クロスボウ

登録日:2025/07/20 Fri 13:32:51
更新日:2025/08/02 Sat 18:55:37
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クロスボウとは、古代から使われてきた遠距離攻撃武器、飛び道具の一種。から派生した武器である。
生産、訓練、運用など多くの点で弓とは異なり、別物として発展してきた。
英語表記は“crossbow”、中国では「()」、日本では字は同じだが弩(いしゆみ、おおゆみ)、洋弓銃などと呼ばれてきた。
また、クロスボウの内、大型のものは「アーバレスト(Arbalest)」と呼ばれて区別されてきた歴史がある。
「ボウガン」については後述。

なお、「弩級」「超弩級」の「弩」は戦艦ドレッドノートの当て字に由来するので直接は無関係。


◆概要


英名のクロスボウの名の通り、弓と交差する形で木製の台座を取り付けている。
弦を引っ張って台座のラッチに引っ掛け、矢を番え、引き金を引いてラッチを開放する事で矢が弾き出される。

使用する発射体は矢(arrow)ではなく、carreau(クォレル)bolt(ボルト)と呼ばれる矢羽のない短いもの。
クォレルはフランス語に由来している。
なお、エルデンリングに登場するボルトとはネジじゃなくてコレ。
また、FA百式改の謎兵器「炸裂ボルト」のボルトはこれのことを指して居たのでは?という説もあったりする。

ラッチの存在により、矢を装填せず弦だけを引っ張って保持できるため、全身(特に足や背筋のパワー)を使って弦を引く事が出来る。
そのため非常に張りの強い弓でも運用することができ、最高性能の物であれば大体100m/s程のアホみたいな速度*1が出せるので、逃亡の際に家族の写真を入れて遠くに届けるなんてのにも使える。
ラッチの存在と台座に弾体を「乗っける」構造のおかげで、後述のバリスタのように石などの矢ではない弾体も撃ち出す事が出来る。「いしゆみ」の読みはここから来ている。
ちなみに石や弾も発射可能なものはストーンボウやバレット・クロスボウなどと呼ばれる*2
また、一度ラッチに弦を引っ掛けてしまえば発射時に力がいらない。加えて台座に照準用のサイトを取り付ける事も可能。なので狙いがつけやすく、有効射程内での命中率が高い。
セットさえしておけば引き金1つで矢を放てるという点からブービートラップとしても使用可能。

一方、構造上発射する矢が短く、大きな矢羽もつけられない。さらに重いため飛んでる途中の矢が横を向きやすく、パワーと初速の割に「狙った所に飛んで刺さる」と期待できる距離(有効射程)は弓と比べて短い。
装填に時間がかかるのも宿命的問題。弓の張力を強くすればするほどこれは深刻。

長所と短所を箇条書きにまとめるとこうなる。いずれも「弓と比べて」という相対的な意味合いが多い。

《長所》
  • 強い弓を張れる
  • 楽に狙いがつけられる
    • なので使い手への筋力要求値が低い
      • なので使い手の養成が早い
  • 矢ではないものも撃てる
  • 罠として設置できる
  • 火薬も不要である(これは銃火器と比べた際の利点)

