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レム(北斗の拳)

登録日:2025/11/06 Thu 15:57:42
更新日:2026/08/28 Fri 00:42:45
所要時間:約 4 分で読めます




レムとは北斗の拳の登場人物である。
……え?誰!?って思われそうだが、いわゆる「ターバンのガキ」と呼ばれる人物のこと。

【配役】


【概要】

サウザーに囚われ、聖帝十字陵の建設のために強制労働させられていた子供の1人で、頭にターバンを巻いた少年。……多分少年(少女の可能性もなくはない)。
髪は癖っ毛であり、漫画ではトーンの貼られていない白色。アニメでは茶髪となっている。
原作では特に名前はなく、レムという名前はアニメでつけられた。よって当項目でも「レム」という名前で呼ぶ事とする。
なお、ただ名前がつけられただけで、特にアニオリで出番が増えたというわけではない。

至って平凡な子供でしかないが、彼は慕っていたシュウ様を死に追いやったサウザーを憎んでいた。
そして巨大な帝王が眼の前を通りかかった際、隠し持っていた鋭利な武器(位置取りの都合上、微妙に判然としない。媒体によってナイフだったり釘だったりする)を左太ももに突き刺した。

それは明らかに無謀な行為であり、シュウへの愛を抑えきれなかったが故の蛮行と言えた。
無論、サウザーは足を武器で刺された程度ではびくともせず、「怒りのままにレムを殺すんだろう」と誰もに思わせたその時、サウザーはその刃を抜き取って叫ぶ。

「見ろこのガキを、シュウへの思いがこんなガキすら狂わす!!
愛ゆえに人は苦しまねばならぬ!!愛ゆえに人は悲しまねばならぬ!!」

そしてサウザーは独白する。
かつては自分にも愛する師がいたこと。だが、その愛ゆえに苦しみ、悲しみ、そして愛を捨ててしまったことを……。
だが、残虐な帝王はその事を思い出させたこのガキ、いやレムには手を上げることすらなく、宿敵ケンシロウとの戦いを続けるのだった。
しかしこの時、冷酷な帝王の中にも確かな情があったことを知ったケンシロウはやがて……。


……という風に、悪逆非道を地で行くサウザーにもこうなった理由があることを読者、そしてケンシロウに知らせ、帝王の在り方を揺らがせるきっかけとなった、わずかな出番ながらサウザー編において割と重要な役目を果たしているキャラである。
一方でよく考えるとただの子供がこうも容易く南斗聖拳最強の男に一撃浴びせているのが気になってくるシュールな存在でもある(あえて避けなかったとしてもおかしくはないが)。
と色々見所があるものの出番はこれだけで、本作は語り草になる濃いモブキャラ・端役だらけなのもあって決してメジャーなキャラではなかった。
しかし……。

【北斗の拳 イチゴ味での活躍】

かの有名な「ターバンのガキ」という呼び方を定着させた元凶。
この作品でガキは弾けてしまった

ただ、上を見てもらえばわかるようにガキ呼ばわりしてること自体は原作からである。
アニメではガキ呼ばわりが憚られたようで「ターバンの少年」に変更されたが、どちらにせよレムという名前は忘れられている。

イチゴ味のガキは「サウザーの足にナイフをぶっ刺した」という点が過剰にクローズアップされ、サウザーを始めとする拳士たちの足を攻撃することに全てを懸けるキャラクターとなった。
彼の前では、サウザーの副官・布きれのリゾ(かつてシュウ様と一緒に南斗聖拳を学んだ男)も、世紀末覇者ラオウも、羅将ハンすらも無力。
対峙した人間はことごとく足を貫かれ、そしてガキは不敵に笑い続ける。
サウザー自身も戦場を十字陵から変えたり、前もってガキを拘束してからケンシロウと対峙したり、左足に防具を装備したりと対策を打つが、いずれも失敗に終わっている。
しまいには分身したり、ボウガンのガキ(「マコ」という名前がある。ケンシロウが感度3000倍と化したジャギに「これはあの幼い兄弟の分だ!」と言いながら矢を刺すシーンで使われた矢を撃ったガキ。ちなみに原作では矢は一発だけであったが、イチゴ味では何十本も用意しており連射する気満々)という亜種が登場したり、修羅の国の「名を許されてない修羅」が全員このガキだったりもした。

