レシピボン発動!おいしーなタウンの危機/シェアリンエナジー!ありがとうを重ねて(デリシャスパーティ・プリキュア)

登録日:2023/02/02 (木) 00:57:43
更新日:2023/03/28 Tue 00:36:59
所要時間:約 41 分で読めます




※推奨BGM:Cheers!デリシャスパーティ♡プリキュア


拓海も…コメコメも…。

世界中からお料理が消えた!?

ふにゃ!許せない!

レシピボンを取り戻すわよ!

ゆい?

あたし、もう戦えない……!


デリシャスパーティ♡プリキュア!

レシピボン発動!
おいしーなタウンの危機


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「レシピボン発動!おいしーなタウンの危機/シェアリンエナジー!ありがとうを重ねて」とは、『デリシャスパーティ・プリキュア』の第43話と第44話のサブタイトル。
2023年1月15、22日放送。

脚本:平林佐和子
演出:横内一樹(43話) 深澤敏則(44話) 
絵コンテ:横内一樹(43話) 深澤敏則、手塚江美(44話) 
作画監督:美馬健二、沼田広(43話) 板岡錦、藤原未来夫、油布京子(44話)




概要

プリキュアとゴーダッツの最終決戦を描いたエピソード。
自分の所為で拓海もコメコメも傷ついてしまったと強く思いこんでしまったゆいの再起、『ゆい』という名前に込められたよねの願い、ジンジャーが遺したほかほかハートの蓄積装置の正体など、怒涛の展開が目白押しとなっている。


前回までのあらすじ

ブンドル団団長・ゴーダッツの正体は、クッキングダム近衛隊長のフェンネルだった。
フェンネルは、師匠・ジンジャーのスペシャルデリシャストーンが拓海の父・門平ことシナモンに継承されることになった嫉妬心から彼にレシピボン盗難の濡れ衣を着せて追放させていたのだ。
ブラックペッパーこと拓海は、父を裏切ったゴーダッツへの復讐心に囚われてしまうも、プレシャスの必死の説得によりどうにか思い留まった。
だが、ゴーダッツはプレシャスの目の前でブラックペッパーに攻撃を浴びせた。
「ジンジャーさんだって望んでない」と言うプレシャスだったが、ゴーダッツはこう吐き捨てる。


お前は、ただ自分が信じたいものを、都合良く信じようとしたに過ぎない。

私は何も間違っていない!お前の自分勝手な想像を押しつけた結果が今だ…!

身の程を知れ!

ゴーダッツは、プレシャスにも攻撃を与えて変身解除させた。
コメコメは最後の力を振り絞ってゆい達をおいしーなタウンのゆいの部屋へとテレポートさせるも、その代償としてエナジーが底をつき、倒れてしまう。
そしてゴーダッツはおむすびのレシピッピをレシピボンへと収め、ついにレシピボンが発動してしまうのであった……。


話の流れ


【レシピボン発動!おいしーなタウンの危機】


品田家。
前回のラストの後、自室で安静中の拓海。
エナジーが回復していないのにも関わらず無理をしたコメコメもまた、ゆいのハートキュアウォッチの中で眠りについていた。


その頃クッキングダムでは…。

キリキリ歩クデゴワス!

既に国がスピリットルーによって制圧されており、クッキング達が連行されていた。
すると、ゴーダッツの手でレシピボンが発動し、世界中のありとあらゆるレシピッピ達がレシピボンに吸収されていることをクッキング達が知るのだった。


もうすぐだ…全てがこの手に…!


やがてゆい、らん、ローズマリーの3人は、前回ゴーダッツに見捨てられたセクレトルーが安静にしている芙羽家へと向かっていた。
彼女の持っているスペシャルデリシャストーンと、マリちゃんのスペシャルデリシャストーンを合わせて、ゴーダッツの所へ行こうと考えたからだ。
しかし…


いいえ、この石にあの方の持つ完成品ほどの力はありません…。

ローズマリーはそれを知って謝りつつ、ちゃんと休息をとるように言うが、セクレトルーは突っぱねた。


完璧でなくてはいけないのです…。
そうでなければ、全て失うっつーの…!