《短所》
  • 装填に時間が掛かる
    • すなわち連射速度が遅い
  • 高価(生産コストも高い上、壊れやすい)
  • 実用射程が短い

特に連射速度の遅さは大問題。
これを補うために、ハードウェアの改善から軍団運用レベルまで各国が試行錯誤を繰り返している。


◆中国の弩


世界でもっとも古いクロスボウの遺物は中国のもので、紀元前600年代のものが存在している。
古代~中世にかけての中国はクロスボウの運用に熱心だった。有名な秦の兵馬俑坑で規格化された品が大量出土している事から、遅く見積もっても春秋戦国時代後期、キングダムの時代には量産化・軍事運用されていたようだ。農民兵で遊牧騎兵のパルティアンショットに対抗するためだろうか?
「クロスボウのボルトは奴らの弓に使えないから好都合(意訳)」と論じた文献が存在する。
弩そのものを大型化して固定砲とする「床子弩」、それよりは小型だが矢を大量に撃つ「連弩」も存在する(連弩は紀元前の遺物が現存する)。
三国志で有名な諸葛孔明が一度に10本撃てる「元戎」なる連弩を作ったとも言われる。
さすがに一発のパワーでは劣るため、矢化していたらしい。
明代に10本の矢を連発する連弩はこの伝説にあやかって諸葛弩と呼ばれた。

弓と比較して威力を維持しつつの小型化が容易なことから要人の命を狙う暗器としても用いられ、
背中に背負った小型の弩を上着等で隠し、頭を下げるのと同時に狙いをつけて射撃するという
スゴイ・シツレイ運用法でターゲットの意表を突く事を目的とした「背弩」なるものも考案されている。

その後、銃器が流れ込む時代にあっても火薬が不要という利点から弩は引き続き使われ、日清戦争にも持ち込まれた。

◆ヨーロッパのクロスボウ


ヨーロッパでいつ頃クロスボウが実用化されたかははっきりしない。
固定弓鉄砲のバリスタはともかく、手持ちクロスボウについては不明な点が多い。
最も古い文献資料は紀元前4世紀、古代ギリシャの科学者ヘロンが著書に残した「ガストラフェテス」の記録だが、これは遺物が見つかっておらず確定したものではない。
もっとも古いヨーロッパのクロスボウ遺物は10世紀のものになる(ドイツ)。

12世紀辺りから、クロスボウが軍用として普及した事の記録が見られ始める。盛られているかもしれないが、数千人レベルだったという記述がある。
強力な矢を撃ち出すために張力がどんどん強化され、それ等に対応するために工学技術が盛り込まれ、
フックに引っ掛けて足の力で番える「ベルトアンドクロウ」*3
でっかいレバーが取り付いていてテコの原理で引っ張って番える道具「山羊の脚(ゴーツフット)」(ここまでは比較的張力が低い方)、
ほぼ素の人力では扱えないクラスだと台座の後端に取り付けられた自転車のペダルのようなハンドルで巻き上げる「ウィンドラス」、
14世紀後半にヨーロッパに伝わった歯車と歯竿噛み合わせ機構「クレインクイン」を使って弦を巻き上げ張った。
またこの頃になると、そのパワーに耐えるために本体を鉄板補強するものも生まれた(鋼鉄弓、スティールボウ)。

連射速度と狙い撃ちの遠距離性能で弓に劣るのは前述通り。その為、英仏百年戦争初期では長弓を主力とする英軍が仏軍を圧倒していた。
しかし戦況が長引くにつれ熟練の弓使いが戦死してゆくと、逆に練度が低くとも扱い易いクロスボウを主力とする仏軍の優位性が増していった。

また当時は甲冑すら楽々ぶち抜くその威力で生け捕り、恐喝といった少々ゲスなやり方も流行ってしまった。
もちろん暗殺沙汰にも持ってこい。1つにつき一射きりであっても、その場で引き絞る弓よりどれほど扱いやすいかは短銃を思えば容易に想像がつくだろう。
余りの威力にローマ法王がキリスト教徒に対しての使用を禁じたお触れを何度も発布した事もある。

…余談だが、当時の戦場は良く言えば冷静、悪く言えば銭ゲバ的風潮が強かった。
名のある貴族人質にして身代金を得るのも、戦争ビジネスにおいて重要な要素だったのだ。
にも関わらず、この弩は無駄に威力がある為に人質を生け捕りにするのが難しく、そうしたビジネスが成立しなくなるから規制に乗り出した。
あるいは自分たちに使われる事が怖かった事もあるかもしれない。あんなのがビュンビュン飛び交う戦場になど出たくないという気持ちは想像すれば分かるだろう。
というのが実情である。戦場なんてそんなもんよ。
なお狩猟やムスリムなどの異教徒に対してはお構いなしに使われていた。ひでえ。

