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ナイトメア(仮面ライダーゼッツ)

登録日:2025/11/18 Tue 09:24:00
更新日:2026/08/21 Fri 09:48:29
所要時間:約 6 分で読めます






……ナイトメアよ。さあ、世界を悪夢に導け。



ナイトメアとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーゼッツ』に登場する怪人である。

クリーチャーデザイン:百武朋



【概要】


夢とは、夢主の深層心理。

夢とは、現実世界で叶わぬ願いの隠れ家。

心の扉を開けた時、悪夢は始まる……


人間のから生まれる怪人であり、その人間──通称「夢主」の欲望やトラウマを参考に、それを叶える悪夢を見せる。
そうして悪夢を見せていく事で、夢主の深層心理に繋がる「心の扉」という数枚の扉が開いていき、「悪夢の完遂」によって全てが開き切る事で夢主を取り込んで現実世界に顕現し、直接被害を及ぼそうとする。
しかも一度でもナイトメアが実体化してしまうと、そのナイトメアを起点に紫色に光り輝く蝶を模した「悪夢」が大量に飛び立って人々に感染し、さらなる夢主を生み出してしまう。
なお、この悪夢を見せる過程で発生した被害は超常現象として現実世界にも反映されており*1、そのどれもが唐突かつ普通なら原因が分からないものである為、怪事課では「ブラックケース」と呼ばれ、未解決事件として扱われている。
「夢の中に生まれる」という性質上、統一された組織として動いてはいないものの、現時点ではノクスの指揮で活動している個体が多い……と思われていた。

「欲望を叶える為に悪夢を見せる」というと、夢主に不可抗力とはいえ落ち度があるように思われるが、実際のところナイトメアにとって悪夢を見せる行為は、現実世界に侵攻する為の手段に過ぎない。
そんな自分達の目的を遂行できるよう、夢主の思いや願望を見当違いな方向に自分勝手に曲解し、加えて一度ナイトメアが実体化してしまうと、倒されない限り宿主は眠ったまま二度と目を覚まさないなど、夢主達は基本的に完全な被害者である。

ナイトメアが活動する悪夢では、時間を問わず空に大きく抉れた赤い月が昇る。
また例年の怪人のように倒されても爆発せず、眠るように力尽きながら霧散し、紫の蝶に吸い込まれるように消滅する……という演出も特徴的。


【起源と性質】

彼らのルーツは非常に古く、ゼロとザ・レディによれば人類の誕生とほぼ同時期に生まれた存在であり、『ゼッツ』の世界における人類史に残る数々の災害や争い、事件は全てナイトメアが引き起こしたとされている。

彼らは人間の夢に宿り、夢主の思いに比例して力を増していく性質がある為、夢主───ひいては人類の思いや欲望や強くなればなるほど、ナイトメアもまた強力になっていく。
言わばナイトメアは「生ける災害」であり、人類が存在する限り、彼らもまた不滅なのである。


【一覧】

《TV本編》

一般個体

  • ガンナイトメア

お前は……何もできない。誰も救えない。

究極の悪夢を、目の当たりにするんだ。

身長:199.1cm(est.)
体重:88.9kg(est.)
特色 / 力:銃器 / 射撃
CV:鶴岡聡

Case1に登場。「」の悪夢を体現するナイトメア。
名前の通り左腕が丸ごと銃になっており、リボルバー拳銃のシリンダーを模した顔面から六つの目を不気味に光らせている。
左腕や両肘からの銃撃を得意とし、奥の手としてチェーンで獲物を捕縛する。
万津莫の夢の中に出現して執拗に追いかけ回し、彼の心中の不安に付け込む形で精神的に追い詰めに掛かるも、莫が仮面ライダーゼッツに変身した事で形勢逆転。ゼッツの初陣相手となる。

夢主は上述のように莫。
深層心理についての詳しい描写があまりない為、どういう心理から生まれたか不明な部分があるが、ガンナイトメアの発言からして「ひどい不運に何度も見舞われるせいで人助けしたくてもできない」現状に思うところがあったのだろうか。


  • ボムナイトメア

さあ、集大成だ! 夢主の体ごと自爆し、悪夢は完結するぅうううううッ!!

