登録日:2025/08/24 Sun 04:49:49
更新日:2025/08/24 Sun 04:50:22NEW!
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『ネオアトラス3』(Neo ATLAS III)とは、ネオアトラスシリーズのナンバリング3作目である。
2025年8月現在、リメイク作品を除けばシリーズ最終作品となる。
【概要】
「新世界発見シミュレーション」ジャンルを謳う通り、
ヨーロッパ近辺以外の地図が白い雲(未知の領域)に覆われている世界で、探検船団を派遣して徐々に世界を確定させていき、最終的に世界地図の完成を目指すというゲーム目的の大筋は前作I、IIと変わらない。
前作からの変更点としては、
登場人物が共通して登場することの多かったIIと異なり、一部を除いて登場人物が一新されている点、
また、新たに「文化」システムが導入され、世界観や貿易に味付けに一役買っている。
シナリオ面でも、前作のような世界各地の謎を個別に紐解いていくものとは異なり、本作では主にヨーロッパ近辺を舞台に展開され、不老不死の噂やファラオの呪いなど散発的に発生するシナリオが、やがて錬金術の闇やアトランティス伝説などの大きな謎に収束していく形となっている。
前作までとは趣を変え独自色のある作品となっているが、
実のところ、本作は良ゲーと名高い前作までと異なり、評価が芳しくない。
最も大きな理由が、ゲームの処理速度が極端に遅いこと。
3Dポリゴンをふんだんに使用しているためか、メインのマップ画面はゲームを進めるごとに重くなり、特定のスケール(拡大率)ではプレイにならないほど。
また、登場人物同士の掛け合いではキャラが動いたり入れ替わったりするたびに読み込みで待たされるためテンポを損なっている。キャラの3Dモデリングも正直微妙
さらにはセーブ・ロードも相当重く時間がかかり、セーブ&ロードによる土地の形や都市、産物などの厳選がお約束となる本ゲームシステムの大きな枷となっている。
ついでに言うと、致命的なバグもいくつか存在するのだが(後述)、バグに気が付く前に離脱するプレイヤーが多かったのか、それほど話題になっていないようだ。
また、賛否両論となっているのが、前作から大きな変更点である『世界観の固定』。
世界各地に散らばる「噂」の真偽をプレイヤーが選択することで、世界の形を球体にも平面にも操れるのが前作の大きな魅力であったのだが、
本作では世界の形が球体であることがゲーム序盤早々に登場人物の口から明らかにされ、平面の世界を選択する余地がなくなっている。
本作のストーリー上仕方のない面もあるのだが、ネオアトラスシリーズ独特の不思議さやファンタジー要素が目減りしていると評価されることが多かったようだ。
結果として、シリーズ最高傑作の座はネオアトラス2に譲ることとなり、
実際にリメイク版であるネオアトラス1469(Neo ATLAS 1469)はIIをベースにデザインされている。
ただし、3で実装されたいくつかのシステムは1469に引き継がれている。
【主な登場人物】
シリーズおなじみの執事。物言わぬプレイヤーのサポートをし、時に代弁者となる。
表情豊かでコミカルな部分は3Dモデルとなることでより強調された。
面倒見のよい反面口うるさくもあり、調査アイテムの購入費やチェンバレンの素行などには度々愚痴をこぼす。
迷信の類にも疑うことなく信じており、ペレスにことごとく論破されている。
新産物発見時の一言コメントはユニークで、1469にも受け継がれた。
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航海術 |
友好度 |
戦闘力 |
観察力 |
統率力 |
運() |
初期レベル |
3 |
7 |
2 |
2 |
2 |
1 |
ゲーム開始時から唯一商会に所属している青年提督。ゴメス提督に憧れ若くして提督となった。
やや夢見がちな面があるものの実直で行動力があり、エピソードにも数多く関わることになる。
その中で、歴史的発見に辿り着きながらも世間の正当な評価を受けられずミゲルが憤慨する場面もあるが、当の本人は全く意に介さず、野心や名誉欲とは縁遠い性格が描かれた。世間の勝手な風評にうんざりしていたゴメス提督もレオンのこの気質を高く評価している。
ゲーム的には、序盤からエピソード進行のための調査派遣担当の役割が多くなるため、探検航海にはあまり出られずヨーロッパ近海に留まることを余儀なくされる。
エピソードが落ち着いたら南米大陸を目指して探検に出ることが多くなるだろう。
ステータスが伸びてくると探検航海時の報告コメントがしっかりした口調となっていき、成長を実感させる。
