ペルソナ5: The Phantom X

登録日:2025/07/20 Sun 21:10:30
更新日:2025/07/21 Mon 00:53:19NEW!
所要時間:約 5 分で読めます




【注意】本項目では主に日本版での内容を中心に記載していく。

「ペルソナ5: The Phantom X」とは、2025年6月下旬にて、ブラックウィングススタジオ配信された、スマートフォン/PCゲームで、セガ及びアトラスによる「ペルソナ5」の外伝的作品である。
以下、ペルソナ5については「原作」もしくは「ロイヤル」と表記していく。

本来本作では、先行で中国や韓国、台湾などで配信されていた(通称:大陸版)が、
前述の通り、本項目では主に日本版に合わせて記載していく。

【概要】

本作のテーマは「欲望と生命」であり、ロイヤルにおける「反逆と更生」とはまた違うテーマ性で物語が展開される。
舞台はロイヤル同様東京ではあるが、ロイヤルとはパラレルワールドであるとされている。

人々の欲望が奪われ枯渇していく中、己の欲望と向き合いペルソナを覚醒させた少年少女たちが
「怪盗団」として、奪われた欲望を盗り戻すための戦いへと身を投じていく。
一見「欲望」と聞くとマイナスなイメージが働きがちだが、本作では「夢」や「誇り」もまた「(ポジティブな)欲望」とされ、欲望を奪われ無欲になった先は、自分自身を放棄することにもなるとされている。

2025年7月現在、メインストーリーは2章まで配信されている。

【主な登場人物】

怪盗団

本作の主人公グループ。
単に「怪盗団」を名乗っているが、2章現在では通称や正式なグループ名はつけられていない。
原作の「心の怪盗団」と同じく、メンバーは認知世界に「怪盗」として潜り込み、悪しき大人達を会心させるために戦う。
使用するペルソナも同様に「実在した盗賊や義賊」「物語のヴィランやダークヒーロー」がモチーフ。

主人公(上城渚)/ワンダー

CV:内山昂輝
ペルソナ:ヤノシーク
GO BEYOND
己刮学園高校に通う高校生。
両親は海外旅行に出ているため一人暮らしではあるが、雑司ヶ谷の広々とした家に住んでいるからか、先行プレイしていた福山潤氏に人が屋根裏で寝てるのにお前はベッドの上かよ…とボヤかれていた。
とあるきっかけで認知世界に迷い込み、その中で「ヤノシーク」を覚醒させ、怪盗団としての戦いに身を投じていくことになる。

使用ペルソナの元ネタは「ユライ・ヤーノシーク」。スロバキアに実在したとされる盗賊。
現実でも義賊まがいの振る舞いをしていたため、現地では英雄扱いされるようになり、民間伝承では伝説の義賊とされる。
ペルソナとしての姿は二丁拳銃を持つ白い服の怪盗。
特徴的な帽子がそのままペルソナのデザインに組み込まれており、そういう点ではジョーカーのアルセーヌに似た特徴を持つ。

新井素羽/クローザー

CV:本渡楓
ペルソナ:アルビルダ
It's Cool!!
同じく己刮学園高校に通う高校生。
スポーツ万能であり、素早い身のこなしを持つ女子高生だが幼少からの在るトラウマに悩まされている。
しかし、在るきっかけでそのトラウマと向き合い、その中でアルビルダを覚醒させる。

使用ペルソナの元ネタは「アルビルダ(アルビダ)」。アン・ボニー&メアリー・リードに並ぶ有名な女海賊。
その正体は5世紀頃のスカナンジビアの女王で、望まぬ結婚相手より逃げるために水夫に変装して海に出て、本物の海賊になったという。
ペルソナとしての姿はクローザー(素羽)に似たボディースーツに、サメやシャチのヒレを思わせるマントを羽織った風貌。
素羽に静かな口調で語りかけ、新たな船出を祝いその姿を表す。海賊モチーフかつ船出という点はスカルのキャプテン・キッドに近いか。

ルフェル/キャトル

CV:野中藍
ペルソナ:ロブロイ
WE SEE YOU!
主人公の前に現れ、突然「ビジネスパートナー」となってもらうべく接触する謎のフクロウ。
認知世界に関する知識は豊富だが、どこか言葉が古いために主人公たちを困惑させる一面も。
原作のモルガナに色々と似たポジションで、「古臭い喋り方のマスコット」「現実世界ではリアルな動物の姿になる」「車に変身する能力持ち」という点が同じ。
また、モルガナ共々名前の由来は「モルガン・ル・フェイ」ではないかと思われる。