志は高くていい。
でも、笑顔を忘れるほどに囚われて、道を見誤ってはダメ。

自分のしたことと、ちゃんと向き合いなさい。


そう優しく諭すローズマリー。だが、それを聞いていたゆいが突然部屋を飛び出した。
後を追うここね達。すると入れ違いに、ここねの母・はつこがお粥を持って部屋に入ってきた。


お腹、空いてません?

だが、その姿を見たセクレトルーは…。


神の舌様!?


…と、目をキラキラさせて舌をハート型にするなど、これまでの冷徹なキャラが一瞬にして崩壊した。
どうやらセクレトルーは、はつこの事を以前から知っていたようだ。



…一方、芙羽家の噴水の前に来ていたゆい。


あたしの所為だ…!

どうしたパム?

何の事メン?

コメコメに付き添っていたパムパムとメンメンが、ゆいの呟きを聞いてハートキュアウォッチから出てくる。


あたしの所為で拓海もコメコメも傷ついた!

あたしが…傷つけ…!

誰かを傷つけてしまって 傷ついても降りられないGame♪

遠くからここね達が見つめる中、ゆいは膝から崩れ落ちる。


う…うぅ…うぅ…

うわあぁぁぁぁ~ん!!


ひどい事しちゃったよぉ…!

うわぁぁぁぁ~ん…!


自分の所為で拓海とコメコメが傷ついてしまった――ゆいは、そんな自責の念から大きな声で泣き叫んだ。今の彼女の心は完全に折れ切ってしまっていた。
そんなゆいを慰めるように、パムパムとメンメンは寄り添うのだった。

…今の状況を見かねたここね達は、急遽サンドイッチパーティーを開く。


こういう時は!

食べよう!

サンドイッチを食べるここね達だったが、ゆいだけは食欲が沸かなかった。
するとローズマリーは、過去に自分が経験したあることを話す。


私もね、上手くいかなくて、自分の事が嫌いになった事があったわ…。

回想。
鏡台の前に突っ伏して泣く若き日のローズマリー。


どうしても似合うメイクができなくて、何度もやめようと思った…。

でも、上手くいかなかった時間があるから、今の私があるの。


そんなマリちゃんに寄り添ってくれた若き日のフェンネルとシナモン。


失敗しても、迷いながらチャレンジし続ける事で、生まれる自信もある…。

はい、ゆっくり考えて。


美味しい…。

手渡されたサンドイッチを口にし、さらにもう一つ口にするゆい。しかし…


…でも、しょっぱいよぉ~!

うわぁぁぁ~ん!

遠くの星から来た男も知っていた涙の味しか感じられず、前作の主人公よろしく鼻水を垂らしながらまたしても泣き出してしまった。
今の彼女にはいつもの「デリシャスマイル~♪」すらできなかった。

いいのよ。そういう味も知って、大人になっていくんだから。

天の声…よねはゆいを優しくそう諭した。

鼻!チーンして!チーン!
しょっぱいよぉ~!

だがその時だった。
ハートキュアウォッチとハートフルーツペンダントから今まで聞いたこともないアラームが鳴り響き、それと同時に目の前のサンドイッチが一斉に消滅した。
いやそれだけでは無かった。おいしーなタウン中の、否世界中の料理やそのレシピが全て、レシピボンの力によって奪われてしまったのだ!


全ての料理は、私の物となった。

ジンジャー、貴方が間違っていた事を証明してみせよう。
貴方の力を受け継ぎ、誰よりも使いこなせるのは、この私。

私を選ばなかった事、後悔するとするといい!

一方、芙羽家の冷蔵庫の中は、食材が消滅してしまっていた。


無い!無い!無い!食材が一切無~い!

…らん、君の好きなお料理は何だ?

そりゃもちろん…はっ!びょえぇ~!?思い出せない!

自分の好きな料理がラーメンであることを思い出せないらん。
しかし、料理が存在したこと自体は覚えていた。ゴーダッツにとってはその方が都合がいいのだろう。
そしてブンドル団のアジトは、ついにおいしーなタウンへと出現。ゴーダッツは世界中やクッキングダムに自分の映像を中継した。


私はゴーダッツ。
お前達が生きる為に食べてきた料理は全て、私の物となった。

私に従えば、生きるだけの食べ物は与えよう。

逆らうならば、格別な絶望を与えよう!

