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SCP-3503-JP

登録日:2025/11/17 Mon 22:53:13
更新日:2026/03/26 Thu 01:26:27
所要時間:約 9 分で読めます





SCP-3503-JPとは、怪異創作コミュニティサイト『SCP Foundation』に登場するオブジェクトの一つである。
項目名は「戦術求解部門とタイムリミット付き一筆書き動物」。
オブジェクトクラスSafe

戦術求解部門って?

戦術求解部門とは「財団がパズルそのものやパズル的な発想を要する事物について解決を必要とする際に対応を行う部門」*1である。
数多あるオブジェクトの中には数学パズル、論理パズル的な特性を持ったものたちもおり、そんなオブジェクト達の対応・管理や一見関係のない事物に存在するパズル的な背景を解明して財団の任務に貢献することを職務としている。

メタ的な視点から言うなら『話の中でパズル要素が出てくる作品が多く所属するシリーズ』である。


概要

SCP-3503-JPは破壊耐性を持った3枚のA4コピー用紙である。
一定以上の重さを持った生物がこの紙の上にある程度の体重をかける*2と対象は即座に消失し、SCP-3503-JP上に消えた対象を抽象化したような一筆書きが出現する。

報告書に載っている事例だと、例えば鳥がSCP-3503-JPの影響を受けた場合はこんな風になる。(↓)

財団はこの図案をSCP-3503-JP-Aに指定しており、報告書曰く図案は一般的な塗料と同じ成分で構成されているとのこと。なおSCP-3503-JP-Aは一定時間経つと段々薄れて最終的に消えてしまう。

前述の通りSCP-3503-JP-Aは必ず一筆書きとなっており、一定以上の知性を持つ生物が図案の交点に接触すると、そこに図案と同じ塗料でできた点が出現する。
この点(財団はSCP-3503-JP-Bと指定)を一筆書きの要領で動かし、図案の全ての線上を走らせることで図案は消えSCP-3503-JPに消失させられた生物が再出現する。

なお一筆書きを失敗したり完成させる前に図案が消えてしまうとSCP-3503-JPは即座に巨大化、折り紙の要領で元の動物を立体的に再現した2~3mサイズの化け物となり周囲の生物に攻撃を開始する。
単純なフィジカルの強さに加えて再生能力も持ち合わせているらしく、対策を怠ると周囲に甚大な被害が発生してしまうので中々シャレにならないオブジェクトである。
ちなみにこの大暴れタイムは30〜60分経つと終了し元の大きさに戻るとのこと。

要するに「上に乗った生き物を取り込み、一筆書きを強制させるコピー用紙」がこのオブジェクト。
幸いなことにオブジェクトそのものはきちんと収容しておけば問題ないタイプなので、特別収容プロトコルは下記の通り。
  • 低危険度物品収容ロッカーにしまっておいてね
  • 実験するときは高耐久実験用ユニットに機動部隊を待機させたうえで行ってね
ここまでを見る限り「ちゃんとしまっておけば安全」というSafeクラス分類も納得のオブジェクトだがそこはやはり異常存在、状況さえ整えば瞬時に牙を剥いてくる。下記のインシデントをご覧いただこう。


事案SCP-3503-JP

20██/██/██、SCP-3503-JPが収容されているサイト-81██でとあるオブジェクトの収容違反が発生した。SCP-3503-JPの収納ユニットも破壊されてしまい、その上逃げ出した実験動物が3匹もSCP-3503-JPの異常性で一筆書きにされてしまった。このままではただでさえ非常事態のサイトに3m級の攻撃型オブジェクトが解き放たれることとなる、というわけで戦術求解部門から相馬博士と木村研究員、そして複数のエージェント達が招集され対応することになった。ここからは木村研究員の所持する小型カメラにより撮影された映像を元に話が進んでいく。


