登録日:2025/12/29 Mon 07:47:00
更新日:2026/01/03 Sat 22:20:11
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『殺人の時効は15年』は、1997年7月19日にリリースされた寺田創一によるマキシシングル。
1982年に発生した「松山ホステス殺害事件」の容疑者・福田和子の合成音声をサンプリングした怪作である。
2025年現在、iTunes StoreとApple Musicにて「日本音響研究所と極東録音」名義で配信されている。
概要
日本のハウス・ミュージックの先駆者であり、人気ゲーム『
サルゲッチュ』の音楽担当でも知られる寺田創一が、当時公訴時効を目前に控えて社会現象となっていた松山ホステス殺害事件をモチーフに制作した。
楽曲の最大の特徴は、音声分析の権威である日本音響研究所が当時の科学技術を駆使して作成した福田容疑者の合成音声を全面的にサンプリングしている点にあり、クレジットにも同研究所の名が刻まれている。当時、警察は捜査の一環としてこの合成音声を公開し情報提供を呼びかけていた。
なお、本作のリリース(1997年7月19日)からわずか10日後の7月29日、逃亡を続けていた福田容疑者が福井市内で逮捕された。
2010年4月の法改正により殺人罪の公訴時効は撤廃されたため、この楽曲のタイトルは「殺人の時効」という概念がなくなった現在では歴史的な意味合いを持つものとなっている。
内容と音楽性
音楽的には、当時の寺田が得意としていたアシッド・ハウスやテクノをベースとしている。不気味に響くベースラインと、淡々と繰り返される合成音声のフレーズが、逃亡の焦燥感と狂気を演出している。
使用されている音声は、日本音響研究所がプロファイリングに基づいて作成した以下の様な意味合いのフレーズが中心となっている。
- 殺人の時効が15年であること
- ここで捕まるわけにはいかないこと
- 残りの1年間を逃げ通してみせるという意思
逃亡中の福田和子の実際の発言を基にした生々しい内容で、聴く者に強い印象を残す。
またコーラスパートでは、指名手配犯として偽名の使用や整形を繰り返し逃亡を続ける福田容疑者の視点が描写されており、経歴的事実を下敷きにしつつ、その内面や葛藤を象徴的に表現している。
ラガリミックス版ではレゲエ要素が加わり、よりダンサブルなアレンジとなっている。
収録曲
全曲の作曲・編曲:寺田創一
- 殺人の時効は15年 (4:31)
- 15 Years (Ver. 1997/8/19) (4:27)
- 殺人の時効は15年 (Ragga Remix) (4:30)
- 15 Years (Dread Info.) (5:39)
余談
- リリース時期が逮捕と重なったため、捜査協力的な意図があったとも噂されるが、公式には実験的な音楽作品として位置づけられている。
- 寺田曰く、福田容疑者が仮出所した暁には本人の声でレコーディングし直したいという希望があったそうだが、結局それが叶うことはなかった。
追記・修正お願いします。
- 歌詞の記載を削除しました -- 名無しさん (2025-12-30 09:34:04)
- 実は検索してはいけない言葉@Wikiに載っていたことがあったが、報告した人の意向でその記事が削除された事がある -- 名無しさん (2025-12-31 15:30:50)
最終更新:2026年01月03日 22:20