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十二支同盟(仮面ライダーマイス)

登録日:2026/09/21 Mon 10:48:07
更新日:2026/11/08 Sun 23:36:27NEW!
所要時間:約 8 分で読めるよ






使命に背いた「子(ねずみ)」に代わって、「猫」の僕が十二支を率いて幾星霜……

僕たち十二支同盟が眠りから目覚めた今こそ、人々を不可思議の手から救う時だ。
みんな、頼むよ。



十二支(じゅうにし)同盟(どうめい)とは、令和仮面ライダーシリーズ第8作『仮面ライダーマイス』に登場する組織である。



【概要】

『マイス』の世界で人知れず暗躍し、人を喰らう謎の怪物「不可思議」の討伐及び研究などを行っている組織。十二支同盟そのものも公には認知されていない。
物語開始時の100年前……大正時代には既に存在しており*1、当時のメンバーはここ100年眠りについていたが、現代に蘇った不可思議に対抗すべく活動を再開した。

構成員は干支の動物名をコードネームにした主力戦闘員兼上級幹部の「十二支」と下級構成員が存在し、十二支は変身ベルト「マイスドライバー」で仮面ライダーに変身して不可思議と戦う。
ただし、100年前の出来事により十二支の中の「子」が除名され、代わりに「猫」が入っている。
また、不可思議の体内にあるシードエグズを回収することも目的としている模様。

だが、100年のブランクはやはり大きいようで、新たな進化を遂げた不可思議には対処し切れておらず、さらにはいなくなったはずの「子」の仮面ライダーである仮面ライダーマイスこと音澄宙の横槍も入ることもあり、やや遅れを取っているのが現状。
現在の頭目である「猫」こと嶺髙華武利は、音澄が執事として働く瑞生家に下級構成員の麻尾達臣を家庭教師として送り込み、調査を行っている。

一応正義の組織ではあるものの、100年前に「猫」が「大いなる希望」になりうるはずだった何者かの命を奪ったことが示唆されており、何かしら裏があるようで……

また、ライドエグズを用いた形質転換(メタモルフォシス)、各種制御バックルの開発など、当時としても現代基準としても高い技術力を持っているが、反面スマートフォンなどの現代のテクノロジーにはまだまだ疎い様子*2。


【構成員】

幹部以上の構成員は大正時代らしくモダンチックな衣装を身に纏い、着用しているインバネスコートには自らが変身するライダーのモチーフとなった動物の絵柄が家紋のようにあしらわれている。
TTFC補完シリーズ『仮面ライダーマイス 十二支十色』にてダットが語ったところによれば、同盟に所属する下級構成員以上の者にコートが支給され、十二支に選ばれると専門の仕立て屋により、各々の個性が表れたものに仕上がるという。

現在はモダンな木造の屋敷らしい場所を拠点としており、12の個室に囲まれた会議室で各メンバーの活動報告と、不可思議に関する情報の共有を兼ねた「十二支会議」が定期的に催される。
屋敷周辺は異空間のようになっているらしく、入り口は山奥のつり橋の前にポツンと立っているドアがあり、パズルのようにドアの絵柄を合わせないと開けられない仕組みになっている。


〇十二支

前述の通り、十二支同盟の主力部隊を務める幹部陣。
大半のメンバーは仮面ライダーに変身可能で、コードネームと同じライダー名を冠する者が多い。
変身時にはお馴染み「変身」の掛け声の前に「形質転換(メタモルフォシス)」と付け加え*3、モノクロ映画風のカットインが挿入される。
なお、形質(けいしつ)転換(てんかん)とは「外部から細胞にDNAを入れるとその細胞の性質が変わる」という、いわば中身を変性させる意味を持つ言葉である。

丑・午・亥のメンバーは現在未登場。
これらは十二支を環状に並べた際に子(猫)の両隣と真正面に位置するポジションとなるが……

  • 嶺髙(みねたか)華武利(かむり)/仮面ライダーマオウ

ならば、次こそは僕の手で……本当の希望へと導く!

