コールマン・トレバー

登録日:2025/10/31 Fri 11:28:31
更新日:2025/10/31 Fri 22:00:51NEW!
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コールマン・トレバー(Coleman Trebor)とは、スター・ウォーズ・シリーズの登場人物である。
銀河共和国末期のジェダイで、最終階級はマスター。
1万人を超えるジェダイの中から、たった12人しかその席に座ることを許されない最高評議会のメンバーにも選出されているほどの人物である。

【概要】

惑星センブラ出身のヴァークという種族。
これは恐竜のパラサウロロフスとかバラモスのようなトサカ状の器官を持つ頭部をしたヒューマノイドである*1
肌の色は苔むしたような濃い緑色。
ジェダイらしく、ゆったりとしたベージュ色のローブを身に着けている。

EP1からEP2の期間のどこかで死亡したヤレアル・プーフ*2の後任として評議会メンバーに選出されたのであった。
ヴァークという種族自体はやや原始的なきらいがあるとのことだが、彼は理性的で見識深く、重大な惑星間紛争を幾度となく平和的に解決したという。
最高評議会の議員に選出されたのも、そのような外交的能力の高さや交渉人・調停人としての能力を買われたためであろう。

とはいえ、当然ジェダイであるためライトセーバーの扱いにも卓越している。
光刃は緑で、使用するフォームは全ての型の要素をバランス良く取り込み、汎用性にも長ける「ニマーン」。
外交任務であらゆるケースを想定しないといけないトレバーが扱うには最適であったろう。

【活躍】

初登場作品はエピソードⅡ。その山場であるジオノーシスの戦いにおいてである。
敵味方が多数入り乱れる大乱戦の渦中、『将を射ることが事態の速やかなる解決に向かう…』と彼は判断したのか、彼はテラスで悠然と構えるドゥークー伯爵に単身で迫る。
その一騎打ち自体は、卑怯にもジャンゴ・フェットによる不意打ちを受けてしまい、トレバーは戦死。
とはいえ、彼がここでドゥークーを仕留められていたのであれば、その後のクローン大戦の趨勢が大きく変わったことは想像に難くない。
歴史の大きな転換期にいた偉大なジェダイである。

この冷静で的確な判断力と、あの乱戦で唯一ドゥークーに肉薄できた実力から、彼を『コルーマン・トレバー大先生』と評して慕うファンは多い。

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【実際の活躍】

……さて、これがその問題の対決シーンの全貌である。


 テラスに華麗に着地し、セーバーを起動するトレバー大先生 ブォン
 なお、ドゥークーは悠然と構えたまま
  ↓
 ドゥークーのそばに控えていたジャンゴが即座に射撃……ただこれは2発までは凌ぐ
  ↓
 が、3発目で体勢を崩され、4発目がトレバーの左肩に被弾
  ↓
 哀れそのまま転落死……
 (※この間約5秒の出来事である)


ちなみに、当のフェットは評議員クラスのジェダイマスターを相手にしたにも関わらず、ブラスターをカッコよくクルクル回し納銃する余裕っぷりであった。
そもそも、テラスにドゥークーが一人でいるわけもないのに不意打ちや集団戦を予測できなかったというのは…。
この後の展開で、メイスが突撃していきながら、ジャンゴの射撃を容易に捌いていく様子が描かれてしまったのもマイナス要素であろうか。

また、この戦いで死亡した最高評議会メンバーはトレバー一人である。
まあ、参加したジェダイの9割が死亡した結果に終わっているためトレバー一人を攻めるのも酷ではあるが、とはいえ同じ評議員であるルミナーラなんかはしっかり生き残っているため、やはりトレバーの格落ち感は否めない。
一応、テラス席はアリーナから相当な高さがあるため、そこを一跳びで到達したのであれば、フォースによる身体強化については並み以上のものがあると見做すことは出来るか。

というわけで、この
『交渉の達人として平和に貢献したコールマン・トレバー』という男の背景に加えて、
『「外交的フォーム」であるニマーンの実戦での体たらく』という設定や『華麗なる出オチ感』という演出…という要素が重なった結果、
彼は『コルーマン・トレバー大先生』というありがたくない綽名を(ネットを中心に)頂戴するハメになってしまったのであった。

なお、彼の死後は、キット・フィストーが評議員の席に着いた。


【更なる真実】

なお、上で「ニマーンの使い手」と書いたが、実はトレバーはオビ=ワンと同じ「ソレス」の使い手である。
当wikiでも長らく間違われていたため、今でも誤解をしている人は多いと思われる。

とはいえ、逆に防御特化で対ブラスター戦を強く想定しているはずのソレスの使い手なのに、ブラスターを凌ぎきれなかった……というのは、それはそれでアカン気もするが。


【その他の活躍】


退場時期が悪かったこともあり、スピンオフでも登場の機会には恵まれていない。

レジェンズ設定では、『ジェダイトレードチップ』(こっちの世界で言うプロ野球チップス的なもの)の販売に反対し、販売差し止めを求めたという。
とはいえ、このチップスは不正確な要素も多く、ヨーダに対して『種族:ラニック*3、ミディ=クロリアン値:400万』などと平気で書かれていたようで、トレバーでなくとも難色を示すのは当然であろう。


【名前の由来】

コールマン・トレバー(Coleman Trebor)という名前は、前作EP1でアニメーション監督を務めた*4ロバート・コールマンに由来する。
ロバート(Robert)を逆さ読みすると、トレバー(Trebor)になる。
そのため、トレバーの存在は一種のカメオ出演ともいえるであろうか。
なお、当然トレバー自身のモデリングもロブ自身が行ったが、彼は作中のトレバーの活躍に何の不満もなく、むしろ「英雄的だった」と好意的に述べている。


【余談】

ジェダイオーダー崩壊時の最高評議会メンバーに、同名のコールマン・カジという人物がいるが、トレバーとは無関係。
なお、カジはヴァークではなく、オングリーという目玉がプラプラ左右に垂れたキショい種族である。

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最終更新:2025年10月31日 22:00

*1 同種族の人物にはEP3でパルパティーンやアミダら共にオペラを鑑賞していたスウェイト・コンコーキル議員がいる

*2 カミーノ人にも似た、細く長い首と小さな頭部を持つ種族のジェダイマスター

*3 これはイーヴン・ピールらが属する種族で当然、ヨーダのものではない

*4 EP2、EP3でも同様に務める