登録日:2025/07/20 Sun 21:10:30
更新日:2025/08/10 Sun 23:35:40NEW!
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Retake Your Desire
(奪われた欲望を盗り返す。)
【注意】本項目では主に日本版での内容を中心に記載していく。
「
ペルソナ5: The Phantom X」とは、
2025年6月下旬にて、BLACKWINGSスタジオより配信されたスマートフォン/PCゲームで、
SEGA及び
ATLUSによる「
ペルソナ5」の外伝的作品である。
以下、ペルソナ5については「原作」「ロイヤル」「本編」のいずれかで表記していく。
本作は、原作の販売元である日本より先行する形で2024年4月から中国や韓国、台湾などで配信されていた(通称:大陸版)。
こちらは日本版と違い、一部のシーンやシャドウ・ペルソナの姿に一部変更が加えられている。
(仮面を剥がす際の血の描写がなくなっていたり、一部ペルソナのデザインで肌の露出が抑えられている…等)
以下、本項目では主に日本版における設定・描写、配信状況に合わせて内容を記載していく。
【概要】
本作のテーマは「欲望と生命」であり、ロイヤルにおける「反逆と更生」とはまた違うテーマ性で物語が展開される。
舞台はロイヤル同様東京ではあるが、パラレルワールドであるとされている。
一見「欲望」と聞くとマイナスなイメージが働きがちだが、
本作では「夢」や「誇り」もまた「(ポジティブな)欲望」とされる他、
そもそも「欲望」自体が「生きる原動力」と捉えられている。
欲望を奪われ無欲になった先は、自分自身にすら無関心・無気力となり、
最終的に自分自身すらをも放棄することにも繋がるとされている。
(極端に言えば、P2、P3における「影人間」のような状態になる。)
本作においても欲望と認知が歪み、その果てに暴走した者たちは、
認知世界の中に欲望の牙城「パレス」を構えており、
現実では逮捕されそうでされない悪人「ファントム」となり、人々の欲望を奪っていく。
そうして、人々の欲望が奪われ枯渇していく世界で、
己の欲望と向き合いペルソナを覚醒させた少年少女たちは
「怪盗団」として、奪われた欲望を盗り戻すための戦いへと身を投じていく。
ストーリー
2025年8月現在のストーリー配信状態は以下のようになっている。
【メインストーリー】
- 序章「欲望の目覚め」
- 一章「夢の跡」
- 二章「誇りの行方」
【オリジナルイベント:運命が交錯する時】
- 城編「時の狭間の城」
- 美術館編「真実と虚飾の美術館」
【主な登場人物】
怪盗団
本作の主人公グループ。
単に「怪盗団」を名乗っているが、2章現在では通称や正式なグループ名はつけられていない。
原作の「心の怪盗団」と同じく、メンバーは認知世界に「怪盗」として潜り込み、悪しき大人達を会心させるために戦う。
使用するペルソナも同様に「実在した盗賊や義賊」「物語のヴィランやダークヒーロー」がモチーフ。
また、コードネームはそれぞれが「不思議と思うもの」から命名されている。
(ただし、ワンダーのみルフェルから命名される。)
主人公(上城渚)/ワンダー
CV:内山昂輝
GO BEYOND
己刮学園高校に通う高校生。
両親は海外旅行に出ているため一人暮らしではあるが、雑司ヶ谷の広々とした家に住んでいるからか、先行プレイしていた福山潤氏に「人が屋根裏で寝てるのにお前はベッドの上かよ…」とボヤかれていた。
とあるきっかけで認知世界に迷い込み、その中で「ヤノシーク」を覚醒させ、怪盗団としての戦いに身を投じていくことになる。
ペルソナシリーズ主人公の例に漏れず、彼もまた「ワイルド」の素質を持っており、
倒したシャドウに「共に行きたい」という欲望を抱かせることで、己のペルソナとして使いこなすことができる。
…ただし本作では、ワイルドとしてのペルソナは3枠までとなっている。
本作では珍しく、デフォルトネームが設定されている。
読みはおそらく「かみしろなぎさ」だろうか。
ペルソナ:ヤノシーク
元ネタは「ユライ・ヤーノシーク」。スロバキアに実在したとされる盗賊。
現実でも義賊まがいの振る舞いをしていたため、現地では英雄扱いされるようになり、民間伝承では伝説の義賊とされる。
ペルソナとしての姿は斧のような形をした二丁拳銃を持つ白い服の怪盗。
特徴的な帽子がそのままペルソナのデザインに組み込まれており、そういう点ではジョーカーのアルセーヌに似た特徴を持つ。
ルフェル/キャトル
CV:野中藍
WE SEE YOU!