演:東啓介
スーツアクター:縄田雄哉

現在の十二支同盟のリーダーを務める「猫」。
派手な帽子とスーツを身に纏う長身の男*4で、一人称は「僕」。
癖の強い十二支たちを束ねる優れたカリスマ性の持ち主*5で、下級構成員であろうと無下にせず重要視する「基本的には」物腰柔らかい性格。
しかし、四話ラストでマイスに出し抜かれた挙句にシードエグズを全て持っていかれた達臣に対して40点厳しめの評価を下し、「ちょっとがっかりだな……」と呟くなどややブラック上司めいた一面もある。
加えて部下の失態にはキッチリペナルティを下す方針らしく、三話ではシードエグズの回収を十全にできなかったダットにマイスドライバーを達臣に渡すよう命じたり、六話では自身の指示を無視したジャオに対し、スネークサイズを投げつけて右頬に傷をつける形で折檻する*6など、厳格ながらも苛烈な一面が見え隠れする。
ちなみにこの後、スネークサイズをジャオに返そうとするフリをして床に捨てるパワハラじみた場面があるが、この演技は東氏のアドリブらしい。アドリブでここまで冷酷さを出せるのは氏の演技力の賜物と言えるが、さすがに怖いです。
さらに先代マイスが警戒するほどの野心を内に秘めているようで……

また、達臣が子供の頃から容姿が変わっていない描写から、100年の眠りとは別に不老の手段を用いている可能性もある。
実際、六話ラストでは彼もまた瑞生優菜と同じく、シードエグズの成分を摂取している描写があるが……?

変身する仮面ライダーマオウは赤い猫のような姿で、専用の変身ベルト「マオウドライバー」と、ライドエグズ1を何らかの力で変質させた「ライドエグズ1 炎(エン)」で変身する。最低最悪の魔王ではない。???「我がマオウ!」
実力も先代マイスと互角以上に渡り合い、圧倒するほど高く、現代においても変身直後の一太刀で不可思議を粉砕し、現マイスが全く手も足も出ない*7など全く衰えていない。
また、剣戟にも射撃にも使え、マイスエッジ同様エグズを装填して必殺技を発動できる大剣「マオウブレイド」を武器としている。

名前の由来は「猫被り」、ライダー名の方は「猫」の中国語読み「マオ」が由来だと思われる。

  • ティグル

猫は地を這う犬ではない。空間を支配する狙撃手になれ!

演:金子隼也

「寅」を担当するチェック柄のスーツを着た青年。
温厚な性格で、自分たちの障害になりかねない現マイスとも不可思議を討伐する者同士、協力し合える可能性を模索している。*8
下級構成員である達臣のことは弟のように可愛がっているようで、他のメンバーが彼を冷遇する中でも「そう捨てたもんでもないさ」とフォローしている。
華武利とは同じネコ科だからか同期で、呼び捨てかつタメ口で話すなど、対等な友人としての付き合いがある。
だが、それ故に彼が何かを隠していることに気付き、独自に行動を開始するが……
前世の影響か手先が器用で、小型ドローンを自作している。
「華武利や達臣との関係性」「誠実な人柄」「達臣と一緒にドローンを作る約束をする」「上司に不信感を抱き独自に調査する」など凄まじい速度で死亡フラグが乱立されており、「クリスマスを境に消されるのでは?」と心配されている。

演じる金子氏は過去に『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』にてヒジリ アキトを演じており、「ウルトラマン(ヒーロー)になりたかった男」というポジションだった彼が晴れてヒーローになったとも言える。
そして同作のウルトラマンであるマナカ ケンゴ役・天弦晃雅/キュアカグラ役・晴渡一輝/パトレン1号(ユニバース戦士)役の寺坂頼我氏と合わせれば、地味に日本の3大特撮及びニチアサヒーローコンプだったりする。

