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アヌンナキ(メソポタミア神話)

登録日:2026/09/11 Fri 02:42:06
更新日:2026/09/17 Thu 11:24:44
所要時間:約 14 分で読めます




『アヌンナキ (Anunnaki)』とは、古代メソポタミア神話(シュメール-アッカド-アッシリア-バビロニア)にて語られている神々のグループである。
しばしば、後述の神話からオカルトやSF界隈でも“古代シュメールの神”として話題に挙がることがあるが、単一の神名ではなくグループや種族として扱うのが正しい。
アヌナキ (Anunaki)/アンヌナキ (Annunaki) /アヌナ (Anunna) /アナナキ (Ananaki)……と表記されている場合もある。
『SIREN2』では闇那其(あんなき)という世界を生み出した神の如きモノの名前の元ネタとなっていた。

確認出来る最古の文字による記録が紀元前2000年代のアッカド神話以降の為に、古代シュメール以前となる元々の実態が解明しきれている訳ではないものの、明確に世界創生と人類を誕生させたという神話が存在している。

時代毎に少しずつ意味合いを変えていった面もあり、元々は“見る者”を意味するイギギ(イギグ)と呼ばれた下級神を含む神々のパンテオンの内でも最高神とその眷属たる七柱の神々を指していたようなのだが、バビロニア神話の時代ともなると単に神々全体を指す語に……特に冥界の神々を指す語となっていった模様である。(恐らくは元々は下級神であったイギギの側が主権を奪ったため。)


【概要】

名前は、グループ内でも(一応は)最高神である天空神アヌ(Anu)から付けられていると考えられており、この“Anunnaki”…etc.とは、恐らくは呼び名の意味は“アヌの子孫(子供)達”だと推察されている。
“アヌ”の妻とされるのは異論もあるが“キ”であり、ここから“アヌとキの子供達”とされる場合もある。

後には用法が広がり“神々”を指す語として扱われるようになっていったが、元々は神々の中でも最高位に置かれる七柱の神々━━アヌ(アン)/エンリル(バアル)/エンキ(エア)/ニンフルサグ(キ)/ナンナ(ナンナル/シン)/ウトゥ(シャマシュ)/イナンナ(イシュタル)……の名前が挙げられると共に姿が描かれている。

また、彼等は七曜神でもあったようで、現世での星々の観測技術の発展や日月の概念が生まれると共に各々が天体を支配する存在としても扱われていたと考えられている。

……ただし、七曜神としての“アヌンナキ”の面子はバビロニア時代以降の後代ともなると上述のアッカド神話時代の神々とは異なっている。

メソポタミア(バビロニア時代)の七曜の神々━━日曜:太陽神ウトゥ(シャマシュ)/月曜:月神ナンナル(ナンナ/シン)/火曜:冥界/疫病/戦争の神ネルガル(エルラ)/水曜:書記の神ナブー/木曜:神々の王マルドゥク(エンリル/バアル)/金曜:愛と美と戦争の女神イシュタル(イナンナ)/土曜:農耕と戦争の神:ニヌルタ……であり、この時代まで降ると既にアッカド時代には“閑な神”(デウス・オティオース)*1となっていたアヌが完全に排除されており、その子にして実質的な最高神であったエンリルとその子供達が七曜を占めるようになっている。
一方で、よくよく見ると単にエンリルの時代となったかというとそういう訳でもなく、このバビロニア時代では上記の通りでそのエンリルもまた現世の支配形態の中心地となった、元はバビロンの都市神に過ぎなかった筈のマルドゥクに吸収されてしまっており、新たにマルドゥクが““バアル”(主神/王)となると共に、アヌから続いていた創生神話の名前が書き換えられたのだと考察されている。

そして、この七曜の神々の属性の対応もまたメソポタミア神話を起源として他地域の類型神話にも引き継がれていった要素であり、木曜日を主神格の雷神が、日曜日を善悪を裁く太陽神が、火曜日を戦争を司る軍神が、金曜日を愛と美と豊穣を司る女神が……というのは殆ど固定された概念となっているのが理解できる筈である。
何れにせよ、ここまで時代が降ると先述の“アヌの子供達”という名前の意味は有名無実となり、単なる“神々”を指す語となっていたことが解る。(子〜孫世代の神々ではあるかもだが、もはやアヌは最高神ですらない。)

