。


主人公【ここは私の席ですが…】

客【やかましい!】


両津「あ! 弱いやつだ。殴られてしまった!」

中川「すごい展開ですね」


どかそうと主人公で話しかけたら殴られて返り討ちにあってしまう。
また台探しからスタートする両さんだが、そこは現実世界のギャンブルプロの両さん。新たな台で大当たりを連発し、一万発の大台に乗る。すると…


メッセージ【急にトイレに行きたくなった!】

両津「何! うぬ大事な時に!」

中川「生理現象まであるんですね」


超リアルパチンコを謳うだけあって、無駄にリアルなゲームシステムが発生。
積んである玉の上にライターを置いた上で、トイレに向かう主人公。


両津「すぐに戻ってこいよ!」

メッセージ【大の方なので少々遅くなります】

両津「何だと!」


床を叩いて焦る両さん。
やっとトイレから出てきた主人公が自らの席に戻ると、何と隣に積まれていた玉が全て誰かに盗られていた。
両さんは主人公を使って隣の客に犯人の聞き込みをしようとするが…


客【邪魔するな】ガン!


中川「また殴られましたよ」

両津「この店は気の荒い連中ばかりだな!」


こうしてまた一から台探しになってしまった両さん。
しかし再三のチャレンジによって、何とか玉の数を盛り返す。するとそこで、両さんがあることを推察する。


両津「本物の現金に換金できるんじゃないかこれは!」

中川「えっ現金に!」


その根拠は、説明書に意味ありげな事が書いてある事だった。


説明書
【景品の交換後】
【これでゲームが終了したと思いますか?】
【あなたの腕で”ある秘密”を探してみてはいかが?】
【注:ゲーム内容に関するお問い合わせには一切お答えできません】


両津「パチンコゲームで換金できるタイプも多い! これは本当に換金が可能なのだ!」

中川「まさかただのゲームですよ!」


さっそく両さんは玉を持って受付に行き、換金を申し出るが【法律で禁止されているんですよ!】と言われて拒否されてしまう。それでも両さんは諦めず換金所の場所を訪ねるも、店員は【そんなものありませんよ!】と答える。中川は「やっぱりありませんよ」と諦めの姿勢だが、両さんは逆に「いや、ある!!」と確信し始める。


両津「ズームアップしてみろ、ほら」

両津「少し汗をかいてる。何か隠している証拠だ」


中川「あっ!! うーむ鋭い」


何と店員の小さな汗エフェクトを見逃さなかった両さん。
そこで両さんが【全部ボールペンに換えてくれ!】と妙手を打つと、店員は目に見えて汗がたくさん出てくる。
しかしこの店員は口を割りそうにないと判断した両さんは、常連客から情報を探る作戦に切り替える。


両津「いた! こいつは常連だ!」

中川「なぜ分かるんです?」

両津「ジャージの上下はただ者ではない!


独自の基準で常連客を見つける両さん。
最初はストレートに換金所を訪ねるが、【知らん】と素っ気ない返事。
だが両さんは「聞き方が間違っていた」としてたくさんの玉を手土産に訪ねると【もう一度 要件を聞こう】と脈アリな返事をもらう。
その上でもう一度玉を手土産に聞くとついに【パチンコ店の裏だ】という言葉を引き出すことに成功。


両津「ついに探したぞ!」

中川「こんな裏技があったとは」


早速大量のボールペンを持って店の裏にダッシュするも、それらしいものが全く見つからない。
途中警官に怪しまれて、慌てて誤魔化したりする羽目に。
中川は「嘘をつかれたんじゃないですか」と心配するも、諦めない両さんはキャバレーの呼び込みのお兄さんに聞き込みをする。


お兄さん【日の出の方向に虹がかかる時、道は開ける】


麗子「何かのヒント見たいね!」

両津「なんかロールプレイングゲームみたいになってきたぞ」

中川「仲間になりましたよ」


何やら風向きが変わってきたゲームの様子。
とある建物の扉の前に移動すると、そこにいた黒服に合言葉を言うと扉が開く。
黒服も共に三人で建物の中に入ると、なぜかダンジョン風の画面に変化してしまう。


