登録日:2025/10/31 Fri 11:28:31
更新日:2026/08/03 Mon 21:52:12
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「ジェダイは平和と正義の守護者です。奉仕者であっても、名声を追うものではありません」
コールマン・トレバー(Coleman Trebor)とは、
スター・ウォーズ・シリーズの登場人物である。
銀河共和国末期の
ジェダイで、最終階級はマスター。
1万人を超えるジェダイの中から、たった12人しかその席に座ることを許されない最高評議会のメンバーにも選出されているほどの人物である。
【概要】
惑星センブラ出身のヴァークという種族。
これは
恐竜のパラサウロロフスとか
バラモスのようなトサカ状の器官を持つ頭部をしたヒューマノイドである。
肌の色は苔むしたような濃い緑色。
ジェダイらしく、ゆったりとしたベージュ色のローブを身に着けている。
EP1当時のジェダイ最高評議会議員、ヤレアル・プーフの殉職に伴い、その後任として評議会メンバーに選出されたのであった。
(この死去と交替時期は、カノンでは不明ながらも、レジェンズ作品では27BBY、EP1の五年後とされる。事件の詳細は
ザム・ウェセルの項目を参照)
ヴァークという種族自体はやや原始的なきらいがあるとのことだが、彼は理性的で見識深く、重大な惑星間紛争を幾度となく平和的に解決したという。
最高評議会の議員に選出されたのも、そのような外交的能力の高さや交渉人・調停人としての能力を買われたためであろう。
とはいえ、当然ジェダイであるため
ライトセーバーの扱いにも卓越している。
光刃は緑で、
使用するフォームは全ての型の要素をバランス良く取り込み、汎用性にも長ける「ニマーン」。
外交任務であらゆるケースを想定しないといけないトレバーが扱うには最適であったろう。
【活躍】
初登場作品は
エピソードⅡ。
ジェダイ評議会で報告を受ける際にも姿が確認できるが、一番の活躍の場面はエピソードの山場であるジオノーシスの戦いにおいてである。
敵味方が多数入り乱れる大乱戦の渦中、『将を射ることが事態の速やかなる解決に向かう…』と彼は判断したのか、彼はテラスで悠然と構える
ドゥークー伯爵に単身で迫る。
その一騎打ち自体は、卑怯にも
ジャンゴ・フェットによる不意打ちを受けてしまい、トレバーは戦死。
とはいえ、彼がここでドゥークーを仕留められていたのであれば、その後のクローン大戦の趨勢が大きく変わったことは想像に難くない。
歴史の大きな転換期にいた偉大なジェダイである。
この
冷静で的確な判断力と、あの乱戦で唯一ドゥークーに肉薄できた実力から、彼を
『コールマン・トレバー大先生』と評して慕うファンは多い。
【実際の活躍】
……さて、これがその問題の対決シーンの全貌である。
テラスに華麗に着地し、セーバーを起動するトレバー大先生 ブォン
なお、ドゥークーは悠然と構えたまま
↓
ドゥークーのそばに控えていたジャンゴが即座に射撃……ただこれは2発までは凌ぐ
↓
が、3発目で体勢を崩され、4発目がトレバーの左肩に被弾
↓
哀れそのまま転落死……
(※この間約5秒の出来事である)
ちなみに、当のフェットは評議員クラスのジェダイマスターを相手にしたにも関わらず、ブラスターをカッコよくクルクル回し納銃する余裕っぷりであった。
そもそも、テラスにドゥークーが一人でいるわけもないのに不意打ちや集団戦を予測できなかったというのは…。
さらに「不意打ち」と言ってもジャンゴは別に隠れていたわけではなく、最初からテラスにいた。しかしトレバーはドゥークーにだけ目を向け、ジャンゴには撃たれてから反応しており、「不意打ちを受けた」というより「隙を曝した」と言った方が近い。
この後の展開で、メイスが突撃していきながら、ジャンゴの射撃を容易に捌いていく様子が描かれてしまったのもマイナス要素であろうか。
また、この戦いで死亡した最高評議会メンバーはトレバー一人である。
(もともとの設定では
イース・コスも戦死する枠に入っていたが、『クローンウォーズ』シリーズの展開に伴いなかったことになった)
まあ、参加したジェダイの9割が死亡した結果に終わっているためトレバー一人を攻めるのも酷ではある。
とはいえ同じく評議員である
シャアク・ティや
キ=アディ=ムンディに加え、評議員でもない
ルミナーラ・アンドゥリ等もしっかり生き残っているため、やはりトレバーの格落ち感は否めない。
一応、テラス席はアリーナから相当な高さがあるため、そこを一跳びで到達したのであれば、フォースによる身体強化については並み以上のものがあると見做すことは出来るか。
というわけで、この
『交渉の達人として平和に貢献したコールマン・トレバー』という男の背景に加えて、
『「外交的フォーム」であるニマーンの実戦での体たらく』という誤解と、
『華麗なる出オチ感』という演出面
…という要素が重なった結果、彼は『コールマン・トレバー大先生』というありがたくない綽名を(ネットを中心に)頂戴するハメになってしまったのであった。
【更なる真実】
なお、上で「ニマーンの使い手」と書いたが、実はトレバーは
オビ=ワンと同じフォームⅢ「ソレス」の使い手である。
当wikiでも長らくニマーンと記述されていたので、今でも誤解をしている人は多いと思われる。
ただ、こうなったのは憶測でなく、
このシリーズ恒例の設定改変という相応の事情があるのだ。
トレバーがソレス使いであることは、公式サイトであるStarWars.comから。
各フォームを説明するコーナーのフォームⅢのページで、
Coleman Trebor's focus on the purely defensive Form III is his undoing.
