Bビーダマン爆外伝

登録日:2011/08/04 Thu 17:49:56
更新日:2025/03/06 Thu 09:37:17
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◆概要

「B(ボンバーマン)ビーダマン爆外伝」とは1998年にテレビ朝日系で放送していたアニメ。
ボンバーマンとしてもビーダマンとしても初のTVアニメ作品。
続編は『Bビーダマン爆外伝V』。

ボンバーマンビーダマンとは、お腹にビーダマを持ったボンバーマンのキャラクターである。
ビーダマンは元々ボンバーマンとのタイアップ商品であり、90年代には競技性を追求したスーパービーダマンと並行して展開されていた。

本作はそんなボンバーマンビーダマンたちがSD体型のロボット「ビーダアーマー」に乗って戦うロボットアニメである。

ただし戦闘だけがメインではなく、一切アーマーに乗らないギャグ回も多い。ダークビーダと戦う回でも敵味方問わずたびたびギャグが挟まるなどロボットものとしては肩の力を抜いて観られるライトで明るい作風である。
これは元々放送枠が前年度まで勇者シリーズであったため、いきなりポップなキャラオンリーのギャグアニメにすると前番組の視聴者を取り込みづらかったという部分もあるだろう。

低い頭身ながらもカッコいいビーダアーマーのデザインや合体の完成度、時には友情や絆が描かれるストーリー、OPEDなど、魅力的な要素は多くファンからの評価は高い。シンプルなキャラクターデザインゆえにデフォルメを効かせたよく動く奔放な作画も見られ、コマ送りで中割りを確認すると愉快なことになっていたりする。

ギャグについてもいきなりボケとツッコミを繰り出したり、コントが始まったり、ナンセンスギャグが飛び出したり、往年の作品のパロディだったりと多岐にわたる。以下に挙げる豪華なキャスト陣が織り成すギャグシーンでのハイテンションな掛け合いも見所の1つ。

一方で友情が描かれたシリアスなシーンも見逃せない。ふとしたきっかけでの諍い、反省と償いが描かれた話もたびたび見られた。ブルースナイパー、イエローシューターおよびホワイゲイルII、ブルーブレイバーの初登場回ではそれらの要素が盛り込まれており、新機体の活躍と共にしろボンたちの絆が強く印象付けられている。

アニメ制作はマッドハウスだが、サンライズが制作したアニメとスタッフが共通しているだけあり、全体的に『魔神英雄伝ワタル』と『魔動王グランゾート』といったSD体型のロボを彷彿とさせる。

そして、今見ると主役もサブキャラも含め声優陣が非常に豪華。しかもサブキャラやゲストキャラに大ベテランが起用される傾向にある。例としてゴールデンボン/ダークボンは玄田哲章氏、ダークイヤミは千葉繁氏、さすらいボンは井上和彦氏、ドワスレボンは肝付兼太氏、ベレーボン/ターザンボンは古谷徹氏、ごいんきょボンは大塚周夫氏、ダークバアヤは小原乃梨子氏といった具合。動物キャラでセリフが唸り声しかないワライオンはなんと青野武氏が担当していた。他にも速水奨氏や堀内賢雄氏などの顔触れが揃っている。

ソフト化については版権で多く障害があると思われ*1、本放送から25年間もの間合法的な視聴手段は放映当時にリリースされたVHSのみ。スパロボなどの作品に参戦どころかDVDすら出ておらず視聴すること自体困難…であった。
しかしながら2023年11月17日、ついに次回作であるV共々動画配信が解禁。令和の世にて25周年の節目についに新規視聴が可能となった。
更にこの手の配信では珍しいことだが、本作最終話の次回予告パートでは次回作であるVの予告映像込みとなっている。
テレビ放映の最終回次回予告枠で次回作予告を行うのは恒例だが、それを放映当時と同じ形式で配信するのは極めて珍しい。

一方、当時は漫画・カードゲーム・コレクションシール・キャラソン等が出ていてかなりメディアミックスしていた。


そもそも「爆外伝」とは旧タカラが発売していたビーダマンの玩具シリーズで、当時第3シリーズの「III」まで出ていた。
この作品はその第4シリーズ「IV」のアニメ化であるため、本来なら「Bビーダマン爆外伝IV」というタイトルがふさわしい。
それまでは漫画や模型のパッケージ裏で断片的に設定が語られていた。
要するにタカラ版SDガンダムである。