主人公の前に現れ、突然「ビジネスパートナー」となってもらうべく接触する謎のフクロウそして認知世界では「フードお化け」とも呼ばれる。
認知世界に関する知識は豊富だが、どこか言葉が古いために主人公たちを困惑させる一面も。
原作のモルガナに色々と似たポジションで、「古臭い喋り方のマスコット」「現実世界ではリアルな動物の姿になる」「車に変身する能力持ち」という点が同じ。
また、モルガナ共々名前の由来は「モルガン・ル・フェイ」ではないかと思われる。
ビジネスパートナーとなって以降は、主人公の学生カバンに入り込みながら行動を共にする。
ストーリーが進行することで彼(?)とのシナジーも深まっていき、
潜入道具の作成が捗るようになる。
ペルソナ:ロブロイ
元ネタは「ロバート・ロイ・マグレガー」、通称「ロブ・ロイ」。
イギリスやスコットランドの伝承に登場する義賊で、一部では「スコットランドのロビン・フッド」とも呼称される。
ペルソナとしての見た目は有り体に言えば
SD体型のロボット。ビームガンを携え、敵を撃ち抜く。
でもメインはヒーラー枠である。
新井素羽/クローザー
CV:本渡楓
It's Cool!!
同じく己刮学園高校に通う高校生。
スポーツ万能であり、素早い身のこなしを持つ女子高生だが幼少からのあるトラウマに悩まされている。
しかし、あるきっかけでそのトラウマと向き合い、その中でアルビルダを覚醒させる。
コードネームの「クローザー」とは、野球で最終回でのみ登板するピッチャーを指す言葉。
(「ストッパー」「抑え」とも呼ばれる。)
シナジー:白球が弧を描く日
事件解決後は彼女とシナジーを結ぶこととなる。
深めていくことで、バッティングセンターでのトレーニングメニューが増えるほか、
認知世界での行動が多少有利になるアビリティを得ることもある。
ペルソナ:アルビルダ
元ネタは「アルビルダ(アルビダ)」。アン・ボニー&メアリー・リードなどに並ぶ有名な女海賊。
その正体は5世紀頃のスカナンジビアの女王で、望まぬ結婚相手より逃げるために水夫に変装して海に出て、本物の海賊になったという。
ペルソナとしての姿はクローザー(素羽)に似たボディースーツに、サメやシャチのヒレを思わせるマントを羽織った風貌。
素羽に静かな口調で語りかけ、新たな船出を祝いその姿を表す。海賊モチーフかつ船出という点はスカルのキャプテン・キッドに近いか。
加納駿/ソイ
CV:小西克幸
WOULD YOU LIKE SOME MORE?