本作が初登場のキャラだが、2のリメイクである1469にてゴメスの台詞の中で1度だけ名前が出る。
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航海術 |
友好度 |
戦闘力 |
観察力 |
統率力 |
運 |
初期レベル |
5 |
8 |
4 |
5 |
8 |
-2 |
シリーズ通して登場する海の英雄。当初は王室付きの提督として登場するが、後に商会所属となる。
ポルトガル国内外にその名を轟かせる名提督であったが、貿易品横領の冤罪を着せられた一件で王室や世間に失望し、名声を捨て信頼を求めて商会に身を寄せることになる。
運の悪さを自認しており、探検航海中でも何度も嵐に見舞われるが、その度に水夫たちとの熱い連携で乗り切っている様子が描かれる。
探検航海に適した初期ステータスのため、インド・ジパング航路の開拓は彼に任せることが多いだろう。
初めから航海術レベルが高いため、高レベル高船速の船でぐんぐん雲を晴らしていける。
また、喜望峰沖で発生する東洋造船術獲得のイベントは(恐らく)彼がキーとなるため、その意味でも東回りルートを担当させるのが妥当である。
一方、運が低く設定されており、戦闘面では思わぬ敗北やダメージを負うことも。
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航海術 |
友好度 |
戦闘力 |
観察力 |
統率力 |
運 |
初期レベル |
1 |
3 |
1 |
6 |
1 |
0 |
シリーズ通して登場するサラマンカ大学の教授。現地調査を目的に商会入りし、地球儀や博物図鑑を提供する。
徹底した科学主義者で非合理な事柄には否定的な立場を貫く。また、人当たりも厳しく冷血漢な面が強調される一方で、
古書の競売に派遣された際、学術書に目がくらんで購入してしまい商会の求めた文書を逃してしまうといった人間くさい一面も覗かせた。
提督としての素養は皆無であることは自認しており、探検航海の際は水夫長に仕事を丸投げしている姿が描かれる。
数多くのシナリオに関連するため、彼もヨーロッパ近辺にくぎ付けにされることが多い。
観察力は初期から高いものの、それ以外のステータスが壊滅的でろくな船団を組むことができず、探検航海を任せるのは難しいだろう。
一応ステータス成長は可能であり、調査派遣メインとしてもある程度の船速は確保したいことから、地中海辺りの何もない海域の散歩で経験値稼ぎさせることも考えたい。
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航海術 |
友好度 |
戦闘力 |
観察力 |
統率力 |
運 |
初期レベル |
6 |
1 |
6 |
4 |
5 |
-1 |
シリーズ初登場となる荒くれ者。密貿易に手を染める筋金入りの裏社会の住人で、エピソード中盤に商会の成功を嗅ぎ付け参入する。
粗暴な態度と喧嘩っ早さはまさにならず者で、ある秘密結社から商会宛に脅迫状を送り込まれた際には逆に根城に乗り込んで暴れまわることに。
また金目に汚く、調査の過程で入手したアイテムを隠したり、預かったアイテムとともに行方をくらませるシーンも()。
やや時間が経過してからの加入となるためか、ゴメス並みのステータスレベルで加入する。
航海術も高く初めから船速の高い船団で探検航海に出すこともできるし、
初期戦闘力の高さは随一で、ゲーム中大量に出現する海賊の砦を殲滅して回るのもよい。
作中で受ける印象の割にゲーム的には扱いやすいキャラといえる。
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航海術 |
友好度 |
戦闘力 |
観察力 |
統率力 |
運 |
初期レベル |
1 |
6 |
1 |
3 |
1 |
2 |
素性不明の少女。商会の出した提督募集に現れミゲルに門前払いされるが、紆余曲折を経てレオンの副官として経験を積むことになる。
明るい性格で、頑固なミゲルを折れさせるほど根性がある。向こう見ずではあるものの好奇心旺盛で吸収力があり、ゴメスやペレスにもその素養を認められることになる。
レオンの副官時代には、レオンを探検航海に出すことで彼女が成長していく姿を見ることができる()。
本ゲーム唯一姿を変える(成長する)キャラクターでもある。
特定のタイミングで一定の条件を満たしていればプレイヤーが進路を選択できる。
各ルートは択一かつ不可逆であり、エピソードや発見物などは一巡のプレイではコンプリートできない仕様になっている。
加入時 |
第一段階 |
第二段階 |
特徴・メリット |