ただし、初アニメ化なのに「IV」というのはおかしいだろうという理由で「IV」を外したのだろう。*2
続編の『Bビーダマン爆外伝V』はおそらくは「V」(ファイブ)とかけている。

ちなみに放送時間が途中で土曜17時→日曜7時に変更されていて、土曜17時の前番組はあの勇者シリーズガオガイガー
また、このアニメが日曜7時に移ったのが今のいわゆるニチアサキッズタイムの始まりである。



コロコロコミックで連載されていた漫画版も存在する。作画は三鷹公一氏。
メインストーリーはほぼ同じだが、アニメと月刊誌の差もあって、メインストーリーだけを展開している。
ただしストーリーの面白さはアニメにも引けを取らない。特にシュリンゲとシルドークの行動が大きく異なる。


◆ストーリー

最初の1・2話は玩具シリーズの前作である「III」を前日譚的に2話のダイジェストでまとめた伝説編から始まる。
なので実質的には3話から本筋が始まると言っていい。

ビーダシティに住むしろボンは、遠くの街から引越してきたというグレイボン博士とあおボンに出会った。
博士が言うにはビーダシティを「ダークビーダ」と呼ばれる者たちが狙っていて、博士はそれを防ぐためにやってきたと言うのだが…?


◆主な登場キャラクター

○しろボン(CV.桑島法子
主人公らしく快活でお調子者な少年。
おっちょこちょいなのが玉に瑕で、しばしば寝坊で遅刻することも。
成り行きでグレイボン博士と出会い、ビーダシティを守るためビーダアーマーに乗って戦う。
空を飛ぶのが夢でパイロットを目指している。
運動神経は良く、ハンググライダーを乗りこなすなど、特に風を読む術に長ける。

第3話では初対面のあおボンとすぐに打ち解け、快く友として迎え入れた。第6話ではとある一件で喧嘩したが、根は素直であり、翌日には反省して仲直りのための行動を開始した。

時にグレイボン相手にボケ倒してその場を誤魔化そうとしたことあれば、きいろボン相手にツッコミを入れることもあり、ボケとツッコミの両方をこなせる人物。

少々ドジだが機転は効き、その場にあるもので状況を打開する方法を思いついたり、敵の性格を利用してうまく挑発するなどしている。

また、危機に陥った人物は敵味方に関係なく救おうとする優しさを秘めている。第18話はきいろボンを体を張って助けようとし、ギャグ回でありながらきいろボンにお宝よりも大事な友情を手に入れることができたという旨の感想を抱かせた。第34話では四天王のシルドークを助け、その後当人も武人としての矜持からか借りを返そうとする場面があった。

搭乗機:ホワイトゲイル→ホワイトゲイルII→ホワイトブロス
いずれも連射性能が高く、飛行能力を持つ機体である。
ちなみにホワイトゲイルの初起動のパイロットにはあおボンが指名されたが、しろボン、きいろボン、あかボンも名乗りを上げ、最終的にジャンケンでしろボンに決定された。

  • カゼ丸(CV.長島雄一(現:チョー))
しろボンのパートナーで青い鳥のビーダロン。
気まぐれな性格でそれほど従順ではなく、しろボンとは喧嘩が絶えない。
だが心の底では強い友情で繋がっており、一時的に決別した時には無意識的に互いを求めあっていた。
お菓子が大好物。ショートケーキを括り付けた投げ縄で呼び出され、しろボンを運ぶこともある。

しろボンが空を飛ぶことに憧れるのは、彼との初対面の時に成り行きで空を飛んだことがきっかけであった。
第41話では彼の元々の飼い主を名乗る人物が現れるが……

●あおボン(CV.小桜エツ子
内気で引っ込み思案な少年。
グレイボン博士の孫で祖父をグランパと呼ぶ。
第3話で祖父と共にビーダシティに移り住み、しろボン、きいろボン、あかボンの友達となる。
ともにメカの扱いが得意で、本作のメカニックの一端を担う。
一方、運動はやや苦手な模様。