◆日本のおおゆみ


日本でも奈良時代に中国から輸入されたが、平安時代初期には廃れた。
これは発射までの時間や製作する手間があまりにも掛かり過ぎる上、高温多湿な日本ではすぐに傷んでしまうため。複合弓と似た理由である。
そのまま再評価される機会もなく、ほぼずっとマイナー武器のまま現代に至る。
ただ北海道のアイヌ民族の間では、ヒモに触れるとトリカブトの根などを調合した毒矢が飛ぶ自動発射装置として
クマや鹿などの通り道に仕掛けたりカワウソを捕るために川に向けて仕掛ける「アマッポ」という仕掛け矢猟に小型低威力の物が一応使われていたらしいが。

なお日本の城塞用語にも「石弓」と呼ばれるものがあるが、石落としの罠であり弓でさえない。

欧州のクロスボウのような「使い手の養成が早い」という役割は、日本においては火縄銃が持っていったと言える。

◆その他の地域


昔から中国と関係の深かった北ベトナム(越国)では紀元前から使われており、その後インドシナ半島各地に広まった。中国とは別に独自にクロスボウが発展したという説もある。
アラビア半島や中央アジアの人々はクロスボウを嫌がったが、12世紀ごろからイスラーム戦士の間には取り入れられたようだ。騎射には適さないので、足を止めて戦う陣地や城の守備兵向け。


◆現代のクロスボウ


ヨーロッパではマスケットを始めとした銃火器の発展とそれに適した戦術の登場に伴って姿を消していく。
しかし意外にも第一次世界大戦においてクロスボウを扱う事例があった。塹壕戦と化したWW1において手榴弾を遠くに飛ばす手段として使われたのである。
「銃器で爆発物を安全な距離から投射する」という理屈は後のグレネードランチャーに通ずるものであった。
実際この手の戦術が割と有効であったため、各国はグレネードランチャーやライフルグレネードといったものを積極的に開発していくこととなる。



二度の大戦後はさすがに銃器の急発展には追いつけず、戦場からは姿を消した。だが静音銃器が未熟だった頃には、特殊部隊向けの武器として研究されていたらしい。
Call of Duty:Black Opsシリーズは特殊作戦チームが主役という事もあってこのタイプのクロスボウがプレイアブル武器として登場し、コンパウンドボウやライフルの技術が取り入れられ、偏心滑車に多重巻き弦、爆発ボルトにスコープと実にカオスな武器になっている。

ホビー・狩猟用としては現代でも一般的。日本では「人を簡単に殺める危険な道具」として認識されるのが遅れた*4ため法規制が長らくなされず、規制が入ったのは2020年代に入ってからだった。


◆ボウガン


よくクロスボウの別名として用いられる「ボウガン」だが、実は「弓(bow)」+「(gun)」を組み合わせて作られた和製英語。
かつては日本の株式会社ボウガンによる登録商標だったがすっかり一般名詞化したとして、21世紀初め頃には商標権を手放したようである。
商標が有効だったと思しき頃にも普通に使われており、仮面ライダーやスーパーロボット等のSFメカ・現代ヒーロー系は勿論の事、マンガ『ベルセルク』などのファンタジー系でもよく使われていた。
商標が切れている現在では条例や公文書でもボウガン(ボーガン)の名が使われていたりする。大体クロスボウ規制に関わるところであんまり良い意味ではないが…