イチゴ味は「よく見ると大まかなパワーバランスは原作とほぼ変わらない」ことで知られる漫画だが、彼のみがそのくびきから外れている。
とはいえ、実は原作においてサウザーを流血させたのはケンシロウを除くと彼と石灯籠のみであり、その点では愛するシュウ様より上である。ある意味では原作通り……なのかもしれない?
原作でサウザーが戦った相手が少ないだけとか言ってはいけない。*1

そしてサウザーはあまりにもターバンのガキに狙われすぎたことから「どこの土地にも必ず1人はターバンのガキがいる=ターバンのガキどもはこの世界を支配している存在なのでは?」という考えに思い至り……。

バット「おいサウザー、あんまりケンにおかしなこと吹き込むなよな!」
リン「ケンは人一倍純粋なのよ?真に受けて変に影響されたらどうするのよ!」

ケン…………!?

バット「あっ!!おいリン、ケンの奴案の定ちょっと真に受けてやがる!!」
リン「そんな!!戻ってきてケン!!ケーーーーン!!


北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝での活躍】

演じるのは一般の子供。
であるが、ドラマ撮影を通じてシュウ役の谷口陣に懐いており、逆にサウザー役の柏葉隆吉には敵意を見せるようになっていた。
谷口さんは今まで悪役ばかり、対して柏葉さんは正義の味方役が多く、そのためにレム役の少年からの反応は互いに良い刺激となった。
それを見ていたスタッフが例のナイフのシーンを思いつき、少年は勢いのままにナイフを突き刺す好演技をした。
だがそのナイフの刺し方はいうなれば野球のピッチャーみたいなものであり、それを見てヤクザものの作品にたくさん出ていた谷口はあろうことか少年に鉄砲玉スタイルの突き刺し方を教えてしまった。

こうしてターバンのガキの名シーンが完成したわけだが、子供にそれを教えた谷口は周りからツッコまれまくっていた。
しかし、悪役を演じ続けている谷口も演技を離れれば子供好きの気のいいおっちゃんでそれで少しズレている事がわかるという、まさしく『ドラマ撮影伝』らしい一幕と言えよう。

また上記の「拳法の達人が子供に不覚を」取ったのは放映時にファンたちにツッコまれていた。

【余談】

イチゴ味がアニメ化され、その流れでサウザーがフィギュア化した際になんとおまけで立体化されている

また変に知名度が上がったせいか、コミックゼノンで行われた北斗の拳(イチゴ味ではない)人気投票で16位にランクインするなどカルト的な人気を誇った。
ただ21位が「ジャギの石像の前で埋められ命乞いをする男」とかいう若干ネタに走ったものなので参考にしていいかはわからないが。

一方で『PS版北斗』では出番が省かれている。
……のだが、そのせいで残虐なサウザーをなぜケンシロウは有情拳で倒したのかがわかりにくくなっており、改めて彼の必要性を証明した事例と言える。

真・北斗無双』でも登場しているが、見た目は単なる金髪の少年となっておりターバンをしていない。また得物が巨大な釘のようなものとなっている。

ちなみに太ももは拳士達にとっては割と無防備になりやすく、ラオウなんかも2回ほどボウガンでそこを攻撃されている。
「二指真空把あるのに矢受けるんかい」と倉尾宏辺りにネタにされまくっているが無茶言ったらんとってください
またコウケツも子供であるリュウにやられており、ターバンのガキの南斗脚殺刃技術は着々と受け継がれているかもしれない。






見ろこのガキを!アニヲタの思いがこんなガキすら項目を作らす!!

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最終更新:2026年08月28日 00:42

*1 サウザーが原作で戦ったのは「ケンシロウ」「オウガイ」「シュウ」の三名。このうちシュウはほとんど不戦勝、オウガイは決戦前に差し挟んだ過去編のみの登場なのでそんなに紙幅は割かれず、本格的な戦闘シーンがあったのはケンシロウ戦のみである。