身長:199.5cm(est.)
体重:93.4kg(est.)
特色 / 力:爆弾生成 / 爆破
CV:越後屋コースケ
スーツアクター:中田裕士

Case2とCase3に登場。「爆弾」の悪夢を体現するナイトメア。
赤と青の爆弾の導線が複雑に絡み合った屈強な体躯で、頭部は時限爆弾のタイマーそのもの。
手で触れた物体を爆弾に変える能力を持ち、さらに自分自身を爆弾としての自爆攻撃も可能。
たどたどしい口調で喋るなど頭はあまり良くなさそうだが、車を爆弾に変えて敵や目標に突っ込ませるなど、悪知恵は働く部類。
劇中で初めて心の扉に開く事に成功したナイトメアであり、その際の暴れぶりからナイトメアの現実への侵攻を許せばどうなるのかをまざまざと視聴者に見せつけた。

夢主は怪事課の課長・富士見鉄也。
富士見は内心で怪事課の仕事を理解しようとしない警察上層部への苛立ち、そして市民をブラックケースから守れない自分自身への憤りを抱えており、このナイトメアはそれを「警察組織ごと吹き飛ばす」事で実現しようとしていた。
ガンナイトメアの場合は夢主が莫である都合上、「夢主が自分で心の扉を開く」「夢主自身によってナイトメアが消される」イレギュラーが起こっていた為、「どうすればナイトメア側は作戦的に勝利となるのか」をしっかり説明したのはこの事件が本編中では初となる。


  • クロウナイトメア

そこをどけ。花嫁は連れていく。

身長:195cm(est.)
体重:74.6kg(est.)
特色 / 力:飛翔 / 羽根の射出
CV:杉山優斗

Case4とCase5に登場。「カラス」の悪夢を体現するナイトメア。
全身が真っ黒な羽毛に覆われており、ペストマスクにも似たのっぺりした顔もあって死神のような印象を与える。
カラスらしく空気抵抗や物理法則を無視した高速飛行が可能で、無数の羽をダーツのように飛ばして攻撃する他、カラスの群れを分身として使役する事もできる。
自分の能力に怯える相手を見て嘲笑い、ゼッツに対しても煽りながら戦う愉快犯気質。

夢主は結婚を控えた花嫁・麻宮みゆき。
結婚式が襲われるというシチュエーションから当初は彼女自身が結婚を望んでいないのではと思われていたが、その心の内に秘めていたのは幼少期のトラウマから来る高所恐怖症。
即ちハネムーンで飛行機に乗る事への不安であり、クロウナイトメアはそれを「飛行機に乗ったまま墜落する」という悪夢を見せる事で叶えようとしていた。

もしこのナイトメアが現実に現れるような事になれば、どのような惨事が繰り広げられていたかは想像に難くない。

  • プリズンナイトメア

出口なき監獄の中で、その命が尽きるまで、せいぜい逃げ惑うがいい。

身長:888.8m(est.)
体重:10000t(est.)
特色 / 力:監禁 / 拷問
CV:なし

Case6とCase7に登場。「監獄」の悪夢を体現するナイトメア。
悪夢の中にそびえる監獄内に潜むナイトメア……ではなく、全長800mを超える超巨大監獄そのものが本体。
無数の牢屋が並ぶ体内は囚人を心身共に痛めつける為のトラップルームとなっており、そのトラップを掻い潜って脱出せんとする者には分身でもある拷問具者「ソウイビル」を差し向ける。
なお、ソウイビルはナイトメア共通の下半身とベルトを有する、オレンジ色のメカニカルな人型ロボットである。
しかし敵を体内に閉じ込める事に特化している分、自身の直接戦闘能力は決して高くない。無論、こんな巨体が現実に出現したら大惨事になるのは目に見えているが。