◆バリスタ


Ballista。攻城兵器としての台座に乗せられた巨大クロスボウ。や杭のような巨大な矢、石、金属弾、生き物の死体などを発射する。
最後に変なのがあったって?気にするな!*5
古代ギリシアで発明され、古代ローマ軍が多用しその後も十字軍など中世ヨーロッパまで使われた。
古代ローマ軍では、スコルピオなど何種類か作られた。おなじみ板バネ式の他、太い綱をねじってその復元力で弾体を弾き出すものなどもある。
共和制ローマの正規市民歩兵軍団「レギオン」は凄腕の工兵集団としても知られており、
敵の城の眼の前で樹を切り倒してその場でバリスタを組み立てる事もやっていた。

なお同音異義語のイタリア語に「コーヒーを淹れる職人(伊: barista)」が混じっているせいか、最近まで日本では馴染みが薄かった。
山や川の多い日本ではこうした大型兵器を活躍させる機会がなかった事も一因と思われる。
フィクションに登場する機会は少ないが、「北斗の拳」では天帝軍が近代化されたデザインの物を使用している。
映画では「マッドマックス2」で製油所の防衛に設置され、「ウォーターワールド」では海上都市・アトールの住人が使用。
「トレマーズ 地獄島」では大富豪のビル・デヴィッドソンらがグラボイズ狩りで麻酔薬入りの失を発射した。
ちなみにクロスボウ同様に“てこ”の原理で弦を引くのだが、大型なので人間では対応できないものも多い。
そういうものは馬に引かせて弦を引く。(一応投石器(カタパルトの方)の様に巻き上げ機構を使う場合も有る)

◆有名なクロスボウとその使い手


神話・伝説レベルの使い手はここに挙がる面々ではウィリアム・テルくらいで、他は現代フィクションが大半。
とはいえ、日本においてマイナーであったことや、実際に弓や銃に勝る場面が限定的、それも「手軽さ」が主という性質のためか、フィクションの中でもマイナー気味である。
単に見た目だけ拝借しているようなケースも少なくないが、そうでなければ「ワンショット・ワンキル」型と乱射型に分かれる傾向がある。

  • ウィリアム・テル
息子の頭上の林檎を射貫く話はよく真似される。間違われがちだが、その時に使ったのはクロスボウである。

殆どの作品には弓しか出てこないが、FC版初代作にはボウガンが登場する。また、シリーズおなじみの「ぎんのゆみ」も大型クロスボウ。このタイプが使われるのはここだけ。
項目はアーチャーとしたが、ハンターやホースメンも使用可能。
また、暁の女神では弩系の武器が登場しており、近距離へも攻撃可能、使用者の力を無視して武器攻撃力でのみダメージ計算をするなど、従来の弓とは異なる使用感を持っている。

ちなみに外伝だと、敵軍のスナイパーに限り、射撃モーション時の弓がクロスボウ型となっている。

犯罪組織マッドギアの総帥。連発式のボウガンが武器。

連射可能なボウガンが武器。

ボウガンを武器に使う。アイテムを入手する事で矢は複数の機能が追加される。

  • 素晴らしいチェスター(DARKSOULS)
中世風ダークファンタジーの世界に突如現れたシルクハット紳士。
巨大なクロスボウを用いての狙撃が主戦術だが、敵に接近された際には華麗な体術を披露する。

空の勇者セイバーズの一人・ジャンボセイバーが巨大なボウガン「ジャンボアロー」を使う。
トリガーを弾くことで3000mの射程を誇る矢が放たれる。

  • 弓矢バイク(熱笑!!花沢高校)
悪の組織・北大阪の虎の戦闘バイク。フロントにクロスボウを搭載。

世紀末の悪党どもが斧に次いでボウガンを採用。北斗神拳の前にはその矢など止まった棒に過ぎなかったが、一方で罪もない幼い子供の命を奪ったりもしている。
中盤ヒロインのひとりであるマミヤもボウガンを使って戦っており、気弱な性格のアイリも戦う覚悟を決めた時にはボウガンを持ち出している(北斗の拳では一貫して「ボウガン」呼称)。