田舎で育ったことから人とのかかわりが薄く、女の子に関心を惹きたいと思っている。
普段は気弱で、強い男になりたいという願望があったりヒーローに憧れる面もある。
だが決してヘタレではなく、しかるべき場面では勇気を振り絞って戦える心の強さを持っている。

前述の通り、普段は気弱で大人しい性格なのだが、作中で一度だけある人物(ネタバレ注意)の話術もとい催眠術により、いつもと真逆の傲慢でオラついた性格に変貌してしまったこともある。その状態は当のあおボンがしろボン達に「今日からボクのことは『ミスターあおボンさん』と呼ぶがいいです!」と命じたことから、その呼び名がファンの間で定着している。
しろボン「『ミスター(Mr.)』と『さん』って意味同じだぞ」

誰に対しても丁寧で、語尾に「○○ですぅ」と付ける。ん?
搭乗機:ブルースナイパー→ブルーブレイバー

あおボンのパートナーで愛くるしい見た目のビーダロン。
知能は非常に高く、グレイボン博士、あおボンと並びメカの扱いに長ける。

性別は♂で、女性にちやほやされると簡単について行ってしまうなど女性好きの気がある。
また、うっかり食べたキノコが実は毒キノコで生死の境をさまよう羽目になったこともあり、気になったことはあまり深く考えず行動に移す習性がある模様。

「ただいま同時通訳中!!ルイルイはこう言っている!!」などのテロップが入りつつ、翻訳したセリフが副音声(担当はチョーさん)で流れることもあった。


●きいろボン(CV.真殿光昭
関西弁キャラでしろボンの悪友。
本作のコメディリリーフであり、ぞんざいに扱われたり何かと酷い目にあうことが多い。
時折あかボンに軽口を叩いては、過剰なツッコミという名の制裁を受けている。

物欲と金銭欲が強く、よくバイトしたりお金儲けの方法を考えようとしている。街で流行っている製品があればバイトして買おうとする。

お笑い好きでギャグ*3を連発するが、いずれもしょーもないダジャレで周囲を困らせている。
そのギャグのあまりのつまらなさたるや物理的な破壊力を生み出しており、交通事故や建造物の自壊など街に壊滅的な被害を出したことがある。

このダジャレはギャグ描写ではあるものの、ダークビーダ四天王に思わぬ揺さぶりをかける場面もあり、意外と侮れない。

このような面がありつつもしろボンたちは友人の1人として認識しており、行動を共にしたり協力し合ったりしている。
当初は自分のビーダアーマーを作ってもらえないことを気にしており、その悔しさをにつけ込まれたことがある。それがきっかけでしろボンが重傷を負ってしまうが、新型ビーダアーマーの開発を精力的に手伝ったり負けると分かっている戦いに出ていこうとした。

あおボンが大切にしていた野球のボールが池に落ちてしまった時には、その場では開き直った態度をとっていたが、後日泥だらけになりながら探したこともあった。
このように、自分のせいで誰かが傷ついた時には責任を感じ、落とし前をつけようとする男らしさも持ち合わせている。

自身と似たような境遇の人物には非常に親身であり、ジュニボンに怪我をさせてしまった時にはせっかく貯めたバイト代を叩いてまで彼に尽くし、その後も不審な行動をとる彼を疑うようなこともなかった。

搭乗機:イエローシューター→イエロークラッシャー
ギャグを威力に変換させたドライブショットで威力を追求している。

  • ポニコーン(CV.園部啓一)
きいろボンのパートナーで、ポニーのビーダロン。
なぜか頭にトウモロコシがついており、サングラスをかけている。
きいろボンのつまらないギャグに爆笑してくれる数少ないキャラクターで、ある意味で最大の理解者である。

●くろボン(CV.関俊彦
クールで神出鬼没な謎の人物。
過去は不明ながら、ダークビーダを深く憎んでいる。
曰く「奴らさえいなければ俺は1人ぼっちにならなくて済んだ」とのこと。
しろボンたちのピンチ(大体Bパート後半)にどこからともなく現れ、その圧倒的な力で敵を蹴散らして美味しいところだけ持っていく。通称「7時20分の男」*4