少女アイーダ |
ゴメスの誘いに乗り ハンザ航海訓練所へ ⇒活発アイーダ |
ゴメスの誘いに乗りサグレス航海研究所へ ⇒提督アイーダ |
航海術と統率力レベルが高くなる エピソードや入手アイテムが最も少ないルート |
「アイーダの屈辱」を経てムスターファの砦へ ⇒海賊アイーダ |
「カラフィアとの対決」を経て アイテム「ネコの鈴」入手可能 |
ペレスの誘いに乗り ボローニャ大学へ ⇒知的アイーダ |
ペレスの誘いに乗りサラマンカ大学へ ⇒学者アイーダ |
「蒸気機関発明」を経て 蒸気船フルトンを入手可能 |
「アイーダ、マヤへ」を経て太陽神殿へ ⇒神官アイーダ |
「亀船の謎」を経て 神秘船トンチン・クゥーイを入手可能 |
また、特定の条件を満たした状態である都市に船団移動すると永久離脱する「さらばアイーダ」エピソードが進行してしまう点には注意が必要。
シリーズ通して登場する闇商人。本作ではプレイアブルキャラではない。
古着から大砲まで、果ては貿易許可証まで扱う何でも屋。エピソード関連の重要なアイテムも数多く取り扱う。
ちょこちょこ商会に顔を出してはミゲルに手荒く追い返されるのがお約束。
序盤に登場する海賊。通り名は小悪党ラグナール。
いかにも三下な風貌で、ストーリー序盤にレオンを襲撃するもののゴメスの船団に一蹴される。
その腹いせに怪文書事件を起こし、ゴメスの名声を地に落とした。
バグの影響で、本作で登場するほぼ唯一の海賊となる……。
本作が初登場だが、なぜか2のリメイクである1469に逆輸入され登場している。
【ネオアトラス3の固有要素】
文化:無産物都市と片道貿易
ヨーロッパ、アラビア、アフリカ、インド、オセアニア、チャイナ、ジパング、北米、南米、イヌイットの10の文化が存在する。
各都市は初めて出現した際は各地方に対応する文化100%の状態で構成されるが、各都市の住人が移動を行うことで文化構成比率が変動していく。
主に「人気」の低い都市から高い都市へ流入が起こり、流入経路は徒歩(地続きの場合)か船(貿易航路)である。
徒歩で移動している場合はマップ上でテクテク歩く人物が表示される。なお、インド発見を達成するためにはこの歩くインド人を発見(選択)する必要がある。
また過去作では各都市は必ず何かしらの産物が登録されていたが、本作では無産物都市が生成されるようになった。
無産物都市には産物登録のある都市から片道貿易を行うことができ、
特定の産物を特定の文化都市に片道貿易することで、文化加工品を生み出すことができる。
例1:ドラム(アフリカ原産)をヨーロッパ文化に片道貿易 ⇒ ティンパニ
例2:ミルクをイヌイット文化に片道貿易 ⇒ アイスクリーム
文化加工品は(アイスクリームを除き)2次加工品を生み出さない最終加工品であるのだが、
大半のものは遠い文化圏への片道貿易を余儀なくされる割に産物価値がそこそこ(インドのスパイス類に負ける)なのでうまみが少ないのが残念。
比較的価値が高めで作りやすいのはアフリカ→北米で作れるパウワウドラムやカチナマスクくらいか。
探検航海:陸地に沿って航海継続
探検航海中に陸地を発見すると、発見した陸地に沿って進路を変え、設定した航続距離分の航海を継続してくれるようになった。
提督への費用は前払いのため、長い航路を設定して高い金を払ったのに地続きの陸地を発見してすぐ帰還する、ということがなくなった。
……はずだったのだが、実際にはこの挙動には結構な頻度でバグが発生する。
提督が「陸地を発見した!」と報告する時点で既に船が発見した陸地に乗り上げており、動けなくなってそのまま報告を終了するパターンは頻出する。
他にも、内陸の小さな湖に入り込んで沿岸をくるくる回って終わり、とか
乗り上げはしないものの海岸線を確定済みの方角に逆走してみたりなど、これらの挙動を見ずに本作をクリアすることはないだろう。
なお、このシステムは1469にも輸入されているが、そちらではこれらの挙動は改善されているように見える。
戦闘:運ルーレット
戦闘対象に調査派遣を実行すると、出航と同時にミゲルが趨勢を占うルーレットを回し始める。
結果は超幸運、幸運、やや幸運、普通、やや不運、不運、超不運の7段階あり、プレイヤーがルーレットを止める係となる。
このとき、カーソルが超高速で動くため、目押しは難しい。もうちょっと優しくしてくれよ
出た結果によって提督の運値に+3~-3の修正がかかる。
この運は戦闘力に結構な倍率で作用しているようで、戦闘力で一見負けていても逆転勝ちできる可能性も秘めるが、
戦闘力が倍ほど優勢でも引き分けて帰ってくることもあり、なかなか奥深いシステムとなっている。
(おそらく、敵側もランダムで運値が変動している?)