生きたくば、私に従え。

全世界の全ての人々に向けてマスターロゴスのような大演説をするゴーダッツ。
師匠・フェンネルの豹変ぶりに、彼に尊敬の念を抱いていたセルフィーユもショックを隠せなかった。
ゴーダッツの演説に困惑する人々、「お腹がすいた」と嘆く子ども、憤る菓彩ゆあん、食材さえ無くなったことを嘆く菓彩みつき。
さらにゴーダッツはミニスピリットルー軍団を解き放ち、人々を襲わせるのだった。



お料理を奪って世界を支配するなんて…!

お料理の記憶を残したのは喪失感を高めるためか…。

はんにゃ~!許せない!

かくしてプリキュアに変身したゆい以外の3人。
ゆいだけは、コメコメが力を使い果たしてしまっていたため、変身ができなかった。


ごめん…。
でも、今のあたしじゃ、変身しても…。

すると、スパイシー達はゆいと円陣を組んだ。


待ってて、ゆい…。

レシピボン、絶対取り戻してくるから!

その時は、笑顔で迎えてくれると嬉しい…。

ゆいに対して笑顔で語りかける3人。


お願い…気を付けて…。

大丈夫、誰かのために頑張る心は…いつだって無敵よ!ねっ?

ローズマリーが言ったのは、かつて第2話でゆい自身が言った祖母・よねの言葉だった。
ゆいは、ブンドル団アジトへと向かう仲間たちを見届けるのだった。


フィナーレは、「プリキュア・デリシャスフィナーレ・ファンファーレ」でアジトの壁を破壊。
そのままアジトへと突入し、ゴーダッツがいる最深部へと到着。

ゴーダッツと激闘を繰り広げるプリキュア&ローズマリー。
ローズマリーは、スペシャルデリシャストーン同士を共鳴させてゴーダッツの石の力を封じた。
しかし自分の物も使えなくなってしまい、ゴーダッツはもう一つのスペシャルデリシャストーンでプリキュア達を吹き飛ばした。


みんな、大丈夫?

ああ、自分でも不思議だが…。

いつもよりマシマシにガッツが出るんだ!

レシピボンも、ゆいの笑顔も取り戻す!


その頃芙羽家では、セクレトルーの目の前のお粥が消滅してしまっていた。


消えてしまうなんて…

いいのです。ただ…

せっかくの神の舌様のお料理食べたかった~…!

同じ泣き顔でも、ゆいと違ってこっちは100%ギャグであった。

だが、そのお粥を作ったのははつこではなく、店のシェフだった。実は、はつこも序盤の娘やセクレトルーと同じく料理が出来なかったのだ。
どうして見ず知らずの自分をここまで助けようとするのか、と尋ねるセクレトルー。


正直、初めは関わるべきじゃないと思ったの。
でも…ここねが必死にあなたを絶対助けたいって言ってたから…。

それだけで…?

ええ、あの子もあの子が信じるお友達も、信じているの。

一方、町を一人彷徨っていたゆいの前に、安静にしていたはずの拓海が現れる。
何でもあの時、デリシャストーンが身代わりになってくれたおかげでダメージが最小限に抑えられていたという。


ごめん!ごめんなさい!あたし…。

謝んなよ…。俺こそ、よねさんに謝らなきゃいけないのに…。

えっ?

同じ頃、セクレトルーはどうすれば味を間違えずに見極められるのかと、はつこに尋ねていた。


すすす…すみません、神の舌さまに愚問でした!

私も迷いますよ、『美味しい』に正解はないから。
だから、迷った時は昔聞いた素敵な言葉を思い出すようにしているの。

『味付けに迷ったら…』


『大切な人の笑顔に答えはある』。

はつこと拓海は、同じ言葉をそれぞれの相手に言っていた。『味付けに迷ったら、大切な人の笑顔に答えはある』――その言葉は、よねが遺した言葉の一つであった。


お料理教わった時に言われたのずっと忘れてて…。
でも、あの時思い出したんだ。『これで本当に大切な笑顔を守れるのか』って。

そう思ったら、答えはすぐに見つかった。

笑顔でそう語る拓海。
「答えは、大切な人の笑顔にある」という事に気が付いたゆいは……。


あたし、やっぱり…皆を笑顔にしたい!

美味しい笑顔で満たしたい!

私の言葉も、まだまだゆいちゃんを元気付けられた!良かった!