SCP-3503-JPの持つ破壊耐性をアテに「不自然に破れていないA4用紙」を探した結果さっそく1枚目のSCP-3503-JP-Aが発見される。内容は以下の通り

おそらくネズミを元にした一筆書きであろう。
相馬博士から木村研究員に対し再度SCP-3503-JPの持つ危険性のレクチャーが挟まれた後、いよいよ一筆書きを解いていくこととなる。
実は一筆書きには必勝法があり
  • 交点につながる線の数を数え、奇数となる交点がゼロ
  • 交点につながる線の数を数え、奇数となる交点が2つ
の場合は必ず一筆書きの解が存在するという性質がある。ちなみに後者の場合、その2つの交点がそれぞれスタート、ゴールとなる。



1枚目を解いたことで出現したラットをケージに収容した後、再び瓦礫撤去と残りのSCP-3503-JP捜索へと戻る一行。
しばらくして2枚目のSCP-3503-JPが発見された。内容は以下の通り。

今度はネコを元にした一筆書きである。
一筆書きの攻略を任せ相馬博士は瓦礫撤去及び最後のSCP-3503-JP捜索へ行ってしまったため、今度は一人で解くことなった木村研究員。先程の必勝法を使えば我々読者も解けるはずなので良ければ挑戦してみてほしい。


2枚目のSCP-3503-JPも解けたことで捕らわれていたネコが出現。顔を引っ掻かれつつもネコを確保しエージェントに受け渡した木村研究員は再び3枚目のSCP-3503-JPを探すこととなった。

3枚目が中々見つからず作業が続けられる中で逃げ出してきたと見られる子猿を発見した一行。子猿を確保する中で一悶着あり瓦礫が一部崩れるといった騒動もあったがその過程で3枚目のSCP-3503-JPを発見する。どうやら3枚目は子猿がずっと持っていたようだ。内容は以下の通り。

最後の1枚は猿を元にしたもの。必勝法を使うなら背中か顎の「Tの字」になっている部分から始めるのがセオリーだが……

子猿が暴れた結果SCP-3503-JPに触れてしまった上に「一定以上の知性を持つ生物が図案の交点に接触する」という条件が達成され一筆書きがスタートしてしまった。財団からしたら実験用のサルが1匹消えるなど毛ほどにも気にならないだろうが問題は一筆書き失敗時のペナルティである。

もう解けなくなった一筆書きをもう一度解けるようにする、そんな無理難題を前に木村研究員は一つの策を講じた。
















木村研究員: どうすれば…せめて線を埋められれば…待てよ?ここに閉じ込められているのは君のお母さんなんだよね?

[子猿の鳴き声]

木村研究員: だよね?君はお母さんを救いたいってことだよね?ならこの上に乗ってくれる?

それは一筆書きを作り直してしまうという斜め上を行く方法であった。
子猿の行動から「一筆書きとして取り込まれた猿は母猿である」と推測した木村研究員は敢えてSCP-3503-JPに子猿を取り込ませることで「猿の一筆書き」から「親子猿の一筆書き」へと問題をすり替えたのである。
SCP-3503-JPによって生成される画像は必ず一筆書きとなる。子猿が母猿にしがみつく状態のイラストとなったことで本来「Tの字」だった部分は十文字に、母猿の腰の部分が「Yの字」となり現在の状況は「正しいスタート地点」から書き始めたことになったのだ。


見事3枚目のSCP-3503-JPを解き親子猿を解放した木村研究員。咄嗟の起点で収容違反を収める姿はさすが戦術求解部門と言ったところだろうか。

この対処ログは。
木村研究員: そうだよな。君たちはそれが自然なんだもんな。

[子猿が母猿の上に乗る。]
というやり取りで締め括られている



追記・修正は時間内に一筆書きをなぞりきってからお願いします。




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最終更新:2026年03月26日 01:26

*1 『戦術求解部門 モック』より引用リンクはコチラ

*2 報告書曰く体重の80%以上の力。