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横浜FCシーガルズ/ニッパツ横浜FCシーガルズ

登録日:2026/03/25 Wed 02:27:59
更新日:2026/05/06 Wed 23:36:25
所要時間:約 12 分で読めます




ニッパツ横浜FCシーガルズは、なでしこリーグに加盟するクラブ。

【概要】

【チーム基本データ】
  • 創設年 - 1984年(横須賀シーガルズとして)
  • ホームタウン - 横浜市
  • ホームスタジアム - ニッパツ三ツ沢球技場

もともと横須賀シーガルズとして1977年に設立、女子チームの活動開始は1982年からだが、それでもチーム設立が1999年の横浜FCよりも15年以上長い歴史を持つクラブである。
小学生年代から、シニア世代まで幅広くチームを保有しており(横須賀シーガルズ公式サイトによると下は小学生、上は75歳とのこと)、日本最大級の女子サッカーチームとされている。
ちなみに、小学生・中学生世代に男子チームも保有しており、伊東純也が中学生時代を過ごしたクラブでもある。

2013年から、横浜FCとの提携により「横浜FCシーガルズ」とチーム名を変更。
2016年には、日本発条(ニッパツ)とのスポンサー契約により、「ニッパツ横浜FCシーガルズ」に改称した。

男子チームが2010年代後半から昇格と降格を繰り返すエレベータークラブなのに対して、シーガルズは一度も降格経験がなく、成績はある程度安定している。
しかし、カップ戦では結果を残せておらず、なでしこリーグカップが行われていた間は一度もグループステージを突破できなかった。
また、皇后杯も最高成績は4回戦進出で、上位進出の経験がない。

2021年に女子プロサッカーリーグ『WEリーグ』が発足したが、2026年現在もなでしこリーグで戦っている。
しかし、2022年に加入した蔵田あかりがチームとしてWEリーグに参戦できる可能性を模索した上で加入したり、中学生時代からシーガルズで育った室井胡心が、クラブ公式のインタビューで「このチーム(シーガルズ)でWEリーグにいければ」と発言したりしている。
しかし、チーム公式にWEリーグ参戦を目指すことを公表したり、参入申請を出したと報道されたりしたことはない。

【歴史】

前史 横須賀シーガルズ

横須賀シーガルズとして、1977年に設立。
女子は1982年に少女チームが活動を開始。1984年には一般女子のサッカーチームが設立されている。
U-18やU-15年代では関東大会で優勝したり、全国大会に出場したりするなど、実力あるチームであった。
また、育成にも定評があり、例として2011年にワールドカップで優勝した際のなでしこジャパンメンバーには、近賀ゆかり・大野忍という2人のシーガルズ出身選手がいた。

確認できる限りでは、2002年に神奈川県女子サッカーリーグ1部で優勝。
翌年(2003年)の関東リーグでも3位と健闘しているが、なぜか2004年には神奈川1部に逆戻りしている。
2004年にも再び県1部を優勝し関東昇格するが、再昇格後は苦戦が続き2006年に降格。
2007年以降は県1部リーグを主戦場としていた。

2012年7月に、横浜FCとの提携を発表。
神奈川県女子サッカーリーグ1部に参加していた「横須賀シーガルズFC」を「横浜FCシーガルズ」へと改称し、なでしこリーグを目指すことになった。
チームの運営・管理は、2012年6月1日に設立された総合型地域スポーツクラブ「一般社団法人横浜FCスポーツクラブ」が行うこととなった。
なお、育成世代のチームは引き続き「NPO法人横須賀シーガルズ・スポーツクラブ」が運営・管理を行い、チーム名にも「横須賀シーガルズ」の名をそのまま残すこととなった。

横浜FCシーガルズ

2013年(神奈川1部)

提携1年目、県リーグで全勝優勝を果たし関東リーグ昇格を決めた。

皇后杯は、県大会の決勝で日体大サテライトにPK戦の末に敗れて敗退となってしまった。

2014年(関東2部)

13勝1敗(0引分)で優勝。
本来なら、関東1部リーグへの昇格となるところだったが、なでしこリーグが翌年から3部制に移行することを受け、チャレンジリーグ参入チーム決定戦に参加。これを勝ち抜いたことで、チャレンジリーグ(3部)への参入を果たすこととなった。

皇后杯は、県予選決勝で前年に敗れた日体大サテライトへのリベンジを果たし、関東大会へ進出。
しかし、関東大会では1回戦で早稲田大学に敗退した。

2015年(チャレンジEAST)