【神々の分類】

実は、元々の古代メソポタミアの神々は前述の通りで上級神である“アヌンナキ”と下級神である“イギギ”に分かれていた。
恐らくは支配者側の部族(同盟)の信仰していた“アヌンナキ”が神話上でも労働者側の部族が信仰していた“イギギ”を使役し重労働を強いていたが、後にシャバトゥ(後のユダヤ教のシャバット=サバト)に反乱を起こすと共に“アヌンナキ”から地位を奪ったと伝えられている。
……恐らくは、バビロニア神話の主神マルドゥクなどは元は“イギギ”側の下級神であったのだろう。
バビロニア神話では元は“アヌンナキ”に数えられていた神々もまたマルドゥクと同格以下の同じ“神々”として扱われるようになっている。
尚、元々の“アヌンナキ”達は“イギギ”や人間達より相当に大きく描かれており、天体に関連する神々ということもまた後述の宇宙人説に信憑性というか妄想を捗らせた理由でもある。

【アヌンナキの神々】

ここでは、アヌンナキとして列挙される神々と、それに関連する神々の紹介と神話を紹介する。
彼等の紹介が、そのままメソポタミア神話の紹介と古代シュメールから続く時代の変革の寓話となっているのが感ぜられる筈。

■アンシャル

アヌの父。
名前は「天の中心」を意味するとされる。
天空神アヌの父神であるが、アヌンナキの伝承が残される頃には既に“閑な神”と成り果てていたか、後代になってアヌよりも前の歴史として創造されたか……と考察される。
マルドゥクの創生神話である『エヌマ・エリシュ』に於いてはティアマトとアプスーの子。

■キシャル(キシャール)

アヌの母。
アンシャルとは血の繋がった姉か妹であったが、彼と交わって子世代の神々を生んだ。
類型神話での慣例から地母神と見なされることもあるが神話は残されていない“名ばかりの神”である。
『エヌマ・エリシュ』ではティアマトとアプスーの子であり、矢張りアンシャルとは兄妹神として生まれた後に子世代の神々を生んだのだと考えられている。

■ナンム

原初の海。
古代シュメールにて世界の初めに存在していたとされる単一の女神であり、彼女から「天地の山」であるアヌ(アン)とキの兄妹神が生まれたとされている。
ナンムは、アヌンナキの伝承とは直接に関わりを持っていなかったものの、後代の『エヌマ・エリシュ』に於いては、その中でも最重要の役目を果たす原初の女神であり海水の象徴とされるティアマト女神へと名を変えたか、或いはティアマトの原型となった存在である、と見なされている。

■アヌ(アン)

天空神にして神々の父。
神々の王にして最高神の筈だが、前述の通り“アヌンナキ”の伝承が記録されるようになった頃には息子とされるエンリルに殆どの属性を奪われると共に、既に役目を終えた“閑な神”と成り果てていた。
一応、名前が出てくる頃までは神々の会合を仕切る存在や罪を裁く最高権威として名前を挙げられてはいるし、エンリルとエンキ(エア)と共に神々の中でも最高位の三位として決定権を持つ姿が描かれている。
『エヌマ・エリシュ』では息子エア(エンキ)より力のある孫であるマルドゥクを祝福して力を与え、更に王権の後見人となる役目を与えられている。

■キ(アントゥ/ニンフルサグ)

アヌの妻。
天空を支配するアヌの配偶神ということで大地や死を司ると解釈される場合もあるが明確な神話は残っておらず、それどころか明確に神格の名前とみなせるか否かについても議論が起こっている。(例えば、かの“冥府下り”の神話に於いてイナンナ(イシュタル)が剥奪された神の力が“キ”であり、ここから“キ”とは神々の行使した“何かしらの力”=“神々の秩序”を示す“メ”とも同一視される呼び名と解釈される向きもある。)
アヌとは矢張り兄妹神ではあるが、この場合にはアンシャルとキシャルの子ではなく、前述の通りでアヌとキは原初の海ナンムから生まれたとされている。
尚、後代(バビロニア/アッカド)に於いてはアントゥと名前を変えると共に明確にアヌの配偶神たる女神として扱われるようになっており、名前の意味も“アン(アヌ)の妻”であろう。
また、古代シュメール研究の権威であったサミュエル・ノア・クレイマーはキは古代シュメールの大地母神ニンフルサグと同一視しており、キが地母神や死を司る女神と考えられたのはそれが理由とも考えられる。