この文を直訳すると「コールマン・トレバーが純粋に防御的なフォームⅢに固執したことが、彼の敗因となった。」になる。
意訳すると、「ずっと受け身でい続けたせいで、切り返せずに負けた」ということになるであろうか。
攻め手に欠けるソレスの弱みを晒した形になったということであろう。
ちなみに、ニマーン使いからソレス使いに変革したのは何故かと言えば、次のような事情がある。
まず、ライトセーバーのフォームについて初めて言及されたのは、2002年の雑誌『Star Wars Insider 62号』だった。その誌面にて
「ジオノーシスの戦いで戦死したジェダイの多くは、バランス重視で外交官向けのニマーンの使い手であり、彼らはジャンゴ・フェットらの激しい銃撃に耐えきれず全滅した。」
こう解説されていたため、
「ジャンゴ・フェットが射殺したジェダイはトレバーただ一人しか居らず、ジャンゴもニマーンの使い手を射殺したと記述されている。ならば、トレバーもニマーンの使い手なのだろう。」
としか当時としては解釈の余地がなかったのである。
後年の資料集もこれに追従する形で解説されていた。
ところが、2011年に『Star Wars The Jedi Path』(2014年には『ジェダイの書DX』として国内で販売)にて、
「コールマン・トレバーの属するヴァークという種族は、360度見渡せる広い視野を有する。そのため彼は、その身体的特徴と相性の良い防御型のソレスを選択した」
という設定が追加された。
これを契機に、上記の公式サイトもこれを反映して設定を変更して、トレバーはソレス使いであると設定が変更された次第である。
なお、件のドゥークーはご存じの通りソレスに有効なマカシの達人であるため、ジャンゴがいなくてもトレバーの勝ちの目は万に一つも無かったであろう。
とはいえ、逆に防御特化で対ブラスター戦を強く想定しているはずのソレスの使い手なのに、ブラスターを凌ぎきれなかった……というのは、それはそれでアカン気もするが。
なお、映像上ではトレバーはセーバーを正眼から八相に変えつつ構えて起動しているが、この構えはフォームⅠ「シャイ=チョー」とフォームⅣ「アタル」に近い。
はっきり言えば、映像内でもニマーンにしろソレスにしろ使っていないので、結局どっちやねんとしばしばファンからツッコミが入る。
【その他の活躍】
退場時期が悪かったこともあり、クローン大戦以降の話が多数を占めるカノンの各種スピンオフでは登場の機会には恵まれていない。
レジェンズ設定では、『ジェダイトレードチップ』(こっちの世界で言うプロ野球チップス的なもの)の販売に反対し、販売差し止めを求めたという。
とはいえ、このチップスは不正確な要素も多く、ヨーダに対して『種族:ラニック、ミディ=クロリアン値:400万』などと平気で書かれていたようで、トレバーでなくとも難色を示すのは当然であろう。
他のレジェンズ設定としては、最高評議員に就任する以前から、ジェダイ騎士団のスポークスマンとしてメディア広報を担当していたとされる。
24BBY、
ザナトスの息子グランタ・オメガがコルサント・元老院ビルでテロ攻撃を行った際には、コールマン・トレバーはシャアク・ティと共にパルパティーンの救出・護衛の任務に就き、多数のアサシンドロイドを撃破した。
23BBYには、スポークスマンとして矢面に立ったがために苦境に陥る一幕がある。
ある星の首都で大地震が起き、住民の救出作業が行われたが、瓦礫のなかで見つかった赤ん坊がフォース感応者だったため、ジェダイ騎士団はこの赤子を引き取った。
本来、騎士団も子供をジェダイ騎士団に迎え入れるには両親の同意を必要としていたのだが、地震の規模から「両親は死亡した」と推定していた。そこで騎士団で名前をつけて引き取ったのだった。
ところが両親は負傷しながらも生きており、一ヶ月後に娘の生存を知り、コルサントに駆けつけて娘を帰してくれと訴えた。
しかしジェダイ騎士団は両親の要請を拒絶する。