己刮学園高校に通う高校生。
口下手で人付き合いは苦手だが、情には厚い。
幼い頃に世話になった老舗ラーメン店の師匠を慕い、料理人を目指していたというが…。
コードネームの「ソイ」は、醤油の英語である「ソイ・ソース」から取られている。
曰く、「その一滴だけで味が整う不思議な調味料」とのこと。
シナジー:理想の轍
ある事件が解決した後はシナジーを結び、彼とラーメンの味探しの旅に出ることになる。
シナジーが深まると、主人公の自宅での料理が捗るようになる。
ペルソナ:マンドラン
元ネタは「マンドラン」。フランスに実在した山賊で、上述のヤノシークと同じように義賊とされる。
各地を駆け巡って政府と戦い続け、民に様々なものを配りながら逃げ回った末に、捕らえられて極刑に処されたという。
ペルソナとしての見た目は大柄な体つきをした黒尽くめのガンマン。手に持つ巨大なショットガンをぶっ放しながら戦う。
覚醒時にはハイテンションで嘲り笑うような口調で喋っており、気取り屋で芝居ががったキャラ性はフォックスのゴエモンのオマージュとも言える。
心の怪盗団「THE PHANTOM」
原作、及びロイヤルにおける主人公グループ。
オリジナルイベント「運命が交錯する時」にて登場するほか、
条件を満たすと、「認知世界のルブラン」や「マイパレス」に現れるようになる。
CV:福山潤
ペルソナ:アルセーヌ
THE SHOW'S OVER
伝説の大怪盗を筆頭に様々なペルソナを使いこなす、変幻自在の怪盗少年。
「ロイヤル」における主人公、本作ではThe Animationで使われていた「雨宮蓮」が本名となっている。
ストーリー冒頭でワンダーは彼と戦う夢を見たほか、
ペルソナ覚醒直後、メメントス内でワンダーと共闘している。
その後は「抗え」の一言を残し、消えてしまう。
その後に実装されたイベント「運命が交錯する時」にて、再びワンダーと共闘することになる。
ちなみに本作では主人公でなくなったため、ペルソナ2罰におけるタッちゃんのように普通に会話する。
なお、本作ではある条件を満たすと「ペルソナ5 The Animation」のダイジェスト版が見れるようになっている。
モルガナ/モナ
CV:大谷育江
ペルソナ:ゾロ
MISSION ACCOMPLISHED
仮面の怪傑を喚ぶ黒猫。
「ロイヤル」における主人公の相棒。ルフェルと同じ「人の言葉を話す動物」。
本作では「運命が交錯する時 城編」にて登場する他、ガチャの★5枠として手に入る。
運命が交錯する時やマイパレスでは、時折ルフェルといがみ合う姿があるも、なんだかんだで息ぴったりな様子も見られる。
坂本竜司/スカル
CV:宮野真守
ペルソナ:キャプテンキッド
FREAKin'BoRiNG
荒くれ者の大海賊と共に征く髑髏。
原作におけるムードメーカーにして切り込み隊長。愚直で熱血、そして誰よりも友情を大切にする少年。
本作では「運命が交錯する時 城編」に登場するほか、ガチャの★5枠として手に入る。
高巻杏/パンサー
CV:水樹奈々
ペルソナ:カルメン
omg!! We are so awesome
奔放なる悪女と共に舞う女豹。
原作のヒロインの一人であり、派手な風貌とは裏腹に義に篤く正義感の強い少女。
本作では「運命が交錯する時 城編」に登場するほか、ガチャの★5枠として手に入る。
「運命が交錯する時 城編」では、親友を傷つけられた者同士としてか、
素羽(クローザー)と「親友のためにお互い頑張ろう」と意気投合する場面がある。
喜多川祐介/フォックス
CV:杉田智和
ペルソナ:ゴエモン
IT WAS FUN WHILE IT LASTED,GOODBYE
かぶき者な義賊と肩を並べる狐男。
原作のクールな参謀……と見せかけて割と天然なコメディリリーフ。でも決めるときはきっちり決める。
Ver1.2で「運命が交錯する時 美術館編」とともに、ガチャの★5枠として実装された。
「運命が交錯する時 美術館編」では、駿(ソイ)の料理の腕に興味を持ち、
「俺のラーメンのために!」と謎に気合を入れる一幕が見られる。
ベルベットルーム
シリーズおなじみの施設。
本作では「海中トンネル」となっている。
また、本作の処刑…もとい、ペルソナ合体は
トンネルを掘削するドリルに素材となるペルソナを投げ込む演出となる。
イゴール
CV:大塚芳忠
おなじみベルベットルームの主。
「ロイヤル」とはまた別の人物がCVを担当しているが、果たして…?