その行動パターンは遂にはしろボンたちも認識するまでに至り、くろボンを探すピンクボンに対して「くろボンの法則」を語って諦めさせようとした。

ぶっきら棒で孤独を好むが、受けた恩は返す律儀でツンデレ気味な面もある。
第10話ではヒリューを助けるために気絶したしろボンを手当てし温かい飲みものを与えた。
当初ダークビーダは自分1人で倒すとしていたが、次第にしろボンたちを仲間だと認めていく。
終盤ではダークプリンスに対してたった1人で戦いを挑むが、それはしろボンたちがいいヤツだからと認めるがゆえであった。

バーボンという協力者がおり、時折ビーダアーマーのパーツを提供してもらっている。曰く、初めて会った時のくろボンの目はこれから狩りに行くオオカミロンのようであった、とのこと。

本作随一のシリアスキャラで影の主人公とでもいうべき存在。
彼がメインの回では物語の雰囲気が一変する。
一方、しろボンたちのお腹のビー玉を一通り触った後、考え込んで無言で去る*5というシュールなシーンや、技名を叫びながらティーゲルと生身で格闘戦を繰り広げる熱血味のあるシーンもあったりする。

俺、参上!」とは言わない。
終盤で彼の重要な秘密が明かされる。
他キャラの手がボンバーマンっぽい真ん丸なのに対して、何故か彼だけ手袋を嵌めた手に指がある。

搭乗機:ブラックガトリンガー→ブラッククラスター→ブラックデバスター
しろボンよりも更に連射性能を重視。

  • ヒリュー(CV.安井邦彦)
くろボンのパートナーのドラゴロンで、鳴き声は「アチョー」。
強面だが表情豊かで愛嬌がある。

ビーダキャニオンにて強くなるため修行の日々を送っていた。
第4話では隕石の落下の影響でビー玉が濁り巨大化して暴れ回ったが、くろボンのブラックガトリンガーの連射で気絶し、あかボンの心を込めて撃ったビー玉によって正気に戻る。
そして自ら進んでくろボンの家来となり、ヒリューと命名される。
その後はコートを着てくろボンのお遣いを務めたりしている。


●あかボン(CV.佐久間レイ
レギュラー陣の紅一点で、多分ヒロイン。
ややガサツで時に手荒な行動も辞さないが、根は優しい。
仲間が危機に陥った時は本気で心配する心の持ち主。
頭に黄色いリボンをつけており、下は半ズボン風になっている。
周囲に自分のことを「レッディ」と呼ぶよう言っているがあまり呼ばれない。

ヒリューの一件でくろボンに惹かれ、その動向を気にしている。
ビーダロンの研究者を目指しており、知識が豊富。ビーダロンの言葉もある程度理解できるようであり、ビーダロンに何らかの異変が起きている時にはその知識がいかんなく発揮される。

初期はしろボン達と一緒にアーマーで戦闘していたが、中盤でレッドバスターが大破。その後長らくアーマー戦での出番はなくなるが、終盤の45話でようやくフレアードラゴンが登場してサポート役になる。
なお、あかボンはヒロイン的な立ち回りが多いため戦闘はオマケ扱いとなっている。このためレッドバスターは初登場回以降特に戦闘シーンがなく、20話で再登場したときは特に活躍もないまま敵の策略に嵌められて大破した。

搭乗機:レッドバスター→フレアードラゴン
前者は二点射が得意な砲撃戦型、後者は「パロ伝」の在庫処ぶ…輸送・サポート向け。

  • ピポ(CV.本井えみ)
あかボンのパートナーのビーダロンでリスロンの一種。元々は森で暮らしていたが、第7話で出会って以降あかボンについてきた。
ルイルイに比べるとマスコット的な立ち位置だが、縄を噛み切って仲間を助けるなどを活躍をしたこともある。

第18ではTV番組の真似をしてルイルイと「シェー」を行った。
第40話の描写によるとスケートは苦手で、花を摘むのが好きな様子。

●グレイボン博士(CV.津久井教生
あおボンの祖父(グランパ)。
ダークビーダに対抗するためビーダアーマーを開発し、ビーダシティにやってきた博士。
打倒ダークビーダに向け、日夜研究開発に明け暮れている。
メカに関しては得意中の得意で、数々のビーダアーマーを開発した。
その能力は間違いなく天才といってよく、設計図を引かずソラでビーダアーマーを造り上げてしまうほど。