夢主はねむの事務所の社長・美女木真澄。
児童養護施設からねむを引き取った彼は雇用主として、また父親代わりとしてねむを支え続けていた。
しかし、過去に起きた交通事故でねむは昏睡状態に陥ってしまい、「夢の中でもいいからもう一度一緒に暮らしたい」という願いが監獄の悪夢を作り出す要因となった。

  • ポイズンナイトメア

フッフッフッフッ……

身長:196cm(est.)
体重:84.4kg(est.)
特色 / 力:毒/針 / 爪
CV:前川綾香(ノンクレジット)

Case8とCase9に登場。「」の悪夢を体現するナイトメア。
毒の原料である植物や細菌からの発想か、複数の毒々しい色をした植物が絡み合ったような肉体をしている。
全身に仕込まれた針や爪から相手に毒を流し込む他、肉体そのものを液状化して食物に見せかけ、食した相手を毒に犯す事もできる。
毒の威力は触れただけでコンクリートが融解するなど極めて有害で、ゼッツの装甲をも貫通してしまう。
また、笑い声や呻き声を発するのみで明確な言葉を離さないが、声からすると女性型である模様。
既に毒に犯された相手を執拗に攻撃したり、戦闘中に無関係なねむを急襲しようとしたりと、性格は陰湿で卑劣。

夢主は高級レストラン「ロワイヤル城金」のオーナーシェフ・山王廉太郎。
山王は病から首脳会議での仕事を最後に引退を考えており、弟子達に自分の作るソースの味を継いでもらいたいと考えていた。
このナイトメアはその想いを「ソースを毒で全て台無しにする」という最悪の形で曲解し、実現させようと目論んだ。

  • モウルドナイトメア

我らが芸術は間もなく完成する!

身長:2μm(est.)
体重:計測不能(est.)
特色 / 力:腐食 / 増殖
CV:川津泰彦

Case10とCase11に登場。「カビ」の悪夢を体現するナイトメア。
上半身が綿埃の如くモコモコとしたカビで覆われており、さらに動く度に胞子を撒き散らすなど、見ているだけで目が痒くなりそうな外見が特徴。
無論このカビもただのカビではなく、接触したあらゆる物質を侵食・腐食させる「幻糸菌」であり、ゼッツとの戦闘でもカビを撒き散らして牽制する。
反面、戦闘そのものは得意ではない様子。
なお、身長2μmは特撮作品の敵キャラクターにおいて1、2を争う最小*2カビが本体という判定なのだろうか?

夢主は渥美太郎という中年男性。
夢の中では名画収集家として登場したが、実際は名画をそっくりに模写する贋作師。以前は画家を目指していたが、才能の限界を感じて贋作師となっていた。
小鷹から3作の贋作を大金で購入してもらうが、それが美術館へ寄付されてしまった結果、「世に出してはならない贋作を出してしまった」という後悔からそれを取り戻したいという願いが歪んで解釈され、その絵を腐食させようとして出現した。
ちなみに渥美役の林泰文氏は『仮面ライダー剣』の高原/イーグルアンデッド役以来、二度目の仮面ライダーシリーズ出演となった。


  • バリアナイトメア(正式名称不明)
Case12に登場。
ノクスナイトが破壊したバリアカプセムから出現したナイトメア。
靄状のゼッツ エスプリムバリアに酷似した姿をしており、両腕から「レムディフェイス」に似たエネルギーバリアを張りながらの肉弾戦を展開する。

  • メテオナイトメア

ウオオオオアアアーーー……ッ!!