通称ボウガンのガキ。ターバンのガキではない。あっちは釘。
ケンシロウになりすましていたジャギに弟を奪われ、その復讐のためケンシロウの事を弟を奪った張本人だと間違えて襲ってきた。
可愛い顔に似合わず凄まじいほどの矢弾を備えて連射する気満々であった。そしてケンシロウがマコの復讐心を受け止め敢えて自分を狙わせたというのもあるが、破れかぶれで撃った割には胸にしっかり命中させている。

  • ナナセ(ハカイジュウ)
ボウガンを愛用。

  • 青の騎士(力王)
黙示録の四騎士の一人で、ボウガンを使う。

  • 宇玄濤次(東京決闘環状戦)
巨大な連弩「牙弩連砲カトリング」を使う。

ジョセフVSワムウの決戦「戦車戦」にて、1周目のハンマーに続いて2周目で投入された武器。重い鉄球(直径5.8cm、重さ5.5kg)を弾き出す特製クロスボウ。
当然弦はメチャクチャ固い。特にジョジョが手にした大型の方は、波紋法を修めた彼でも引けなかったので、100kgで済まないだろう。
「矢以外のものを撃てる」「クロスボウの弦ってのは普通のものでも滑車使って引くほど固いもんだ」と、本編はかなり現実に沿った描写がされている。

左腕の義手に連弩を装備し、牽制や小物散らしに多用する。人間よりはるかに頑丈なフリークスを相手取る彼にとって、大切なサブウェポン。

ペガサスフォームでは射ぬくイメージの物体から生成されるペガサスボウガンを使い、敵を狙撃する。
仮面ライダー初の弓使い…だが、システムはどう見ても大型拳銃だしリムが縦に付いているし発射するのは圧縮空気弾だし、ボウガンを名乗ってはいるがいずれにも該当しないグレーな存在である。
ライジングペガサスにパワーアップすると、ペガサスボウガンも金色の延長銃身を備えたライジングペガサスボウガンに強化される。
+ 仮面ライダーシリーズのクロスボウ使い達
ネオショッカーの戦闘員。ガチのボウガンを使用する。
第4話に登場したサソランジンは洗脳が解けて人としての良心を取り戻したことでネオショッカーに反抗したが、アリコマンドのボウガンによる一斉射撃を受けて死亡。
終盤では大首領直属の精鋭のアリコマンド部隊「ドクロ暗殺部隊」が、筑波洋の母・寿子を射殺した。
そして洋=スカイライダーはドクロ暗殺部隊から奪ったボウガンでネオショッカー大首領の急所である右足の裏を射抜き、戦いに終止符を打った。

形態の1つに「射撃体」があり、自身の装飾品をボウガンに変形させる。
ボウガンはペガサスボウガンに酷似しており、性能も同様。

右腕に備わる盾型の装備「ダークバイザーツバイ」にアドベントカード「シュートベント」をセットすることで、バイザーがクロスボウ型のダークアローに変形する。
とはいえ弦は無いし、放つのも光の矢なので、やっぱり微妙なところ。

専用装備ラルクラウザーがボウガン型。
とはいえ(略)。
リムを畳むことで剣のように使うことも可能。弓は近接武器。

専用アイテムゼロガッシャーをボウガンモードに変形させることが可能。
とはいえ(略)。
組み方を変えることで剣のように(略)。

専用武器ガンガンセイバーにゴーストガジェット「コンドルデンワー」を連結させることで、ボウガン型の「アローモード」にする。主にロビン魂の状態で使用。
とはいえ、ペガサスボウガン同様にリムは縦だし、弦は無い(略)。

自在剣・機刃の力で銀星獣に大転生した星獣が合体した、ギンガイオーの武器。
背部となったギンガルコンの上半身が分離して形成、ギンガマンのアースを込めて放たれる流星弾が必殺技。
超装光ギンガイオーとなった際には、最終章に至るまで使われなかった。

小津5兄弟の次男で、疾る雷のエレメントを司る黄色の魔法使い。
調合魔法とボクシングを得意とするが、基本的にはマジスティックボウガンから放つ雷の矢で戦う。

ちょり~っす!狙ったお宝は逃がさない、怪盗BN団兼反乱組織リベリオンのメカニック担当の究極の救世主どぇす!
ボクの使用するキューザウェポンはボウガン状のキュークロスボウ。
テンビンキュータマをセットする事で必殺の「リブラインパクト」を発射しちゃうよ!