一方、普段はどこか的外れな変な発明をすることが多い。
一度展覧会を開いた際に客に化けたダークビーダに対して健康器具を披露したのだが、結果として拷問まがいのこっ酷い暴行を加えて全くの無自覚なうちに撃退に成功してしまった。

また魅力的な女性にも弱く、パープルさんに対しては年の差も考えず本気でアタックしようとする*6色ボケな面も見られた。

しろボンたちが外出する時は年長者として引率し、色々な物事を説明することもある。

後に彼の師匠と兄弟弟子が物語に大きく関わってくることになる。

モミテボン(CV.子安武人
ダークビーダ側に付いているこげ茶色のビーダマン
長いものに巻かれるお調子者の小悪党。
「ぐふwwぐふふふwwww」という笑いが特徴で「○○だヨ~ン」という語尾でしゃべる。

楽して豪勢な生活を送りたいと考えており、ダークビーダに従うのはそのため。
名前の通り揉み手が得意で、四天王とその配下に媚びまくっている。
しかしダークビーダの面々はいずれも癖が強く、そんな彼らにコキ使われている苦労人でもある。
心から仕えている訳ではなく、時折本音や愚痴が漏れる人間臭い一面も。
毎回最終的には失敗するが、彼の暗躍は一定の成果を挙げてはいる。

彼なりに野心を秘めている面もあり、ハイパーモミテンションという強大な戦力を手に入れた時にはダークビーダをも倒してビーダシティを支配することを目論んだ。しかし実際にやったことは子供相手にお金やモノを巻き上げたり、女子高生をナンパしたりと非常にセコく、結局のところ小悪党の域を出なかった。

ダークビーダの影響を受けた者はお腹のビー玉が濁るという描写があるが、彼にはそのような様子はなく、悪党に媚びへつらうのは根っからの性質なようだ。

最終決戦後もまったく懲りる様子はなくいずこかに逃げ去ったが、そんな彼を評したきいろボンのセリフは本作の作風を端的に示しているともいえる。

愛すべきバカとでもいうべきネタキャラで、声優はまさかの子安武人氏。
そのため美声の持ち主でもあり、たまにやけにいい声で語りを入れることもある。
本作でのノリノリな演技ゆえにEDのキャスト表を見て驚いた人も多いだろう。氏の他の出演作を振り返ると妙な笑いがこみ上げることは必至である。
前述のカードゲームで「テモミボン」と誤植されたりしている。

搭乗機?:ハイパーモミテンション、モミテアーマー


ビーダシティの住人

●老ビーダ(CV.緒方賢一
山にテントを張って暮らしている老人。
コメディリリーフの1人で、落雷の直撃を受けたり崖から落ちたりとたびたび酷い目にあう。
なぜかちくわが好きでしばしば焼いて食べている。

古くから語り継がれる伝承を知る語り部。
実はストーリーの鍵を握る情報が記された古文書を所持していた。

最終決戦後は視聴者にメッセージを送り、よいこボンと共に物語の締めを飾った。

●ピンクボン(CV.小西寛子)
恋多きワガママな暴走お嬢様。
ビーダシティで1番の金持ちであるリッチボンの1人娘でジイボンという執事がいる。
非常に惚れっぽい性格で、魅力的な男性を見つけるとあの手この手を尽くして気を引こうとする困った人物。
恋が実らないと悲劇のヒロイン病を発症し、自らを危険に陥らせてでも意中の殿方を誘き出そうとする。
その一方で非常に心変わりもしやすく、周囲の人物を散々引っかき回してしまう。

相手が自分に好意を抱いていたとしても、自分が好きになれなければまるで関心を示さず、許嫁とされたキザボンのことは毎回門前払いしていた。

当初はドラーケンからビーダシティを守ったしろボンに夢中になるが、その後はくろボンに鞍替えし、神出鬼没で謎が多い彼を追い続けるが……

●よいこボン(CV.東さおり)
登場人物(主にダークビーダやモミテボン)が安全上または道徳上好ましくない行動をとった時、「よい子はまねしないでね」というテロップと共に画面端に現れて視聴者に注意を呼び掛けるビーダマン。決め台詞は「ビーダマンとの、やぁくそくだよ!」