身長:59.9km(est.)
体重:126×1022kg(est.)
特色 / 力:質量 / 小隕石
CV:山口恭平(ノンクレジット)

Case13に登場。「隕石」の悪夢を体現するナイトメア。
かの岩石大首領(映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』版の4000m)すら凌駕する、数値が判明している仮面ライダーシリーズの怪人の中でも史上最大の大きさと重さを誇る。
プリズンナイトメアと同じく非人型のナイトメアで、見た目は星型の凶悪な顔が貼り付いた巨大隕石そのもの。
隕石の悪夢を司るだけあって小隕石を操る能力を持ち、クレーターができるほどの威力で地球へ落下させる。
本体の攻撃手段は星型の穂先を持つ2本の触手を振り回したり突き刺したりする程度だが、地球へ到達した瞬間に人類滅亡が確定する以上、その危険度はこれまでのナイトメアの比ではない。

なお、体重が累乗で表記されているが故にいまいちピンとこないかもしれないが、要は1,260,000,000,000,000,000,000,000kg。日本語で表すと1𥝱2600垓kgである。
トン換算でも12垓6000京t。余裕で(7340京t)より重い。
こんなものが地球に衝突したら……もとい、それどころか近くに出現しただけで確実に月軌道が変わるなどの天変地異が起こるので、衝突以前に出現するだけで人類が滅ぶ可能性すらある。
地球が無事だったのも夢の中だったおかげだろう。

夢主は星矢という少年。
彼は宇宙飛行士になりたいという夢を持っていたが、同級生にバカにされた上に父親が経営していた飲食店が父の体調不良により廃業に追い込まれ、経済的な困窮が目に見えていた事から自身の夢を諦めていた。
このナイトメアはその思いを「宇宙センターを始めとした宇宙飛行士と関係のあるものを全て破壊する」という形に歪め、それを悪夢として叶えようとした。

ちなみにCVを担当したのは『ゼッツ』のサブ監督であり、このナイトメアが関わるCase12とCase13を担当した山口恭平監督ご本人である。

  • シャドウナイトメア

目覚めなどない。永遠に夢に閉じ込めてやろう!

身長:199.8cm(est.)
体重:83.4kg(est.)
特色 / 力:影への潜伏 / 影の操作
CV:佐藤健輔

Case14とCase15に登場。「影」の悪夢を体現するナイトメア。
左半身が銀色、右半身が赤い皮膚に無数の目が具現化したようなアシンメトリーな容姿が特徴で、頭部の形状がある人物の「影」を象徴するように彼が「擬装」した際の姿に酷似している。
影そのものに入り込んで自由に移動できる性質を持つ他、対象者の影を操作して身動きを封じることも可能。
また、影そのものが濃くなるほど力を増す性質を持ち、それ故に暗所や悪天候下での戦闘を得意とする。

夢主はノクスこと小鷹賢政。
このナイトメアの正体は、彼自身の深層心理に潜む「暗闇が怖い」という恐れそのものから来る悪夢が「影」として具現化した存在。
ノクスが襲撃された事で彼自身はナイトメア側の指揮官のような存在ではなく、あくまで目的の為にナイトメアを利用しているに過ぎない事が明らかになった。
そしてゼッツ プラズマブースターに敗れた後はザ・レディの手でカプセムに封じられ、ノクスの新たなる力=仮面ライダーノクスの基本形態として使われる事となった。


  • ウルフナイトメア

……フハハハハッ……! 無理だが? 赤ずきんちゃんは、俺の腹の中だ!

身長:198cm(est.)
体重:54.3kg(est.)
特色 / 力:牙 / 爪 / 俊敏性
CV:高口公介

Case16とCase17に登場。「」の悪夢を体現するナイトメア。
青みがかった銀色の装甲の上からハーネスを着用したような姿をしており、モチーフ元よろしく鋭い牙と爪で直接切り裂いたり、指先から赤い光刃を放つ攻撃を得意とする。
また、体内の異空間に対象を封じ込める事も可能で、イベントにて赤ずきんのコスプレをしていたねむを腹部に封じ込め、「赤ずきんは狼の腹の中」という構図をそのまま体現する形で彼女を連れ去って逃走した。
それ以外では持ち前の俊敏性に加えて、「レッドフラッガー」という特殊バイクを生み出し、それを乗りこなして移動する事もできる。

夢主は看護師・北里春。
数年前、意識不明の昏睡状態で入院してきたねむをザ・レディが変装した看護師の手により、催眠術のようなものをかけられて誘拐されてしまい、深層心理に潜んでいた「ねむを守れなかった事による後悔から来る心労」を「ねむを逆に連れ去ってしまう」という歪んだ悪夢で叶えていた。


  • デスゲームナイトメア

さあ、生徒諸君! 生き残りを賭けたデスゲームを始めよう。

細かいルールはないです。私を倒せなければ、生徒全員始末する……

それでは、ゲームスタートォッ!!

