おはよう。(Kenoの楽曲)

登録日:2024/11/16 Sat 15:08:35
更新日:2025/03/22 Sat 12:30:29
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「おはよう。」とは、1998年から2001年にかけて活動していたバンド、Keno(キーノ)の3rdシングルにして代表曲である。
アニメ「HUNTER×HUNTER(1999年版)」の前期オープニングテーマとして初回から48話まで使用され、2000年の元日にシングルとして発売された。

【歌詞の内容】

「君」と喧嘩をした翌日、来てくれなんて頼んでもいないのに迎えることになった朝。とりあえず窓を開けて深呼吸した後、思い出すのは「君」の膨れっ面。しかし、それで苛立つでも罪悪感に駆られるでもなく、なんだか笑ってしまう。
一緒に笑って、ふと思ったことを口にして、どうでもいい会話をして。
そんな何気ない瞬間が大切だと実感して「君」に電話する。喧嘩の翌日なので留守電にしっ放しなのはいつものこと。
「おはよう。」とメッセージを入れ、出かける用意をする。
喧嘩なんて無かったように電話してくる「君」が愛しい。

そんな2人のほんわかした日常を描いて1番は終了。

2番では「僕よりも僕のことを愛してくれるのは君しかいない。それが分かったら悔しかった」と、人によっては重すぎると感じるほどの愛を「君」に向け、 「どうせ駄目だと自分で自分に対して決めつけて動けずにいても、一歩踏み出したら何かが変わるかも」と自分を鼓舞したかと思えば「君とはお互いに、隣を歩くことも手を引くことも引かれることもある大切な存在*1でありたい」と、やはり「君」への愛を述べる。
そして終盤では「素直になれなくては相手に何も伝わらない」「今日もまた元気に過ごせることが幸せ」など、あまりにも当たり前すぎて忘れがちな、しかし人生で大切なことを改めて確認するように挙げ、最後に「何気ない日常をこれからも一緒に過ごしてほしい。ありのままの君でいてくれたらいいから」と「君」に伝えて終了となる。

「僕」は「君」と過ごす日々を「目を開けたまま見る夢」と表現しており、言い表せないほどに幸せなのがうかがえる。

曲調も穏やかで疾走感や激しさは感じられず、この曲が少年漫画が原作の、それも能力バトルもののアニメのOPと聞くと合わないようだが、共に流れる映像が、後述のとおり戦闘とはかけ離れた穏やかで爽やかな内容であることで違和感が無くなっている。

【オープニング映像】

日が昇ったばかりの空と大木の映像から始まり、伸びをしながら起き上がるゴン、ハンモックの上に仰向けになった状態でアイマスクを外すクラピカ、足を投げ出して片足だけを揺らしながら木の枝に横向きに座っているキルア、腹筋運動のように勢いよく上半身を起こして首の後ろを掻くレオリオが順番に映り、4人は各々身支度を整え始める。ふとクラピカが上を見ると、まだ暗い空に大きな虹が架かっており、仲間たちの顔が浮かぶ。その後、準備を終えた4人は明るくなった空の下を歩き始め、無言で視線を交わし合う。駆け出したゴンが思い切り釣り竿を振ると、糸が空中で弧を描き、虹が架かった空に釣り糸が消えていく代わりにタイトルが浮かびあがってOPは終了となる。

【余談】

●上に長々とフルバージョンの歌詞の内容を書かせていただいたが、このうちOPとして使用されたのは終盤、上記で言えば「今日もまた〜」から最後までである。
なんとも珍しい切り取り方のため
「カラオケで歌おうとしたら終盤までまったく分からずに困った」もしくは「フルバージョンを始めて聞いて、こんな始まり方だということに驚いた」という経験をした人も居るのではなかろうか。

●OP映像の、キャラが順番に1人ずつ映るところでは、レオリオ以外の3人が視線をどこかへ向けるのだが、その「どこか」は「次に映るキャラが居る方向」となっている。

●漫画「HUNTER×HUNTER」が不定期連載であることから、YouTubeのコメント欄などでは
「冨樫はずっと『おやすみ。』」
「また連載って言って!」
 などのネタコメが2024年現在も散見される。

♪また“追記“って言って また修正を見せて


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最終更新:2025年03月22日 12:30

*1 「恋人」や「友達」などの一言で言い表すことはできないものなのだろう