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酒井しのぶ

登録日:2025/11/19 Wed 18:45:00
更新日:2026/04/04 Sat 23:37:04
所要時間:約 5 分で読めます




酒井しのぶとは、「クレヨンしんちゃん」の登場人物である。

CV:伊藤美紀(第10話Aパート)(1992年6月22日)→西原久美子(第24話Aパート - SPECIAL 7)(1992年10月26日 - 1994年12月26日)

原作およびアニメの最初期に登場するキャラクターである。
「クレしんで初期にのみ登場したキャラ」というと売間久里代、アクションデパート(後にサトーココノカドー)の迷子センターの小林とその上司、不良小学生のたけし、ひまわり組のミホ、ばら組のメグミや秋風舞あたりを連想する人も多いだろうが、その中でも一番目立っていたキャラがこの酒井しのぶである。

この名前を聞いても思い出せないという人も、

「バイト先に度々しんのすけがやってきて、その破天荒な言動に振り回された挙句、オチで毎回バイトをクビになったり、さらには休日までもしんのすけに邪魔されるという不幸な女子大生」

と聞けば思い出す人も多いのでは?

【本編での活躍・扱い】

原作では単行本巻数1ケタ代から登場。
実は後にレギュラー陣になるキャラクターの大半よりも先に登場している

『クレしん』において、悪人や嫌味・強欲な人物、野原家をバカにした人物などにはしばしばしっぺ返しが降りかかるが、『クレしん』がまだ乾いた笑いを振りまいていた時期のキャラクターであるしのぶは本人に全く落ち度が無いのに毎回理不尽に悲惨な目に遭う
この時期に同じような役回りだったキャラクターとして、桜田もえ子やかすかべ書店の店長と中村などがいる。

アニメでも本郷みつる監督時代のみの登場となったが、原作となるエピソードに登場するキャラクターがしのぶに置き換えられているエピソードがあるため、原作よりも出番が増えている。
もちろん、毎回しんのすけのせいで理不尽にクビになるのは全く同じ。
さらにはしんのすけのみならず、彼の両親(ひろしみさえ)までも邪魔されている。
ガソリンスタンドでアルバイトをしていた際には、訪れたしんのすけとひろしのせいでまたクビになり、見かねたひろしに野原家に招待されて、お詫びに振舞われた夕食を泣きながらやけ食いした。
当然ながらみさえは困惑していたが、この時点でみさえとひろしには「しんのすけのせいで何度もバイトをクビになっている子」と認識されている。
アクションデパートの化粧品売り場でアルバイトをしていた時には、化粧品を悪戯したしんのすけがみさえに尻たたき100連発の刑を処され、その影響で先輩スタッフからの責任により、またまたクビになった。

最後に登場した時にはまたしんのすけにアルバイトを邪魔されるも、しんのすけを探していたみさえのおかげでクビは逃れたが、遂に限界になったためか、「あの子(しんのすけ)のいない町へ引っ越したい」と嘆いていた。
まあ、そりゃそうだろう。

その願いが通じたのか、1994年に放送された上記の回以降は、1996年の「オールスター夢のコント祭だゾ」でチラっとモブ同然に登場した以外、一切登場しなくなった。

そして時は流れ2023年、しばらく登場していなかったキャラを再登場させる企画「おひさしブリブリproject」の一環として、実に27年ぶりに復活。
台詞こそ無かったが、まだ春日部市に住んでいる事が判明した(因みに髪を切っていた)。
また、この企画のキービジュアルではアクションデパートの制服を着たしのぶの姿が描かれ、大学を卒業して上記の苦い思い出があるはずのアクションデパートに(再)就職したことが示唆された。

何の落ち度もないキャラクターがここまで一方的に被害を被るという展開は、家族愛や友情が大きなテーマとなっている現在のクレしんにはそぐわないだろうが、初期のクレしんはあくまで「破天荒な園児が大人たちを振り回す」というシチュエーションの面白さを描くコメディであった。
後にしんのすけと深い絆で結ばれた存在として描かれるようになる家族や友人たちも、この時期は「しんのすけの純粋な被害者」という側面が強かったのである。

『クレしん』という作品自体が、「シュール&ブラックな大人向けコメディ」から「家族の絆を描くホームコメディ」「かすかべで生きる人々を描く群像劇」へと大きく路線変更した以上、「純粋な被害者」という以上の役割を持てなかったしのぶが退場したのはやむを得なかったというべきだろう。

同じ「被害者ポジション」でも、もえ子はネネの母親という立場かつ「なぐられウサギ」の存在ゆえに、その後も作品内で一定の役割を持てた。
かすかべ書店の2人は、出番こそ大幅に減少したものの、むさえとの絡みで純粋な被害者ポジションから街の人々の群像劇の一角を担う存在に転身した。
また現在の作風になっても、レギュラー・準レギュラー問わず「しんのすけの被害者」的なポジションの人物は登場している*1
しのぶはそのような立ち位置の変更ができなかったのが、作品世界から消えていった原因だろう。

作品初期を支えた犠牲者として、彼女の名前は憶えておきたい。

【関連人物】

  • 神田鳥忍
同作品に登場する、「女子大生で名前がしのぶ」キャラ。大原ななこの親友。
それ以外には一切酒井しのぶとの共通点は無いのだが、「女子大生でしのぶ」という点が被っているキャラを出すあたり、彼女を出した頃にはもう原作者すらも酒井しのぶを覚えていなかったのだろうか?
こっちは実際の女子プロレスラーである神取忍から名前を取っていると思われるので偶然である

  • 四杉遥
スピンオフに登場する「バイト先を転々とする女子大生」キャラ。
しのぶが「異常な客に振り回される被害者」だったのに対して、こっちは「自分自身が異常者」である。




上司「酒井、追記・修正しろって言っただろ!?」
しのぶ「そ、そんな!それはあの子が邪魔して!」
上司「言い訳はいい!もうお前はクビだ、クビぃぃ!!」
しのぶ「うう…もうこんな追記・修正嫌だ…あの子(しんのすけ)のいない追記・修正へ引っ越したい…」




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最終更新:2026年04月04日 23:37

*1 レギュラーキャラだとひろし・風間トオル・まつざか梅・高倉文太(園長先生)等、準レギュラーだとよしいうすと・四郎等が該当。