戦闘力に秀でているゴメスやチェンバレンは初期運がマイナスに設定されているため、予想外に引き分けや負けを引いてしまうことも多々。
装備アイテムで運を補正することも検討したい。
【バグ、不親切な仕様】
陸地がとにかく膨らみやすい
現実世界に沿って陸地が出現しやすく設定されているようなのだが、本来の海岸線よりかなり膨らんだ形で陸地になりやすい。
特に現実世界で海峡や陸地の近い海である個所については顕著で、基本的に地続きとなり観察力の低い提督を用いたとしても海を作ることはかなり難しい。
この仕様は恐らく、通常プレイをしていればマダガスカル島をアフリカ大陸と分離できないあたりで気づくことになるだろう。
また、紅海も大抵の場合大きな湖と化し、見えていたルビーが使えない羽目になる。
特に、現実世界で陸地である部分は、何度探検航海に派遣し「信じない」を選択しても海にすることはできない(正攻法では恐らく不可能)。
後述のバグを利用すれば海峡を作ることができるので、海峡にしたい部分はあえて雲のまま残して進行しておくとよい。
「信じない」選択により、陸地が海化するバグ(陸地沈没バグ)
複数の船団が探検航海に出ているとき、最初に帰還した船団の報告で「信じない」を選択すると、
次以降に帰還した船団が発見する陸地がすべて海に置き換わるという不思議なバグ。
文字で説明すると複雑そうに見えるが、「複数の船団で探検航海を行っている」「報告で信じないを選択する」だけで再現するため遭遇したプレイヤーは多いだろう。
バグ発生時は当該船団の報告が「陸地を発見した!海岸線沿いに移動する!」と言いながら海と化した陸地をどんどん確定していき、
最後には「陸地は発見できなかった」といって報告を締める様子が見えるため、バグのトリガーには気づけなくても挙動がおかしいことはすぐにわかるだろう。
なお、この方法で陸地を海中に沈めると、その部分だけ通常の海よりも濃い色(深い色)で表示される。
このバグはいずれかの船団の報告で「信じる」を選択するか、一旦全船団を探検航海に出していない状態にすれば解消する。
何も知らずに遭遇するとただただ厄介なバグであるのだが、
前述の「陸地がとにかく膨らみやすい」仕様を回避するためには本バグを逆手に取る必要がある。
+
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バグを逆手にとって海峡を作る手順 |
- 海峡を作りたい個所の近くの都市に2つの船団を移動させる(船団A、Bと呼称する)
ここで、船団A,Bは同じ船速に揃えた方が簡単になる
- 船団Bの観察力を作りたい海峡のサイズに合わせて調整する(下げる場合はアイテム「王様の服」で観察力を-3できる)
- 船団Aを海峡にしたい雲に向かって探検航海に出す
- 船団Bを同時かワンテンポ遅れて同じ航路で探検航海に出す
- 船団Aが先に帰還し陸地発見を報告するが、「信じない」を選択する
船団Aが帰還した時点で、船団Bも雲に突入済みであることが条件
- 船団Bが帰還し陸地発見を報告するが、その陸地はすべて海に沈んでいる。問題なければ「信じる」で確定する
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エピソード進行に必要な都市が出現しない
エピソード「マラアリア」にて、流行病の発生源を特定するために南米の都市クスコ()にペレスが渡るシーンがある。
ネオアトラス3には所定の位置に陸地と海岸線を出せば確定で出現する固定都市が数多く設定されており、クスコもその一つなのだが、
これまた前述の「陸地がとにかく膨らみやすい」仕様により、何も知らずにプレイした場合にはほぼ確実に内陸深くに固定ポイントが埋まってしまい、出現させることができなくなる。
出現させられなかった場合は本エピソードは詰みとなり、エピソードツリーが途絶えてしまうあんまりな状況となっている。
そもそも、本エピソード自体の開始についてゲーム中で何もアナウンスがなく、最初の噂バルーンの出現かエピソードマップを覗かないと開始に気が付けない。
そのまま時間経過で未完のままクローズしてしまうところもたちが悪い。
クスコに関しても「陸地沈没バグ」を知っていれば南米大陸を削って何とか出現させることも可能ではあるのだが、
エピソードが始まってからクスコ目指してチマチマ陸地を削っていては時間制限に間に合わないのも辛い(ペレスがクスコに移動する時間も考慮する必要がある)。
