新エリー都(ゼンレスゾーンゼロ)

登録日:2025/07/20 Sun 17:03:21
更新日:2025/07/25 Fri 05:58:28NEW!
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新エリー都とはゲーム『ゼンレスゾーンゼロ』の舞台となる町である。
読みは見たまま「しんえりーと」。


【概要】

「ゼンレスゾーンゼロ」の主な舞台である大都市であり、主人公を始め殆どのキャラクターがここで生活をしている。
…というのもゼンゼロの世界は「ホロウ」と呼ばれる、有り体に言うと入ったら死ぬ空間があちこちに発生しており、生存者は安全を求めてこの新エリー都にやってきたという設定だからである。
世界中が滅びかけているようなえげつない世界設定であるが、この町に住んでいる人達は穏やかに日々を生きている。
無論悩みのある人間も多いが、大体が現実世界での悩みと同じ。
学生や配信者と言った人間も多く、子供や女性が独り歩き出来るほど治安も安定している、一見すると平和な町。
町のあちこちには仲間達も生活を送っており、見つけて話しかけることで親交を深めることが可能である。

頭に「新」がついてる通り、旧「エリー都」というものも存在している。
しかしそちらは本編の10年ほど前に「旧都陥落」と呼ばれる大災害に巻き込まれ消滅。多数の死者を出した。
この旧都陥落で仲間や家族を失った人間は多く、主人公たちも例外ではない。
今は「零号ホロウ」と呼ばれる巨大なホロウと化したそこは、侵食を防ぐために空けられた長大な谷「大地溝帯」によって分かたれ、慰霊碑が設置されると共にフェンスで立ち入りが禁止されている。

ホロウ内で取れる、言ってしまえば諸悪の根源たる「エーテル」という物質に頼り切っている他、ホロウは治外法権の為にそこでの犯罪も多いという、なかなか危険な街である。
町を歩いても落書きや破壊されたものが目につき、治安の良さはあくまで表に限ったものと言える・
秩序自体は確立されているが、表向きの行政である「新エリー都市政」に対し、実権を握る企業集合体「TOPS財政ユニオン」が自らの利益のために好き放題している状態のため内部で対立が起こっており、情勢も含めて薄氷の下に成り立っていると言える。

ゲーム的には舞台になっているため、指定された範囲は自由に歩ける。
プレイと直接関係のない場所でもかなり作り込まれており、建物のモデルの使い回しもほぼ見られない。
店も多いのだがゲーム的に回復アイテムの類はないため、ほとんどがフレーバー的存在である。

基本的に街中での文字は中国語が使われている。次いで英語。
メタ的にはゲーム自体が中国で開発されているためだが、作中でどうしてそうなったかは語られていない。

ここでは主にホロウに覆われていない部分を説明する。


【主な街】

六分街

主人公たちが住まう町。ヤヌス地区と呼ばれる場所にある。
住み易い街年間ランキングの上位常連。その為に住宅街のような側面を持つが、プレイヤーが行動できるのは店舗が並んだ通りだけ。
イメージとしては東京都の原宿に近く、小さな店舗がところ狭しと並んでいる。
移動できない部分からは大きな道路と高層ビルが見えており、また駅もある為、比較的都会だと推測される。

「Random Play」と呼ばれるビデオ屋は、主人公たちは自宅兼仕事部屋。
表向きはビデオ屋、そして裏稼業として「H.D.Dシステム」を使ったプロキシ家業を行っている為、大体はここでストーリーが進む。
店を出ればラーメン屋の「滝湯谷・錦鯉」とポンプやメカを扱うショップ「TURBO」、CDショップの「吟遊ニードル」、犬が接客しているニューススタンド「HOWL'S」
少し足を伸ばせば喫茶店の喫茶店「COFF CAFE」、ホビーショップ「BOX GALAXY」、雑貨屋「141」、ゲームセンター「GOD FINGER」と多種多様の店がある。
慣れたプレイヤーはログインし、ビデオ屋経営→ニューススタンドのスクラッチ→喫茶店でコーヒーを飲むというムーブが板につくという。
また「吟遊ニードル」で購入することの出来る「ドライバディスク」は、エージェント(プレイアブルキャラ)の性能に大いに関係するため、特にエンドコンテンツプレイヤーはここでCDを大量購入する光景が見られる。
各種店舗やキャラクターの詳しい内容はゲーム自体の項目にて。


黒雁街跡地

旧都に近い場所にある地域。
「跡地」とあるように町としては滅びているが、多数の工事業者が立ち入り工事を行っている。
主人公たちと交友関係のある白祇重工のメンバーもだいたいここで仕事をしている。
エレベーターや多種多様の工業機材があるが、プレイヤーの使用できる店舗や施設は特に無いためイベント以外で訪れることは通常無い。
なお自由に入れるとは言え工事現場なのは間違いなく、NPCからはヘルメットの着用などを要求される。主人公は当たり前のように無視しているが。