前年の結果を受け、3部にあたる「チャレンジリーグEAST」に参入。
強豪高校・常盤木学園との優勝争いを制してEAST優勝を成し遂げ、AST・WESTの上位2チームずつが参加するプレーオフへと進出する。
しかし、リーグ戦では勝ち越していた常盤木学園に勝ちきれず、最終節のセレッソ大阪堺レディースに1-5で敗れ、プレーオフ3位に終わった。
プレーオフ1位がなでしこ2部昇格、2位は2部の9位チームと入れ替え戦というレギュレーションのため、本来はチャレンジリーグ残留となるはずだったが、プレーオフ優勝の常盤木学園がなでしこリーグへの昇格条件を満たしていなかったため、繰り上がりで入れ替え戦へと進む。
入れ替え戦では第1戦(ホーム)で1-1で引き分けるも、第2戦(アウェイ)で1-0で勝利し、目標としていたなでしこリーグ参入を果たした。

ニッパツ横浜FCシーガルズ

2016年(なでしこ2部)

この年から「ニッパツ横浜FCシーガルズ」へと改称。
前年まで、リーグ戦は3年連続で優勝してきたものの、なでしこリーグは甘くなかった。
シーズン通して下位に低迷し、勝ち星はわずか4。勝ち点では並んでいたFC吉備国際大学Charmeを、得失点差で上回ることで入れ替え戦へと回ることは免れた*1

2017年(なでしこ2部)

前年よりは安定した戦いを見せた。
3位〜9位までが団子状態だったため、入れ替え戦出場の可能性もあり終盤まで油断できなかったが*2、最後は5位で残留した。

2018年(なでしこ2部)

序盤から勝ち星を重ね、優勝争いへと名乗りを上げる。しかし、1部から降格してきた伊賀FCくノ一がそれ以上に強く、直接対決ではシーズンダブルを喫した。
結局、伊賀FCくノ一が最後まで堅く、独走体制を許してしまい、2位以下との熾烈な入れ替え戦出場権争いを繰り広げる。
最終的にはASハリマアルビオンを勝ち点差1でかわして2位、なでしこ2部昇格後最高位でのフィニッシュで、1部チームとの入れ替え戦出場権を獲得した。
しかし、同じ横浜を本拠地とする日体大FIELDS横浜との入れ替え戦は1敗1引分で、2部残留となった。

2019年(なでしこ2部)

5位。

2020年(なでしこ2部)

コロナ禍でリーグの開幕は延期、未曾有の事態の中で7月に開幕することとなった。
第4節・日体大FIELDS横浜戦で初勝利を得る。
最終順位は4位。
また、2021年度より女子プロリーグ「WEリーグ」が開幕することを受け、多くのクラブがなでしこリーグから脱退。
これを受け、翌シーズンからはなでしこ1部へと戦いの場を移すこととなった。

ちなみに、WEリーグ参入に伴いなでしこ1部は10チーム中7チーム、2部も3チームが脱退することとなった。
この結果、2部やチャレンジリーグから1部へと多くのクラブが昇格。2020年の2部リーグからはバニーズ京都SC*3を除く6チームが1部へ昇格したため、2021年の2部リーグには2020年に参加していたチームが1チームもいないという異例の事態となった。

2021年(なでしこ1部)

コロナ禍の影響で4月に行われるはずだったセレッソ大阪堺レディース戦(アウェイ)が中止となるなど、コロナに振り回される。
しかし、それなりに勝ち星を重ね6位でフィニッシュ。
成績で昇格したわけではなかったとはいえ、男子チームの初昇格とは対照的に初の1部リーグでまずまずの結果を残すことができた。

2022年(なでしこ1部)

8位

2023年(なでしこ1部)

序盤から好調で、第6節からは首位を走り続ける。
第16節に2位へと陥落してからも粘り続けていたが、最終盤に失速。
混戦だったこともあり、一気に順位を落としてしまい、5位でシーズンを終えた。

2024年(なでしこ1部)

徐々に調子を上げていき、ラブリッジ名古屋、ヴィアマテラス宮崎と優勝争いを繰り広げる。
最後まで首位・宮崎を追い続けたが、結局第3節から首位を守り続けた宮崎が優勝、横浜FCは名古屋を得失点差でうわまわって3位となった。

2025年(なでしこ1部)

ここ2年優勝争いを繰り広げたのとは対照的に苦戦。
一時は入れ替え戦圏内にまで落ち込むなど、2部降格もあり得る状態に。
それでも、しぶとく勝ち点を積み重ねて8位となり、残留を勝ち取った。

2026年(なでしこ1部)