名前の由来は虎のフランス語表記「tigre」から。

  • ダット/仮面ライダーダット

あれは私の獲物……60秒で仕留める。

演:安藤奈々子
スーツアクター:宮澤雪

「卯」を担当する赤い帽子とワンピースを着たモダンガール風の女性。
音澄が初めて遭遇した十二支同盟のメンバーで、二話における牙不可思議の追跡劇にて彼に出し抜かれてしまっている*9。

時間にかなりうるさく、長話を嫌う上に戦いを始めとした物事を指定した時間内に遂行することを信条としており、それ故に懐中時計で時間を計測する癖がある。
口数は多くないが負けん気が強く、ドスの効いた声でメンバーを威圧することも。
一方で同性でありつつ正反対な性格のムトンとは銀座に出かけたり、彼女の機嫌を損ねさせたヴァンケンにあからさまな嫌味を言ったりしている。『十二支十色』でも「ムトンのことは……嫌いじゃない」と評するなど、他のメンバーと比べて態度は柔らかい。
華武利のことは十二支リーダーという立場を抜きにしても心酔している様子。
流行にはかなり敏感なのか、現代の女子高生たちが口にしているのを聞いたのを気に入ったのか「超メロ~い」を意味も分からずに連呼する一面も。おかげで「ニコ動とか見せちゃダメなタイプ」と視聴者から言われたりしている。
一応、その後にはニュアンス上適切な形で「うわ、ボロ」と口にしたりもしている*10ので、折をみてちゃんと現代ことばの意味を調べてはいると思われる。

マイスドライバーとスラッシュボーンバックル、「ライドエグズ4」で変身する仮面ライダーダットはターコイズブルーのウサギのような姿で、聴覚に優れ、跳躍力とスピードを武器とする魁役。
また、人参を模した短剣「ラビットソード」を武器とする。
変身時にはウサギの如く小ジャンプする。かわいい。

演じる安藤氏は過去に『仮面ライダーガヴ』に立彫珠希*11役でゲスト出演したことがある。

名前の由来は「脱兎」から。

  • リュウズ

何者かが、我らの獲物を横取りしている……とでも?

CV:白熊寛嗣
スーツアクター:縄田雄哉(仮面ライダーマオウ、仮面ライダージャオと兼役)

「辰」を担当する龍の仮面*12とローブを着た謎の人物。
その怪しげな見た目に反しメンバー内でも常識的な方で、冷静かつ頭脳派な参謀役。不可思議やライダーエグズの謂れについても詳しく、現マイスのベルトの技術についても着目している。
華武利とは対等に話せるほど親しく、実質的な同盟のNo.2に相当する。
マイス陣営の手際の良さについては心当たりがあるのか、「自分たちよりも早くに目覚めたあの男」について言及しているが……?

CVを担当する白熊氏は過去に『仮面ライダーセイバー』のゴーレムメギドのCVを担当した経験がある。

名前の由来は恐らく「竜頭」。
これだけでも時計のネジなどの意味を持つが、ジャオ(蛇尾)と合わせると「竜頭(りゅうとう)蛇尾(だび)」という四字熟語になる。

  • ジャオ/仮面ライダージャオ

最高の苦しみの中であの世へ送る……。俺からのはなむけだ!

演:坪倉康晴
スーツアクター:縄田雄哉(仮面ライダーマオウ、リュウズと兼役)

「巳」を担当する、スーツを着崩した不良風の青年。
言動も態度も荒っぽい武闘派で、「力こそ全て」が信条。
心酔する華武利を除いたメンバーとは折り合いが悪く、特にダットを「ウサギ女」、達臣を「役立たず」呼ばわりするなど当たりが強い。
ただし、ダットに関しては彼女がペナルティとして達臣にマイスドライバーを貸与する形になってしまった際、彼女を嘲笑わずに気遣わしげな顔を見せており、なんだかんだで実力を認めている節はある*13。
華武利を心酔しているのは上記の通りだが、それ故に独断専行に走りがちで、戦闘時は蛇系ライダーの性なのかサディスティックな面を覗かせるなど、血気盛んながらも危うい部分が目立つ。
実際、五話では良かれと思ってマイスを勝手に襲撃した上、マイスを優先して角不可思議を取り逃した挙句に廃病院を爆発させて被害を拡大してしまい、華武利から上述の折檻を受けている。にもかかわらず六話でまた勝手に行動したため、無情にもヴァンケンの方が被害を受けた上に、自身も七話で独房に閉じ込められる憂き目に遭った。