秘密結社ムムム団のメンバーの一人。ボウガンを武器に使う。

飛び道具としてボウガンを使用。

左手に装着したボウガンを使う。

ボウガンを愛用。

  • レックス、ホアキン(シン・アナコンダ)
共にスコープ付のクロスボウを使用。

  • ピーター・カーツィー(ワイルド・ギース)
潜入時の狙撃用にスコープ付の鐙が取り外されたクロスボウを使用。

魔法少女時の武器として左腕に装着したクロスボウを使用。
魔法の武器なので装填時間の問題は解消されている。

魔法少女としての戦闘スタイルはクロスボウを使用しての遠距離で攻撃するスタイルで、1km以上先のものを狙撃する事も可能。
本人曰く近距離では外してしまうが遠距離なら大体当たるとのことだが、実行した際には少なくとも10回は外している。

複数回犯行に使用。
目暮警部の腹や阿笠博士の尻を狙撃した他、アクアクリスタルのワインセラーに罠として設置し、沢木公平を暗殺しようとした。

本作のメインヒロインにして、クロスボウ(本作では「石弓」と表記)の使い手。彼女をイメージした石弓「舞鶴天翔弩」も実装されている。
石弓は遠隔攻撃武器の中では攻撃力、射程、配置コストなど性能のバランスが良いオールラウンダー。メインヒロインが手にするチュートリアル的な武器として妥当と言える。

御城プロジェクト:REの先輩とも言える本作では初期クラスの一つである吸血鬼狩りの武器として登場。
弓に比べると射程は大幅に短いものの、一度に3連射(上位クラスでは最大5連射)するため瞬間火力が高く、クラス名通りアンデッドに特効も持っている。
連射武器の常として防御力の高い敵に弱く、極端に高防御の相手にダメージを無効化されてしまう「弾き」も発生しやすいのがネック。逆に防御力の低い相手には滅法強く、エンチャンターの力を借りて魔法武器化するととんでもないDPSを叩き出したりする。

対テロ鎮圧部隊「マングースチーム」の作戦指揮官。
戦闘に特化した演算能力を持ち部隊の指揮を担当するが、自身も狙撃銃とクロスボウが融合したような大型武器「クロスバリスタ」を扱い冷気属性を帯びたボルトで支援する。

英雄伝説軌跡シリーズに登場する星杯騎士団の守護騎士第五位。剣に変形するボウガンを使用して戦う。
界の軌跡では武器が霊子ボウガンに変更されている。

MtGにおいて、はエルフ他森林の住民の武器。対してクロスボウやバリスタは都市集団で生活を送る人間族の武器として白に配置される事が多い。攻撃やブロックを試みる敵に先んじてダメージを与える効果を持つ場合がほとんどで、合戦における支援火力という所。主な活躍はリミテッド環境。
他色でも緑に僅かながら弩を使うクリーチャーが居たり、イニストラードの狩人たち(赤など)が小型のクロスボウを扱ったりしている。