【ホームスタジアム】

関東リーグ時代は、主に東戸塚フットボールパークでホームゲームを行なっていた。

なでしこリーグ昇格後は、男子チームと同じニッパツ三ツ沢球技場でほとんどのホームゲームを行なっている。
しかし、稼働日数の多い*4ニッパツを確実に抑えるのが難しいためか、毎年数試合は保土ケ谷公園サッカー場での開催がある。
また、2016年から2020年にかけては日産フィールド小机、2019年にはニッパツと同じ三ツ沢公園内にある三ツ沢公園陸上競技場でも数試合を行っている。
2015年の入れ替え戦のホームゲームを荻野運動公園競技場(厚木市)で行う、2023年以降は毎年1試合を神奈川県外で行うなど、ホームゲームの会場確保に苦労している様子が窺える*5

一方で、同じくなでしこ1部に所属する日体大SMG横浜(2021年までは「日体大FIELDS横浜」)もニッパツでホームゲームを開催することがあるため、「三ツ沢でアウェイゲーム」という状況も多々起こっている。

【練習場】

元々はチーム名通り、横須賀を拠点に練習を行なっていたが、提携を機に拠点を横浜に移している。
かつてトップチームの練習場でもあった東戸塚フットボールパークを使用している。

前述の通り、関東リーグ時代はホームゲームもこの東戸塚で行なっていた。
なでしこリーグ昇格後は公式戦には使われなかったが、2020年に1試合のみなでしこリーグの公式戦(無観客試合)を行なっている。

ちなみに、育成組織は2026年現在も横須賀を名乗るものの、試合や練習は東戸塚で行うことも多い。
育成チームが横須賀で練習・試合を行う際には横須賀リーフスタジアムを使用することが多い。

【育成組織】

前述の通り、育成組織は2026年現在も「NPO法人横須賀シーガルズ・スポーツクラブ」が運営・管理を行っており、チーム名も「横須賀シーガルズ」を名乗っている。

ただし、練習や試合は東戸塚(横浜市)で行うことも多々ある。
2010年代半ばあたりから2020年ごろまでは、育成チームがニッパツ横浜FCシーガルズのユニフォームを着用して公式戦に臨むこともあったようだが、2023年にサプライヤーがPUMAに変わってからは、横須賀シーガルズのユニフォームのみを使用するように戻っている。

日本サッカー協会の制度上は、『「ニッパツ横浜FCシーガルズ」をトップチームとして、その育成組織として「横須賀シーガルズ(育成組織)」が存在している』ため、育成組織の選手がニッパツ横浜FCの試合に出場することも可能である。

ちなみに、それぞれのチーム名は「若草物語」に登場する姉妹の名前に由来する。

横須賀シーガルズJOY

高校世代チーム。

横須賀シーガルズMEG

中学世代のAチーム。

横須賀シーガルズJOH

中学世代のBチーム。

横須賀シーガルズBES

中学1年生チーム。

横須賀シーガルズAMY

小学生チーム。
育成組織の中では唯一、セレクションを実施していない。
その代わり、中学生進学時にシーガルズでサッカーを続けることを希望する場合、セレクションに合格する必要がある。

関連チーム

「女性が一生涯サッカーをできるクラブ」を掲げ、県リーグに「横須賀シーガルズFC」や「横須賀シーガルズレディーズ」などが参戦している。
このほかに、年齢別大会にも参戦するなど、就職など様々な理由でサッカーを離れていた選手がサッカーをできるチームづくりに努めている。

フリエ フリエ 起こせハマの友よ フリエ フリエ 追記・修正の革命を

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最終更新:2026年05月06日 23:36

*1 FC吉備国際大学Charmeも入れ替え戦で大和シルフィードに勝利して残留している

*2 優勝争いは日体大FIELDS横浜(1位、勝ち点42)とセレッソ大阪堺レディース(2位、勝ち点41)の一騎打ちで、2位と3位(愛媛FCレディース、勝ち点29)の間には勝ち点にして12の差があった。ちなみに、10位(最下位)はコノミヤ・スペランツァ大阪高槻でシーズン通して1勝17敗0引分という惨憺たる成績でこちらも独走状態で降格している。

*3 バニーズ京都SCは、コロナ禍でスポンサー獲得などに苦しんだこともあり、群馬FCホワイトスターへとトップチームを移管。バニーズ群馬FCホワイトスターへと改称した上でなでしこ2部に参入するという、少しややこしいことになっている。

*4 横浜FCの男女2チーム、F・マリノス、Y.S.C.C.、横浜キヤノンイーグルス(ラグビー)がホームゲームを開催する。このほかにも、市内のアマチュア大会(高校選手権や横浜市民大会など)でも使用する。

*5 小机、保土ケ谷もアマチュアレベルでは高い需要を持つ。