身長:204.1cm (est.)
体重:98.4kg (est.)
特色 / 力:ルールでの拘束 / 突起物の射出 / 高圧電流
CV:佐藤せつじ

Case18とCase19に登場。「デスゲーム」の悪夢を体現するナイトメア。
屈強な男性の素肌にも見える赤い上半身に棘を生やした金のプロテクターを身に着けたような姿を持ち、骸骨を思わせる不気味な顔面を覆うように時計の針にも似た赤い矢印を持つ円盤が顔面に張り付いている。
また全力を出す時は自ら円盤を外し、骸骨にも似た素顔を露わにする。
赤がメインで頭に輪っかという見た目から「アナザーブンレッド」と言われる事も。
その矢印が上に回転すると同時に出現した限定空間をデスゲームの会場へと変化させる事が可能で、そこに存在する人間達を強制的にデスゲームのルールで拘束させる能力を持つ。
戦闘時はプロテクターから生えた棘を射出する他、掌から放つ高圧電流などの豊富な手段で攻撃する。

肝心のデスゲームのルールは参加者に対して武器を与え、1人でも自分を倒す事ができれば終了というシンプルなもの。
だが、南雲なすかと宮本紅覇こそ「金属バット」と「拳銃」というまだ武器らしいものだった一方、他の参加者には「テニスラケット」や「ピコピコハンマー」など武器ですらない物品を与えており、そもそも勝ち残らせる気がなく自分が参加者をただ殺戮する事が目的という外道。

夢主は元CODEエージェントのコードナンバー:6(シックス)こと宮本紅覇。
生徒達を強制的にデスゲームに巻き込んで殺害する事で、元エージェントであった彼女にとっての悪夢である「目の前で仲間達が殺され、救う事ができない」という状況を再現する形で叶え、苦しめていた。


CVを担当した佐藤氏は同時期に放送されていた『キミとアイドルプリキュア♪』にてザックリン/ザックリー役で出演しており、1時間連続でニチアサ作品に出演することとなった。

  • ベビーナイトメア

うるせえ~! こっからが本番だぜ! 俺のパンチはすげえんだぞ! 泣いても許さねえからな!!
……って、覚えてろよぉ~っ!!

身長:191.7cm(est.)
体重:50.1kg(est.)
特色 / 力:タフネス
CV:高岡香

Case19より登場。「赤ん坊」の悪夢を体現するナイトメア……ではなくナイトメアの幼体にあたる存在。
筋骨隆々の肉体に顔と同じぐらいの大きさを持つ巨大な福耳の間に眠って眼を閉じている赤ん坊の顔があり、さらに福耳の下に両目があるというかなり奇怪な姿をしている。
劇中で初めて莫が写真を撮って現実世界に持ち帰る事ができたナイトメアであり、それを見た万津美浪は「なんかでもちょっと、キモかわいい……」と評していた。
何らかの目的から集団でRPG風の村を襲い、子供達を誘拐して魔王の城に連れてきていた。

文字通り赤ん坊である為に乳幼児レベルの知能しかなく、個体によっては言葉も話せず、怪力を持つ以外は何の特殊能力も持たないが、真の持ち味は尋常ではないタフネスさであり、ゼッツの必殺技を浴びても爆散せず耐える事ができる上に、夢主の人数に比例して複数の個体が同時に行動する習性を持つ十分に有害な存在である。
なお幼体ではあるが、脱皮して普通のナイトメアに成長するような描写は現時点では見られず、全てのナイトメアがこの姿を経るのかは不明。

デザインのモチーフは1984年に放送された東映不思議コメディーシリーズの一作『どきんちょ!ネムリン』に登場するネムリンではないかと推測されている。


  • 再生ナイトメア軍団
Case24に登場。
ザ・レディがCODEの本部を壊滅させる為にウルフナイトメア、ポイズンナイトメア、ディザスターナイトメアの3体をレディガントレットとカオスカプセムを用いて再生・復活させた。

  • ゼッツダークネスナイトメア

消え失せろ……!