そこへミニスピリットルーたちが襲ってきたため、2人は大急ぎでなごみ亭へ避難した。
だが、その中ではあきほとひかるが「思い出せな~い!!」と夫婦揃って頭を抱えていた。


絶対これを使って調理してた!

せめてお料理の名前だけでも思い出せれば…。

すると、帰ってきたゆいを見て、2人は一安心。なんでも「芙羽さんから話は聞いてた」とのこと。
心配をかけたことを謝るゆい。すると…


ゆいのお友達は、みんな良い子だね…。

よねさんの付けた名前が良かったのかな?

そしてゆいはそこで、自分の名前の由来を知ることになる。
あきほによると、『人と人、思いと思いを結ぶ人になれますように』と願って『ゆい(結)』という名前を付けたのだという。
するとひかるは「同じ意味を持ったお料理がある」ことを思い出す。


人と人…。思いと思いを…。


『お(むす)び』!

だ~!

すると、招き猫が突然光り出し、おむすびの花と米俵が現れた。
それと同時に、あきほはおむすびの作り方を思い出し、ひかるは皆にご馳走できると意気込んだ。
やがて招き猫から溢れ出したほかほかハートは、コメコメへと降り注ぎ、ついにコメコメは復活を果たした。


ゆい!

コメコメ!…ごめん!苦しい思いさせて…!

ゆい、コメコメはゆいの笑顔が大好きコメ!

ありがとう!

2人は、おむすびを分け合って一緒に食べた。



デリシャスマイル~!

行こう、コメコメ!


コメ~!

プリキュア、デリシャスタンバイ!

パーティーゴー!

にぎにぎ♪

コメコメ!

ハートを♪

コメコメ!

シェアリンエナジー!

コメ~!


コメコメ!

あつあつごはんで、漲るパワー!キュアプレシャス!

おいしい笑顔で、満たしてあげる!

かくして今ここに、キュアプレシャスは完全復活を果たした。
すると…

お前ならできる!…信じてる!

そう言って拳を突き出す拓海。

ありがとう!

プレシャスもまた、拳を交わすのだった。


町中の人々が、おむすびを仲良く食べていた。


皆、分け合って食べてるコメ…。

うん…!

そしてプレシャスは、2000キロカロリーパンチの勢いで、そのままブンドル団アジトへと飛び立った。


ジンジャーさん…貴方の想い、結ぶから!


そう、ジンジャーが紡いできた想いを結ぶ為に―――!





※推奨BGM:Cheers!デリシャスパーティ♡プリキュア


ほかほかハートが…!?

これが分け合う美味しさ…!

エナジーマシマシ!

皆、行こう!


顔!

おいしい笑顔で、満たしてあげる!


デリシャスパーティ♡プリキュア!

シェアリンエナジー!
ありがとうを重ねて


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【シェアリンエナジー!ありがとうを重ねて】


ブンドル団のアジトで繰り広げられるゴーダッツとの激闘。
ゴーダッツの容赦ない攻撃に圧倒されるプリキュア達&ローズマリー。
ゴーダッツが吹き飛ばされたフィナーレとローズマリーに追撃を加えようとした時…。

プリキュア!プレシャストライアングル!

プレシャスが駆け付け、プレシャストライアングルで2人の窮地を救った。

皆、お待たせ!

仲間たちに笑顔を向けるプレシャス。


フェンネルさん、貴方を止める!

身の程知らずの傲慢さは、全てを失わないと分からぬか!

何度失敗しても、敵わなくても、守りたいものがあるから…。
みんなを信じて、自分の思いを信じて……あたし、もう立ち止まらないよ!

そして、出現したおむすびを食べるプリキュア達とローズマリー。


いたす!

よかろう。
スペシャルデリシャストーンの真に相応しい者の力を見せてやる。
伝説の戦士・プリキュア!

ごちそうさまでした!

皆、行こう!

かくして、プリキュア達とゴーダッツの最終決戦は幕を上げた。
一斉にゴーダッツへと向かっていく5人だったが、スペシャルデリシャストーンの強大な力は凄まじく、ダメージを与えられない。
しかも、突然ほかほかハートが消失し始めた。

なんと、ミニスピリットルー軍団があの招き猫たちを次々と強奪していたのだ。
そう、ジンジャーが作り出した「ほかほかハートの蓄積装置」とは、おいしーなタウン中の招き猫の事だったのだ!