彼の言っていることはもっともな内容だが、実際のところは執拗に登場することが多く、ナンセンスギャグの一環である。
基本的によいこではあるが、完全な善人という訳でもないようで、第10話の映画館での暴動の際には飛んできた缶が直撃したことに怒り自らもケンカに加担することもあった。

彼が登場している間は時間が止まるので視聴者にだけ見えるのかと思えばそうではなく、物語の人物にも認識されており物理的な接触も行える。
初登場回ですらイヤミボンの行動に連続で3回注意を呼びかけたことから逆ギレされて攻撃を受けている。

第31話ではモミテボンからも痛めつけられるが、へこたれずに出てくる姿から「お前、根性あるヨン」と認められた。

最終決戦後は老ビーダと共に物語を締め、こちらは視聴者に勇士を目指すことを呼び掛けた。

次回作でもテロップで視聴者に注意を呼び掛けるシーンはあったが、その時はテロップだけで済まされ彼は登場しなかった。

ダークビーダ

●ダーク皇帝(CV.大友龍三郎
ダークビーダを統べる黒幕。
見た目は巨大な目玉でありかなりのインパクトがある、爆外伝の物語に度々姿を現す。

ドラーケン(CV.安井邦彦)
第一のダークビーダ四天王。
登場した当初は失態を犯した部下を厳しい口調で𠮟責しており、悪役らしい冷酷さを感じされた。
だが、その本性は極度の自惚れ屋であり、モミテボンにとにかくヨイショさせる。
最終的に「パーフェクトな強さを誇る偉大なるダークビーダ四天王、プリティーにカッコいいドラーケン様」と呼ばせ、ついでにFAXで送ってもらうまでに至る。
これをいわれた本人は震えるほどの悦を感じており、筋金入りであった。

その実力は本物であり、ホワイトゲイルを中破させしろボンに重傷を負わせた。次の話ではくろボンのブラックガトリンガーを破壊している。
しかし敵にまで上記の長い名前で呼ばせようとしたのが仇となり……

最初に倒された四天王ではあるが、隙を突かれたという側面が強く、その後機体も新造されている。また、生身でもビーダアーマーを素手でひっくり返すシルドークと互角の力で取っ組み合っており、あまり強さの差はないようである。

このドラーケンをはじめとして四天王の面々は非常に我が強く、作戦をともにすると必ずと言っていいほど仲間割れを引き起こす。最終決戦においてもこの仲の悪さは改善されることがなかった。

搭乗機:鋼蒼竜(ハガネソウリュウ)
腹部から二連メタルビーダマ(金属球)を発射するダークメタルショットが必殺技
被弾すればビーダアーマーの装甲もただでは済まない。
耐久力も高く、ホワイトゲイルよりも威力があるイエローシューターのビーダカノンが直撃しても特にダメージを受けた様子はなかった。

ティーゲル(CV.堀秀行)
第二のダークビーダ四天王。
力のティーゲルの異名を持ち、パワーだけなら四天王随一。
だが、後先構わずぶっ放してはエネルギー切れを起こす癇癪持ち。
最後は部下が敵をはめるために作られた罠を知らずにハマるなど、四天王一の脳筋でおバカ。

搭乗機:銕白虎(クロガネビャッコ)
腹部から大きめのメタルビーダマ・プライマリ、頭部から通常サイズのメタルビーダマ・セカンダリを発射するダークビーダカノンが必殺技

●シュリンゲ(CV.松本梨香
第三のダークビーダ四天王で紅一点。高飛車なお姉さま。
巨乳美女パープルさんとしてしろボンたちに迫るなど頭脳派。
特に長い名前でもないのにしろボンたちに「シュリケン」だの「シュリリンゲ」だの名前を間違えられるのがお約束
モミテボンには「ダーククイーン」と呼ばせようとするがこっちはこっちで「シュリンゲ様」と呼ばれる。