加えてあまり我慢強い方ではないらしく、華武利の忠告があったにもかかわらずマイスの子供じみたヤジによる挑発に簡単に乗せられ、ムキになってしまうほど。
その一方で喧噪や風紀を気にしたり、英字新聞を読む、「毒蛇は急がない」というシャム*14のことわざを引用するといった生真面目さがあり、力ずくとはいえ知恵の輪を解く意外な一面も見せる。
そんな彼でも、『十二支十色』では「強さは全てだ。だが、仮面ライダーの力は正義を成すためにこそ使うべきであり、世界そのものを守るというのが我々の使命。“ラブ&ピース”だ」と彼なりの正義感と十二支同盟の使命感を示している。

マイスドライバーとバイトボーンバックル、「ライドエグズ6」で変身する仮面ライダージャオはワインレッド色のコブラのような姿で、長い尾「ジャオベロウズ」を鞭のように振るう変則的かつしなやかな攻撃や、蛇の尾を模した片手持ちの鎌「スネークサイズ」を用いて相手を執拗に追い詰める接近戦を得意とする。

名前の由来は恐らく「蛇尾」。祭りの場所はここか? 凶暴凶悪なライダーは多分関係ない。

  • ムトン/仮面ライダームトン

ケン様は排除などされておらぬ! どこまでも侮辱しおって!
十二支の羊は、オオカミになど……負けぬ!!

演:長谷川かすみ
スーツアクター:宇佐見紗風

「未」を担当するハイカラな和服を着た女性。一人称は「妾」で、古風なお姫様のような口調で喋る。
おっとりとしたマイペースな性格で、会議でも眠ることを優先し、皆を呆れさせている。
だが頭の回転は早く、突然起きて不可思議が新たな進化をした可能性を示唆するなど、話の核心を突く言葉を発してはまた眠る。
ヴァンケンを「ケン様」と呼び慕っているが、自分の意見はちゃんと押し通すなど、決して妄信的ではない様子。
一方で怒らせると非常に怖く、ヴァンケンが負傷する原因を作ったマイスに対し、「泥棒ネズミ、次は妾が八つ裂きにしてくれる!!」と激しい口調で恨み節を吐いていた*15*16。
それでもやはり華武利には逆らえないようで、マイスとの報復戦でも彼が現れると引き下がり、マイスから奪い返されたヴァンケンのライドエグズ11を素直に受け取ってお礼を言った。*17
その華奢な見た目に反し、かなりパワフルかつ身軽な身体能力の持ち主で、片手で成人男性の達臣を持ち上げるのみならず、生身でもシープハンマーを振り回し、そのままマイスが出現させたクォンタムウィールを叩き割って「マウスセパレード」の発動をキャンセルしてしまったほど。要するにこの人の枠である。
脚力も全力で逃げる達臣に余裕で追いつき、そのままドロップキックをかまして大きく吹き飛ばすほど高い(曰く「羊の足を舐めるな*18」)。

マイスドライバーとバイトボーンバックル、「ライドエグズ8」で変身する仮面ライダームトンは白と桃色で彩られた羊のような姿で、羊の毛玉を模した大槌「シープハンマー」を振り回すパワーファイター。

演じる長谷川氏は『王様戦隊キングオージャー』にてモルフォーニャを演じており、前作に続いてゴッカンの住民が仮面ライダーシリーズに出演することになった。『キングオージャー』の出演者という観点なら、この方も。
また、『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー ポーラー・ビギニング』では大人になった糸切緑子を演じており、1年に2回東映特撮に出演している。