思い出したパム!

メン。ジンジャーは、皆の思いが重なり合ったものだからこそ、選んだメン!

パムパムとメンメンは蓄積装置が招き猫の事だったことを思い出す*1


思いが…重なり合った…
この装置も全て、私の物だ!

それは未来に託された力だ!

ゴーダッツを止めようとするフィナーレだったが、「プリキュア・フィナーレ・ブーケ」が通用しない。


欲しい物に手を伸ばして、何が悪い?

ジンジャーさんが、どんな思いであの装置を作ったか、
貴方なら想像できるでしょ!?

他人に向けた思いなど、私には関係ない!

そして二つのスペシャルデリシャストーンを取り出したゴーダッツは、それを一つに合わせた。


ジンジャーだけが作り出せたスペシャルデリシャストーン。
それを再現するだけでは、あの人を超えた事にはならん!

これで終わりにしてやる…!

するとゴーダッツはその強大な力で猫のような怪物へと姿を変えた!


ほぎゃあ!大きさマシマシ!


もはやスペシャルデリシャストーンで共鳴させて元に戻すようなことはできず、自分たちにできるだけのことをするしかない。
プリキュア達は「プリキュア・MIXハートアタック」「プリキュア・デリシャスフィナーレ・ファンファーレ」を放つが……

まだ分からぬか?

ゴーダッツは強力な攻撃で返り討ちにし、プリキュア達を変身解除に追い込んだ。


ゆい…

ここね…

らんちゃん…

あまね!

お前達は永遠に私には敵わない。
スペシャルデリシャストーンの強大な力を使いこなし、全てを奪い、
手に入れるのはこの私だ!

もはや絶望的な状況。しかし、ゆい達は諦めなかった。


…そんな事、させない!
ここにある思いは絶対に奪えない!
あたし、諦めないよ!

コメ!

自分が望む未来を作る為に足掻き続ける!

力を合わせれば、きっとできる!

パム!

絶対どこかに、道は開けるもん!

メン!

みんな…。


ごはんは笑顔!

絶対取りす!

その時、レシピボンからレシピッピ達が解放、世界中に光の粒子が放たれ、それと同時に巨大な招き猫が動き出した。
レシピッピスタンプとほかほかハートの力が、蓄積装置の真の力を発揮したのだ!

なごみ亭でミニスピリットルーに抵抗していた和実夫妻。
すると、招き猫が動き出して、ミニスピリットルーを攻撃した。

さらに、町中の小さな招き猫たちや、何故かぱんだ軒のパンダの縫いぐるみまでもが一斉にミニスピリットルーに反撃を開始!


場面変わってクッキングダム。

招キ猫ガ、ドウシタデゴワス?モシモーシ?

通信が突然途絶えたことに困惑していたスピリットルー。すると…


通信機の故障か?俺様が直してやろう。

タノムデゴワス。

…フッ

再び、ブンドル団アジト。

今更、猫に何が!

巨大招き猫が、憤るゴーダッツを攻撃。さらに、ジンジャーの立体映像が映し出された。


ジンジャーさん!?

師匠!?

次世代の者達よ!ご飯は笑顔!皆の笑顔を守るのニャ!


何故…、何故、他の者ばかりを…。認めぬ!

やがて、ほかほかハートの力でコメコメ達のエナジーが全回復。
変身できるようにはなったが、まだゆい達のダメージが残っている。
しかし、そこへ思わぬ助っ人が駆け付けてきた!


俺に任せろ!

拓海!

シナモン、傷は?

僕を誰だと思ってるのかな?

ほかほかハートがデリシャストーンを直してくれたんだ!

その助っ人とはなんと、復活したデリシャストーンでブラックペッパーに変身した拓海と門平だった。
品田父子はデリシャストーンの力で、ゆい達を治癒し始める。

さらに、門平がおいしーなタウンのお土産として渡してきた招き猫たちが世界中から次々と集まり、光のロープとなってゴーダッツを拘束した。

予想外の出来事の連続を前に、ゴーダッツはミニスピリットルーを呼び出そうとするが、彼らは一斉に機能を停止した。


ひょわわ! 何事?