ルミナスクエア

ヤヌス区の中心に位置する大都市。
高層ビルや多数の店舗が並んでいる他、通行人や車の数も多く、遠くには高速道路のようなものも見える。
湾岸部でもあり海も見えるなどロケーションも良く非常に綺麗な町だが、路地裏では怪しい取引が行われていることもある。
喫茶店「COFF CAFE」、雑貨屋「141」、ラーメン屋「滝湯谷・錦鯉」、ニューススタンド「HOWL'S」(こちらは人間の老婆が営業しているが、深夜になると店が閉じてしまう)と、六分街に並ぶ店のチェーンだったり勝手に同じ名前を名乗っていたりする店も多い。
ここ特有の場所に「ひらめき」を利用して部屋に飾る装飾品が変える「San-Z STUDIO」がある。
またプレイヤーは利用できないがドリンクショップ「リチャード・ティーミルク」はNPCのウェイトレス「ココ」の存在や、そこで起こるイベントが比較的多いことから印象に残りやすい。
他にも「ルミナモール」と呼ばれるショッピングセンターや映画館「グラビティシアター」、花屋の「ガーデニングショップ朝露」、マッサージショップ「デュイのおやじの整形スタジオ」等など、プレイヤーが利用できなかったりイベントのみ入れる施設もとても多い。
そういう意味では遊ぶのに適した場所とも言え、各エージェントたちとのお誘いイベントの舞台になることも多い。

ここには治安局ルミナ分署があり、免許証の更新などはここで行う。ストーリーを進めると一部だけだが内部に入ることも可能である。
高層ビルも多く、そのうちの一つ「スターループタワー」の高層部VIPエリアには話が進むと入ることが可能となる。

またHIA(ホロウ調査教会)の開いているキャリアセンターではVRゲームが楽しめる。…だけでなくここではエージェントの強化素材が手に入る。
更にそれを使う「バッテリー」と呼ばれるものは何故か喫茶店でコーヒーを飲むと増える為、上記の喫茶店の後にここで素材を集めるまでが「日課」と言える。
奥には高難易度のバトルが楽しめる施設も存在する。
ちなみにHIAキャリアセンターはファストトラベルで直接行く事が可能な上に、ルミナスクエアより先に開放される。


バレエツインズ

ホロウに飲み込まれた高層ビル「バレエツインズ」。
ビル自体はホロウ化しているが、それが見れるバレエツインズ駅前広場には訪れることが可能である。
バレエツインズはある資産家のビルでコンサートなども開催されたたがホロウ災害に遭いビルは廃墟に、駅も廃駅となっている。様々な噂により心霊スポットのような状態であり、配信者や陰謀論者が多くいる。
ちぎれて放電している電線なども落ちており非常に危険な場所と言える。
そんな場所から見れるバレエツインズホロウが美しいのもまた皮肉と言えよう。


スコット前哨基地

旧都に発生した零号ホロウの間近に作られた基地。
他の地域はある程度人の営みを感じさせるような作りだが、この基地は全てが機械と言っても過言ではない作りであり、H.A.N.D.や防衛軍と言った軍人が出張っており物々しい雰囲気を感じさせる。
零号ホロウ内には非常に強力なエーテリアスが多数生息しており、彼らは目下その対策に追われている。
なので大量の報酬で民間人の協力者を募ったりもしているようだ。
ここで取り扱われるのはこのゲームにおけるエンドコンテンツ、高難易度ミッションばかりであり、更に報酬もフレーバー的なものではなく実際に豪華
またメインストーリーとは別の零号ホロウ関係のストーリーもあり、やりごたえのあるミッションが多数用意されている。


H.A.N.D.本部

武装組織「H.A.N.D.」の基地。
多数の車両が立ち並ぶ入口と、主人公たちと縁の深い対ホロウ6課の事務所に訪れることが可能である。
…ただ6課の面々も基本的に忙しいためここに来ても必ず会えるわけではない。
彼女たちの机を調べるとキャラクター性を知ることが出来る。


ブレイズウッド

中心部から少し離れた場所の砂漠地帯にある集落。
ブレイズウッドと呼ばれることは少なく、基本的に「郊外」と呼ばれる。
新エリー都の都会部に馴染めなかったり、そこから逃げ出したりした人物が多く集まる場所であり、その為か住民達の結束は堅く、よそ者に対しても親切な土地柄。
そこまで強い対立をしているわけではなく、適切な手続きさえ行えば新エリー都と郊外を出入りすることは普通に可能。
システム的に常用する店は無いが、後に町に鎮座するダイナー「チートピア」の再建を手伝うこととなり、最終的には都心から訪れる客も増えるなど街のシンボルとなる。
「カリュドーンの子」のメンバーは大体ここにおり、イベントでは大型トラック「アイアンタスク」がジュース屋を開く事もある。
ストーリー途中からここに止まっている自家用車に「H.D.Dシステム」が移設され、この場所からもアクセスできるようになる。


