登録日:2024/11/16 Sat 00:58:25
更新日:2025/04/20 Sun 23:19:34
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『君は冥土様。』はしょたんによる漫画作品である。
『サンデーうぇぶり』(小学館)にて2020年6月より隔週ペースで掲載されている。
既刊9巻。
【概要】
突然主人公の前に現れたメイドさんは、元最強の暗殺者だったというのがコンセプトのアクションラブコメディ。
元々は作者が描いた同人作品をベースにしている。
「メイド」と「冥土」を掛け合わせたものであり、ヒロインである元暗殺者のメイドはそれまで殺伐とした世界で生き延びてきたこともあり、主人公たちと過ごす日常とのギャップに驚きつつも、新しい生き方を考えるきっかけにもなっていくことをギャグも交えつつ面白く描いているのが特徴である。
作者としては「好きなものをぎゅうぎゅう詰めで描いた」らしい。
それもあって、作者は「
BLACK LAGOON」の中で好きなキャラである
ロベルタを元にヒロインの雪のキャラクター像を掘り起したとされている。
【あらすじ】
ある日突然、メイドさんが営業に来た――。
高校生・横谷人好の家に突然の来訪者が現れた。
黒髪で清廉、丁重な言葉使いが特徴的なメイドさん。
第一声は「私を雇って欲しい」。
彼女は前職が“殺し屋”、特技は“暗殺”、家事は全くの初心者で“ドジっ子”
運命の出会いから、メイドさんと同じ屋根の下での共同生活がスタートする…!?
だんだんと、感情を知らない彼女の心が揺れ動いていく――。
これは、ひとりぼっちだったメイドさんに“家族”ができるまでのお話。
【キャラクター】
・横谷人好
CV:熊谷俊輝
「メイドさんはさ、きっと、普通の女の子になりたいんじゃない?」
本作の主人公。私立小木曾高等学校に通っている高校1年生。
訳あって一人暮らしをしているが、掃除が苦手で、ごみや日用品が家中に散らばっている。そんな中、家に突然やってきて自分を雇って欲しいと雪に驚きの表情を隠せなかった。何なら隠さない殺気とナイフ、暗殺を生業としてきた経歴を聞き、いったんは拒否するも、何だかんだで彼女を受け入れ、共同生活をスタートする。
名前の通り、お人よしな性格で、勝手に自宅の前に捨ててきた犬(あげもち太郎)を拾って飼うことを決めたり、最初こそビビッていたとは言え雪の過去を聞いても受け入れたりした。
・雪
CV:
上田麗奈
「ご要望でしたら、今すぐにでも殺して差し上げても構いませんが・・・」
本作のヒロイン。色々とあって横谷家の使用人として雇われている。
かつては「
白狼の雪(シュエ)」という通り名で暗殺稼業に務めていた。とりわけ
ナイフを好んで使用しており、ナイフのよる利点を人好の前に嬉々として語る等、なかなかなこだわりようである。
実際、ナイフ捌きは相当なもので、その投擲技術は百発百中である。また暗殺稼業の都合で世界中を飛び回っていたことから、12か国語を話せる。
反面、出会った当初、家事は絶望的であった。掃除をしてもモップを折ったりバケツをひっくり返したりするなど、かえって部屋が散らかり「申し訳ありません」と謝罪するのがオチである。
ただ、これに関しては、横谷家に雇われてから克服していった。
幼少期のトラウマより犬が苦手
人好が進めてくれたのをきっかけに「勝田惣菜店」の総菜とソースをこよなく愛している。(人好曰く「スイーツを目の前にした女の子の顔」になる)
・あげもち太郎
CV:松井恵理子
人好の家の前に捨てられていた仔犬
置手紙には「ポメラニアンだと思っていたら大きい犬種であることが分かり、持て余しそうなので、金持ちそうな家の前に捨てました」という趣旨の内容が書かれており、ずいぶん身勝手な飼い主だったということは想像に難くない。
揚げ餅みたいな色合いと丸くふわふわしている体型からその名前がついた。
とても人懐っこく可愛らしいが、犬が苦手だった雪からは最初警戒されていた。
・横谷李恋
CV:飯田ヒカル
「こんな綺麗なメイドさんがいるなんて聞いていないよ!」
人好の妹で11歳の小学生である。
家庭事情で兄とは離れ離れで暮らしているが、よく自宅に訪問していることから、兄妹仲は悪くない。天真爛漫で明るい性格。
