ブルーギル(魚類)

登録日:2011/06/30 Thu 11:21:27
更新日:2024/12/13 Fri 10:16:13
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ブルーギル

学名Lepomis macrochirus

スズキ目・サンフィッシュ科に属する北アメリカ原産の淡水魚だが、日本各地に生息している外来魚。
名前の由来通り、鰓蓋(ギル)の後端に突き出た青色(黒や紺色である事が多い)の部分が特徴。
日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれてしまっている。

本場アメリカでは40㎝程まで育ち、毎朝ダディが
「ブルーギルはとってもヘルシーなんだっぜ!ハハハハ~」
と庭で釣ってきたギルをフライパンで焼いている。………多分

この科の特徴として汚染などの厳しい環境には強靭な適応力、卵と稚魚は親が保護する習性があり、他の捕食者は手を出せず、短期間で個体数を増やし、各地で分布を広げている。
小柄ながら性格は非常に凶暴。本来ならブラックバスに捕食される存在だが、大きな個体だと逆にバスすら食べてしまう。
悪食でなんでも食べてしまうため、生態系を破壊する要因にもなっており、嫌われ者である。



日本のブルーギル


日本への移入は、1960年に当時皇太子だった上皇陛下がシカゴから寄贈されたミシシッピ川水系原産の15尾を日本に持ち帰り、水産研究所が食用研究として飼育したのち、1966年に静岡県の一碧湖に放流したのが最初。
某番組での『ブルーギル300尾を食べる』という企画で調理を担当した料理人は「タイに似た上品な味」と発言しているので決して不味いわけではない。
しかし環境の違いから日本ではせいぜい20~30㎝までしか育たず、食用には小さく骨が多く感じられるが、滋賀県では琵琶湖でとれたブルーギルを「ビワコブナ」の名前で鮒寿司のフナの代用品につかっているなど、日本のものも身は大変美味。

「ブルーギル 料理」でggrば美味しそうな画像がたくさん出てくるので興味のある人は見てみるべきだろう。

しかしこのブルーギル、かのブラックバスなどと同様に特定外来種生物に指定されているため、勝手に持ち帰って飼育したりする事ができない。釣ったその場で殺して「食材」にして持ち帰る分にはよいが、泥抜きなどの処理がしにくいので本場に比べればはるかに味は劣る。


おまけに背ビレが鋭いので釣り上げた魚体を不用意に掴んだりすると流血する、ブラックバス目当てのアングラーには外道扱い尚更嫌われている…など人間の勝手な都合で持ち込んでおいて踏んだり蹴ったりな扱いである。

なお、釣りが出来るゲームだと頻繁に登場し、ぬし釣りシリーズ等色んなフィールドで釣りが出来るようなゲームでは主に湖や池に出現する。
しかし、これらのゲームでも外道扱いであり、
釣って売っても大した金額にならないのでぶっちゃけ図鑑を埋めたらいらない子
狙ってる魚を釣ろうとして邪魔してくるのでヘイトも溜まる
バス釣り系ゲームでも仮にデカいのが釣れてもスコアにならないので嬉しくない(まあバス釣りゲームなので仕方ないのだが)
…等こちらでも踏んだり蹴ったりな扱いである。


追記修正はブルーギル料理を食してお願いします

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最終更新:2024年12月13日 10:16