名前の由来はフランス語で羊を意味する「mouton(ムートン)」から。

  • エンデ

腑に落ちん…。全く腑に落ちんね。
ハウエバーしかれども、あながちなくもなくもなくもない……と、僕は思うね。

演:鈴木浩文

「申」を担当するボサボサ頭+煤を被ったような顔にモノクルをかけた学者風の男。
装備の開発などを行うメカニック担当で、会議でも図面を見ながら参加する好奇心旺盛な性格。
戦力の増強に直結する仕事を手掛けているからなのか、華武利と謁見できる機会も多いようで、それをネタに他メンバーにマウントを取ろうとする意地の悪い面もある。
ただし、華武利に対しても他の面々と比べてやや客観視している節もうかがえる。
「犬猿の仲」ということわざの通り、ヴァンケンとは仲が悪いとのこと。

演じる鈴木氏は過去に『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』にてキジブラザー/雉野つよしを演じており、『仮面ライダーガッチャード』のスズキ役や『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』の鳥飼翔/レッドバスター(ユニバース戦士)役でのゲスト出演を経て、東映特撮に2度目のレギュラー出演を果たした。
なお、『ドンブラザーズ』でも犬のお供とは因縁があった。

名前の由来は恐らく「猿の手」から。間違っても「“縁”が“で”きたな!」からではない……はず。その時にも猿モチーフのお供がいた。

  • ケイ

エンデ、お任せを。
謎の不可思議狩人も、これなる『すまぁとふぉん』で、たちどころに調べて差し上げ───

演:西山蓮都

「酉」を担当する十二支最年少の少年。
年少故に他メンバーには敬意をもって接する礼儀正しい性格だが、落ち着きがなかったり、余計な一言を言ったり*19と未熟な一面もある。
また、スマートフォンをいち早く入手して情報収集に努めるなど、現代文化にも積極的に馴染もうとしている。
「100年前の人間のデータなんて残っていないはずなのに、どうやって契約したんだ」とかツッコんではいけない。
華武利のジャオの折檻のついでにダーツボードを壊される、ヴァンケンの件で頭に血が上っているムトンに不用意な発言をしたばかりにボコボコにされるなど、やや不幸属性持ちの気がある*20。

演じる西山氏は子役時代に『セイバー』第1章にて亮太*21役で出演した経験を持つ。

名前の由来はニワトリを意味する漢字「鶏」の別の読み方から。そのため、レッドバスター最大の天敵でもあったりする。あとはクリスマスにシャケに因縁つけられそう。

  • ヴァンケン/仮面ライダーヴァンケン

『深く眠っていても魂は働いており、世界の役に立っている』───という言もあるぞ、ジャオ殿。

演:岩永丞威
スーツアクター:永徳

「戌」を担当するハンチング帽を被った書生風の男。
真面目な性格で、文学に興味を持っており、一話では古代ギリシャの哲学者・ヘラクレイトスの名言を、五話では石川啄木の詩集を引用する博学ぶりを見せている。
ティグルと共に個性的なメンバーを諫めるまとめ役的な立ち位置を担っており、ムトンからは敬愛されている一方で、彼もまた彼女のフォローを欠かさないなど気にかけており、機嫌を損ねさせたらすぐに謝罪しに行くなど2人の関係性は深い。なんだかこの2人だけ雰囲気が朝ドラっぽい。
また、不可思議に友人を喰われた者たちを気遣う優しさも見せている。その人柄の良さから、ティグルと同じく早期退場を心配する視聴者も多い。

詳しくは個別項目を参照。

〇下級構成員

  • 麻尾(あさお)達臣(たつおみ)/仮面ライダーリド

音澄宙、必ず秘密を突き止める。……人々の平和を守るために。

演:安宅波颯
スーツアクター:永徳(仮面ライダーヴァンケンと兼役)

華武利が現マイスこと音澄を調査するべく、彼の勤め先である瑞生家の娘・優菜の家庭教師として送り込まれたスパイ*22。
眼鏡をかけているが、外している場面も多いため、ひょっとしたら伊達眼鏡の可能性もある。