「キミ」呼びなど違和感はあるものの「原作」及び「ロイヤル」でのヤルダバオトと違って
いちおう物腰の穏やかさは従来のイゴールを思い出させるが…
メロペ
CV:田村ゆかり
シナジー:欲望の偶像
本作のベルベットルームの従者。
コンシェルジュを名乗り、「申し上げておく」といった独特の語尾を多用する。
本作のガチャ担当だが、従来の作品のペルソナ合体のほかベルベットルームの試練、またシナジーキャラなど多岐に役割を持っている。
主人公を手厚くサポートしてくれるのだがそれ故にこちらへの干渉が多く、
また従来の住民と違って目が銀色などイゴールと同じく違和感のあるキャラだが…?
彼女とのシナジーを結び、そして彼女の注文通りのペルソナを作ると、
様々なペルソナが合体解禁される。
シナジーキャラ
P3、P4の「コミュ」、あるいはロイヤルにおける「コープ」に相当する人物たち。
コープ同様、ランクアップすることで、怪盗生活に役立つスキルを得ることがある。
また、ここに記載されている人物たちは、
主人公の認知存在「怪ドル」としてガチャに現れることもあるようだ。
富山佳代
CV:田中敦子
シナジー:曖昧ジェネレーション
主人公の隣に住む主婦。
しょっちゅう主人公に学生時代の惚気話を持ちかけてくる。
ある時期よりシナジーを結ぶことで、主人公の私服が増えていくことになり…
野毛朋子
CV:明坂聡美
シナジー:アルバイトドリーマー
素羽との親友であり、あるきっかけで主人公とも知り合うこととなる。
しかし、とある事件に巻き込まれて負傷してしまう。
事件後は無事退院し、シナジーを結ぶことで主人公のバイト先が増えていく。
YUI
CV:安済知佳
シナジー:わたくしの世界
主人公がとあるきっかけで始めたVRゲームで出来たフレンド。
シナジーを結ぶことで、自宅での栽培が捗るようになる。
李瑤鈴
CV:ルゥティン
シナジー:異文化交流のススメ
中国から留学のために日本に訪れた大学生の少女。
シナジーを結ぶことで、中華料理やバトルアイテムを作成できるようになる。
セッション
シナジーとは異なるサブストーリーであり、
今のところ該当するのは、後述する「怪ドル」になる者の一部のようだが…。
宮下美波
CV:佐藤聡美
セッション:憧れをしまって
雑司ヶ谷にて、子どもたちの相手をしている少女。
サブストーリーにて主人公と出会うことになるのだが…。
その他
マルチム
メメントスをさまようシャドウ…だが、人を襲わない珍しいシャドウである。
本作のショップ担当その1で、また他のソシャゲらしい要素であるカンパニオ、マイパレスなども担当しているシステム的な意味で便利屋。
メメントス内では集めた乗車券を彼女に渡すことで特典をもらえることも。
岩井宗久
CV:江川央生
本編同様、渋谷のセントラル街でミリタリーショップを営んでいる男性。
武器を入手するために怪盗団が彼の店を訪れたことから縁ができ、武器を売ってくれるようになる。
武器はガチャで手に入れるだけでなく、コインでの交換やゲーム内の通貨で売ってくれる。
ただし、後述の他の「原作」及び「ロイヤル」でのコープキャラにも共通しているが
彼らとコープを結ぶことはできないため、仲良くなることはできない。
御船千早
本編同様、新宿で占い師をしている。
ある条件を満たすと彼女に占ってもらうことができるようになる。
占いの効果は強力なのだが、日常のイベントでもレアイベントのためなかなか占ってもらえない。
武見妙
本編同様、四軒茶屋で内科医を勤めている。
本作のショップ担当その2であり、回復アイテムは彼女から購入することになる。
今作では回復スキルが気持ち弱めのため、彼女の回復アイテムに頼ることも少なくない。
黒澤陽太
己刮学園高校サッカー部所属。
サッカー部に入ると、ミニゲームとしてPK戦が遊べるようになる他、
彼を中心としたサブストーリーが展開されるようになる。
高梨律歌
己刮学園高校軽音部所属。
軽音部に入ると、ミニゲームとして音ゲーが遊べるようになるほか、
彼女を中心としたサブストーリーが展開されるようになる。
【公式ファントム認定を受けた者たち】
本作における怪盗団の敵にして、改心のターゲット。
本項目でも原作の項目に倣い「悪魔としての名称」を記載していく。
なお、原作の悪党たちとは様々な点が全体的に類似しており、抱えた罪が出る順序も今のところは同じ。
違う点はあちらが「七大罪の魔王」や「堕天使」を由来とするのに対し、こちらは「神様」や「天使」が由来というところ。
原作とモチーフだけが真逆なのには何か理由があるのだろうか?