ポート・エルピス

ポートと言うことから分かる通り港。「エルピス」は希望を意味する。
大きな灯台、軽食屋、釣りに向いた桟橋などがある。
なお釣りは禁止されているのだが、誰も守っていない。なんなら釣り大会を堂々と開催し、治安官の青衣もそれに参加する有り様。大会に勝利した主人公はそのあとも、釣り禁止の立て札を見て釣りをしたくなるほど。
軽食屋は例によってプレイヤーは利用できないが、イベント等で購入した際でもかなりの確率でかもめに奪われる。

ホロウも港であるが、ここは特に様々な物資が運ばれた歴史ある場所でもあるので妙に印象に残るイベント、サブクエストが多い。


リバーブ・アリーナ

地下トンネルを改造して作られたイベントアリーナ。
ここでは様々なミュージシャンやアーティストが未来のトップを目指してしのぎ合っている。
……とはいえ2025年7月現在はストーリーにもほとんど絡まず、エージェントもいないので、単なるサブクエ、イベントの舞台で訪れるくらいとなっている。


スターループ

ルミナススクエアにあるコンサートホール。内装は高級感溢れている。様々なライブやイベントが行われる。
タワーの最上階にライブ会場があり、タワーから切り離して会場の歌声の波長に合わせて空中を飛ぶという幻想的なようで危なそうな機能がある。
新年のイベント「願いがきらめく日」でボンプコンテンストが行われ、以降恒常化している。


衛非地区

Ver2.0から登場した、「ラマニアンホロウ」と呼ばれる大きなホロウの近くに築かれた町。
主人公たちが訪れることが出来るのはその中の澄輝坪と呼ばれる場所。
山岳地帯に作られた中華文化色の強い地域であり、交通機関としてロープウェイが使用されている。
目を引くのが「適当観」。
雲嶽山と呼ばれる宗派の関係者が多数出入りしており、住民たちも彼らに事を任せることが多い。
一方でラマニアンホロウ内で出稼ぎする作業員も多いが、そのせいでトラブルになる事もしばしば。
また施設としての利用はできないが、茶樓「飲茶仙」のあまりにも可愛すぎて人気爆発した店員紅豆から適当観復興関連の依頼を受けられる。
住民も中華系の人物が多い。

ストーリーの流れで適当観に主人公の部屋や「H.D.Dシステム」が設置され、また適当観古参の不思議な犬「朔」の下で占いが一日一回可能。(システム的にはニューススタンドのスクラッチと回数・報酬が共有される)
ビデオ屋と喫茶店「COFF CAFE」も出張出店され便利になっており、特にコーヒーが演出なしで飲めるというメリットがあり、六分街に長い間帰ってないプレイヤーもいるとかいないとか…。
Ver2.0ではエスプレッソが六分街でしか飲めず、プレイヤーによってはそれ目当てに六分街に戻る事もあった。
もっとも、原盤の消化や調律の利用(CDショップ)、ボンプの育成(カスタムショップ)、ミニゲーム(ゲームセンター)は六分街にしか無く、特に前2つは代替できない育成コンテンツなので、全く帰らないというプレイヤーは居ないだろう。

Ver2.1では泅瓏囲という下層の町に行くことが可能となる。
ツギハギだらけのバラック小屋が立ち並んで作られたスラム町となっており、かの九龍城砦にどことなく近い。
この辺りから考えて衛非地区はどこか香港らしさを感じられる。


ファンタジィ・リゾート

Ver2.1のストーリーをクリアすると突如開放されるリゾートビーチ。
見た感じ正統派のリゾートであるが、はじめて訪れた時は人もまばらでどこか寂れた雰囲気を感じさせるが、それもそのはず、このリゾートはオープン前に「幽霊騒ぎ」が発生して頓挫したものだからである。
ひょんな事からパエトーンはこの地を訪れ、そして再建に力を貸すこととなる。
イベントを勧めるとどんどんリゾートが充実していき、人も増えて活気があふれるだけでなく、様々なアクティビティ(ミニゲーム)が楽しめるようになる。



【余談】

ファストトラベルや移動のカットシーンが多いが、一応主人公は各地に自家用車で向かっているという設定。
なのでマップのどこかには主人公の車が置いてある…のだが、その停め方が妙にダイナミック
中にはぶつかるスレスレに差し込まれていることもある。





追記・修正はホロウ内からお願いします。


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最終更新:2025年07月25日 05:58