彼もまた100年前の人間で、(恐らく不可思議の襲撃を受けて)子供の頃に住んでいた村を焼き払われ、路頭に迷っていたところを華武利に拾われた過去を持つ。
それもあってか華武利を心酔し、ティグルのことを「ティグ兄」と呼び慕っているが、2人とヴァンケン以外の十二支からは格下と侮られている。
とはいえ、この時代で定職*23を持つほど馴染み、優菜の勉強を教えられる程度には頭が良く、現代社会にも順応するなど優秀であることには間違いないようだ。
一方で、留守を見計らって音澄の部屋を捜査した際には思ったような情報が見つからずにキレ散らかしたり、半ば衝動的に音澄秘蔵のチーズ「シニティーロ・シラクリュアの超絶品ゴーダチーズ」を盗み食いするなど、コミカルな一面もある。
音澄の過剰なチーズ愛からして、バレたら恐らく解雇どころでは済まないだろう。
また、手にして間もない仮面ライダーの力を「正義の力」と称して陶酔するあまり不可思議を仕留め損なう、音澄の口車にあっさり乗せられるなど、精神的にも未熟な部分が見られる。
しかし、その正義感は本物で、音澄のマイスが不可思議を撃破すると喰われた人間が生還できると知った際には驚き、その件を華武利に問い詰めるもはぐらかされてしまったことを通して彼に対する疑念や不信感も抱き始めている。
同時に彼に仮面ライダーとして憧れに近いものが芽生えてきており、単独で不可思議に襲われた際に彼に内心助けを求めていた。

音澄が視聴者視点でも謎が多い主役なのが相まって、作劇的には彼が本作における狂言回しの役割を担っており、
主にマイス及び音澄について調査する過程で謎や状況の分析に思案を巡らせる、という形で視聴者に解説する立ち位置にいる。

三話では華武利からハンマーボーンバックルと「ライドエグズ1」を譲渡され、ダットから貸し与えられたマイスドライバーを用いて仮面ライダーリドに変身。本作における2号ライダー的存在。
黒い猫のような姿で、猫の如く立体的な機動力を駆使して戦う。
また、変身中は音澄や優菜に対する身バレ防止のためか、初期の仮面ライダーゲンムやナイトローグよろしくボイスチェンジャーを使ったような声色に変化する。
また、生身でも使用できる拳銃型の武器「リドマグナム」も所持している。

演じる安宅氏は、本作と同じ多人数ライダー作品である『仮面ライダーギーツ』の39話にて、スケートボードで遊んでいた少年の一人を演じていた。

名前の由来は恐らく「マオウたちの臣下」。あちらのご本人も触れているが、ジーッとしててもドーにもならねぇ!なプロではない。 なんならご本人もそう言っている。
ライダー名のリドは「取り除く・排除する」という意味の英単語「rid」から取られており、華武利直々に名付けられた。


〇元メンバー

  • 先代仮面ライダーマイス

100年後、また新たな扉が開かれる! 人の進化は止められない!

CV:小林親弘(ナレーションも兼任)

十二支同盟の元リーダーである「子」。
変身者は不明で、現マイスとは異なり腰にマイスドライバーを巻き、ハンマーボーンバックルを装着している。
また、銀と青を差し色に配したカラーリングは現マイスと共通するが、一方で全身のシルエットは黒を基調とした鋭角的なものになっており、特に首から下の造形はリドのものと一致している。
何らかの理由で100年前にマオウと激突しており、その後の詳細は不明。
音澄・優菜の後見人であるおやっさんこと天多可昭は、彼とは知り合いのようだが…?