「クピド」
「夢」を奪った「色欲」のぶつかり男。
「ある人物によって自分の栄光を潰された」という恨みを抱いており、鬱屈した毎日を暮らすうちにやり場のない怒りが蓄積。
自分より弱い立場の女性だけを狙い、昔取った杵柄とも言える高い走力でのぶつかりを繰り返す嫌がらせを続けていた。
そんな最中、彼にとっての恨みの対象と再び繋がりができてしまい、その人物を恥辱の果てに破滅させるべく動き始める。
シャドウの性格は徹底した男尊女卑思想で、女性というものに激しい憎悪を抱いている女性嫌悪者。
「女は弱い存在だからこそ痛めつけることができる」という歪んだ性欲じみた攻撃性を持っており、口を開けば女性に対する暴言ばかり。
彼のパレスは一見野球場だが、中には記念館やダンスクラブが内包されたものとなっている。
また、各所にブーメランパンツのモチーフが飾られており、シャドウ本人もハードゲイ風の野球ユニフォームにブーメランパンツというこれまた凄い姿をしている。
シャドウとしての本性をあらわすと、筋骨隆々な醜い天使の姿と化す。
セクシャルなモチーフのパレス、性欲や女性への見下しが出たような言動と姿という点は、原作の「アスモデウス」とそっくり。
悪魔としての名前は「キューピッド」の別語読みである。
「アイギパーン」
「誇り」を奪った「虚飾」の大嘘つき野郎味剣客……要するにグルメレポーター。
「自分の夢が潰えてしまった」という絶望から心が歪みはじめ、現在の仕事を鬱屈した気持ちで続けていた。
その中で彼は「気に食わない店は難癖と悪質レビューで潰す」「わざと店を貶めて評判を落とした後に自分が介入することで恩を売る」「更には店すら乗っ取る」等、自分の立場を悪用した蛮行に走り始める。
彼の行為に怒ったとある人物が殴り飛ばそうとした為、その人物を破滅させるためのターゲットに定めた。
シャドウの性格も身勝手極まりなく、気に食わないなら癇癪を起こして潰そうとする自己陶酔者。
主役気取りの癖してその姿は悪代官で、調子に乗ればイキり倒し劣勢になると言い訳しながら逃げ回る文字通りの小物。
彼のパレスは時代劇の撮影セットのような物となっており、彼が憧れていた「主役」への未練を感じさせる。
シャドウとしての本性は黄金の鎧を纏う武者。しかし、本人の卑劣さ故かその物々しい風貌に反して戦い方はとてもみみっちい。
和風な見た目や悪代官のような格好、分身を召喚して撹乱してくる戦闘、自分こそ主役と言わんばかりの勘違いした姿勢は、どことなく原作の「アザゼル」を思わせる。
悪魔としての名前はギリシャ神話の牧神「パーン」。
「原作」及び「ロイヤル」との主な違い
- 1More及びバトンタッチが簡略化されており、各怪盗に割り当てられた属性を敵単体に放つ形となっている。
また、一人の行動における1Moreに対しそれぞれ1回ずつしかバトンタッチできない。
- 悪魔交渉は削除され、敵全員をダウンさせた後はすぐに総攻撃となる。
ただしペルソナの入手は戦闘終了後にランダムで発生するという形に変更されている。
- 「スクランブル」から逆輸入される形で、
一部のシャドウは「ダウン値」と呼ばれるパラメータを持つようになっている。
怪盗たちの場合は、防御を行うか、一部スキルの使用で「ダウン値」を得ることができる。
- ロイヤルでは「コープ」とされていた日常イベントは、本作では「シナジー」となっている。
また、日常イベントは専用の「行動力」を消費して行う形となっており、行動力は毎朝5時に回復するようになっている。