メッセージ【気をつけろ!】

両津「あっ 何かが攻めて来た!」

中川「アイテムを選べと書いてあります!」

両津「よし! 魔法の剣だ!」



中川「早く倒さないとエネルギーレベルが下がってきますよ!」

両津「何!? いつからそんなシステムになったんだよ!!」

中川「新たな敵が現れました!」

両津「くそーっ! どこがパチンコゲームなんだ!」

中川「あーっ二人やられてしまった!」


突如まるっきり変わったゲーム内容に、「どこにどんなアイテムが隠されてるか全然分からん!」「説明書のないゲームをやってるようなもんだ!」と流石の両さんも悪戦苦闘。
やっと魔法の剣で全ての敵を倒すと、突然鳥のような丸っこいキャラクターが画面に現れた。


鳥【あなたは勇者です。どうかお姫様を助けて下さい】

両津「何! やかましい!!」

鳥【ギエ〜〜〜】


お姫様などかまっている暇はないと突如現れた鳥を魔法の剣で一刀両断する両さん。
とにかく換金所の場所を知りたい両さんは魔法の剣を振り回して暴れ回る。
するとまた突然にも黒マスクのキャラが出てきて【分かった。教えよう】と言ってくる。


黒マスク【車を選び 私の車について来たまえ】

両津「何! 今度はサーキットゲームか! うおっ!! 速い奴だ!!」


またゲームが変わり、今度はサーキットゲームに。
車幅ギリギリの崖や、タイヤが滑りブレーキも甘い車の操作に苦戦しながらも何とか両さんは突破。


黒マスク【よく追って来たね!】
主人公【早く教えろ! ゼイゼイ】


黒マスク【私を倒してからだ!】ドカ
黒マスク【四天王が相手だ! やれ!】


両津「何だこりゃ!?」

中川「格闘ゲームになったようですね」



突如蹴りをかまされた上、四天王をけしかけられまたゲームカテゴリーが変わる。
パチンコの一般客にすら反撃されるような弱いキャラで格闘ゲームをやるハメになり、両さんは足に噛み付くなどの反則技を使い奮闘。


中川「全てのゲームに精通してないと換金所には行けない仕組みだ」

両津「パチンコよりこっちのゲームの方が長いぞ!」


それでもゲームの天才を自称する両さんの腕前により、四天王+黒マスクを撃破。
勝利の高笑いをする両さんだが…


ズン!


【問題】
【1628年に「動物における心臓の運動と血液に関する解剖学的研究」で血液循環説を発表。近代生理学の基礎を開いた英国人は?】
【A.ミルトン B.ハーヴェー C.ネーズビー D.ジェンナー】


両津「何だこりゃ! うおおお難しすぎる! 全然分からん!!」


まさかの知識問題に、ゲームの天才両さんも流石に混乱。
しかし隣に博識の中川がいたことが救いとなり、この問題も何とか突破。(因みに正解はBのハーヴェー)


ここまで乗り越えた両さん&主人公は、壁についた小窓を発見する。
両さんは「ここが換金所だ」と確信し、ボールペン五百本を窓口に差し出すと…


メッセージ【はい!】

両津「うひょっ出たあ!」


とうとう現金をゲットし、達成感と共に笑う両さんだが…


中川「どうやって画面から出すんです?」

両津「そ…そういえばどうやって出すんだ?」

中川「ただの絵だけですよこれじゃ」


ここまで来て諦め切れない両さんは、現金を手に入れるために主人公を操作して試行錯誤を繰り返す。


両津「ロープレで鍛えた勘で探し出すぞ! 壁に秘密がないかな?」

両津「あっ、音が!」


壁を叩いて探していると、一部だけ音がおかしい壁の部分を発見。
そこを押してみると、壁がゆっくりと回って開き始める。そして、その内部には…



金髪女【よくここが分かったわね。これから教える秘密は誰にも言っちゃだめよ】


両津「やった! ついに秘密を暴いたぞ!」

中川「どうやって現金にするのかなあ」


ゴールと思しき場所にいた金髪女は、【これが秘密の本よ】と言いつつ本を差し出してくる。
中を確認してみると…


両津「見ろ! これが通販カタログになってるんだ」

中川「あっ!」

両津「換金額内で品物が選べる訳だ。えーと、これと!これと!」


金髪女【そこまでね! OK。あなたの会員ナンバーと品物合計認証ナンバーを書いて会社に送ってね!】
金髪女【一週間以内に届くわよ! これは秘密よ! 他言しちゃだめよ!】


