ダークプリンス(ビーダマン)

登録日:2025/03/05 Wed 10:47:00
更新日:2025/03/30 Sun 21:28:31
所要時間:約 6 分で読めます






覚えておけ!ダーク皇帝の怒りを鎮め、お前たちを牢から出してやったのは
このダークプリンスであるということをな!

ダークプリンスとは、Bビーダマン爆外伝の登場人物である。

CV:林延年(現:神奈延年)

概要

ダークビーダの最高幹部で、ダークビーダの中ではダーク皇帝に継ぐ高い地位に就いている。
四天王よりも格上の存在だが、その存在はダークビーダの面々には極秘にされていたようで、四天王たちですらその存在を知らなかった。

四天王と違い常時素顔を見せているが、ダークビーダ基準ならかなりの美男子で容姿端麗。
それまで全く男に靡く様子がなかったシュリンゲが彼の漢気と美形ぶりにあっさり落ちて彼のハートを射止めるために作戦にやる気をだすほど。

配下からは「プリンス殿下」と呼ばれる。

人物

非情な部分こそあれどコミカルで親しみのある部分もあった四天王や配下のダークビーダたちとは違い一切ギャグ要素がなく、この番組では逆に異端となる冷酷な正統派の悪役。

戦いそのものを「ゲーム」と称しており、戦いを挑まれても乗り気でない時は「そんな気分ではない」とあっさり撤退する。

しかし最高幹部だけあって実力は確かで、最終決戦までしろボンたちのビーダアーマーが総力を挙げても完全に倒すことはできず一時撤退させるのが精一杯だった。

一方で部下を断罪するような冷酷さはなく、戦力として使えると判断してダーク皇帝の怒りで幽閉されていた四天王たちを開放するなど、人心掌握術にも優れている。

銀戎瑠(しろがねえびる)

彼専用のダークアーマーであり、開発者のドクターシャドー曰く「最高傑作」
龍の頭を模したようなデザインで、奇抜なギミックや外観の多かったダークアーマーの中ではかなりシンプル。

冷気を帯びた銀色の装甲を持ち、冷気を帯びたビーダマを放つ必殺技「エビルショット」はブラッククラスターを一撃で撃破するほどの威力。
またビーダマ以外にも武装として肩・手・足に鋭利な刃が付いており、この刃で鎧玄武を一刀両断している。

四天王のアーマーとは異なり、四神モチーフは特に含まれていない。強いて言うならば黄龍だろうか。
戎瑠も「Evil(悪)」の語呂合わせか。

クラヤミ

ドクターシャドーが開発した銀戎瑠のサポート用無人機。銀戎瑠の倍以上のサイズを持つ。
ビーダマの発射機構は持たないものの格闘戦を得意とし、「ヘビーダークアーマー」の呼称に相応しいパワーと頑丈さを有する。

ブリザードエビル


合体!ブリザードエビル!!

クラヤミと銀戎瑠が合体することで完成する強化形態。
銀戎瑠が変形して胸部及び頭部となり、クラヤミが四肢を構成する。
ただでさえ強力な性能がパワーアップして高速移動ができるようになり、変形してドラゴン形態「ブリザードドラゴン」になることも可能。
必殺技は「ブリザードカノン」

ブリザードドラゴン


合体!ブリザードドラゴン!!

クラヤミと銀戎瑠が別パターンで合体した最強形態。
こちらはクラヤミが両脚を開脚状態から細長い形状に変形して頭部に銀戎瑠が合体して完成する。他の形態と異なり、コックピットであるビーダカプセルのキャノピーは剥き出しになっている。
ブリザードエビルより破壊力に長けており、ブラックデバスターは勿論、ブリザードエビルを圧倒したセイントブラスターでさえ寄せ付けないほどの恐ろしい強さを誇る。


余談だが、ブリザードエビルとブリザードドラゴンの合体システムは『五星戦隊ダイレンジャー』の龍星王の変形システムに少し似ている。


専属の部下

  • ドクターシャドー CV:掛川裕彦
実質的な右腕でダークアーマーの開発者。
グレイボン博士とはかつてプロフェッサーボンの助手としてビーダアーマーの研究に携わっていた研究仲間で、苦楽をともにし互いを「グレリン」「シャドリン」と呼び合うほどの深い友情で結ばれていた。

しかし内心では自分の真面目な発明よりグレイボンの機能こそ優れているが一見するとふざけているようにしか見えない発明ばかりが評価される日々が続くことが悔しくなり、彼に対する感情はいつの日か友情から憎悪と嫉妬へと変わっていった。