■エンリル(エッリル/ヌナムニル/ベール)

神々の王。
最高神アヌの子であり、アヌンナキの伝承が確認される頃には既に父に代わる神々の最高権力者となっていた。
歴史上で、初めて古代の最高神格を示す尊名である“バアル(ベル/ベール)”と呼ばれていた記録が確認されているのはエンリルであるが、この名はバビロニア時代にはマルドゥクに。アッシリア時代にはアッシュルにエンリルの属性毎に吸収されると共に引き継がれている。
配偶神はニンリル。またはダムキナ。
単独の神格としての属性は嵐であり、畏れ多き神として共に列挙される筈の他の神々すら、その御身より溢れ出す光輝(メラム)故に直視することは叶わなかったとも言われる。
恐らくは父であるアヌから引き継いだ(或いは奪った)のであろう牡牛の角を象った王冠を被り、神々の運命すら記録した粘土板“トゥプシマティ”を手にしていたが、この粘土板を随獣であった筈のアンズー(ズー)に奪われてしまい、危うく神々の主権を奪われかかったとする神話も残る。
ただし、この神話はギルガメッシュの父である英雄ルガルバンダや後の主神マルドゥクの冒険譚に結びつけられている為に、エンリルの権威が喪失した後に作られた神話だったと考えられる。
嵐の神というだけあってか、エンリルは神々の王にして強大な権力と破壊を己の独断で行使する荒ぶる神として描かれており、父と母である天と地(アヌとキ)を引き離したのもエンリルだったととする神話も残る。
特に、古代シュメールから記録されている大洪水伝説はエンリルの行った最も非道にして苛烈な地上への攻撃であったとされており、バージョンを変えつつ複数の神話や叙事詩、歴史書にて語られている。
勿論、これは徹底的な破壊からの新たなる法と秩序からなる新世界の創造と樹立を示した記録であり、エンリルが無秩序な破壊者であったという訳ではない。
……とはいえ、後代のマルドゥクによる世界創生神話である『エヌマ・エリシュ』が語られるに至ったような、エンリルの権威が失われた時代の神話に関しては、エンリルは宛ら短慮な暴君のような印象で描かれているというのも間違いではなく、上記のアンズーの神話も含めて、時代が降ると共にエンリルもまた“閑な神”と成り果てていたのが解る。
神々の王というだけあってか、非常に多くの神々の父とされるが、神話や説話によって違いがあって明確に定めきれない。
矢張り、エンリルの王権奪取に伴い神話大系の組み替えや組み入れがあったのだろう。

■エンキ(エア)

世界(地上)の創造主。水の神。知恵の神。文化神。
原初の水の女神ナンムの子であり、その後継者。
別の系譜ではアヌの子であり、エンリルの弟とされている場合もある。
名前の意味は定かではないものの、アヌとエンリルが“天の支配者”であることから“地の支配者(王)”なのではないか?とも考察されている。
アッカド神話の頃まではアヌ、エンリルと共に最高神三位として決定権を持つ神として描かれていた。
両肩からチグリス・ユーフラテス河が流れ出ているというインパクトのある姿で知られる。
古代シュメールで生命の源として捉えられた地下水源=アプスーの主であり、人類を創造すると共に、尚且つ文明と技術を与えた神として描写される。
それ故に人類や地上に寄り添う神として描かれ、苛烈な性格の兄エンリルに歯向かうも敗れたとされる神話が残る。
また、エンリルの決定により行われた地上を滅亡させる目的で起こされた大洪水より人類を救ったとする神話も残る。
大地母神ニンフルサグを配偶神としているが、彼女との間に生まれた娘達とも尽くに近親相姦を繰り返したという、どうしようもない下半神として描かれている神話もある。
……まぁ、これは神話内ですら倫理観を問われているものの、結果的には有用な穀物を生み出したという神話である。
また、後の聖書伝説に引き継がれた“バベルの塔”の説話である“全地の言葉を乱した”とする神話までも残されている。
後の『エヌマ・エリシュ』ではエンリル(バアル)の属性を主役となるマルドゥクが吸収していて登場してこないためか、代わりにエア(エンキ)がマルドゥクへと王権を譲る父神=アヌの子であり始祖殺しの暴挙を行った実行者にして前世代の最高神として扱われている。
この場合の配偶神はダムキナ。