【ガジェット】

  • マイスドライバー
システム音声:グレッグ・アーウィン、松浦航大

音澄及び十二支同盟が使用する変身ベルト。同盟の人数分、全12本が存在する。
音澄こと現マイスが胸に巻くのに対し、十二支同盟は従来通り腰に巻いて変身する。
共通して各種ライダーエグズを中央部の「エグズマウント」に装填して変身するが、十二支同盟は同時に「ボーンバックル」という制御装置を装着して変身する。
特に本人しか使えないようなセーフティは設けられていないようで、他の人間に譲渡しても問題なく変身できる。

また、マイスは変身中に展開されたライドエグズの殻の周囲を回る光子のようなエフェクトと同じ色のフレームが発生し、殻自体は台座として集積したり散らばって消えるのに対し、十二支同盟のライダーは殻をアーマーとして纏うという違いもある。
それ以外では、必殺技発動時の音声も現マイスが「セパレード!」、十二支同盟が「バ・ク・メ・ツ!」と異なっている。

両者とも共通して「どこからともなくベルトを取り出す」のではなく、「携帯しているカバンやリュックから取り出して装着する」というプロセスが取られている。
それ以外の詳細についてはこちらを参照。

  • ボーンバックル
十二支同盟がマイスドライバーを使用する際に装着する制御装置。劇中では「制御バックル」と呼ばれている。
このバックルはマイスドライバーの四隅にある東西南北のコンソールのうち、特定の方角に対応した部分の操作入力を代行している。
これによりドライバーの反応炉「エイリアンリアクター」を限定的に強制始動させ、ライドエグズの「表」の力を引き出す。
なお、本来マイスドライバーはこのボーンバックルなしでは扱えないものらしく、音澄が所持・使用しているドライバーに対してリュウズは「まさか、未知の機構が加えられているのか?」と推測している。
また、六話で音澄本人がその場にいない隙を突いて勝手にベルトを確認した達臣が「なぜあいつはこれで形質転換をして平気なんだ?」と疑問を抱いていたことから、制御バックル無しの変身は何らかのデメリットや悪影響があると思われるが、その内容までは明かされていない。
なお、ボーンの綴りは骨のboneではなく、「生まれる/生む」を意味する英単語「born」の方。

現在確認できるバックルは
  • 先代マイス・リドが使用する、北に対応したハンマー型の「ハンマーボーンバックル」
  • ダットが使用する、東に対応した回転ノコギリ型の「スラッシュボーンバックル」
  • ジャオ・ムトンが使用する、南に対応した牙型の「バイトボーンバックル」
  • ヴァンケンが使用する、西に対応した銃型の「ショットボーンバックル」
の4種類。

  • ホーコクロウ
フクロウを模したスタンプ型のアイテム。起動には「フクロウシードエグズ」が必要で、これが翼の代わりにもなる。
スタンプを押して手紙に封をし、体内に吸い込んで収納した後に自ら飛行して相手に届ける仕組み。

DX玩具版は付属するシールを貼る機能が搭載されているが、シールは使いきりなので貼り尽くすと遊べなくなってしまう。
代わりにハンコパーツをセットすることで、朱肉を用いたハンコ遊びが可能となる。


【余談】


  • 「主人公とは対立関係にあるものの、悪の組織ではない」という点は、同期のイバル連合・絶と共通している。

  • ちなみにベトナム、タイ、チベットなどのアジア諸国では、兎の代わりに猫が十二支に入っている。

  • 「100年の眠りにあった」を文字通りに捉え、かつ『マイス』本編も2026年秋と仮定した場合、十二支メンバーが今回の眠りについたのは1926年秋となるが、近い時期に起きた出来事を挙げれば関東大震災の発生(1923年9月1日)、普通選挙法制定により選挙権から収入要件が削除*25、日本初のラジオ局・社団法人東京放送局(現在のNHK AM)が恒常的な放送を開始(どちらも1925年)……など*26。
    ただし、これに関しては「端数を切り捨てた約100年」として発言している可能性もあり、仮にその意味合いであれば眠った結果、これらの出来事を目にしていない可能性はある。

  • 同盟の変身後を演じるスーツアクターは男性キャラのほとんどを縄田雄哉氏と永徳氏が兼任しており、ライダーが12人いるからといって12人個別に宛がわれているわけではない。今後並び立つ場面を撮る際には、別のスーツアクターに入ってもらうという*27。
    • 敢えて兼役をさせているのは藤田慧アクション監督の意向らしく、「スーツアクターが『PROJECT R.E.D.』シリーズや他作品のスタントでスケジュール被りになる事態を避け、年間を通して十二支ライダーを活躍させる戦略である」と東映公式において岩花希詩子APが説明している。