雪に対しては興味津々だったのも相まって、かなりポジティブに接している。また、雪を人好の高校に編入するように雪に吹き込み、雪と共に手続きを進めた。
・グレイス
CV:
Lynn
「こんな家族ごっこ。この私がぶっ潰してあげる」
雪とは同業者で、過去の雪の暗殺者としての腕前も熟知している。
暗殺技術に長けているというよりは、情報収集技術などに長けていると言える。また変装も得意としており、人好の学校には最初は保険医としてやってきた。
サントリー二島でいい男を囲って悠々自適な生活を過ごしたいと思い、暗殺者としての評判を上げるために雪を暗殺しようとする。
「つまり、その一人である雪の首を取れば、私の評判もうなぎ上り!」
雪の暗殺に向けて、まずは親しい人好を拉致して人質とするも、日常生活に馴染んでいるとは言え、暗殺者としての技術は健在だった雪のハイスペックさに敗北する。
・日陰ナカ
CV:稲垣好
「私と友達に・・・なりま・・・せんか・・・?」
人好とはクラスメイト。
ピンクの髪色が特徴的。忍者の家系の子で兄の下で忍者の武芸を学んでいるが、兄のような力は持っていないと自信を失っている。
しかしながら作中では「変わり身の術」などを披露して体育祭の時に活躍するなど、決して能力が劣っているわけではない。
兄には自分の事を認めて欲しいと思っている頑張り屋でもある。
【用語】
・竜生九子
雪がかつて所属していた暗殺集団。
ただ雪自身は構成員が誰か、といった詳しい情報は持っていなかったとされる。
ただ人類史の裏には彼らがいると言われる程、多大な影響力を持っていると言われる。
・勝田惣菜店
人好の住む街の商店街にある創業60年の歴史ある惣菜店。
店主夫妻(CV:
飛田展男・
金田朋子)が朝早くから丹精込めて仕込んだ惣菜は有名人がお忍びで来るほどクォリティが高いという。
なお店主は雪の背後を取ることができる凄腕(?)である。
なお人好の高校の購買では惣菜パンを販売しており、あまりの人気に一人1つまでという決まりになっているほど。
・勝田ソース
勝田惣菜店が作ったオリジナルソース。
雪はこれの虜になっている。
「もし明日死ぬかもしれないと思ったら、最後にもう一度このソースを味わっておきたいと思いまして」
【テレビアニメ版】
2024年10月よりテレビ朝日系列にて放送されている。
現在のところ原作通りの進行になっている。
監督は渡辺歩。シリーズ構成は赤尾でこ。
OP「おとずれ」
Tricotによるオープニングテーマ。
ED:「表情差分」
DUSTCELLによるエンディングテーマ。
追記・修正はナイフを持ち歩くメイドさんを雇った際にお願いします。
- 元々は作者のオリジナル同人誌、そこから商業連載になったんでそこも書いてあると良いかも -- 名無しさん (2024-11-16 03:17:52)
- 書いてあったわすまん -- 名無しさん (2024-11-16 03:18:06)
- この作品サンデーだったのか。何となくジャンプかと思ってたわ -- 名無しさん (2024-11-16 09:21:03)
- 竜生九子って事はコードネームが饕餮とか蒲牢とかなんだろうか… -- 名無しさん (2024-11-16 09:22:01)
- 自分割と世間ずれしたヒロインを愛でる日常系漫画でーすみたいな顔しながらガッツリ日常側にも異能要素が出てくる作品 -- 名無しさん (2024-11-16 12:28:22)
- タグにするほど声優豪華か? -- 名無しさん (2024-11-17 01:08:26)
- ↑ヒロインは結構有名ドコというか主人公の人遊戯王以外でのメインキャスト初めてかな? -- 名無しさん (2024-11-17 08:54:36)
- なんで伊坂幸太郎タグ? -- 名無しさん (2024-11-18 07:53:43)
- ↑調べたら作者が「伊坂氏の『殺し屋』シリーズから影響を受けた」と語っているようです。タグに加えるかどうかは微妙な所でしょうが…。 -- 名無しさん (2024-11-18 20:45:36)
- OPEDがオシャレ -- 名無しさん (2024-11-18 21:07:35)
最終更新:2025年04月20日 23:19