それと同時に、ナルシストルーの声が聞こえてきた。

スピリットルーは返してもらったよ! 元々は俺様が作ったものだ。コントロールはお手のものさ。

実はナルシストルーが、スピリットルーの機能を停止させており、それによってミニスピリットルー達も連動するように機能を停止したのだ。
もちろん、クッキング達も既に解放されており、セルフィーユも頑張っていたのだった。
(なお、クックファイター達に捕まえられたミニスピリットルー軍団の数は100体を軽く超えると思われる。)


あんた、いいとこあるじゃない!

お前達の為じゃない! 俺様からゴーダッツへの餞別だ!

捨て駒の分際が!

やがて、ゆい達も品田父子のデリシャストーンの力で完全復活。


ありがとう、拓海!門平さん!行こう、皆!

プリキュア!デリシャスタンバイ!

パーィーゴー!

(中略)

あつあつごはんで、漲るパワー!キュアプレシャス!

おいしい笑顔で、満たしてあげる!


ふわふわサンドde心にスパイス!キュアスパイシー!

分け合うおいしさ、焼きつけるわ!


きらめくヌードルエモーション!キュアヤムヤム!

美味しいの独り占め、許さないよ!


ジェントルに、ゴージャスに、咲き誇るスウィートネス!キュアフィナーレ!

食卓の最後を、この私が飾ろう。


デリシャスパーティ・プリキュア!

復活したプリキュア達は、巨大招き猫の存在もあり、今度はゴーダッツ相手に善戦するが、巨大招き猫がついに墜落してしまった。
しかし…


「いただきます」

「ありがとう」

「美味しい」

「ごちそうさまでした」

招き猫の一つを抱きかかえたプレシャスは、そこから感謝の声を聴き、そのままゴーダッツへ優しく語り掛ける。


ほかほかハートがね、お料理への感謝の気持ちから生まれるように、
この招き猫の広がりも『ありがとう』から生まれたんだよ。
『ありがとう』って言うと、胸が温かくなる…だって『ありがとうは、心のあつあつご飯』。

ありがとうは…心のあつあつご飯…


ありがとう、あたしは1人じゃない。

ありがとう、どんなに苦しい事があっても。

ありがとう、自分を信じて。

ありがとう、笑顔で歩いていけるその勇気をくれる。


ありがとうには、そんな力がある!
たった1人から始まった、温かい思いがたくさんの人を繋いだ。

ありがとうを重ねて結ばれたこのバトンは、誰にも奪えない!

聞いたふうな口を、叩くなぁぁぁぁっ!

ううん。これは、あたしが感じて考えた事。あたし自身の言葉。

初めてよねに頼らない、自分自身の経験から生み出した言葉を口にしたプレシャス。
しかし、ゴーダッツはそんなプレシャスの言葉をも跳ね除けようとする。
そしてプレシャスは、改めてゴーダッツと対話する。


フェンネルさん!
ジンジャーさんを大切に思っている貴方なら、
ジンジャーさんの思いを受け取れるはずだよ!

プレシャス…!ジンジャーはもういない…!貴様の思いこみだ!

なおも拒絶するゴーダッツにプレシャスはよねが亡くなった日のことを思い出しつつ説得を続ける。


そうかもしれない…でも…
例えもう会えなくても、交わした言葉から思いは受け取れる!

あなたはずっと、思ってくれてたものね…。

すると、その言葉に感化されたのか、ゴーダッツが突如として暴れ始める。
強大すぎるスペシャルデリシャストーンの力が暴走を起こしてしまったのだ。

何故だ…何故私の物にならない!私を選ばないぃぃっ!

その叫び声は、かつてデザトリアン1時間後の世界怪人のごとく欲しい物を手に入れられず駄々をこねる子供の泣き声のようであった。
もはや誰にも止められないのか…そう思われた時、招き猫に乗ったセクレトルーがやってきた。
肩出しの衣装だとドスケベ過ぎるからかはつこから借りたと思われる水色のカーディガンを羽織っていた。)


あの方の作り出したスペシャルデリシャストーンは暴走して不安定です。
強い衝撃を与え分離さえできれば浄化できるはず。

セクレトルー、貴女がどうして?

…っていうか、自分が本当に笑顔になれる未来を選んだだけだっつーの!

フィナーレの問いかけに、そう恥ずかしげに答えるセクレトルー。


【推奨BGM:キズナ♡スペシャリティ】


取り戻そう、皆の笑顔!