その感情をダーク皇帝につけこまれ、ある日ついに感情が爆発し一人で喚き散らしていたところをその才能を活かしてみないかとダーク皇帝に勧誘されたことがきっかけで、ダークビーダ専任の科学者としてダークアーマーを開発することになり、二人の前から姿を消した。

彼がダークビーダの仲間になってしまったことを知りグレイボン博士は多大なショックを受け放心状態になってしまった。

しかし良心は残っていたようで、終盤ダーク皇帝がダークプリンスや四天王を捨て駒としか考えていなかったことを知り心が揺らいでいた。

ダークビーダ壊滅後は今までの過ちを認め自害しようとするも止められ、心から謝罪したことでくろボンとグレイボン博士からも許された。


活躍

35話「降臨、闇のプリンス」から登場。
ビーストーンの力でパワーアップしダーク皇帝を倒しかけたシルドークの鎧玄武を一撃で両断する鮮烈なデビューを果たし、その後生身でもシルドークの攻撃を食らうことなく返り討ちにしてみせた。

続く36話ではそれまで無敗だったくろボンのブラッククラスターを一撃で破壊する圧倒的な実力を見せつけ、以降はダーク皇帝の信頼を失った四天王に変わり、直接指揮をとるようになった。

初陣以来、幾度となく対決する事になるくろボンにただならぬ感情を見せ、何かの因縁があることを示唆させていたが…?

以下は終盤のネタバレとなるためご注意ください















その正体は、くろボンの双子の弟・ジャック。

兄くろボンと瓜二つだが足の部分が黒であり、口調もくろボンと比べて温厚な少年らしいもの。

くろボンとは仲のいい兄弟で幸せな日々を過ごしていたが、ある日ドクターシャドーが祖父であるプロフェッサーボンの研究データを盗もうと研究所に忍び込んだ。

その際に止めようとして、ダーク皇帝に「戦士の素質がある」と目をつけられて誘拐されてしまい、そしてダークエネルギーを注ぎこまれて記憶を消され、姿を変えられて身も心も別人となり、ダークビーダの最高幹部・ダークプリンスに仕立て上げられていたのだ。

そのため、くろボンから何かを感じつつも記憶がなく実の兄であると知らないまま戦い続けていた。

この事は当然くろボンの心に深い影を落とし、しろボンたち以上にダークビーダを憎悪するようになった。

くろボンとの戦いに破れて一度は元の姿に戻り記憶を取り戻すが、その後即座にダーク皇帝に回収され、今度は姿こそジャックのままだが殆ど自我のない殺戮マシーンにされてしまう。

最後はブリザードドラゴンで四天王のダークネスドラゴンとともにビーダシティを襲撃するが、ダーク皇帝にダークネスドラゴンともども吸収されてしまう。

禍々しい闇の龍「リアルダークネスドラゴン」となりしろボンたちに襲い掛かるが、セイントドラゴンに敗北しダーク皇帝は消滅。

戦いが終わった後もくろボンは彼の身を案じていたが…






兄さ~ん!!!






ダーク皇帝が倒されたことで今度は完全に元のジャックの姿へと戻ることができたのだ。

兄弟の再会に思わず見ていたしろボンたちも涙を流し、それまで一切笑顔を見せなかったくろボンも初めて笑顔を見せた。

最終話ラストシーンの止め絵ではくろボンと肩を組み、レギュラーキャラの輪に混じっている。



余談

漫画版では語尾に四天王同様「プリ」と付け、作風の影響もあってかシリアス一辺倒なアニメ版とも違いコミカルな言動、行動も見られる。
また漫画版オリジナルの展開として、最終話は洗脳の解けたジャックがブリザードドラゴンでダーク皇帝と対峙するという展開となっている。

爆外伝のビーダアーマーは基本的にプラモデルの仕様となっているが、銀戎瑠とクラヤミは構築済みキットとして販売されていた。
おそらく、プラモにするよりも構築済みの方がブリザードエビルとブリザードドラゴンの2種類の合体をバランスよく組み合わせられるための配慮と思われる。


「プリンス殿下!私がこの項目を素晴らしい項目に追記・修正してみせましょう」
「まあ、脳なしの四天王どもの項目よりは良い項目になりそうだな。暇つぶしにはなるだろう」


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最終更新:2025年03月30日 21:28