総じて不親切な仕様であり、当時のプレイヤーの何人がこのエピソードを完走できたのか疑問である。
海賊が出現しない
ネオアトラスにおいて海賊は貿易を妨害する定番かつ唯一の存在であるが、設定ミスのためか本作ではほぼ出現することがない。
どうやら「キャプテン・キッド」や「2枚舌のモーガン」などネームド海賊が博物図鑑の海賊ページを彩るはずだったようだ。
貿易画面の「乗客」ボタンの上に謎の枠があるが、恐らくここに海賊船を表示する想定だったのだろうか。
なお、代わりに「海賊の砦」は大量に出現する。砦は貿易航路上に出現することも多いが、何の悪さもしないため放置しても一切問題ない。
ただし、海上をウロチョロする強力な海の怪物たちを倒すためには戦闘力のレベルを上げる必要があり、
そのために海賊の消えた本作では海賊の砦を1つ1つ潰して経験とするしかない。
数年経過で砦は復活するため、倒しすぎても後進の育成に影響しないので安心(?)。
スケール8かつ目視で発見するしかない海賊の砦探しも本作の辛いところ。
海岸線上の入り江に雲が残りがち
海岸線が入り組んだ状態となった場合、奥歯に物が詰まったかのように雲が残ってしまうことがある。
大陸の海岸線を確定すると内側の雲が晴れ、その大きさによっては報奨金が出るシステムなのだが、
一見、海岸線がすべて確定しているように見えて、どこかに雲が残っていて雲が晴れないということがまま起こる。
この雲は縮小スケールでは表示されずに拡大スケールでのみ表示されるパターンもある他、
極地付近では陸地の色が白っぽくなることもあり普通に視認性が悪いことが原因で見つからない場合もある。
雲が小さく残って確定領域が100%にならないのはネオアトラスあるあるなのだが、
本作では最悪すべての海岸線をしらみ潰しにする必要が出てくる。
片道貿易で登録した産物の在庫が早く減る
本作で導入された片道貿易は、文化加工品を生み出す他、単に産物の経由地として利用することもできる。
また本作では産物や加工品が発生した時点で、当該在庫が100%からスタートする仕様であるが、
片道貿易で到着した船が元の都市に折り返す際、なぜか運んできた産物を積んで帰ってしまうため、
本命の貿易で使用する分+片道貿易で帰りの便が持ち去る分 で倍の速さで在庫が減ることになる。
緩和策としては、片道貿易の船が到着した時点で、船速や積載量に劣る貿易船に変更してしまう手がある。
片道貿易のくせに品物を積んで帰ってしまうわけだが、貿易収支には一切反映されないため、
持ち帰った在庫は本当に消えるだけとなっている。
余った造船技術書が宝箱に戻る
世界各地で宝箱の状態で発見される造船技術書は、3冊集めることで新造船をアンロックすることができる。
ところが、新規開発可能な船が造船ツリー上に存在しない状態で3冊目の造船技術書を発見した場合、ミゲルが「後で取りに来ましょう」と言って宝箱に戻してしまう。
結果として、ゲーム中盤以降は世界各地に宝箱が点在する状況となり、宝箱をダウジングするジデールの振り子はほぼ機能しなくなることに。
後から造船可能となった場合に宝箱を探して開ける手間もさることながら、新しい土地で見つけた宝箱からさらに造船技術書が出てきた時のガッカリ感は否めない。
大都市の人口が突然0人になる
特にリスボンでよく発生する現象。全体マップで最小スケールでも見えるくらいの大都市が、気づくと人口0人になっていることがある。
人気度が高く陸路海路の豊富な都市には絶えず民族が流入してくる関係で、どうやらオーバーフローを起こしていると考えられる。
人口が0人となった都市にまつわる挙動
人気度に差のある都市同士で長く貿易航路を開いていると、人気の低い側の都市の人口が移民により0人になることがある。
人口0人で都市としての機能を失わないのも不自然ではあるのだが、
ゼロ人になった都市は文化構成比率が「ヨーロッパ100%」表示となり、都市の見た目もヨーロッパの白い家が表示される不思議な見た目となる。
人口が0人になったり、移民により別の文化に変化したとしても、それまでに片道貿易で発生した文化加工品は存続する。
ただし、文化構成比率が変わった状態で当該貿易航路を廃止してしまうと、同都市で同じ文化加工品は作れないことになる。
追記・修正は博物図鑑をコンプリートした方がお願いします。
最終更新:2025年08月24日 04:50