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  追

修 記

正  

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この項目が面白かったなら……\形質転換/

最終更新:2026年11月08日 23:36

*1 実際にはそれより以前から存在している

*2 ケイやティグルがスマホの扱いやドローンの製作に手慣れているように、「全員が完全に疎い」「組織として新しいものを拒絶している」というわけでもなく、ここは同盟内でも個人差がある模様。

*3 一話冒頭における100年前の回想では、サイレント映画風の演出だったため「形質転換」のみ表示された。

*4 演じる東氏は190㎝の高身長で、歴代仮面ライダー俳優でもトップの身長を更新した。

*5 ティグルやリュウズは2人きりの時は呼び捨てかつタメ口で会話しているが、他人の目がある時は様付けで呼ぶほど

*6 なお、その余波でケイがダーツ投げに使っていたダーツボードも真っ二つにしている。

*7 追い詰められた音澄が思わず死を覚悟するほどであり、達臣の視点から見ても「あそこまでやられたらもう戦えない」と確信させるほど

*8 とはいえ今はまだ警戒しているようで、達臣が彼に入れ込み始めていることを察した時には「任務を忘れてないだろうな?」と釘を刺している

*9 それでも牙不可思議がドロップした4つのシードエグズのうち2つを掠め取っており、事実上の引き分けに持ち込んでいる。

*10 後述するムトンに八つ当たりされたケイを見た際の発言。

*11 第7話・第8話で登場した彫刻家の女性。

*12 『十二支十色』によると、素性を隠す以外に感情を抑制する装置が組み込まれている模様。

*13 ……なのだが、よりによって六話での失態を華武利に報告したのはダットである。ダットも立場的に人のことを言えないのだが、日頃の言動のせいだろうか。

*14 タイの昔の国名。

*15 なお、実際にヴァンケンが負傷した原因は角不可思議の起こした爆発からジャオを庇ったからであり、マイスはその際に吹き飛ばされたヴァンケンのライドエグズ11を借りパクしただけである。その後はムトンと相対した時に返そうとしたが、軽いノリで返そうとした結果、余計に彼女を怒らせている。

*16 八話では、雑談している音澄と達臣の背後からじりじりと迫ってくるというホラーめいた演出もなされている。

*17 ジャオとは異なりすぐに返さなかったマイス側にも落ち度があったからなのか、特に処罰も受けなかった模様。

*18 のんびりしたイメージのある羊だが、飼育には専用の犬が必要なくらいには身体能力の高い動物である。

*19 東映公式サイトでも「ケイY(ケイだけに)なのが悪い」と明言されてしまっている。

*20 しかも後者はダットに「今のムトンにそれは……。お前が悪い」とフォローもしてもらえなかった。一応、ヴァンケンは「ケイ殿、かたじけない。もうとんだとばっちりを受けたな、申し訳ない!」と謝罪したが。

*21 神山飛羽真と顔見知りの少年。

*22 なお、スパイ活動が成り立たなくなるためか瑞生家の所在地は十二支にも秘密にするよう華武利から命じられており、怒り心頭のムトンに居場所を問い詰められても最後まで口を割ることはなく、クリーム入りたい焼きを奢ることでごまかした。

*23 四話ラストで音澄が「お前んとこの事務所にクレーム入れてやる!」と言っていたため、(表向きは)公的な機関に所属している模様。

*24 ただし、あくまでもデザイン上の話であり、幻獣拳はその名の通り「幻獣」がモチーフである。

*25 この時は「男子のみ」の規定が残っており、後に1946年に性別規定が廃止された。

*26 このためか、メンバーがテレビの類にカルチャーショックを受ける描写は今のところ見られず、ケイがスマートフォンを出した際にも機能そのものに驚いてはいない。

*27 設定上、マイスのものも含めてドライバーが12本あるので、並び立たせること自体は可能。