ミニョーサオ(ミニョコン)

登録日:2025/02/12 Wed 11:27:00
更新日:2025/02/17 Mon 02:24:57
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ミニョーサオとは、中南米に生息するとされる未確認生物(UMA)である。

地球上のあらゆる未確認動物の中でも、いろんな意味で桁違いの存在として知られる。
なお、日本では「ミニョコン」の名前で呼ばれることが多いが、これは日本でつけられた名前で、現地では「ミニョーサオ」「ミニョカオ」「ミニュコン」などと呼ばれているという。


さて、未確認動物の話をしていると、否定的・懐疑的な人たちから、

「そんな巨大な動物が、この現代でも人知れず生きているなんてありうるの?」

とよくツッコまれるものである。

かの有名なネッシーが生息するネス湖も、生態学的に見ると極めて栄養的に貧弱な環境で、
とうていあのような巨大生物の繁殖可能な集団を支えることはできない、ということは、今ではよく知られている。

北米の誇るビッグフットにしても、「そもそも北米には、あのサイズの哺乳類の繁殖可能な集団が隠れていられるような面積の森林はもう無い」と言われている。
人類の活動圏がこれほど広がった現代では、どんな巨大な動物が潜んでいてもおかしくない場所はもはや深海くらいである。

なので、上記のようなツッコミを避けるために、最近では

「実はネッシーの正体は軍が極秘に開発した人造生物だったんだよ!!」
「ビッグフットはUFOに乗ってきた異星人、もしくは異次元からやってきた動物なんだよ!!」

という、もはや反則とも言えるような説が主流になりつつあり、古き良きUMAファンからは「う~ん……」という顔をされている。


しかし、そもそもそんな細かいことを考えなくたっていいじゃないか、という気持ちにさせてくれる救世主ともいえるUMA、それがミニョーサオである。


ミニョーサオとは


中南米(キューバ、ニカラグア、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン)に生息するとされる、巨大な蠕虫型のUMAである。
その体長は45メートルに及ぶ。
皮膚はウロコのように固く、肉食で、家畜などを襲って食べる。
普段は水中もしくは地中に住んでいるらしく、出現すると、地面がめちゃくちゃに荒らされる。






いるわけがない





そもそも、こんな巨大な無脊椎動物が、地上で生存できるかすら怪しいが(重力でペシャンコになるだろう)、100万歩譲ってそこはいいとして、
こんなバカでかい肉食動物が「未確認動物」のままなんて、流石に無理がありすぎる。

それも、ウルトラ怪獣じゃあるまいし、どんな動物でも一匹では生存できない。
繁殖可能な個体群が存在するはずである。
こんなもんが何匹も地中を這いずり回り、たまに地上で家畜を襲っているなんて、怪獣映画以外の何物でもない。

おまけに、出現するたびに地上がめちゃくちゃになるというのだ。
どんな頻度で獲物を襲っているのかは不明だが、まさか数十年に一度しか狩りをしないというわけでもあるまい。
こんなもんな日常的に襲ってくる現地は、とんでもない状況になっているはずだ。

こんな動物が実在するのに、いまだに正式に発見されず未確認動物のままだとしたら、
ブラジルの生物学者らの目は節穴どころではない。


正体についての考察


というわけで、UMAファンからすらも酒飲みの与太話程度にしか思われていないミニョーサオであるが、
未確認動物学者という人たちは、こんな動物についても一応その正体を考察している。

最初にミニョーサオを西洋に紹介したオーギュスタン・サンティレールは、その正体を巨大なアメリカハイギョだとした。

よく知られているのが、著名な未確認動物学者ベルナール・ユーベルマンによる「グリプトドン生き残り説」である。
しかし、正直言って、グリプトドンと伝承上のミニョーサオは全然似ていないし、大きさも習性もまったく一致しない。
この説は、ユーベルマン先生の思い付きに過ぎないように思われる。

その他、巨大アシナシイモリ説や巨大ヘビ説などが唱えられている。


しかしそもそもの話、ミニョーサオの姿をはっきり見たという目撃証言はほとんど存在しない
ある日森に行ってみたら、木々がなぎ倒されていた、または地面が大きく盛り上がっていた、
これはミニョーサオが活動した跡に違いない!! というような報告例が大半である。

おそらく、昔の人たちが、上記のような自然現象を目にして、「地中に住む巨大なミミズ」を想像したのだろう。
ミニョーサオは、そのような現地の人の想像力に、海外のUMAファンの憶測が加わって生まれた、幻の動物と見ていいだろう。

地球防衛軍シリーズにおけるミニョコン

さて、SIMPLE2000シリーズで有名な地球防衛軍シリーズの外伝にもミニョコンの名を冠する兵器がある。

作戦に応じて様々な武装に換装できるビークル「ウロボロス」のドリルを装備したタイプとして登場するが実際にはこのタイプ以外は作中には出てこない。換装できるとは
初登場のEDF:IRでは岩盤を掘削して地底へ向かうミッションで配置されていた。
また、全てのEDF作品が集合しているお祭り作品、デジボク地球防衛軍2(略)にも登場。
地球防衛軍6に出てきた巨大兵器、リングが突如現れそれを破壊するための切り札、
歩行要塞バラム・建設用クレーンのバルガを回収することになり、同じ基地内で発見されたが
既に地球がバラバラの状態でも使い道無くね?となり、そのまま放置されることになった・・・

+ ネタバレ注意!
終盤、ラスボスであるガイアークは地球の中心にいるため岩盤を掘らないとたどり着けずこのまま人類は滅亡するかと思われていたが、ミニョコンなら突入できるということが判明し切り札として日の目を浴びることになる。

追記・修正はミニョーサオを捕獲してからお願いします




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最終更新:2025年02月17日 02:24