使用ペルソナの元ネタは「ロバート・ロイ・マグレガー」、通称「ロブ・ロイ」。
イギリスやスコットランドの伝承に登場する義賊で、一部では「スコットランドのロビン・フッド」とも呼称される。
ペルソナとしての見た目は有り体に言えばSD体型のロボット。ビームガンを携え、敵を撃ち抜く。

加納駿/ソイ

CV:小西克幸
ペルソナ:マンドラン
WOULD YOU LIKE SOME MORE?
己刮学園高校に通う高校生。
口下手で人付き合いは苦手だが、情には厚い。
幼い頃に世話になった老舗ラーメン店の師匠を慕い、料理人を目指していたというが…。

使用ペルソナの元ネタは「マンドラン」。フランスに実在した山賊で、上述のヤノシークと同じように義賊とされる。
各地を駆け巡って政府と戦い続け、民に様々なものを配りながら逃げ回った末に、捕らえられて極刑に処されたという。
ペルソナとしての見た目は大柄な体つきをした黒尽くめのガンマン。手に持つ巨大なショットガンをぶっ放しながら戦う。
覚醒時にはハイテンションで嘲り笑うような口調で喋っており、気取り屋で芝居ががったキャラ性はフォックスのゴエモンのオマージュとも言える。

心の怪盗団「THE PHANTOM」

原作、及びロイヤルにおける主人公グループ。

雨宮蓮/ジョーカー

CV:福山潤
ペルソナ:アルセーヌ
THE SHOW'S OVER
「ロイヤル」における主人公、本作ではTHE Animationで使われていた「雨宮蓮」が本名となっている。
ストーリー冒頭でワンダーは彼と戦う夢を見たほか、
ペルソナ覚醒直後、メメントス内でワンダーと共闘している。
その後は「抗え」の一言を残し、消えてしまうのだが…。
ちなみに本作では主人公でなくなったため、ペルソナ2罰におけるタッちゃんのように普通に会話する。

ベルベットルーム

シリーズおなじみの施設。
本作では「海中トンネル」となっている。

イゴール

CV:大塚芳忠
おなじみベルベットルームの主。
「ロイヤル」とはまた別の人物がCVを担当しているが、果たして…?

メロペ

CV:田村ゆかり
本作のベルベットルームの従者。
コンシェルジュを名乗り、銀色の目をしている。
本作のガチャ担当。

「ロイヤル」との主な違い

  • 1More及びバトンタッチが簡略化されており、各怪盗に割り当てられた属性を敵単体に放つ形となっている。
    また、一人の行動における1Moreに対しそれぞれ1回ずつしかバトンタッチできない。
  • 悪魔交渉は削除され、全員ダウンさせた後はすぐに総攻撃となる。
    ただしペルソナの入手は戦闘終了後にランダムで発生するという形に変更されている。
  • ロイヤルでは「コープ」とされていた日常イベントは、本作では「シナジー」となっている。
    また、日常イベントは専用の「行動力」を消費して行う形となっており、行動力は毎朝5時に回復するようになっている。

【用語】

  • 認知世界
    本作でも「パレス」及び「メメントス」が存在しているが、「ロイヤル」とは異なり、「パレス」はメメントス内に直接繋がる形で発生している。
    アクセスするためには謎のスマートフォンアプリ「セカイナビ」を用いる必要がある。
  • ペルソナ
    本作では、己の欲望と向き合い「もう、(自分を)捨てない!」と反逆の意志を抱くことで顕現する。
    顕現の際は「ロイヤル」同様、当人の目が金色に輝き、鋭い頭痛に襲われた後、「仮面」を自身の顔の皮ごと引っ剥がしている。
  • 怪ドル
    メロペが考案した「怪盗+アイドル」の造語であり、本作のガチャ要素。
    本作の登場人物のIfの姿であり、世界観上では主人公の中の「認知存在」とされる。
    なお、怪ドルが使うペルソナは「ペルソナDuo」と呼ばれる。
  • 磨我痛神(まがつうしん)
    ストーリー作中で話題になっている暴露系動画投稿サイト。
    マガツカミなる者が管理人を努めているとされており、このサイトで話題になっている悪人たちは「ファントム」と呼ばれている。
    ファントムとされてる人たちは、逮捕されそうで逮捕されない事が多く、被害にあった人々は泣き寝入りしているという。
    特に悪質なものは、管理者「マガツカミ」によって「公式ファントム認定」されており、本作では怪盗団の主なターゲットとされている。


ルフェル「追記・修正したい…その欲望は見事なものだ。」

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最終更新:2025年07月21日 00:53