搭乗機:翼朱雀(ツバサスザク)
腹部から一発、頭から一発、両肩から二発ずつメタルビーダマ(玩具では両肩からBB玉)を発射するヘキサメタルショットが必殺技。 

ダークノストラ(CV.菅原正志)
第四のダークビーダの四天王として登場したオカマ。
勝つためには手段を選ばないとあるが、結構セコい。
しろボンに自作自演の占いを信じさせて戦闘不能にした。
実は正規の四天王ではなく、投獄されたシルドークの代わりだった。しかし……

シルドーク(CV.秋元羊介)
最後のダークビーダ四天王。武人を自称する男で、自分が1番強くないと気が済まない。
それゆえに反骨心が強く過去にダーク皇帝に反逆を企てたが、失敗し投獄された。
長い間幽閉されていたが、脱獄を果たす。

強さだけはダーク皇帝も認められており、ダークノストラが新たな四天王になった後もアテにはしておらず本命はシルドークとされていた。

素手でアーマーを持ち上げるなど、彼自身が凄まじいパワーの持ち主。ん?
プラネットエネルギーの力を得て再びダーク皇帝に挑むが…
搭乗機:鎧玄武(ヨロイゲンブ)
頭部から巨大ビーダマ(玩具ではビーダカプセル)を発射するメガメタルカノンが必殺技。その他、腹部から通常のメタルビーダマも発射する。

ダークプリンス(CV.林延年(現:神奈延年))
四天王をも上回るダークビーダの最高幹部で、ダークビーダ最強の戦士。
ビーストーンのプラネットエネルギーでパワーアップしたシルドークすら一撃で倒すほどの実力。
戦いをゲームのように楽しみ、四天王に風変わりな作戦を授けることも。

くろボンを強い戦士としてライバル視し、何かと執着する。
だが、実際に交戦すると懐かしいような不思議な感覚に襲われる。その正体は……

搭乗機:銀戎瑠(シロガネエビル)
無人のサポート機「クラヤミ」を従えており、「ブリザードエビル」「ブリザードドラゴン」という2つの合体形態がある。

●Dr.シャドー(CV.掛川裕彦)
かつて師とグレイボン博士と共にアーマーを研究していた仲間。
グレイボンとは親友同士であり「グレリン」「シャドリン」と呼び合う関係。
往年のスポ根モノを思わせるトンチキなコント……もとい、暑苦しいまでの青春の日々を送っていた。

そして研究の末にプロフェッサーボンらとビーダカプセルシステムを完成させ、師からグレイボンと共に今後の時代を託されていた。

だが自分が長年かけた作ったものよりもグレイボンのふざけた研究ばかりが師に認められることが許せず、嫉妬心を募らせていた*7。ダーク皇帝に目を付けられ、自分の方が上だと証明するためダークビーダの科学者となり、ダークアーマーを作り上げる。

最終決戦後の彼の様子を見るに根は非常に真面目であることが窺える。それが悪い方向に暴走してしまったのだろう。


◆合体アーマー

  • セイントブラスター
ホワイトブロス+ブルーブレイバー+イエロークラッシャーの三体合体の巨大アーマー。
ブロスが上半身、ブレイバーが右足、クラッシャーが左足を構成する。
合体発動には3人のボタン同時押しが必要な上、同時押し判定が超シビアな仕様となっている。
必殺技は「ブラスターカノン」
どことなく、合体がゴッドシグマに似ている。

ガンガン荒波越えて!ダンダン大地を蹴って!行くぞセイントドラゴン!
ホワイトブロス+ブラックデバスター+ブルーブレイバー+イエロークラッシャーの四体合体の巨大アーマー。各アーマーを一旦バラバラにし、それを再構築するという合体方法。

プロフェッサーボンの研究所を訪れたグレイボン博士が研究データを持ち帰ったことで存在が判明した究極の合体形態。
惑星そのものが持つプラネットエネルギーを使って稼働させることで強大な強さを秘めるが、当初はそれを引き出す方法が分かっていなかった。

必殺技は「セイントファイヤーボレイ」
合体した全機のコックピット部分が露出する。

最終決戦までプラネットエネルギーを生み出す方法が分からなかったため、出番が極端に少ない
後期オープニングで高らかに歌われている割に、搭乗するのは最終話のみとなっている。