身長:194.9cm(est.)
体重:72.4kg(est.)
特色 / 力:強化
CV:山寺宏一
スーツアクター:永徳

Case31とCase32に登場。「仮面ライダーゼッツ」の悪夢を体現するナイトメア。
その姿は黒とガンメタルに染まったゼッツ フィジカムインパクトそのもので、基本的な外見は色以外オリジナルとほぼ変わらないが、胸部にはゼッツドライバーではなく、ゼッツ テクノロムプロジェクションの分身体「メタマテリアル」と同じく「Z」字型のレリーフが装着されている。

他のナイトメア達のような自我や個性は薄く、ただ自身の悪夢にやってきた莫=ゼッツに対して淡々と攻撃を行うどこか機械的な印象が強い。
これまでに多くのナイトメアと戦い、力を付けてきたゼッツと互角以上に渡り合う戦闘能力を誇り、ダークネスカプセムを使う事で本家ゼッツのように自身の筋力を強化させた肉弾戦の他、両腕をブレイカムゼッツァーに似た形状に変化させての斬撃や銃撃も可能。
さらに続くCase32では先述のレリーフがゼッツドライバーに変化する形で強化され、そこにダークネスカプセムを装填して固有能力を行使できるようになった。

夢主はゼロ。
息子の莫がナイトメアへの最強の対抗手段であるゼッツとして完成する事……何より人類の為とはいえ、過酷な運命に巻き込んでしまった負い目から「息子に強く生きて欲しい」という願いを捻じ曲げ、「莫が人間としてもエージェントとしても死ぬ」という形で叶えようとした。
また、そんな悪夢を叶えるべく莫が幼少の頃からその命を狙っており、落雷やサメ、隕石といった今まで彼が善行をする度に見舞われてきた数々の事故は、全てこのナイトメアが引き起こしたものだった。

その立ち位置や経緯から怪人枠にして疑似ライダー枠、さらにはゼッツと同系統のライダーシステムまで使用した事からネガライダー枠と、歴代の怪人の中でも指折りのややこしいポジションとなっている。
ちなみにCVを担当した山寺氏はゼッツドライバーを始めとした各種アイテムのシステム音声を担当しており、まさにゼッツの「影」を演じるに相応しい配役と言えよう。

  • ミッドナイトシャドウナイトメア

一度踏み込めば後戻りできない……。永遠の闇をお前は望むのか?

身長:200.4cm(est.)
体重:84.4kg(est.)
特色 / 力:闇黒
CV:佐藤健輔

Case38に登場。シャドウナイトメアがファントムゴアナイトメアの力で真化を果たした姿。
その関係で全体的なシルエットはシャドウナイトメアと共通するが、真化前の状態で赤かった箇所のことごとくがメタリックブルーに変色し、右半身にある無数の目の意匠も白眼に変化している。
当然ながら影を操る能力も強化されており、劇中では影の状態から無数に分身した他、設定上はあらゆるものを永久の闇に引きずり込んで幽閉するとされる。

この身が滅びようともCODEへの復讐を果たさんとするノクスを追い詰めるが、最終的に莫と富士見に説得されて自身の原点を思い出したノクスが持つシャドウカプセムに封じられ、ミッドナイトシャドウカプセムの力の源となった。

ゴアナイトメア

従来作の幹部怪人に相当する原初のナイトメア
通常のナイトメアよりもさらに深い深層心理に潜み、それだけに夢主の悪夢をより色濃く反映した強大な能力を有する。

  • カタストロフゴアナイトメア

身体も、文明も、精神も次元も……何百万年かけて築こうが、壊すのは秒だ!