そう、これこそがこのゲームが3万円もした秘密だったのだ。
まだ中川は半信半疑ではあったが、両さんは信じてハガキを送ることにした。




そして数日後。

両津「やったあ! 送ってきた!」
両津「ほら見ろ! 実に良心的なソフト会社だ!」


ゲームで稼いだボールペン五百本の値段分のカメラ、腕時計、ウォークマン等が届いて興奮気味の両さん。普通の人ならここで満足のハッピーエンドとなるところだが……


両津「そうと分かれば本気で稼いでやるぞ!」

中川「えっ、本気じゃなかったんですか?」



両津「やったぜ! ボールペン二十万本だ!」


なんと本気を出した両さんは以前の四百倍の景品を稼ぐことに成功。
一度攻略したばかりの面を乗り越えながら、急いで換金所の面までクリアを重ねるが…


両津「げっ!!! 換金所が閉鎖されてる!」


中川「別の場所に移ったみたいですね……」

両津「く、くそ〜〜〜。ようし絶対に探してやるぞ〜」

麗子「すごいゲームね」




一方。
こちらは「SUPER超リアルパチンコ」の販売元である「世界にのびるゲーム社」のビル。


社長「おまけ付商品を買った人に後でおまけを送るのと同じだ。景品分の価格がソフトに加算されている」

山田「たぶん問題はないでしょう! 社長! たぶん!」


社長「高額のハワイ旅行は作文でも書かせればたぶん大丈夫じゃないか 山田くん!」

山田「たぶん大丈夫でしょう! 最終面に行く人は日本で数人……」


やたら楽観的なソフト開発の二人だが、山田くんが届いたハガキを見ると…


山田「げっ!! これ全部当たりだ!!!」
社長「そんな馬鹿な!」


山田「車が計三台! 海外旅行が…八名分! それに…純金…で5キロ!!


届いた景品の申請の値段を合計すると5千万円を超え、ソフトの利益を大幅にオーバーしてしまっていた。


山田「こ これ全部同じ人です…こ この人はなんなんだ…」

社長「山田くん。この企画は止めよう…。やはり問題があったようだ…」




ところ戻って、派出所では。


電話「この電話は現在使われておりません。ツーーーーー」


両津「逃げたな………あのソフト会社……」

中川「先輩一人で取り過ぎですよ」


両津「絶対逃さんぞくそっ! 300時間もかけて取った景品だからな!」


警官としての立場を最大限に利用してビルのオーナーに電話で聞き込みをする両さんを見て「先輩は執念深いからなあ…」と溢す中川。
夜逃げしたソフト会社の足取りを探して色んなところに踏み込む両さん達だが、中々足跡を掴めない。中川は諦めかけるが、両さんはそうはいかない。


両津「ゲームメーカーである以上、絶対ゲーム機会社にコンタクトを取るはずだ! 網を張って動きを待つ!」

中川「鋭い…」




そして両さんの執念がついに実を結び、とある河川敷のプレハブ小屋を突き止めた二人。


両津「ここか! 景品をよこせ!」ドガッ!

社長「げっ!! どうしてここが!!」


両津「ロールプレイングゲームは大得意だからな! 砂漠の果てやピラミッドの中に逃げ込んでも絶対探すぞ! 早く景品よこせ!!」

社長「あの企画はシャレですよ! お遊びで……」


社長の胸ぐらを掴んで叫ぶ両さんに、しどろもどろで言い訳をする社長。
その様子を見た中川は「企画の中に先輩を計算してなかったのが敗因だな」と総括するのであった。





建て主【ここは私の項目ですが…】
アニヲタ【やかましい!】
両津「あ! 弱いやつだ。追記修正されてしまった!」
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最終更新:2022年02月06日 16:59