ガルバンデス純血朝 - アルカナアリアwiki

バランダル地域北東、比較的エルニア帝国の被害が軽微だった地域に逃れた人族達が建国した国家。
対エルフ報復主義とバーリッド朝時代のナーガ支配体制への反動としての人族至上主義を国是としており、定期的に密林地帯に住まうエルフを虐殺する蛮行を行い、シャーカーラが「苦痛に満ちた第三世界でわざわざ追加の苦痛を作り出す愚かな国家」として内情を説法の種としたことで遷教圏では悪の国家として有名
また人族でもエルフでもない知的種族は全てシュードラとされて弾圧され、特にナーガはシュードラ内でも別格として追加の弾圧を受けた。その酷薄さと形の上での合理性すら繕おうとしない姿勢は周辺から侮蔑と恐怖の対象となり、バランダル文明下でカースト制を敷く諸国ですらこの制度を野蛮とし、国交を全面禁止するほどであった。一方で人族の暮らしは被弾圧種族から収奪した財産を割り当てられることで他のバランダル諸国より豊かだった。
だがこのような体制が長く続くはずもなく、ある時ゴブリンの大群の襲撃に対し何ら有効策を打てぬまま滅亡した。この国が抑えていた南マジョリア最後の農耕適地は知的種族の手から離れ、現在はヴォイカラ荒野と呼ばれている。