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七〇式一型 轟雷2

登録日:2026/07/03 Fri 18:00:19
更新日:2026/07/25 Sat 10:31:24
所要時間:約 5 分で読めます






七〇式一型 轟雷2」とは、コトブキヤが展開するプラモデルシリーズ「フレームアームズ」の一つ。デザイナーは柳瀬敬之氏。
シリーズ初のフレームアーキテクト完全不使用FAであり、FAの新たな展開の可能性を示唆するキット。ミクさんは知らん






◆七〇式一型 轟雷2


戦後の時代*1において人VS人あるいは国家VS国家という戦争の形態を再定義することを目的として生まれたFA。
戦車形態への可変機構を持ち、腰部から伸びる無限軌道が特徴的。

当時はFAを相手国家への強襲、占拠目的で投入する動きが多く見られており、轟雷2はその中においても侵攻及び拠点防衛を得意としていた。
装甲が薄く戦車の砲撃はおろか携行ロケットランチャーですら致命打になりうる空戦FAだけでは戦線維持能力に難があり、コストに対し防御性能に優れた本機のような陸戦FAはその欠点を補う後詰め要員として相性が良かったのである*2
性質上巨大な的となる難点も変形によって全高を下げる形である程度克服しており、二足歩行と無限軌道による走行を使い分けられる性質上地形走破能力も高い。
この変形機構を下半身にのみ適用させることで人型の上半身を備えた履帯移動機体という形でも活動可能で、運用スタイルは存外柔軟。
一方機動性についてはやはり空戦FAに及ぶものではないらしく、運用される際は大型輸送機による移動のち投下という形をとる。
着地の際の衝撃とか大丈夫なのかと言いたくなるが、着地の際は転輪に備えたダクテッドファンのホバー駆動により問題なく行えるとのこと。
このことから少なくとも機体を一定時間浮かせるだけの推力があるらしいこともわかる。

ちなみに名前にこそ「轟雷」を冠しているが表面的な繋がりは殆どなく、武装や運用形態も酷似するものの別に直接の後継機ではない。
では何故見た目まで寄せているかというと、輝鎚の登場によって旧式化した轟雷の名をスケープゴート的に用いるため。要は相手の油断を誘う目的である。
その為轟雷2が目論見通り躍進するか、あるいは期待外れとして零落れるかはこれからの活躍次第といえる。座して待ちたい。


◇武装
  • 拾二式電磁加速砲<加牙>
轟雷・改が持つ駿牙の後継装備で、従来の轟雷の滑腔砲同様背面にマウントされる。
かつて轟雷に携わったグループが開発しており、本機と轟雷の繋がりを示す数少ない要素である。

  • 六八式軍刀
これも轟雷の兵装の発展形で、タクティカルナイフを基とする。
鞘には光学兵器が仕込まれているとの事。

  • 七〇式一型防護盾
本体と同一の形式番号を持つ左腕のナックルガード。
戦車形態時には最も堅牢な前面装甲を兼ねるユニットで、相応の威力の打撃も繰り出せると思われる。

  • 六八式重機関銃
対空戦FA搭載ドローンを見据えた装備で、自動捕捉及び射撃機能が搭載されている。左肩部装甲に備わる。
同時に対人利用も想定しており、中機関銃への置き換えも可能。


◇キット
2026年6月発売。定価8000円。

成型色はグリーンとブラウンで、 FAガール轟雷10式Ver. を彷彿とさせる。全体のシルエットは榴雷・改や迅雷にも近い。
しかしながら轟雷からの流用パーツは一切ない完全新規アイテムで、従来のFAキットとの互換性を持たせつつ中身もフレームアーキテクトを使用しない新規構造をとる。白虎で模索していたアーキテクトにとらわれない設計をさらに発展させた物と言えるか。
とはいえその可動域や造形は轟雷・アーキテクトに近く組み味は受け継いでいる。
肩のボールジョイント廃止、首や股間などの複数部位への可動軸追加などアーキテクト不採用ゆえの改良点もある(変形機構との兼ね合いがメインだろうが)。寧ろアーキテクトが枷となっていたために盛り込めなかった要素を反映させているようでもある*3
その甲斐あって可動は勿論保持力に関してもポリキャップを排したことで従来のFAに比して非常に優れている。
ハンドパーツは従来のFAハンドが続投。

変形機構は組み換えの形で搭載。履帯の安定性を高めるための補助パーツも付属。
なおこの変形は既存のコトブキヤアイテムだとフォーミュラ(ゼノブレイドクロス)に近い。デザイナーもちょうど同じである。

コトブキヤショップ購入特典は追加の刀パーツ。




余談

  • 公式サイトでは「轟雷"2"」と、全角の2が表記に用いられている。

  • 駆動骨格は「フレームアーキテクト TYPE001 カスタム」とあり、少なくとも設定上の轟雷2はフレームアーキテクトを内蔵していることがわかる。前述の通りキットとしてはアークテクトと可動域が近しく互換性を持たせた全く別の内部構造を備えているが、これがカスタムされたアーキテクトなのかどうかははっきりしない。
    • この辺りは、設定ではFAでないものの実物に変則的ながらアーキテクトを内蔵するグライフェンと真逆である。

  • 轟雷2が活躍した時代においてFAは「技術・装備格差の大きい大国が中小国に進行する手段としては有効」とのことで、T結晶のいざこざが終結した(はずの)時代においても戦局を決する能力は限定的ながら健在であることが読み取れる。
    一方でFAを人類間同士の戦争へと投入することは当初「高価なものを無駄にする行為」と認識されており、少なくとも通常兵器としてはコストパフォーマンスに少なからず難があることも窺える。

  • クラウド・センチュリー(CC) では国家の枠組みが消失しているはずな為、戦争像で「国VS国」の図式が想定されている(そして実際にそのような形で発生している)のはいささか不自然ではある。軍事国家として台頭したベルテッドが相手と仮定すれば辻褄が合うか。
    そうでなくともFAの設定はユーザーが自由に決めていいスタンスな為、如何様に都合よく解釈してもいいだろう。

  • フレームアーキテクトは2026年の基準で見ても優れた可動を備える一方装甲を被せると動きが阻害され大なり小なりポテンシャルが縛られるというFAのコンセプトと相反した一長一短・痛し痒しな性質を備えており、そこがフレームを廃したフォルムアームズ発足理由の一つでもある。
    名義上FAに属し互換性も維持しつつ純粋なキットとしては完全にFAと別物に仕上がっている轟雷2は、フレームアームズとフォルムアームズ、2つのコンテンツを繋ぐ為のプラモデルと言えるかもしれない。



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最終更新:2026年07月25日 10:31

*1 この「戦後」というのがどの時系列なのかは直接語られないが、文脈から判断するにリベルタ戦乱後あるいはベルテッド制圧後のどちらかと思われる

*2 同等以上の重装甲を備える海戦FAは高コストであり費用対効果の面で適さなかった

*3 改良を重ねているとはいえアーキテクト自体は2009年誕生と基礎設計が非常に古いキットであり、設計ノウハウが熟れた昨今においては寧ろ展開を阻害する要因になりかねない