登録日:2024/03/31 Sun 14:48:51
更新日:2024/04/25 Thu 15:49:11
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ローグ(Rogue)は、米国MARVEL社のヒーローコミックス『
X-MEN』の登場人物で、同シリーズでも主役級の活躍をするメインヒロイン格の一人。
口癖は「シュガー」で、親愛を込めて呼んだり未熟な敵を貶すために使ったりと意味合いは多彩。
“ローグ”とはあくまでもコードネームであり、本名は長らく設定されていなかったのだが、後に実写映画版から逆輸入されたのかアンナ・マリーが本名だと設定された。
初登場は1981年の『AVENGERS ANNUAL』で、初登場時はヴィランであった。
【人物】
南部出身の健康的でスタイル抜群の肉感的な姉ちゃんで、無自覚な青少年のナニかに危ないタイプ。
キャラクター的には典型的な“南部美人”であり、素材的にも凄い美人なのだが何処となく垢抜けなかったり、訛りもあるという特徴(ライターが適当だと忘れられてるが)がある。
特に、90年代の活躍からパワー自慢のスーパーガール的なイメージが強かった影響も大きい。
基本的な髪色は茶色なのだが前頭部が白くなっており、最も有名な前髪をアップにしていた頃には、敵から「スカンクみたいな髪型の凄い美人」と形容されたことがある。
本人も見た目通りの陽キャで奔放なタイプ……の筈なのだが、多感な時期に後述の極めて厄介なミュータントパワーに目覚めてしまい、このことで地元を捨てて放浪の旅へ→そこをミスティークに拾われてヴィランへ……という流れで超人達の世界へと誘われることになった模様。
このせいでロングショットやガンビットとはそれなりにいい関係になったのに一線を越えられずに何処か恋愛方面で影のあるキャラクターになってしまっていた。
何れしても本心から“母親”と慕うまでになったミスティークの下でワルの道を歩んでいたローグだったが、そんな中でミス・マーベルことスーパーヒロイン・キャロル・ダンバースと遭遇。
圧倒的な戦力差がある筈の彼女を、呪われたミュータントパワーにより倒してしまい、その強大な能力と共にキャロルのスーパーヒロインとしての熱き魂と記憶毎に取り込んでしまい、しかもこれまでとは違い全く身体からパワーが出ていかなくなる……という自体に。
苦しみ続ける“娘”に対して“母”ミスティークが取ったのは、何と普段は敵対する立場でありながら精神医学者、ミュータントの権威としては認めているチャールズ・エグゼビアにローグを預けるという選択であり、これによってローグは治療も兼ねてX-MEN入りを果たすことになったのである。
当初は、あくまでもウーマンX-MENの一員で賑やかしの若手ポジの一人といった感じで、ダズラーとロングショットを巡って恋の鞘当てを毎回のように演じる……という程度の活躍の仕方だったのだが、X-MENが魔界に飛び込んで“全滅”→各々に現世に復活して合流を目指す……辺りから存在感が増し始め、その後のジェノーシャでの戦いを制して初代X-FACTORと合流する形で再編された90年代X-MENにて、若手を脱した主力メンバーの一人として確固たる地位を築いていくことになり、90年代後半ともなるとリーダー格の一人とまで出世することに。
このリーダー格への出世については後述の『エイジ・オブ・アポカリプス』にてチーム全体のサブリーダー(つまりは、正史世界でのジーンやエマのポジション)を担っていたことが大きい。
この90年代の展開に於いては、自身の厄介な能力を解っていても付き合ってくれるプレイボーイのガンビットととの絆が強く描かれることになったが、実は件のX-MENからはぐれていた時期に宿敵である筈の磁界王マグニートーに保護されており、
この時にもファザコンを拗らせたと分析されつつもかなり歳上のマグニートーに本気で惹かれていたのだが、サベッジランドでの戦いにて殺人上等のマグ様とローグ(及びニック・フューリー&ケイザー)では最後の最後の部分で相容れられずに離れることになってしまった。
そして、この後の展開では袂を分かった後に再び敵として再会した際には友達と言いつつ彼女面で説得に向かうローグの姿が幾度か見られた。
この辺の関係は予想以上に尾を引いていくことになりパラレルワールドの『エイジ・オブ・アポカリプス』では、ガンビットではなくマグニートーの方が本命扱いで彼の子供を授かることに。
正史世界でもガンビット不在の間にマグニートーと結ばれたが思想の違いから離れることに、ただし、個人間の関係が崩れた訳ではなく別れを惜しみつつ体を重ねている。つか元気だなジジイ。
現在は後の設定改編で能力が変化・制御できるようになったこともあってかガンビットとやっとこさ結婚できた。
【能力】
ミュータントパワーは“肌が直に接触した相手のパワーと意識を一時的に奪う”こと。
別にキスをする必要は無いのだが、何故かキスをして相手のパワーを奪うことが殆どである。イケイケな性格なのにヤることヤれない人生で欲求不満だったのだろうか。
強力ではあるが本来の特性を考えれば戦闘向きとも言えない能力なのだが、そんなローグがX-MENの主戦力として活躍出来たのはミズ・マーベルことキャロル・ダンバースとの出会いからで、前述のように彼女からエネルギー放射能力を除く怪力と飛行能力を吸収してしまい、暫くはそれを基本能力としていた。
そのパワーはソーにも引けを取らず、特に理由も無しに音速で飛行も可能、肉体も頑健……と、物理方面では非常に頼れる存在だったのだが、後の展開にて遂にキャロルの下にパワーが還ることに。
その替わりに本来のパワーが強化され、コントロール不能だった部分が制御出来るようになり、更にある程度は吸い取った能力を組み合わせて同時に使用可能というホープ・サマーズの下位互換みたいな能力者となっている。
『エイジ・オブ・アポカリプス』ではミズ・マーベルの存在自体が無くなっているのでどうなるのか……と思っていたら未来からの刺客から自分をかばって亡くなったエクセビアの遺志を継いでXーMENのリーダーとなった師匠であり後に夫となったマグニートーと愛を交わした関係からか、マグニートーの磁力操作能力を半永久的に吸収していた。
ただし、パワーの使い方が正史世界と似ており、ローグの場合は主に身体能力の強化や飛行能力に磁力パワーを回しており、応用の広さに於いては正史世界以上の能力者となっていた。
……上述のように現在では制御下にあるものの繰り返して来たように、この相手と触れることすら出来ないというのはローグの恋路にとっては相当なハンディとなってしまっていた。それを力業で突破した磁界王ェ…
キャラクターが全く原作から逸脱したことについては賛否が分かれたが、原作映画版でも特に初期三部作に於いてはローグの存在がシンボル的に扱われていた。
追記修正頼むわねシュガー♡
- 実写映画版でどんどん役割が薄くなって完結編では出番すら削られたのは不憫だったな… -- 名無しさん (2024-03-31 18:03:31)
- スクリューパイルドライバーを吸って使う姿にはさすがに苦笑した(しかも強い) -- 名無しさん (2024-03-31 18:18:45)
- いつかコミックに忠実な実写版ローグを見てみたい。てかガンビットと結ばれるまでエラくかかったな -- 名無しさん (2024-04-01 20:40:21)
- ↑『X-MEN'97』やってる位だからMCU版は本来のX-MEN見れるといいね。サイクや教授も強さは今のままでもいいけど元の路線で頼む。コミックは捻くれすぎなんよ。 -- 名無しさん (2024-04-01 21:09:19)
最終更新:2024年04月25日 15:49