■イナンナ(イシュタル)

愛と美の女神。戦争と死の女神。金星の女神。
詳細は個別項目を参照。
メソポタミア神話に於ける最高位の女神であり、奔放な性格の生殖を司る女神として描写される。
アヌ、若しくはエンリルの子。
“冥府下り”の神話で有名で、その属性と“冥府下り”の神話は各地の類型神話にも引き継がれていった。
ギリシャ神話のアフロディーテ(ローマ神話のヴィーナス)。ウガリット神話のアナト/アスタロト。北欧神話のフレイヤなどの原型と考えられている。

■エレシュキガル

冥界の神。疫病の神。死の神。
詳細は個別項目を参照。
メソポタミア神話初期の冥界の支配者でイナンナ(イシュタル)の姉。
イナンナ(イシュタル)同様にアヌとキの娘なのだが、死者の世界である冥界の支配者とされたことでアヌンナキには数えられていない……など、この頃から冥界の扱いが悪いことが伺える。
一方では死者の世界を忌避する=それ程に冥界とその支配者が畏ろしいという意味でもあり、神話でも彼女には父と兄を含む最高神三位(アヌ/エンリル/エンキ)すら逆らえずに機嫌取りをする様子が描かれている。
しかし、バビロニア時代ともなるとどエロい経緯を経て冥界の支配者の地位は夫としたネルガルに譲られることになった。

■ナンナル(ナンナ/シン)

月の神。豊穣の神。暦の神。
エンリルの最初の子であり、若かった頃のエンリルが、うら若い処女であった植物神ニンリルを犯した際に生まれた。
配偶神は葦の女神ニンガル。彼女を娶る為に地上に多種多様な動植物を齎したとする神話が残る。
アッカド神話ではシンと呼ばれ、別の神話では兄弟(妹)とされるウトゥ(シャマシュ)やイナンナ(イシュタル)の父神とされている。
月の神の方が太陽の神より格上(父神)とされているのは珍しい気もするが、これは古代メソポタミア文明が太陰暦を基準としていた為。
因みに、かの“バベルの塔”のモチーフ(というか勝手に神話を捏造された)となった、古代シュメール人が残した同地の多層巨大神殿様式である“ジッグラト”の威容を現在も残している古代都市ウルの神がナンナル(シン)である。


■シャマシュ(ウトゥ)

太陽神。法の神。正義の神。占いの神。冥界の神。
天空神アヌとキの子。または月神ナンナルとニンガルの子であり、何方の場合でもイナンナ(イシュタル)とは兄妹である。
また、アヌとキの子とされた場合にはエンリルやエンキ、ハダド(ウガリット神話でのバアルであり、西欧世界の中世にてベルゼブブやバエルとして貶められた中東地域の主神。)とも同じ子世代で兄弟となる。
神々の中では若い世代に属し、尚且つ太陰暦を基準としていたメソポタミア文明では月神ナンナの弟や息子とされたことで本来の序列も高い訳ではなかった筈だが、偉大なる太陽の神ということもあってか実際の信仰の場では高い人気を誇っていたらしく、後には最高神格の三位(アヌ/エンリル/エンキ)にも並ぶほどの神格を得た。
配偶神はアヤ(シェリダ)で、金星の神。美と若さの女神。愛の女神……など、イナンナ(イシュタル)から邪悪な部分を取り去ったような性格をしている。
苛烈な性格の他の神格に比べると人間達に寄り添う心優しい神、正義を行う神としても扱われた。
元々は女神であったともされ、それを反映したのか極めて人気は高い一方で独立した通常の神々の枠組みとは別格の存在感を持つ神格として描写されており、かの『ギルガメシュ叙事詩』でもギルガメシュ達の後押しを行い、理不尽にも彼等を裁こうとするエンリルに意見する神として描かれている。

■ネルガル(エルラ/エッラ)