この時にメディア対応をしたのがすでに最高評議会入りしていたトレバーで、彼は「すでにその子供は覚醒しており、現段階で両親に返すのはあまりにも危険すぎる。この子がジェダイの保護下に置かれることが、皆の利益と安全にとって最善なのだ」と広報した。
当然、両親側は猛反発した。「生後半年の赤ん坊のいったい何が『危険』だって言うんですか!!」という母親の悲嘆は全国に報道されて多くの人々の心を打ち、また両親の星の代表元老院議員までもが騎士団に嘆願書を出し、事態は紛糾。
「ジェダイ騎士団に入った子供を、両親が返して欲しいと訴えたときに、どういう手続きを取るのか」が明文化されていなかったことも、問題をややこしくした。
結局、騎士団はこの幼児を手放さず、訓練を開始してしまった。
そしてこの事件が起きた23BBYとは、すでにドゥークー伯爵が水面下の工作を終え、表舞台に現れて銀河共和国とジェダイ騎士団を徹底批判した後であり、分離主義が全盛を極めている時期だった。
本件も当然、「ジェダイによる誘拐」「ジェダイ騎士団の独走と腐敗」を象徴するケースとして扱われてしまった。
実は「ジェダイは赤子泥棒」と言う非難の声はずっと昔からあったので、本件はその悪名をますます強める結果となる。
さらにトレバーが広報官として現れたのは初期のみで、途中から騎士団は返答もしなくなった。これもまた銀河中から非難を浴びた。
一方、娘を返してと叫ぶ両親の愛と悲嘆は本物ではあるが、その両親の訴えを拡散する勢力のなかには、この両親を題材に映画を作って儲けようとする者たちの存在も仄めかされている。社会風刺としての一幕もあった。
EP2の半年前に起きた衛星アンター4(ガス状惑星アンターの第四衛星)で分離主義勢力のテロ活動が起きた際には、コールマン・トレバーは
サシー・ティンと共にジェダイ部隊を率いて参戦、政府側に立ち、治安維持に当たった。
しかし、第一次作戦は失敗し、双方に多数の死傷者を出すだけに終わる。
そして第二次作戦では、アンター4の現住種族
ゴウタル(鬼のような二本角を生やした、毛むくじゃらの獣人種族)を鎮静化させるために、
特殊な電磁パルス兵器を使用した。
ゴウタルの角は一種の感覚器官で、周辺の生物が放つ微細な電磁波を捉え、その気配・感情などを察知する。
この電磁パルス兵器はその角の感覚を麻痺させるという代物で、果たして効果は覿面であり、分離主義勢力のエージェント、
ロシュ・スーンと直属部隊を悶絶させる。
そして無力化した彼らをジェダイ部隊が突入、制圧した。
ところが、この作戦は戦後、ゴウタルからの凄まじい突き上げを食らった。
電磁パルスなんてものが敵味方を区別してくれるはずがなく、放射された電磁パルスはテロリストのみならず民間人にも大きな被害を与えた。
中には角の感覚器官を完全に破壊され、後遺症が残ったものさえいたという。
結果、ゴウタル社会は完全に共和国に敵対。
さらにこの作戦で「彼らが必要と判断すれば、ジェダイ騎士団は手段を選ばない」という認識が銀河全域に広がり、ジェダイ騎士団、そして銀河共和国の支持は一気に落ちた。
そしてその反動で、分離主義勢力に加盟する星系が急増したという。
それでもアンター4政府はかろうじて共和国に留まっていたが、クローン大戦が勃発して半年後、分離主義勢力改め独立星系連合がアンター星系に攻め込むと、ゴウタル住民は決起して政府を打倒、独立星系連合に加わった。
なお、この事件の詳細はレジェンズ分類ではあるものの、現行のカノン設定でも「本テロ事件の首謀者・ロシュ・スーンの存在」「ロシュ・スーンによるアンター4でのテロ事件の存在」に触れられている。
……親権問題といいアンター4の失敗といい、コールマン・トレバー自身は命令と役割に従っただけなのだが、結果が騎士団の名誉失墜に繋がっており、割とババを引かされている気がする。
【名前の由来】
コールマン・トレバー(Coleman Trebor)という名前は、前作
EP1でアニメーション監督を務めたロバート・コールマンに由来する。