なお、ロイヤルでのコープランクアップが「鎖がちぎれる演出」なのに対し、本作のシナジーランクアップは「ニュートンのゆりかごがぶつかり合う演出」となっている。
曰く、シナジーは「主人公との欲望(主に生命欲)との共鳴・共振」を示すようだが…。
- 本作独自の要素として「HIGHLIGHT」と呼ばれる必殺技が搭載されている。
ワンダーの場合はつけているペルソナによって効果や演出が変化する。
- ロイヤルでは佐倉双葉のみだった情報支援担当が、今作では複数人存在している。
ただし、2章現在ではそのポジションにあたるのは「怪ドル」のみであり、ストーリーではまだ仲間になっていない。
- 演出上、カレンダーはあるがロイヤルと異なり、「期限切れバッドエンド」は今のところない。
しかし、主人公が時折見る「最悪の未来のヴィジョン」が期限切れバッドエンドを想起させるものとなっている。
- 本作では、簡略化のためかペルソナ及びシャドウや、シナジーの属性を示すアルカナがカットされている。
ただし、御船千早の占いでタロットカードが用いられているため、タロットの要素が全くなくなったわけではない。
- オタカラを盗まれたパレスは崩壊する
…のだが、何故かその後「ありし日の認知の間」として再び潜入することができるようになっている。
また、パレス内の探索率に応じてアイテムが貰えたり、パレス内で手に入れたアイテムを使うことで「ペルソナ5 The Animation」のダイジェスト版が見られるようになっている。
【用語】
- 認知世界
本作でも「パレス」及び「メメントス」が存在しているが、「ロイヤル」とは異なり、「パレス」はメメントス内に直接繋がる形で発生している。
アクセスするためには謎のスマートフォンアプリ「ヰセカイナビ」を用いる必要がある。
- ペルソナ
本作では「盗られていた、あるいは捨ててきていた己の欲望」と正しく向き合い「もう、(自分を)捨てない!」と反逆の意志を抱くことで顕現する。
顕現の際は「ロイヤル」同様、当人の目が金色に輝き、鋭い頭痛に襲われた後、「仮面」を自身の顔の皮ごと引っ剥がしている。
だが「ロイヤル」と異なり、ペルソナが「我は汝」と持ちかけた際に、ペルソナ使いが「汝は我」と応える形となっている。
- 怪ドル
メロペが考案した「怪盗+アイドル」の造語であり、本作のガチャ要素。
本作の登場人物のIfの姿であり、世界観上では主人公の中の「認知存在」とされる。
なお、怪ドルが使うペルソナは「ペルソナDuo」と呼ばれ、メロペがメメントスのシャドウを変換した存在になるらしい。
前述した雨宮蓮たち「The Phantom」やストーリー上まだ仲間になっていない怪盗団メンバーの場合は一応本人ではあるのだが、
システム上では彼らも「怪ドル」として扱われている。
- 磨我痛神(まがつうしん)
ストーリー作中で話題になっている暴露系動画投稿サイト。
マガツカミなる者が管理人を努めているとされており、このサイトで話題になっている悪人たちは「ファントム」と呼ばれている。
ファントムとされてる人たちは、逮捕されそうで逮捕されない事が多く、被害にあった人々は泣き寝入りしているという。
特に悪質なものは、管理者「マガツカミ」によって「公式ファントム認定」されており、本作では怪盗団の主なターゲットとされている。
- 己刮学園高校
下北沢に構える、主人公らが通う高校。
ロイヤルで蓮たちが通っている「秀尽」が囚人とかかっているなら、
こちらの場合は「枯渇」とかかっているのだろうか…?