身長:197cm(est.)
体重:99.8kg(est.)
特色 / 力:崩壊
CV:平田広明

Case21より登場。「崩壊」の悪夢を体現する原初のナイトメア。
莫が赤ん坊の頃に見た「世界そのものが崩壊する」という悪夢から生まれた存在で、彼の深層心理のさらに奥深くにある領域に潜んでいた。
金を基調に赤いラインが入ったボディとゼッツにも似た赤い複眼を持ち、身長と体重はこのナイトメアの力から生まれたゼッツの中間強化形態・カタストロムと同一である。
設定上は「この世の全てを破壊し尽くす力を有している」とされており、あまりにも強大で恐ろしい力を持っている。


CVを担当した平田氏は『仮面ライダーウィザード』のナレーションを担当しており、約13年ぶりの仮面ライダーシリーズ出演となった。

  • ファントムゴアナイトメア

一度夢に足を踏み入れたお前はもう、夢の幻影から逃れられない。

身長:182.9cm(est.)
体重:38.7kg(est.)
特色 / 力:幻影 / 幻惑
CV:早見沙織
スーツアクトレス:宮澤雪

Case33より登場。「幻影」の悪夢を体現する原初のナイトメア。
桃色を基調とした和装のようなものを身にまとったような姿をしている。
かつてコードナンバー:2(ツー)=後のザ・レディの夢に現れ、彼女を経由してねむをこの世へ生み出した張本人。
ジークによってねむの夢が襲撃された際、レディルームの庭園に大量発生したベビーナイトメアに対処する為、ザ・レディはファントムの力を使う事を選択。
ファントムゴアナイトメアも「ならば、夢現に生きるがいい……」と応じてファントムカプセムに封じ込まれ、彼女に力を貸した。

CVを担当した早見氏は本作が特撮作品初出演となり、ニチアサキッズタイムでは『魔法つかいプリキュア!』のはーちゃん/花海ことは/キュアフェリーチェ以来約10年ぶりの参加(深夜枠の『魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~』のひすいも含めれば2年連続)となった。
更に同時期に配信された石ノ森作品『サイボーグ009ネメシス』でフランソワーズ・アルヌールを演じることになり、石ノ森代表作を両方達成した。

  • パニッシュゴアナイトメア

罪深き者に、罰を下す……

身長:219.2cm(est.)
体重:82.3kg(est.)
特色 / 力:罰の執行
CV:福山潤

Case34より登場。「罰」の悪夢を体現する原初のナイトメア。
そしてジーク=仮面ライダードォーンが使うパニッシュカプセムの力の源でもあり、ジークからはフランクに「パニちゃん」と呼ばれている。
とぐろを巻いた大蛇か龍のような強靭な鱗に覆われた肉体を持ち、その口に当たる頭部からは龍神のような具象が顔を覗かせている。
アイアンメイデンといった拷問器具のようなものを具現化する力を有しており、ジークが拠点とする悪夢監獄も元々はこのゴアナイトメアが作り出したものである模様。
ドリームラーニングより自身の悪夢に入ってきたジークに「罰」を与えようとするが、自身を恐れずに悪夢を楽しもうとする姿に興味を持ち、そのまま彼に融合される事となった。

Case39にて、コード:ソムニアカプセムの影響で現実世界の犯罪者達をナイトメア化し、最終的に「罰」を下して消滅させるという行為に及ぶようになり、これに伴い「悪夢」について思い浮かべなければ存在できなくなったジークが再び自らの意思で活動できるようになった。
しかし、ゼッツ オルデルムの能力でジークを「元に戻した」結果、彼と分離した事で再度独立した存在となるが、それと当時にジークに対して興味を失い、「罪人は裁きを待つがいい……」と言い残してそのまま彼の下から去っていった。