ロバート(Robert)を逆さ読みすると、トレバー(Trebor)になる。
そのため、トレバーの存在は一種のカメオ出演ともいえるであろうか。
なお、当然トレバー自身のモデリングもロブ自身が行ったが、彼は作中のトレバーの活躍に何の不満もなく、むしろ「英雄的だった」と好意的に述べている。
【余談】
着ぐるみなどは作られず、完全CGのキャラクター。
EP2のジェダイ評議会の場面も前作のシーンを流用したもので、同じくCGキャラだったヤレアル・プーフの上にトレバーを描く形で挿入している。
ヤレアル・プーフが交替となったのは、彼のデザインが新キャラのはずのカミーノアンと似ており、観客が混乱する懸念があったからとのこと。
ジェダイオーダー崩壊時の最高評議会メンバーに、同名のコールマン・カジ(Coleman Kcaj)という人物がいるが、トレバーとは無関係。
なお、カジはヴァークではなく、オングリーという目玉がプラプラ左右に垂れたキショい種族である。
……ちなみに、カジはあまりにも地味すぎたためにカノンはもちろんレジェンズでもほとんどと言っていいほど活躍がなく、さらに死亡シーンも描かれなかった。
そしてそれ故に、カノン設定では「EP3のジェダイ粛清を生き延びた」「戦後五年の時点でも帝国が仕留めていないジェダイとして名前が記録されている」と、戦後も生きていることが示されている。
トレバーはインパクトある早期退場をしたが、より地味なカジは、それ故に生き延びたといえよう。
追記・修正・交渉をお願いします。
- 出オチでやられたせいで戦闘能力に疑問符が付いてしまった。ドゥークー伯爵が何もしなかったのは手を出すまでもないと思われてたからか? -- 名無しさん (2025-10-31 22:00:51)
- ジャンゴがオビワンと互角に戦えるレベルの凄腕だからしゃーないっちゃしゃーないんだがな…まぁジャンゴいなくてもソレスと相性の悪いマカーシ使いで最高レベルの達人のドゥークーには勝てないだろうけど -- 名無しさん (2025-11-01 09:49:08)
- 大先生ネタは知らなかったけど、名前だけでEP2で瞬殺された人だなってのは分かった。出オチっぷりの所為でそう見えるのかわからんけど、クリストファー・リーの表情が(ん?なんか来たかな…?)ぐらいなのがまたシュールなんだよな -- 名無しさん (2025-11-01 10:18:58)
- 一応ジャンゴの援護射撃の前に腰のセーバーに手を伸ばしていたから迎撃しようと思えばできたはず ただジャンゴが強すぎて即撃しちゃった。 -- 名無しさん (2025-11-01 19:41:31)
- 「その辺の木端ジェダイではジャンゴにも勝てませんよ」という演出かと思いきやジェダイマスターの大先生だったという -- 名無しさん (2025-11-02 18:42:06)
- なんでソレスの使い手なのにニマーンの使い手と長らく間違われ続けてたんだろ? -- 名無しさん (2025-11-02 20:32:50)
- トレバー撃破後のジャンゴにドゥークーがにっこり微笑んでいるのも味わい深い。ジャンゴ戦死直後の反応と合わせて、全幅の信頼を置いていたんだなと。 -- 名無しさん (2025-11-03 11:24:55)
- ニマーンの使い手説。昔見たスターウォーズの鉄人のライトセーバーのフォームの項目で各フォームの使い手の代表としてニマーンはコールマン・トレバーがドゥークーに挑もうとするシーンがあてられてましたね -- 名無しさん (2026-03-24 14:19:47)
- あくまで推測なんだけどトレバーがドゥークに挑み掛かる時に普段使っているソレスだとマカシに弱いからシャイ=チョーを使ったんだと思う、ただシャイ=チョーは太刀筋が読みやすいからジャンゴ•フェットに読み切られて敗北した。 -- 名無しさん (2026-06-27 19:57:38)
最終更新:2026年08月03日 21:52