- 認知世界のルブラン
ルブランといえば、四軒茶屋にある喫茶店であり、「ロイヤル」ではジョーカーこと、雨宮蓮が屋根裏に居候していたのだが、
本作では「認知世界内に存在するルブラン」として現れる。
しかし、他の認知世界とは異なり、何故かワンダーしか入ることが出来ず、他人からは「入口で棒立ちしている」ように見えている。
認知世界として入り込むと、蓮(ジョーカー)や、モルガナ(モナ)のほか、様々な「The Phantom」のメンバーが現れ、
日常行動用の行動力を消費することで、自材結晶を手に入れたりすることもできる。
主題歌・挿入歌
本作でも「原作」や「スクランブル」、
「the Animation」などで主題歌を勤めていたLyn氏による楽曲が用いられており、
本作オリジナルの新規楽曲も新たに用意されている。
- オープニング主題歌「Ambitions and Visions」
- 戦闘挿入歌「Shadow Loop」
- 戦闘挿入歌「Fatal Desire」
- 戦闘挿入歌「Wake Up Your Hero」
- クピド戦挿入歌「Last Strike」
また、原作からの楽曲もいくつか用いられている。
- 戦闘挿入歌「Last Surprise」
- 日常挿入歌「Beneath the Mask」
ルフェル
オマエが今抱いている、「追記・修正したい」という欲望が、
気づかぬ内に誰かに『盗られている』としたら?
- 「マガツ」って付くとマガツイザナギが真っ先に思い浮かぶけど、今後4の要素とかも絡んでくるのかな? -- 名無しさん (2025-07-20 22:14:08)
- 5のイゴールがあんな感じだったしミスリードかもしれないがこっちも色々言動が怪しめ -- 名無しさん (2025-07-20 23:35:05)
- ↑なんかやたらフランクだよね。イゴールさん物腰や口調丁寧なキャラなのに。 -- 名無しさん (2025-07-21 03:39:33)
- 歴代でも珍しく主人公が裕福な家の子で、デフォルトネームがある。都会であんだけ広い家は裕福層じゃないと無理。 -- 名無しさん (2025-07-21 06:04:01)
- しかしまあ、今作のれんれん(=ジョーカー)、パラレルワールドであるとはいえ本当に謎の人物扱いよねぇ。 -- 名無しさん (2025-07-21 08:07:52)
- 冒頭部分書きかけ? -- 名無しさん (2025-07-21 22:20:03)
- ↑5 メロペの瞳もエリザベス達のような金色でなく銀色ってのもなんか裏ありそうな感じなんよな -- 名無しさん (2025-07-21 23:09:06)
- ルフェルは梟の見た目や車形態の尻尾からルシフェルがモチーフだと予想 -- 名無しさん (2025-07-23 18:33:00)
- ワンダー今のところかなり恵まれた環境だけど冒頭で闇堕ち?してジョーカーを襲ってたし不穏なところもある -- 名無し (2025-07-24 06:11:19)
- まじで主要キャラ変わったP5をそのままスマホでやってる感じ、この先ガチャ運次第では詰みかねないかが不安だけど -- 名無しさん (2025-07-25 10:32:49)
- 本日はクイーン(新島真)実装予定だっけ。3章まではまだ先だけど、楽しみ。 -- 名無しさん (2025-08-04 08:40:38)
- そういえばだけど、怪盗団(P5X主人公グループ)の総攻撃フィニッシュ、原作の項目に倣って色つけ&意訳をつけるとしたらどうしようかな。 -- 名無しさん (2025-08-09 21:38:07)
最終更新:2025年08月10日 23:35