プリキュア達は、暴走するゴーダッツへと立ち向かっていく。

ブラックペッパーのペッパーミルスピンキック、スパイシーのクラスティパンバリア、ヤムヤムの新技・バリバリワンターンブレイズが次々に決まり、
ローズマリーや門平の援護も交えつつ、プリキュア達はゴーダッツを押していく。


ゆいちゃん、頑張って!

うん! ありがとう!

空の上のよねからの応援に感謝するプレシャス。そして…


プリキュア! おなかいっぱいパァァァンチッ!


身体の芯を意識した、計測不能の桁数が表示された渾身のパンチが、ゴーダッツのスペシャルデリシャストーンに炸裂し、ついに分離。



コメコメ! お願い!

コメコメの力をみんなに!

笑顔のパワー!

分け合うパワー!

情熱のパワー!

正義のパワー!

プリキュア・パーティアーップ!


1つに!

プリキュア!ライト・マイ・デリシャス!


最後は「プリキュア・ライト・マイ・デリシャス」でもう一つのスペシャルデリシャストーンを浄化し、消滅させた。

ゴーダッツは元のフェンネルの姿に戻り、力なく落下。

あっ!フェンネルさん!

プレシャスはフェンネルの後を追い、招き猫に乗って飛び立っていく――。


次回デリシャスパーティ・プリキュア最終回!
プレシャスはフェンネルの心を救うことができるのか!? レシピボン奪還は成るか!?


登場人物

ご存じ食べるの大好き主人公。
前回の一件から一時は塞ぎ込んでしまうも、拓海の励ましを受けたことや、自身の名前の由来を知ったことで再起し、復活したコメコメと共にゴーダッツに立ち向かう。

ご存じお嬢様
「こういう時は!」の時のポーズは、序盤の頃の彼女と同一人物とは思えないほどのインパクトがある。

ご存じ元気娘。
こういう状況でも普段のマイペースぶりは健在で、ある意味癒し担当。

ご存じ元生徒会長*2
ブンドル団アジトに向かう前にゆいに向けた笑顔は必見。

ご存じマリちゃん。
落ち込むゆいに自身の過去の経験を話して元気づけようとしたり、スペシャルデリシャストーン同士を共鳴させてゴーダッツの石の力を封じるなどの活躍ぶりを見せる。

ご存じゆいの幼馴染
前回のダメージで安静にしていたが、デリシャストーンのおかげで軽傷で済んでいた。
かつてよねから教わった言葉がゆいを立ち直らせるきっかけを作った。そして44話では、ほかほかハートの力でデリシャストーンが復活し、父と共に最後の最後までプリキュア達をサポートし続けた。


余談


  • 第31話、第35話に登場したマイラ王女もセリフ無しだが登場している。

  • 招き猫たちが飛び立っていくシーンで、劇場版「夢見る・お子さまランチ!」に登場したケットシー(本来の人間としての姿)が後ろ姿のみ登場している。

  • 暴走するゴーダッツとのラストバトルで流れたのは、プリキュア達4人が歌うキャラソン「キズナ♡スペシャリティ」。

  • 19年前に本作と同時間帯に放映された「明日のナージャ」の主人公・ナージャ・アップルフィールドと中ボス・ローズマリーが結局最後まで和解しない上にローズマリーが続編小説・「明日のナージャ 16歳の旅立ち」で尚更悪行三昧だったため、「もしナージャとローズマリーの間にゆいたちのような第三者がいたら和解し、ローズマリーも改心して2度と悪事に手を染めないだろう」と言ったIFの展開を体現したのが43話と44話であり、最終回ではフェンネルはゆいに説得され改心後クッキングダム兵に逮捕される。そしてシナモンと和解したことが窺える描写がある。


冥殿さん…あなたの追記修正、結ぶから!


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※推奨BGM:Cheers!デリシャスパーティ♡プリキュア


おっきなケーキ!腹ペコった~!

皆へのお祝い!

美味しそう……。

素晴らしい出来栄えだ……!

ふにょ!?マシマシに楽しむよ!

皆、行くよ!


デリシャスパーティ♡プリキュア!




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最終更新:2023年03月28日 00:36

*1 20年前、ジンジャーやコメコメ1世と共に装置を創り出していた彼らは、悪人にこのことを知られないために記憶を封じ込めていた。

*2 第37話で引退した為。