登録日:2025/10/05 Sun 11:58:45
更新日:2025/10/05 Sun 13:31:00NEW!
所要時間:約 6 分で読めます
くまぐらしとは「ピッコマ」で連載されている漫画である。原作:野田宏。作画:若松卓宏。既刊3巻。
◆概要
常に危険性を考慮して可能な限りリスキーな行動を避ける傾向にある熊田曜七(32歳)は、ある日仕事から家に帰るとリビングで巨大な熊と遭遇する。当然恐怖におびえる彼だが、何故かその熊は家事手伝いを積極的に行い、曜七の身の回りの面倒を見始めた。
恐怖に怯えながらもこの熊の言動の意味を調査するために、部下や知り合いを頼る曜七の熊との同居生活を描いた物語である。
◆登場人物
熊田曜七(くまだ・ようしち)
物語の主人公。32歳。会社では係長の地位にいて、部下も数名存在する。幼い頃のとある出来事に危険性を考慮して可能な限りリスキーな行動を避けるようにしている。
学生時代に住んでいた天井の低いボロアパートでの生活が嫌で、地位昇格を機に高層マンションの一室を購入したが、そこで熊と遭遇して生活は一変。
厄介ごとになる可能性があると言うだけで子供含む他人との関係を最低限に済ませ、リスク管理帳マニュアルを常に懐に忍ばせているような彼が、熊に対してビビりながら生活する様を楽しむのがこの漫画の面白さの1つ。
基本的に冷静沈着で聡明の筈なのだが、動揺からか作中では奇行を取ることが非常に多く、部下からも「奇人」として扱われている。
「リスキーな行為は避ける」を徹底している彼だが、トラブルの源として例に挙げられることの多い酒に関しては好物なのか家の中に多種多様な酒を置いてあり、飲酒するシーンも少なくない
熊
もう一人(一匹?)の主人公。突然曜七の部屋に出現したかなり大きなサイズの熊の漫画にありがちなデフォルメなどの描写は一切なく、常にリアルな造形で描かれる。性別不明。
それでいて明らかに人語や文明を理解している節があり、曜七が会社でいない間の家事や食料の買い出し、帰宅後の食事の用意などを超怖い顔のままこなす。
基本的に曜七によって存在を隠されているが、泥酔していたとはいえ赤城レミには存在を知られており、曜七の口癖から「リスキー」と言う名前を付けられる。
曜七のいない間はヨガをしながらテレビを見て過ごしたり、大柄な人間に変装して買い物を済ませるなどまるで主婦のよう。曜七の事はかなり気に入っているようで、よく抱きしめている当然曜七は恐怖で滝のような汗を流すが
猫などの小動物には優しいが、曜七を襲おうとした他の野良熊に対してはかなり怒気を露わにしており、殺気だけで退散させている。
前述通り明らかに知性が人間並みであり、曜七がストレス性の胃潰瘍で倒れた時には近くの人間を使って救急車を呼ばせたり、彼のスマホを使って会社の人間を見舞いに向かわせたりしている。
赤城レミ
曜七の部下である25歳の女性。アドレナリン中毒で、常に刺激を求める性質対して淡い恋心のようなものを持っている。
曜七の新居引っ越し記念パーティとして彼の家に赴いた際に泥酔していたとはいえ、熊と遭遇している。
前述通り、常に刺激を求める生活でプライベートでは絶叫系に乗ったりサバゲーに参加したり曜七に対してわざと仕事でミスをして怒られたりして興奮しているが、熊の存在を知ってからは盗撮することで刺激を得ている。
ちなみに家事などは一切できず、部屋は基本的に脱いだ服やごみなどでいっぱい。
曜七からの評価はあまり高くないが、その元気さに助けられているような描写もある。
来栖ナオ
曜七の部下である25歳の女性。曜七の事は普通に上司として慕ってはいるもののやはり奇人として見ている。
同僚の赤城とはプライベートでもよく一緒に遊ぶ仲であり、その性質をよく知っている。
常に冷静であまりプライベートの事も語らないため、曜七からの評価は高かったのだが、生粋のコスプレイヤーであり、コスプレの話題になると完全にただのオタクになる。
白田幸(しろた・みゆき)
曜七の部下である28歳の女性。温厚な性格だが、曜七の部下の中では年長のためか後輩たちに対してはしっかりした対応を取る。
食べ歩きが趣味で他人が食べているところを見るのも好きと言うが、実際には大食い動画ばかりを上げているフードファイター系チャンネルの投稿者であり、熊から逃げてきた曜七にも山ほどの料理を食べさせ、その様子を勝手に動画で上げたため曜七からの評価はかなり下がった。
砂波(さなみ)
曜七の部下である大柄な青年。明るい性格で、登山が趣味のマッチョマン。
筋トレに対して異常な情熱をもっており、家には大量のトレーニング器具がある。曜七の熊を山に逃がす作戦では一緒に登山をした結果他の熊に襲われて気絶すると言う貧乏くじを引いたことも。
曜七の事はつまらない人間だと思っているがそれでも熊への恐怖で怯えるあまり町で奇行をした結果警察に連れて行かれそうになった彼を助けるくらいには嫌いではない。
橘貫太郎
曜七の部下である青年。前髪で両目を隠しているマッシュヘアーの若い男性。まだ社会人になりたてなのか、パーティをしているとはいえ上司の曜七に対してかなり馴れ馴れしくしたり、剥製の振りをしている熊をバンバンたたいたりするため最初から評価は低いが、趣味が呪物集めだと知ってからはヤバイ奴認定されてしまった。
藪次長
曜七の上司である中年男性。曜七の事は長くから面倒を見ており、その度を越えた几帳面さに危うさを感じている。しかし、熊との生活から少しずつ部下たちと交流を深めていく最近の姿を見てほっとしていながらも寂しさを感じていたりする保護者的立場の人間。
阿比留(あびる)
曜七と同じマンションの隣室に住んでいる若い女性。働いているような素振りもなく、緑ハイを片手に草野球を見るのが趣味と言うダメ人間ぽい生活をしているが実際には有名なロックバンド「マジックマウンテン」のベース担当でありその活動で生活費を賄っている。
軽そうな喋り方でありながら深夜までベースの練習をするくらいには真面目。しかし最近厄介なファンに付きまとわられているらしい。
飼い猫の「ホクサイ」を飼っており、溺愛している。
ナターシャ・パーヴロヴナ・メドヴェージェワ
近所のコンビニで店員をしているロシア人の女性。日本語がたどたどしいのはともかく、コンビニの制服を普段着として生活していたり飼い犬に「猫」と名付けているなど少し変わった人物。
やたらと熊に詳しく、曜七にアドバイスをしてはトラブルの原因を作っている。
曜七の両親
母親はいろいろなことに挑戦するのが趣味だったがそれ故の事故で既に亡くなている。父親は健在だと思われるが、今の曜七を形作った張本人なのかかなり几帳面な性格。しかし仕事人間でありあまり妻や子供と触れ合ってこなかったらしき描写がある。
追記編集は都会の高層ビルで2メートル半の熊と同棲しながらお願いします。
最終更新:2025年10月05日 13:31