CVを担当した福山氏は仮面ライダーシリーズにおいて、ゲーム『ライドカメンズ』で高塔戴天/仮面ライダー塔天、アニメ映画『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』で大嶋凪/オーシャン・ドーパントを演じており、(エキストラとしての出演だった『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』を除けば)本作が実質的に初の実写仮面ライダー作品出演となった。

  • オブリビオンゴアナイトメア

もう自分の宿命に苦しむ必要はないよ。この世界は君の居場所じゃない。

だから、消してあげる。君だけを残して……ねむ。

身長:228.3cm(est.)
体重:120kg(est.)
特色 / 力:忘却
CV:竹内順子
スーツアクター:北村海

Case40より登場。「忘却」の悪夢を体現する原初のナイトメア。
ねむの深層心理から生まれたベビーナイトメアがコード:ソムニアカプセムを食らう事でこの姿へと至った。
生まれて間もないからか、ロクに言葉を発さず無邪気に笑う場面が目立っていたが、Case43でねむが明晰夢の力に覚醒してからは少年のような口調で話すようになった。

CVを担当した竹内氏は本作が特撮作品初出演となり、ニチアサでは『おジャ魔女どれみ』シリーズの林野まさとや、『Yes!プリキュア5』シリーズの夏木りん/キュアルージュを演じていたが、偶然にも『プリキュア5』の敵組織の名は「ナイトメア」であった。


《派生作品》

  • キャットナイトメア
身長:187.1cm(est.)
体重:56.3kg(est.)
特色 / 力:狩猟本能 / 俊敏性 / 爪
CV:八木美樹

東映特撮ファンクラブ(TTFC)オリジナルミニドラマ『仮面ライダーゼッツ SERIES OF SISTER'S SUBSTORY エージェント美浪』に登場。この時は正式名称が不明だったが、後に本編で登場した際に判明。
シルクハットを被ったネコのような姿のナイトメア。
美浪の見ている夢の中で暗躍しているようだが……?
上半身はVシネクスト『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』に登場したワイルドキャットオルフェノクの改造。


  • デイドリームゴアナイトメア
CV:菅生隆之

映画『仮面ライダーゼッツ さよならのミッション』に登場。
筋肉質な腕と頭蓋骨のデザインが特徴的なナイトメア。名称から原初のナイトメアの一体と思われるが、他のゴアナイトメアとの関係性は不明。

白昼夢を操る能力を持ち、現実を夢の世界のように自在に操作することができる。
国家公安委員長「玖門宗馬」を夢主として協力し、デイドリームカプセムを介して力を分け与えていた。
戦闘においてもその力を存分に発揮し、現実で複数のナイトメアの召喚、太陽を巨大化させて周囲を焼き尽くすなどありえざる事象を引き起こす。

CVを参加した菅生氏は『獣電戦隊キョウリュウジャー』の百面神官カオス以来となる東映特撮の参加。


【余談】

  • 名前の由来はそのまま悪夢の英訳で、個体名もシンプルに「○○ナイトメア」
    生物的だったシリーズ前作『仮面ライダーガヴ』のグラニュートと差別化する目的もあってか、無機質で不気味なフォルムでまとめられている。

  • 下半身は流用前提のデザインで、ナイトメアの共通シンボルである目玉型のバックルのベルトを巻いている*3



アニヲタナイトメア(正式名称:ムゲンナイトメア
身長:∞(est.)
体重:∞(est.)
特色 / 力:立て逃げ / 全知全能 / 荒らし / 追記・修正 / 物作り

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最終更新:2026年08月21日 09:48

*1 警察署の一部が突然爆発する、客が食べていた料理のソースが毒になるなど。

*2ウルトラマン80』の「植物もどき怪獣ゾラ」が「身長0〜60m」と設定されているが、これは「最小時には測定不能」といった意味合いだと思われる。これを除くと『ウルトラセブン』の「宇宙細菌ダリー」が「身長1mm」と設定されている。

*3 非人型のプリズンナイトメアは、ベルトの代わりに胴体に目玉模様がある。