  • ダークネスドラゴン
四天王のアーマー四体が合体したドラゴン型アーマー。

鋼蒼竜が頭部、銕白虎と鎧玄武が胴体、翼朱雀が翼と尻尾を担当する。
アニメだとほっそりしていて非常にかっこいいが、もともとこの合体は想定されていなかったようで実物の玩具は少々不恰好。
しかし龍の頭のようなデザインの鋼蒼竜をそのまま頭部に持ってくるのはなかなか見事。

必殺技は全身から全弾発射する「ダークネスボレイ」

第47話の最後と最終回にしか登場しないため、セイントドラゴンほどではないがこちらも出番は多くない。

  • ブリザードエビル
銀戎瑠とクラヤミが合体した人型巨大アーマー。
クラヤミの頭部を外したところに銀戎瑠が収まるように合体する。
必殺技は「ブリザードカノン」

玩具は珍しく組み立て済みだった。

  • ブリザードドラゴン
銀戎瑠とクラヤミのもう一つの合体形態でこちらはドラゴン型。
頭部を外したクラヤミを両側に大きく開くことで龍型の形状となり、銀戎瑠を頭部として合体する。
必殺技は同じく「ブリザードカノン」


◆用語

  • ビーダシティ
物語の舞台となる街。伝説編で描かれた過去の時代にはビーダ王国と言われていた。

  • プラネットエネルギー
惑星の持つビーダエネルギーで、プラネットエンブレムを持つ者だけがその強大な力を引き出すことができる。
メインの5人は伝説編に登場した、プラネットエンブレムを持つ戦士の子孫。

  • メイルスーツ
前期アイキャッチで散々出てきた、メインキャラ5人がまとっていた鎧。
各自がパートナーのビーダロンと心を通い合わせたとき、ビーダロン達はメイルスーツとなってパートナーのビーダマン達と一体化し、プラネットエンブレムの力を発動させることができる。
アイキャッチでは何度も出たのに、本編では最終回にしか出てこなかった。



◆主題歌

OP1「きっと明日は晴れるから」河合美智子

OP2「GOGO!爆外伝」マキ凛子
応援歌のような前期のOPから一転し、激しい戦いを想起させるハードロック調の燃える曲に仕上がっている。

ED1「そらのかけら」吉川麻衣子

ED2「君がいて僕がいて爆外伝」マキ凛子&水木一郎
水木氏は同じ頃にアニメ化された爆球連発!!スーパービーダマンでもED曲を歌っている。
また、時折挿入される「トー!」「シュパー!」「ブロロロロロー!」などのシャウトは同じく水木氏が過去に歌った「忍者キャプター」「バロム1」からのセルフパロディである。

ED3「ともだちがたからもの」マキ凛子
友情を歌った泣ける曲。笑いの中に絆や友情が描かれる本作の作風とマッチしている。


この内「GOGO!爆外伝」と「ともだちがたからもの」はアレンジバージョンが次回作のVの前半で使用された。


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  • 前番組との凄まじい温度差
  • 稀にシリアスあり
  • 感動のラスト
最終更新:2025年03月06日 09:37

*1 例えばビーダマン系の漫画『爆球連発!!スーパービーダマン』では、電子書籍化時に版権料との兼ね合いから漫画初期の「ボンバーマン型ビーダマン」が角が生えた新規デザインビーダマンに改定されていた。

*2 後にメダロットがアニメ化された時も主人公は2のイッキで全体的な内容はゲームや漫画の2に近かったがタイトルは単に「メダロット」としている。

*3 本人曰く『小噺』

*4 本放送時の時刻表示が7:20になる頃に登場するのが由来

*5 ダークイヤミの策略でビーダエネルギーを大量に吸われており、そのことを確かめるための行動

*6 作中でのあおボンの台詞によると『あおボンのグランマ(グレイボンの妻)』とは死別しているらしく、再婚相手としてパープルさんを狙っていたフシもある

*7 もちろんプロフェッサーボンも性能が高いからこそグレイボンの発明を採用したのではあるが。また、グレイボンは前述のように頭の中だけの設計図でビーダ―アーマーを製作するなど、メカに関しては類稀なる才能を持っているのもまた事実である。