冥界の神。戦争の神。疫病の神。
前述のエンリルがニンリルを犯した罪で冥界に堕とされた際に、それを追って冥界へとやって来たニンリルを三度に渡り姿を偽りつつエンリルが犯した際に生まれた最初の子。(ややこしいがナンナルに次ぐ次男ということ。)
太陽神シャマシュとはしばしば同一視され、基本的にメソポタミア神話の他の神格達が備える二面性をシャマシュとネルガルの場合は完全に分離させられている状態とも見なせる。
配偶神はイナンナ(イシュタル)の姉であるエレシュキガルで、彼女を男の魅力で屈服させて冥界の支配者の地位を得た。
後代ではエルラ(エッラ/エラ)とも呼ばれており、ただでさえ老いさらばえて力を失くしていたマルドゥクを騙して権威すら奪い去ってしまう存在として描かれており、冥界(死)を忌避する思想から都合のいい悪役扱いされるまでになっていたことが伺える。

■マルドゥク(マルドゥーク/バアル/ベル)

神々の王。バビロンの守護神。
バビロニア神話の主神であり『エヌマ・エリシュ』の主役。
元々はバビロンの都市神に過ぎなかったとも言われるが、バビロニア時代にバビロンが中心都市となると共に神々のパンテオンの頂点となる大神としてアヌ-エンリルの属性を吸収したと見なされている。
ただし、初期にはマルドゥクの王権はシュメールの神々(エンリル)の許可を得て与えられた、ともされていた。

■アッシュル

神々の王。アッシュルの守護神。
アッシリア神話の主神であり、アッシリアが主権を握っていた時代にはエンリルとマルドゥクの権威を彼が引継いで最高神となっていた。
……現代ではマルドゥクが有名過ぎるのと研究が進んで「元々はエンリルとかおったんか……」という感じで、当時の時代毎のどの部族が力を持っていたのかという内部事情が研究されるようになってきているが。

■アプスー

淡水の化身。地下水脈。原初の水。
古代シュメールに於いてはエンキ(エア)が支配する生命の源たる地下水源を示す語であり、力場のようなものであった。
しかし『エヌマ・エリシュ』ではティアマトの夫で神々の始祖として扱われており、アプスーが固有の神格とされたのは此処が初めてである。
また、アプスーとティアマトは上記の古代シュメールでのアプスーかナンムを指す原初の水を示す淡水と海水が交わった力場に棲み、そこから神々を生んでいたのだがエア(エンキ)に殺害された後に奪われている。
ティアマトと交わることで神々を生み出すも、彼等の余りの騒がしさに怒り心頭……しかし、それを察知した(或いは和解したと見せかけておいて)騙し討ちをした子のエア(エンキ)に殺害されてしまい、当初は子である神々に同情的であったティアマトを怒らせることになった。

■ティアマト

海水の化身。
『エヌマ・エリシュ』にて語られる神々の母。
生命の源たる海の象徴とも考えられている。
前述の通りで古代シュメールの原初の海たるナンムの名を変えたか、そのナンムをモチーフとして生み出された存在だと考えられる。
もっとも、ナンムとアプスーが淡水であるのに対して海水を属性としている。
夫であるアプスーと交わり子世代の神々を生み出すが、彼等との不和から争いとなり、アプスーをも殺害されたことから完全に敵対。
畏ろしい怪物達を生み出してアプスーを殺害したエア(エンキ)を追い詰めるが、その子である孫世代のマルドゥクに殺害されてしまい、その身を天地創造の為に使われた。

【宇宙人説?】

オカルト界隈では、しばしば“アヌンナキ”はニビル星からやって来た宇宙人であり、彼等が類人猿から人間を創造したのだ……と主張されることがあり、そっちの方で名前が登場するのでも有名である。

この話の元ネタは上記の通りで“人類の誕生と文明の萌芽”は古代に地球外(や未来)からやって来たという古代宇宙飛行士説の権威()であるゼカリア・シッチンにより提唱されたものである。




追記修正は金採掘の為に人類を生み出してからお願い致します。(目玉グルグル)


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最終更新:2026年09月17日 11:24

*1 神話学に於いて新たな支配大系/信仰大系の樹立と共に“名ばかりの最高神”となった前時代の主神のこと。