こちらのエルフ(種族)の得物はボウガン。OVAでは連射を見せるが、装填の様子は描写されず矢が刺さる所だけが写される。
+ SDガンダムシリーズのクロスボウ使い達
初期は展開時期の関係でボーガン表記が多め。
巨大な羽根を持つ矢を放つフェザーショットを持つ。内部でなく上面から発射するあたりはクロスボウらしいが弓部分が小さい。
BB戦士オリジナル武器と説明書に書かれていたが、後に新約SD外伝の麗紅騎士のカードにて描かれた。逆輸入(創作)だろうか。
ちーびー戦士オリジナルでフェニックスボーガンが付属。
自ら飛行能力を持ち聖龍騎士の鎧を守る台座となる。
頑ショットにくわがたを装着すると頑ボーガンになる。
百発百中の頑ショットに対してパワーショットが可能。
銃自体が敵を狙い撃つボーガンを持つ。専用シールドと合体すると支援メカのフェニックスとなる。
背中の翼のようなパーツが厳命の弓に変形する。烈光頑駄無になるとビームを撃つ厳光の弓を装備。
右肩に駆羅星爆銃(クラスターボーガン)を装備。手で持つことも可能。
  • 武者鷺主(新SD戦国伝 超機動大将軍編)
聖剣ウイングキャリバーはボーガン形態のボーキャリバーにも変形。

ウィリアム・テルをモチーフにしたモンスターで、ボウガンを装備していてモンスターを弱体化させつつ相手にダメージを与える効果を持つ。
攻撃名は「フォビドゥン・ブレイク・ショット」で、効果名は「ピアシング・アロー」。
が、フィールドから墓地に送られた時の効果があまりに優秀過ぎるのでどっちも実戦では使うことは殆どないだろう

月の聖杯戦争のマスター、ダン・ブラックモアのサーヴァント。緑衣に身を包むその姿から付いたあだ名は緑茶。
トラップや毒を用いた破壊工作と得意とし、イチイの木から作ったクロスボウを得物とする。

真名から分かる通りウィリアム・テルである。忍耐強く、矢を中てることに特化したスキル・宝具を持つ。

プレイヤーキャラであるハンターが使える武器として「ライトボウガン」「ヘビィボウガン」「ミドルボウガン(『3』のみ)」が登場する。
詳細はそれぞれの項目を参照してほしいが、その実態は発射方式に弓と火薬を併用した文字通りの「弓銃(ボウガン)」である。
発射しているのも矢ではなく弾だし、作品によっては機関銃のごとく連射も出来るし、もうクロスボウではなく「ボウガン」なのだろう。そうとしか言いようがない。
ちなみに特定エリアに設置兵装としてのみ登場するバリスタもあるが、作中の扱い的にはでかいボウガンとのことでやっぱり火薬併用式の様子。
が、『World』以降の作品では火薬を用いていない(発射炎が生じない)らしい普通のバリスタも登場している。

コブラ部隊に所属する「至純の恐怖」のコードネームを持つ蟻蜘蛛兵士。
「リトルジョー」と「ウィリアムテル」という二挺のボウガンを扱う。ステルス迷彩で見えない状態で木々を飛び移り、ボウガンで攻撃する。毒矢を使う場合もある。戦う場所には罠を多く設置し、頭上のフィアーばかりに集中していると罠にかかるように仕組んでいる。
ただしステルス迷彩はスタミナを消費するため、定期的に木から降りて何か食べてスタミナ回復する必要がある。

弩を扱う弓兵。クラスチェンジするとシールドシューターとなり大盾を持つようになる。何故か属するのは女性のみ。
彼女らのクロスボウはクレインクインを標準装備しており、戦闘アニメでこれをグルグル回して装填するモーションが人気。
地上弓系ユニットとしては火力を出すことに長けた弓を扱うアーチャーがおり、シューターはそちらと比べると単発火力の高さとサポート性能に優れる。

ボウヤー系のレベル2モンスター。だが存在を省かれレベル2枠がコドモ戦車であることも多い。
初代ではシレンを狙ったボウヤーの矢が仲間モンスターを殺しレベルアップ、という事故で誕生し瞬殺されたプレイヤーが数知れず。
作品によっては仲間にしたり変身することで鉄の矢の補充にも利用できる。

ハンター協会が雇った殺し屋で、クロスボウを得物に使う。
銃器に対して異常な嗅覚を持つターちゃん対策のために火薬の匂いのしないクロスボウをという発想なわけである。
劇中では足で弦を引くタイプのクロスボウを使用、その使い方を丁寧に教えてくれるのでターちゃんの話の中でも蘊蓄があって印象に残っている人も多いのでは?

