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ウェブナー教授(ゴルゴ13)

登録日:2022/07/24 (日) 11:11:23
更新日:2026/07/09 Thu 21:31:33
所要時間:約 4 分で読めます



か……彼は、「破局点」を……じ、自分の手で、作ったのだ!!







破局点(カタストロフィ・ポイント)



ウェブナー教授とは、『ゴルゴ13』の第26巻に収録されたエピソード「破局点」に登場するゲストキャラクター。

概要

ハーバード大学で犯罪者の心理を研究し続けている犯罪心理学者。
自身の学説を応用して難事件「カリフォルニアの連続ノド切り魔事件」を解決したのだが、今度はそのことに感謝を述べるヒューイに対し、ウェブナーは学説を世界に発表するために自身を囮にして「ある犯罪者」を始末するための作戦の協力するよう申し立てており、その犯罪者こそゴルゴ13だったということで、自身の学説を証明するためにゴルゴに敵対する。
そしてヒューイはウェブナー教授の学説証明のためにゴルゴへ偽の依頼を出す。

と、ここまで聞くとゴルゴお馴染みの「自身の名誉の為に喧嘩を売る敵」に見えるが、大半は莫大な費用や人材を消費する上に一般人への危害を加えない残虐な作戦が多い中、
自分の頭脳と協力者一人+αと拳銃だけという超ストロングスタイルでゴルゴを完全に追い詰めた。
その上に、パートナーがミスをしても一切責めず冷静に新しい作戦を立てる、学説の為なら自身の命をも平気で賭けると精神面も持つ。

元狩猟案内人(ガイド)で現在は動物保護監視員の名のもとに密猟者退治を行っていた人物「ラリー」とはガイド時代から知り合い。
ラリーは小物ばかりの毎日に飽き飽きしており強敵の戦いに飢えていたため、利害の一致からコンビを組んでゴルゴへの刺客として送り込んだ
ラリーの方もウェブナー教授の頭脳の埋もれがちだが、射撃の腕は一流で遠距離からゴルゴの持っているスコープだけを撃つ程。
ただし、ラリーのミスが無ければゴルゴを敗北に追い込めていた(尤も、野生動物じみた勘を持つゴルゴが異常なだけだが)。

作品全体で見れば初期の時代の敵と言うこともあって知名度こそ高くないが、ゴルゴ屈指の強敵に挙げられるほど。
彼の予測精度は本物であり、おそらくゴルゴ以外なら普通に勝てた可能性が高いのでやはり喧嘩を売る相手を間違えてしまったとしか言いようがない。
ゴルゴの協力者であるリンドンや追い詰められたゴルゴが娼婦街で知り合ったモブキャラの娼婦のゴルゴへの何気ない一言が敗因となっており、ゴルゴの語る主人公補正「40%の運」に対して負けたのである。

犯罪心理学「B=f(P.E)」

ウェブナー教授の作った理論。
P=犯罪者の個数
E=犯罪環境
を元に
B=犯罪行動
を予測し、犯罪者をオートマトン(自動機械)化するという理論。.の意味は気にするな

要は「データがあれば犯罪者が何をするか予測できる」というものである。

劇中の活躍

偽の依頼でウェブナー教授達の前に現れたゴルゴはホテルの最上階に泊まり仕事の下見を行っていた
が、それを読んでいたウェブナー教授はラリーに威嚇射撃を命じる。
自分の動きを呼んだ狙撃にゴルゴは焦るも、トラックにぶら下がりながらの移動で何とかホテルに戻ることに成功するも、それを読んでいたウェブナー教授はゴルゴの部屋の時限爆弾(実際はただの時計)を設置。

爆弾を処理するためホテルを抜け出すゴルゴ*1
の考えを読んでいたウェブナー教授は協力者にゴルゴの背後に近づくよう指示。

反射的に攻撃するゴルゴだったがそこで爆弾が偽物で自分が罠にハメられたと気付くもその時には警察に捕まる。

武器を没収されるもなんとか釈放されたゴルゴは偽の依頼を出したウェブナー教授の家に侵入する。
が、それすら読んでいたウェブナー教授は「侵入者を正当防衛で攻撃する」という設定でラリーにゴルゴ射殺を命じる。

そして侵入したゴルゴにラリーが射撃するも直前に気付かれ逃げられてしまう。


予想外の展開に困惑するラリーとウェブナー教授だったが、そこでラリーが夜行時計をしていた事が原因な事、更に焦ったラリーがウェブナー教授の元に駆け寄った事でゴルゴに居場所がばれてしまう。
それでも、ウェブナー教授は攻撃しないと読んでゴルゴを無視して新しい「計画」を立てるのだった。

一方、ゴルゴは「敵」の存在に気付くも武器を失い行動が読まれていることに警戒して娼婦街に隠れることになる(因みにこの行動もウェブナー教授に読まれている)。

そこにいた娼婦がゴルゴを見て「何を考えているか解らない相手は深く考えないで相手の様子で動く」と呟いたことでゴルゴは「ある作戦」を立てるのだった。そしてお約束の濡れ場


その後ゴルゴはリンドンに会い「勝手に騒げ」「不測の事態に遭いたい」という謎の依頼を出す。



そして、ウェブナー教授の計画でラリーのホームグラウンド・ケニア草原にゴルゴを呼び寄せ一騎打ちをすることになる。
そこに小型飛行機が近付き砂煙が舞うもラリーは冷静にゴルゴに攻撃を仕掛ける。
だが、その直後飛行機から大量の爆弾が落ち爆発する

何が起きたか解らず混乱するラリーを、ゴルゴは隙を突いて射殺する。
空爆を仕掛けたのはリンドンだった。
自分の動きが読まれていると警戒したゴルゴはゴルゴ自身も予測できない「不測の事態」に自分を追い詰めることで動きを読ませないようにした。


そして敗北を悟ったウェブナー教授は、何の意味も無いと解りながらも自身の学説をまとめるのだった。




私の理論に、欠陥が一つあったことを、素直に認める。
それは、突然の変化を予測する「破局理論」も通用しない犯罪者の居る事を、私の理論に組み入れなかったことだ……
ここに、ある犯罪プロフェッショナルが、その事実を私に証明してくれた。その人物は……
自ら、自分の身の危険も顧みず、自分も予測できない突然の環境の変化「破局点」を生み出す事で、自分の動きを私に計算させなかった
……これによって私の学説は……
……以上、遺言に加えて……




ドキューン

余談

  • ウェブナー教授に行動を読まれていたゴルゴは終始焦っており、背中を見せて逃走する場面があったり、いつも塩対応になりがちな娼婦の言葉に感銘を受けたかのように考えこむなど珍しい態度が多く見られる。初期のゴルゴだから仕方ない
    また、依頼の下調べを欠かさないゴルゴにしてはあっさり偽依頼に引っかかっているが、この件を受けて以降はより慎重になったのかもしれない。

  • ちなみにウェブナー教授との戦い以降もゴルゴは定期的に行動予測と戦うエピソードがある。
    ただし、それらは時代の違いもあって行動予測もハイテク・デジタル化しており、まだアナログな要素のある行動予測との戦いは本作が最後だったと言えるかもしれない。




追記・修正は犯罪心理学者と戦った人にお願いします。

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最終更新:2026年07月09日 21:31

*1 この時ゴルゴは物凄く焦りながら爆弾を投げ捨てようとしたが、多くの民間人がいるのを見て思い留まっている。