アマクダリ・セクト所属。クロスボウの扱いに長けたヤギ・ニンジャクランのレッサーソウル憑依者。
ブレーサー(手甲)と一体化した、クサビ状のスリケンを撃ち出すスリケンボウガンを両手に装備。絶え間ないスリケンの連射と蹴り技を組み合わせて戦うフタツイシユミ・ドーの使い手。

クロノトリガーのヒロインの一人。強度は低いのか攻撃力もパーティ中最低。
敵が近距離だとクロスボウでブン殴る。壊れやすいって言っただろ!

クロスボウ型のEMLボウキャスターを使う。
弓のように見えるのは磁気加速器だが、非常時にはウーキーの腕力を以て実際にクロスボウとしても使用できる設定がある。
STAR WARS フォースの覚醒』でハン・ソロもチューバッカから借りて使用している。
ちなみにSW世界で「ボルト」はブラスターの撃ち出す光弾を指すため、ボウキャスターで発射するプラズマを纏った矢は「クォレル」と呼ぶ。

本作での空母艦娘は弓や式神、銃火器などを用いて艦載機を発艦させているが、2025年8月現在装甲空母大鳳」、軽空母「鈴谷」「熊野」の3隻がクロスボウを用いて発艦させている*6
これは大鳳のキャラクターデザインを担当した島田フミカネ氏曰く、「訓練時間が短くても前に飛ばすことは出来るから」とのこと。逆に和弓を渡すと扱い方が分からず困ってしまうらしい。
大鳳・鈴谷・熊野の3隻はミッドウェー海戦で主力空母4隻を失った後に就役あるいは空母への改装案が持ち上がったという史実がある(後者2隻は諸事情で立案止まりに終わったので所謂「IF改装」である)。
大鳳が就役し、鈴谷と熊野の空母改装案が持ち上がった頃の旧日本海軍の航空戦力は悲惨の一言で、相次ぐ戦没の結果として空母の頭数が不足している*7上にパイロットの練度もガタ落ちしており、十分な訓練時間を用意出来ずボウガンタイプになるのも致し方なしな状況であった。




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最終更新:2025年08月02日 18:55

*1 長弓の2倍以上

*2 TRPGのトンネルズ&トロールズ(T&T)においては「プロッド(Prodd)」と呼ばれているが、これはクロスボウの古名に由来するもの。

*3 ものによってはに使う鐙(あぶみ)が応用された。それを足場にして全身を反って引っ張るのだ。

*4 日本国内テロリストの代表である新左翼は、クロスボウを武器として使わなかった

*5 病気の蔓延や戦意喪失を目的として、敵が立てこもる城壁の内側に腐乱死体を投射することもあったんだとか。しぶとく籠城している敵に対してはかなり有効だったらしい。籠城とはつまり外部との連絡を断っている状態なので、中にある悪い物品や感情を外に運び出せないのだ。

*6 厳密にはもう1隻クロスボウを使っている艦娘は正規空母「瑞鶴」がいるが、クロスボウを使っているのは水着グラのみ

*7 航空戦隊も最終的には第一航空戦隊(一航戦)以外は解体、その一航戦も大戦末期には空母ですらない大和、損傷が激しくエンジンすら動かせず物資の枯渇で修理も出来ない(=軍港などで海に浮かんでいるだけ)空母まで書類上寄せ集められた状態だった。おまけに大鳳自身も初陣で轟沈、残された最大の空母であり歴戦の艦だった瑞鶴も続くレイテ沖海戦で失われ、この時点でろくな艦載機も無かったとされる